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プロ野球ドラフトサイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男が、日本中を駆け巡り本音でトーク!
2017年(45) BCリーグ選抜 VS 巨人戦
先週に引き続き、BCリーグ選抜の試合を観戦しました。そのため、DeNA戦で取り上げた選手で再び確認できた選手に関しては、先週のレポートに加筆する形で修正板を。そして今回の巨人戦で改めて、先週取り上げなかった選手について触れてみたいと思います。

沼田 拓巳(BC石川・23歳)投手 185/88 右/右

エディオン愛工大OB時代にクラブ選手権で観戦したことがあるのですが、社会人1年目で来年は候補に入ってくる素材かなと期待していた速球派でした。しかしその年のオフに、社会人1年目ながらメジャー球団とマイナー契約。規約違反ではないかと揉めた選手が、帰国してBCリーグに参加しています。昨年も候補として期待されましたが、残念ながらプロ入りはならず。

右の本格派で、コンスタントに90マイル(145キロ)前後を叩き出せるスピード能力があり、ジャイアンツ球場のガンでは150キロまで到達。ボールはキレや伸びといった空振りを誘うというよりは、球威のある強い球を投げ込んでくるのが特徴。左打者の外角に140キロ前後のツーシームを、右打者外角にはカットボール気味の小さな変化を使ってくるのはアメリカ帰りの雰囲気を感じさせます。しかし一番良い球は、大きく横滑りするスライダーのキレ。この球が一番、NPBでは武器になるのではないかと感じます。

細かいコントロールや駆け引きができるタイプではなく、コースを突いた球でも打ち返されてしまう合わされやすいフォームなのは多少気になります。リーグ戦では 20試合 8勝8敗 防御率 4.26 という内容。114イニングで118安打と、被安打がイニングを上回っているところは気になり、ボールの威力の割に合わされやすいことがわかります。四死球率もイニングの1/3以下が目安ですが、43.0%とややアバウト。奪三振は109個で1イニング当たり0.96個と先発にしては多いので、ボールの威力があることが伺えます。素材としては育成枠あたりならば指名されても不思議ではないと思いますが、日本球界と揉めて出ていった選手だけに、よほどのことがないと指名され難いのかもしれません。昨年から大きな上積みがあるという感じはしないので、指名があるのかは微妙ではないかと思います。

前田 大佳(BC栃木・22歳)投手 183/85 右/右 

筑波大にいた選手で、早生まれのためまだ22歳という若さ。均整のとれた体格から、この投手もコンスタントに90マイル(145キロ)前後を叩き出せるスピード能力があり、ジャイアンツ球場のガンでは148キロに到達。ストレートの威力・コマンドは悪くなかったのですが、フォークだかとのコンビネーションで、この球の精度・キレがもう一つなのが気になります。ストレートだけで言えば、その前に投げていた沼田とも、それほど遜色はない投手かと。

リーグ戦では、30試合 3勝7敗 防御率 6.64 という成績。80イニングを投げて、イニングを遥か上回る97安打の被安打は気になります。四死球も51個であり、四死球率は63.8%。かなりカウントを整えるのにも苦労していることが伺えます。奪三振も52個であり、1イニングあたり0.65個と平凡。すべてのファクターで不安要素があり、防御率が6点台なのも頷けます。この辺はチームメイトの 橋詰 循 と同じようなタイプで、ストレートには見るべきものがあるけれど ・・・ という感じであり、現時点では育成でも指名となると厳しいだろうなという気がします。まだ若いので、来年への成長を期待したいところです。

先生 優成(BC信濃・24歳)投手 182/85 右/右

スリークォーターから、キレの良い球を投げ込んでくる好投手。球速は140キロ前後で、ジャイアンツ球場のガンで143キロぐらいがMAXだったかと。驚くような球威・球速はないのですが、ボールの質とスライダーとのコンビネーションで、それなりにまとまっています。リーグでは、38試合 1勝0敗0S 防御率 3.35 とリリーフでまずまず。43イニングで38安打と、被安打率は88.4%とやや高め。これはキレ型の球質で打ち損じが少ない球威と、スライダーとの単調なコンビネーションが原因か?四死球は19個で、四死球率は44.2%と少し多め。奪三振は、1イニングあたり0.84個と悪くはないものの、リリーフならば0.9個以上じゃないと決め手があるというほどでもない。そう考えると悪い投手ではないものの、指名があるかと言われれば決め手不足という評価に落ち着いてしまう可能性はあると思われます。何か、武器になる球を習得できればという感じでしょうか。

村田 陽春(BC武蔵・24歳)投手 174/78 右/右

この日投げた投手の中では、最も球質にも優れておりNPBに近い投手だった気がします。球速もジャイアンツ球場のガンでも147キロ・私のガンでも92マイル・148キロまで到達。沼田よりも球威では劣るものの、空振りを誘える実戦的な球を投げる印象があります。苦しかったのは、フォークだかの縦の変化球とのコンビネーションなのだろうけれど、この球が見極められてしまっていて、ストレートを狙い打たれた印象です。また渾身のストーレートを、和田恋(巨人)に右中間に打ち返されたことで、ガックシしてしまったのか制球を乱してしまいました。そういった精神的に脆い部分も露呈してしまい、持ち得る能力を発揮しきれなかったのは残念です。

リーグでは、34試合 4勝9敗 防御率 2.60 と、リーグ7位の防御率を残しています。しかしこの負けが大きく上回っているのは、こういった精神面の脆さから来ているのではないかと感じます。100回1/3イニングで、被安打は89本であり、被安打率は 88.7% とやや多め。この辺は、使える変化球がフォークのような沈む球中心で、一辺倒なところがあるからかもしれません。この試合のように、この球を観られてしまうと苦しいということ。四死球も50個で、四死球率は49.9%であり、かなり多めなのも気になります。奪三振が89個で、1イニングあたり0.89個 で、ほぼ基準レベルと同数なのが明るい材料。この試合での投球によって指名にどのように影響があるかはわからないものの、今回取り上げた投手の中では一番指名される可能性が高いのではないかと思います。しかし指名となると、育成であるかないかぐらいでしょうか。というのは、昨年も有力候補ながら、指名漏れしていることが気になります。ボールだけみていれば、充分に声がかかっても不思議はないと思いますが。

知野 直人(BC新潟・18歳)内野 181/81 右/右

DeNA戦では、1番・サードとして。巨人戦では、3番・遊撃手として出場。早生まれというのもありますが、まだ18歳という若さも魅力です。リーグ戦では、28試合(103打数) 4本 21打点 8盗塁 打率.350厘 と、出場数は少ないものの好成績。観ていて、スピード感と瞬発力が感じられます。

最初の打者を、平凡なショートゴロなのに内野安打を許してしまうというチョンボを。しかしその次の守備機会では、キビキビした動きでアウトにしていました。ショートとしては下手ではないものの、そういったミスは結構ありそうなタイプで、リーグでも28試合で11失策は気になります。地肩に関しては、基準以上のものがあると思います。右打席から4.55秒前後ですから、左打者に換算すると4.3秒前後と平凡(実際もっと早いタイムは出せそう)。むしろ身体能力はありそうなものの、精神的な部分から、ミスが出やすいのではないかと。ただしちょっとヤンチャ系の選手には見えますが、秘めたる潜在能力はありそうで、鍛えがいはあると思います。ひょっとすると、貴重な右打ちのニ遊間候補であり育成あたりならば指名があるかもしれません。会議当日に、名前が呼ばれるか、ちょっと気にしてみたい選手でした。

(最後に)

2度に渡ってBCリーグ選抜の試合を観戦し、大まか有力どころを網羅できた気はします。多少観られていないで気になる選手もいるのですが、こういった試みは本当に有り難いこと。これからも、ぜひ続けて欲しいと思いました。例年に比べアイドランドリーグの方が地味だったので、今年はBC勢への期待が膨らみます。

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2017年(44) BCリーグ選抜 VS DeNA 後編

寺田 光輝(BC石川・25歳)投手 175/73 右/右

右のスリークォーターから、キレのある130キロ台後半~MAX89マイル・143キロを投げ込む好投手。変化球は、スライダーとのコンビネーションとやや単調な印象は否めない。リーグでは、35試合 0勝3敗10S 防 2.41 とリリーフとして活躍。41イニングで38安打、被安打率が92.7%と多め。リリーフとはいえ投球に奥深さがないところが、数字にも現れている。四死球は18個で、四死球率は43.9%とこれも少し高め。この試合でも、1イニングに登板して1個四球を出していた。奪三振率は、1イニングあたり0.76個。リリーフだと0.9個以上は欲しいところで、この辺も決め手に欠ける部分が。リーグでは上位のボールの力はあるものの、NPBレベルだと物足りないといった感じか。強烈なシンカーなどがあれば、ストレートの勢いがあり投げっぷりも良い投手なのだが、育成でもどうかなぁというボーダーラインレベルの選手ではないかと思う。イメージ的には、水野 滉也(東海大北海道-DeNA2位)投手に感じは似ている。

橋詰 循(BC栃木・23歳)投手 190/90 右/右

長身から繰り出すストレートが魅力で、コンスタントに140キロ台~MAX92マイル・148キロを記録するなどスピード能力には見るべきものがあります。ただいかんせん速いだけで、制球力がバラバラ、変化球もカーブなどを投げていましたが、ほとんど使えるような球ではありませんでした。いつもこうなのか? 力みからこのような投球だったのかはわかりません。そこでリーグ戦での成績を見てみると 35試合 1勝3敗6S 防 6.69。この日は1イニングを、1安打2四死球ながら、なんとか0点で切り抜けます。36回1/3イニングで、イニングを遥かに上回る48本。四死球も26個あり、四死球率は71.6%にものぼり、普段からカウントを整えるのにも四苦八苦していることが伺えます。奪三振は34個であり、1イニングあたり0.94個と、リリーフの基準である0.9個以上を記録。巨人戦ではDeNA戦よりは内容はよく、フォークのような球も観られました。かなり荒削りな素材ですが、BC上位のスピード能力を評価して、素材としてどうみるかではないのでしょうか? 

寺岡 寛治(BC石川・25歳)投手 180/85 右/右

BCリーグで、最もNPBに近い男と言われ、この試合に訪れていた多くのスカウトは、まさにこの投手を見に来ていたであろうという感じでした。結果的には、1イニングを15球投げて、0安打・無四球・3者連続三振で討ち取る完璧な内容。真上から投げ下ろしてくる感じのフォームから常時145~MAX94マイル・151キロを記録し、この球速を3度記録。ストレートの勢い・厚みも確かですが、カーブでしっかりカウントを整え、横滑りするスライダーと、縦に切れ込むフォークで空振りを誘っています。その他にも、カットボールのような球もありそうです。

リーグ戦では、43試合 2勝1敗0S 防御率 1.52(リーグ3位)の好成績。59回1/3イニングで被安打は38本、被安打率は64.1%と充分な成績です。70%を切って来るようだと、1年目から一軍も見えてきそうな数字。四死球は28個で、四死球率は47.2% とかなり高め。この辺が、ボールを見められた時にどうなのかな? という不安があります。実際投球を見ていても、制球はかなりアバウトそうという印象は受けました。奪三振は82個で、1イニングあたり1.38個と右投手としては破格の数字になっています。ドラフトでも本会議での指名は確実なレベルで、又吉克樹(香川OG~中日2位)以来の独立リーグ上位指名すら期待させる内容でした。これだけプロが翻弄されたのをみたのは、石川歩が東京ガス時代にリリーフで登場し圧巻の投球を魅せて以来の衝撃でしょうが。石川は、そのまま1位競合となりましたが。やはり不安点は、コントロールの部分でしょうかね。

フランシスコ・ペゲロ(BC富山・29歳)右翼 183/86 右/右

この日は、3安打を放ち、守備でもファインプレーを魅せるなど大活躍の一日でした。第一打席にはカーブをセンター前にはじき返し、第四打席では 国吉佑樹 の内角の球をセンターバックスクリーンに叩き込むパワーも。すべての打席で、ミートポイントでボールを捉えるセンスがあります。けして俊敏そうには見えない選手なのですが、球際に強くファインプレーを連発。ある程度、守備でも足を引っ張らないのは魅力ではないかと。なんとなくグランドでの雰囲気でも、愛されキャラになれそうなタイプです。

リーグ戦での成績では、.38721厘でほんの僅かの差で首位打者にはなれず。70試合(297打席)・20本 52打点 1盗塁 という成績。昨年DeNAに入ったシリアコが、68試合(274打席)15本 53打点 1盗塁 .332厘 という成績でしたから、かなり近いタイプではないのでしょうか。シリアコよりもワンランクコンタクト能力があり、若干実戦で本塁打が打てるタイプかと。守備に不安のあるシリアコに比べると、外野ならそれなりに守れるという魅力もあります。保険外人としては、面白いかもしれません。

岡下 大将(BC福島・26歳)三塁 184/76 右/右

昨年は打撃部門で外人勢と上位で争っていた、リーグを代表する強打者。今季はやや地味な感じですが、69試合(261打数) 9本 33打点 11盗塁 打率.291厘 という成績に。この試合では途中から出場し2打席ほどでしたが、内角の球を力でもってゆきライト前にとパワーのあるところを魅せていました。今季の成績は昨年ほどではないのですが、打撃はBCでも上位の強打者であることは変わりません。気になるのは、14失策の守備の安定感。昨年あれだけの内容を示しながら指名漏れしており、今年何か大きな上積みがあるのかと言われると疑問なだけに、推せる材料が不足していることは否めません。年齢的にも26歳だということで、そろそろラストチャンスの年ではないのでしょうか。好いものを持っているだけに、何処かに指名されないかとは思っている一人です。

河本 光平(BC富山・23歳)二塁 168/72 右/左

きっちり叩けるスイングで、一塁までの塁間も4.0秒前後で走り抜けるまずまずの脚力があります。この試合では、レフト線を抜けるツーベースを放ったりもしていました。リーグでは、71試合(270打数) 3本 29打点 12盗塁 打率.300厘 を記録。二塁手としては平凡かとは思ったのですが、リーグ戦で21失策は気になる材料。今日見ていた選手の中では好いものを持っていそうという感じは受けましたが、育成でも指名があるのかは微妙かとは思います。しかし独立リーグの選手は、成績よりも何処に可能性を見出すかにかかっているので、それほど現時点での成績は重視しなくても好いと思います。

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2017年(44) BCリーグ選抜 VS DeNA 前編
BCリーグが、選抜チームを作ってNPBの二軍と試合をします。その皮切りに、DeNAとの試合を行いました。今回は、2回に分けて気になった選手に取り上げてみたいと思います。

渡邉 雄太(BC新潟・26歳)投手 186/85 左/左

長い手足を活かした左サイドハンド投手で、現在BCリーグの防御率部門1位に位置するリリーフ投手です。ここまで46試合に登板し、1勝2敗16S 防 1.29 。 球速は130キロ前後(MAX83マイル・134キロ)とありませんが、左打者の背中越しから来る球筋を武器にします。さらにサイド特有の大きく横曲がりするスライダーのキレは一級品で、対左打者に特化した投球が光ります。リーグで防御率1位になっているぐらいですから、このフォームでも右打者にもある程度投げられるからなのでしょうし、2試合観戦して特に右打者を逃げてにしている様子はありません。短いイニングの投球でわからないことも多いのですが、こういった投手を探している球団には面白い存在ではないのでしょうか。リーグでは、55回2/3イニングで46安打で被安打率は、82.7%。少し高いのは、やはりキレで勝負するタイプで、球威・球速がやや弱いからでしょう。奪三振は、イニングを遥かに上回る66個。四死球18個で、四死球率は32.4%とイニングの1/3以下ですから基準レベルにはあります。育成枠あたりならば、面白い存在になり得るのではないのでしょうか。26歳と年齢もいっているので、一年目から使えるか使えないというのがハッキリするタイプだと思います。

高井 ジュリアン(BC信濃・21歳)投手 176/81 右/左

東海大三時代から、知る人ぞ知る存在でした。右のスリークォーターから、MAX86マイル・138キロのストレートに、キレ味抜群のスライダーを武器にしています。今日は、打者3人を3奪三振と完璧な内容。リーグでは、27試合 12勝2敗 防 2.08 でリーグ5位の成績を誇ります。12勝はリーグ2位の成績であり、先発をこなす日本人では1位の防御率でもあります。NPBを目指すにはストレートが物足りないレベルなのですが、スライダーは右打者がタイミング合わないブレーキと曲がりをしているので、この球が通用するかどうかにかかっています。被安打率は82.9%、奪三振率は、1イニングあたり0.81個と先発としては基準以上。四死球は17.1%であり、制球力はかなり安定していると言えます。ちょっと右投手としては、パンチ不足と判断されるかもしれません。スライダーのキレと安定した制球力、ゲームメイク能力に、高卒3年目の若さで、どう評価されるか?

山崎 悠生(BC信濃・24歳)投手 173/78 左/左

非常に正統派のサウスポーといった感じで、昨年指名されるのではないかと期待していた一人です。球速は135~87マイル・140キロを記録するキレのある真っ直ぐに、今日はスライダー・カーブなどが見られました。今シーズンの成績は、37試合 0勝2敗21S 防 2.23 とクローザーとして活躍。44回1/3イニングで、被安打23本は被安打率51.9%は極めて優秀。今日は四球を出していましたが、四死球率は20.3%と非常に左腕でも安定した制球力。奪三振49個もイニングを上回っています。数字的には申し分ないのですが、今日見る限り球威・球速がもう一つで、フォームもオーソドックスな投手だけに、左腕ですがどう判断されるかは微妙です。昨年指名が見送られたのも、同じような理由からではないのでしょうか。個人的には、昨年から大きな上積みが感じられないだけに、あまり推せないというのが現状です。こういった左腕に、需要があるかだと思います。いずれにしても、育成で指名があるかないかといったレベルではないのでしょうか。

和田 康士朗(BC富山・18歳)中堅 184/68 左/左

小川高校の陸上部に在籍していたものの、退部して15歳からクラブチームとして野球を続けた変わり種。今年から、BCリーグに参加した若手野手。今日は、2番・中堅手として一二塁間を破るヒットで出塁していました。ソフトバンクの 柳田悠岐 をお手本に、フルスイングをモットーとしている選手。リーグ戦では、68試合 1本 14打点 14盗塁 打率.271厘 という成績。成績的には際立つものはないのですが、出塁すればすかさず盗塁。中堅の守備でも前に落ちそうな判断の難しい打球をダイビングキャッチするなど、ガツガツしたものが今日見ている選手の中で一番伝わってきた気がします。打球判断にはまだ甘さはあるものの、ボールを最後まで一生懸命追ったり、地肩も基準レベルはありそう。複数球団からマークされている素材だと先日も記事になっていましたが、確かに育成ならば指名があるかもと思わせてくれる好選手でした。

纐纈 英騎(BC新潟・23歳)一塁 180/92 右/左

ガッチリした体格のパワフル打者で、国吉佑樹 からレフトポールにぶち当たるホームランを放ちました。この選抜チームでも、4番・一塁手として出場。リーグ戦では、62試合(239打数) 9本 55打点 12盗塁 打率.351厘(8位) という成績を残しています。ホームランを打つまでは、少し固いかなぁという印象ではあったのですが、パワーはあるのだと実感し、選抜チームの4番を任されていただけのことはあるのでしょう。ただし239打数で9本塁打だとすると、仮にNPBのレギュラー選手並の500打数でも19本ぐらいのペースなので、長距離打者というよりは中距離のポイントゲッターなのではと。DeNA戦では一塁手でしたが、巨人戦では三塁手としてアピール。あまり上手い三塁手ではなさそうでしたが、地肩はまずまずで最低限守れます。将来的には、一塁か外野あたりになって、売りの打撃を生かすことになるかもしれません。その能力を買って、プロ側でも高く評価している球団もあるようです。

2017年(43) 東海地区大学選抜 VS 巨人
毎年恒例の、東海地区大学選抜が巨人と対戦するプロアマ交流戦。そこで気になった選手を中心に、印象を述べたいと思います。

與座 海人(岐阜経済大4年)投手 173/74 右/右

今年の大学選手権で好投し、一躍株をあげたサブマリン。今日も東海地区の先発を任され、序盤3回まではストライク先行し、安定したコントロール、投球術、下手特有の球筋に、プロの三軍レベルの打者は翻弄されます。しかし目が馴れてきたのか? 4イニング目に捉えられ、3失点をします。

確かにその投球の安定感は、ファームレベルでも充分通用しそう。ただし一軍の打者相手だと、それほどストレートもキレるというほどでもなく、甘く入ると怖いなという印象はやはり受けました。こういう投手がいないチームで、投手陣にアクセントをもたせたいという需要はあると思うので、志望届けを提出すれば下位ぐらいでなら指名があっても不思議ではありません。個人的には、ヤクルトにいる 山中 浩史 ぐらいやれるかなとも思ったのですが、あまり過大な評価はできないと感じました。

濱口 雄大(岐阜経済大4年)投手 177/80 右/左

大学選手権では、素晴らしい投球を披露した速球派投手。今日もコンスタントに140キロ台~ジャイアンツ球場のガンで146キロ。マイガンでも90マイル・145キロを計測。スピード能力・ボールの勢いは、今回の選抜チームでは抜けた存在でした。急遽與座が打たれてイニング途中での登板だったのもあり、コントロールが定まらず僅か2/3イニングで2四死球1安打・1失点と荒れ荒れの内容。大学選手権ではボロが出なかった制球の不安定さ、調子の波の激しさの片鱗を垣間見た気がします。

すでに社会人に内定しており、プロ志望届けを出さないとの話しも。志望届けを提出すれば中位ぐらいで指名されそうな投手ですが、この不安定さを社会人で改善しようと試みるのもありなのかとは思いました。ボールの威力は一級品ですが、安定した投球は期待し難いのかもしれません。それでも與座・濱口は、やはりドラフト級の素材だと思います。

鈴木 彩隼(静岡産業大3年)投手 180/75 右/右

兄は鈴木 翔太(中日)で、その実弟だそうです。小さめのテイクバックから、コンスタントに140キロ台・MAX89マイル・143キロを記録するなど、適度に勢いのあるボールを投げ込みます。変化球はスライダーぐらいという感じで、投球が一辺倒で深みがないなぁと感じる部分はあります。それでも140キロ台を刻める選手として、来年に向けて覚えておきたい選手でした。

日下部 啓太(日大国際関係学部4年)投手 167/68 左/左

左のサイドハンドから、135キロ前後ですがまとまっています。球速はさほどないのですが、ボールが見え難いのか?打者が打ち難そうにしていたのが印象的。特に強烈なチェンジアップ系の沈む球が有効で、社会人あたりでも1年目から活躍できそうな好投手。リーグでの実績は確かで、意外に短いイニングならばプロも苦労するかもという期待感も抱きます。スカウト受けするタイプではないので社会人に進むことになると思いますが、個人的には面白いと思います。球速はなくても打ち難い故に、球威がないタイプではないのも推せる材料でしょうか。

その他の投手では、横浜商大高時代から注目された 続木 悠登(日大国際関係学部3年)右腕は、135~140キロぐらいであまり変わった印象はなくワンアウトしか取れず3安打を打たれて降板。その後投げた 中川 奎太(皇学館大3年)右腕は、140キロ前後の速球とスライダーを投げ込むオーソドックスな好投手。もうブルペンに誰もいなく投げていなかったので新たな投手の登板はないと会場を後にしたのですが、畑中 希龍(朝日大4年)左腕という投手が、最後に投げたようです。帰宅後、試合の動画 で確認したのですが、130キロぐらいの小柄な技巧派サウスポーでした。

打者では、選抜チームの核弾頭を担った 稲垣 誠也(中部学院大4年)二塁手が、一二塁間を破るヒットと2四球で全打席出塁。打撃では目立った活躍を魅せませんでしたが、2番の 江川 直人(鈴鹿大4年)遊撃手が、動きの良い守備が目立っていました。また4番で全日本メンバーである 内海 大寿(中部学院大4年)右翼手含めて、この選抜チームからドラフト指名される野手はいないのではないかという印象を受けました。

(最後に)

生で與座を観てみて、やはり球威の無さから甘く入ると怖いなという印象。しかしピッチングが安定しており、リズム感のある投球はファームでならば即通用しそう。濱口は、大学選手権では顔を出さなかった不安定なところが確認できたのは収穫でした。その他、こういう選手がいるのだなということがわかったのが収穫なのと、日下部 は社会人だろうけれど、ちょっとプロでも面白いのではと思えた部分もあり、機会があれば再度注目してみたいです。

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2017年(42) 夏の埼玉大会
今日は親を施設に送り出してからじゃないと家を出られそうもなかったので悩んだのですが、県営大宮に埼玉予選を見に行きました。しかし球場に着いたのは、すでに第一試合の9回裏。あわやサヨナラで終わってしまいそうでしたが、延長戦にもつれ込み注目の選手を1イニングだけ確認できました。

その投手の名前は、この春浮上してきた 布川 雄大(武南3年)右腕。187/85 という恵まれた体格から、MAX146キロを誇る好素材。大型ですが、腕の振りが柔らかくフォームに悪い癖はありません。すでに炎天下のなか投げ続けていて、球速は常時130キロ前後~MAXで86マイル・138キロまで落ち込んでいました。投球のほとんどは、ストレートという感じで、たまにカーブ・スライダーなどを織り交ぜつつ、両サイドに散らせて来る投球スタイル。

特に球の質が悪い感じもしませんでしたが、まだ深みのある投球術、圧倒的なボールの威力はなく、DeNAに入った 綾部 翔(霞ヶ浦出身)のようにこれから良くなりそうという期待込みで評価されるタイプかと。本人の希望などはわかりませんが、まずはワンクッション置いてからプロ入りを目指すという進路をたどるのではないかと思われます。

延長戦に入り、味方のエラーも重なって1失点。結局裏の回に取り返すことができず緒戦で姿を消すことに。例えば綾部の場合は、春先から関東では屈指の素材だと評判でしたし、甲子園に出場して存在感を示せました。しかし県大会緒戦ということで、部長クラスには充分アピールできず。おそらく今日の各球団の部長クラスは、全国でも屈指の素材である 石川 翔(青藍泰斗)右腕を見に宇都宮に集結していたと思われますので、スカウトの姿はほとんど会場にありませんでした。それでも翌日の新聞をみると、5球団のスカウトがいたそうです。

投球の詳細は、フォーム分析してみないとわからないですし、序盤戦の投球を見ていないので正確な評価はできませんので後日ということで。しかし漏れ聞こえる話だと、MAXは序盤に142キロを記録。10回を投げて9奪三振・無四球は立派ではないのでしょうか。

もう一人のお目当ては、第二試合に登場した 三上 ケビン(叡明3年)右翼手。タイプ的には、昨年の オコエ 瑠偉(関東一出身)外野手に近いタイプかと。第一打席こそライトフライでしたが、二打席目には、レフトフェンス直撃のスリーベース。この当たりは、ちょっとタイミングを狂わされたのに、あそこまで飛ぶのだという感じで、資質の高さを感じます。更に3打席目は、三塁線を抜くツーベースヒット。結局別の会場への移動を画策していたので、この3打席で球場をあとにしました。翌日の新聞を読むと、さらにシングルヒットをあとの打席で放ち、盗塁も決めたそうです。

打球勘・落下点までの入りなどを見ていると、けして下手な外野手ではありません。肩はあまりスローイングの形が良くないのですが、中の上レベル。走力はよくわからなかったのですが、二塁まで多少緩めて、8.67秒ぐらい。まぁ打撃は技術云々というよりも、持ち得るポテンシャルで打っている感じなのはオコエに似ています。守備・走力が、オコエのようなA級の素材ではないように感じましたが。

ネクストで見ていても、まだ事前準備・集中力が散漫で、普通の高校生という意識。資質は秘めているので、何処かの育成なりで引っかかるかもしれませんが、本会議で指名されるほどの絶対的なものは感じられませんでした。こちらは今日勝ちましたし、上位まで進出してくる可能性があるチームです。今後レベルの高い相手に、どのようなパフォーマンスを示せるか注目したいです。今日みた印象では、二人ともあって育成か、進学という形になるのではないかと思います。埼玉大会は、もう一日ぐらい別のカードで足を運びたいと思っています。

布川 雄大(武南3年)投手 187/85 右/右
三上ケビン(叡明3年)右翼 183/75 右/右

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