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7/18・19 のドラフト候補

前回の緒戦の時は出かけていて見られなかったのですが、この日は、 佐々木 朗希(大船渡3年)右腕の登板を見てから観戦に出かけました。今回の佐々木は、緒戦よりも力を入れて投げていたとの話。球速はコンスタントに150キロ前後を刻み、速いときには155キロを何度か記録していました。まだややコントロールにバラツキがあったり、スライダーに結構ついていかれていた印象。それでもストレートは、ほとんどバットに当たらないといった感じです。155キロを投げていても、まだ余力が残されている感じがします。解説の方も言っていましたが、これからもっと接戦になって追い込まれた時に、アドレナリンを放出された状況下ならば160キロも記録するだろうとのお話。私も、まさにそんな印象を受けます。この試合では6回を投げましたが、一戦一戦制球なり内容を上げてゆくのではないのでしょうか。またこの日は、最大のライバルと目されていた盛岡大付属が敗戦。佐々木の甲子園出場も、現実味を増してきた印象です。少なくてもまだ、佐々木はこんなものではないはず。いずれにしても、今ドラフトの超目玉であることは間違いありません。

そんな佐々木の投球を見届けたあと出かけたのが、神宮球場。ここでは、東京の逸材として注目される 宮里 優吾(岩倉3年)右腕を観戦にゆきました。春は投げていなかった投手ですが、ドラフト戦線に絡んでくる存在だとして急遽確認しにゆきました。球速は常時135キロ前後~MAXで86マイル(138キロ)程度と、ベース版を通過する時の勢い・強さでは物足りなさを感じます。しかし私は4回までで席をたったのですが、最終回には140キロ台を連発していたとのことで、多少セーブしていて投げていたようです。ちなみに緒戦の記事によれば、この時のMAXは142キロだったとか。少々右のドラフト候補としては、いずれにしても物足りない数字ではあります。それほど細かい制球力とか投球術が優れているといった感じはしなかったのですが、変化球には目を惹くものがあります。スライダーの曲がりも好いですし、何よりチェンジアップのような縦の変化に威力があり、この球は面白いです。どうもフォークが落ちきれていないらしいのですが、思わずタイミングが狂わされます。実力的には指名ボーダーレベルだと思いますが、この日も数球団のスカウトがチェックにいたので、最終的にどんな判断がされることか?

この宮里以上に面白い存在なのが、赤坂 諒(上野学園3年)右腕。右のスリークォーターから投げ込む粗っぽいフォームなのですが、その球速のほとんどが 91マイル(146キロ)~94マイル(151キロ)といった破格の球速の持ち主。前日も完投勝利をしているのですが、私が見始めた翌日の試合の中盤からでもこの球速を刻んできます。特にかなりバテバテに見えた9回でも93・94マイルを連発しており、そのスピード能力は全国でも指折りかと。変化球は高めで変化するスライダーぐらいで、投球のほとんどは速球です。それでも細かいコントロールはさほどなくても、四死球で自滅するようなことはなく、要所でも踏ん張っていました。明日も試合があり3連投となりますが、何処まで行くのか楽しみです。今日も何球団かいましたが、本会議で指名されても不思議ではない素材でした。こんな選手が、この時代に夏まで話題ならないとは驚きです。

熊本では勝った方が甲子園に出場するのではないかと思っていた 球磨工業と九州学院の対決がありました。春季九州大会で見た 田山 裕輝(球磨工3年)右腕は、九州大会の時は130キロ前後ながらピッチングセンスが光る好投手との印象。しかしこの試合では、140キロ前後を記録するなど大幅にパワーUPしていたのには驚きます。またセンターカメラからの投球を確認したかった 蒔田 稔(九州学院3年)右腕も、同様に140キロ前後の速球を中心にピッチングを作ります。2人とも高校からプロといったポテンシャル型ではありませんが、有力大学などで実績を残せば将来楽しみな存在です。甲子園に出場しても恥ずかしくない全国レベルの好投手だっただけに、両方に甲子園の土を踏ませてあげたかったです。

佐々木 朗希(大船渡3年)投手 189/81 右/右
宮里 優吾(岩倉高校3年)投手 181/78 右/右
赤坂 諒 (上野学園3年)投手 186/90 右/右
田山 裕輝(球磨工3年)投手  176/70 右/右
蒔田 稔 (九州学院3年)投手 180/77 右/右

今年初めて、佐々木朗希(大船渡)の投球をまともに見ました。まだ余力があるだけでなく、細かい部分での調整は必要な感じはします。それでも破格のポテンシャルは、やはり歴史的な素材だと実感させられます。きっと江川卓も、高校時代に30年先の投球をこのように実践していたのだろうなと想像を膨らませてくれるぐらい、全く打ち返されない佐々木の投球には次元の違いを感じます。

そしてこの夏、生で見ていての一番のサプライズは、赤坂 諒(上野学園)という投手。こんな投手が、まだほとんど取り上げられることなくいたのかと、それも東京においてでなおさら驚かされました。まだ投手としては未完成ですし、球速表示ほどボールが来ている感じはしませんでした。それでも、このスピード能力は特筆ものでした。

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7/17(水)のドラフト候補


今日は、生観戦に出かける前に少し気になる試合を確認。和歌山大会では、池田 陽(智弁和歌山3年)右腕が先発。選抜ではMAXで141キロほどだった球速が、春季近畿大会では147キロに到達するなど急成長を魅せた。今日の試合では、元の135~MAXで140キロを超えるかどうかといった投球になっていたが、低目にスライダーを集めその制球力には目を見張るものがあった。派手さがある投手ではないが、夏の選手権に出場して緒戦で140キロ台後半なんかの球速を叩き出すようだと、スカウトの見方も一変するかもしれない。現状は大学タイプといった感じで、試合をまとめるのがうまい好投手といった感じはするが。

前回はリリーフでちょっと投げていた鹿児島NO.1の素材・小峯 新陸(鹿児島城西3年)右腕が、先発で登場。目測で見る感じでは、常時135キロ~力を入れたときで140キロを越えてくるといった感じだろうか。しかしカーブ・スライダー・フォークなども織り交ぜ、だいぶ前回よりも場馴れしてきた印象は残った。また試合途中からセンターカメラからの映像になり、ボールに角度を感じさせる球筋だった。今後の試合もチェックして考えてみたいが、高校からプロというよりはワンクッション置いてからといった判断にはなりそう。しかしポテンシャルは高そうな選手だけに、大学などでの4年間で大きく資質を伸ばしても不思議ではないだろう。

生観戦で向かった先は、神奈川の俣野球場。ここでは県下を代表する左腕である 武冨 陸(日大藤沢3年)と佐藤 一磨(横浜隼人3年)投手の直接対決が実現した。

武冨は、前回テレビ中継での登板もあり、下位~育成での指名があるかもしれないと書いた。しかし今日生で見ると、常時135キロ前後~MAXで86マイル・138キロ程度。カーブ・スライダー・シュート系の球を織り交ぜ、要所を締めるマウンドセンスにも光るものがあった。しかしタイプ的には、大学タイプといった感じの好投手で、高校からのプロ入りとなると少々ポテンシャル的に物足りなさが残る。このタイプにしては、高めに甘く浮いたり、球威・球速で押し切るほどの凄みはない。こう考えると、高校からの指名は厳しいのではないかといった気は生で見るとしてくる。

一方の佐藤は、体から離れてブンと腕を振って投げ込む粗っぽいフォーム。球速は135~MAXで89マイル・143キロぐらいだが、ピンチで力を入れたときには140キロ台を連発する。細かいコントロール・体力・大きな曲がりを見せるスライダーのコントロールにも課題があり、まだ素材型の域は脱しられない。しかし素材としては明らかにこちらの方がプロっぽく、こちらはプロ志望届けを提出すれば育成指名あたりならばあっても不思議ではない内容だった。

日大藤沢では、1番を打つ 牧原 巧汰(2年)捕手は強肩・強打の持ち主。新チーム以降は、神奈川を代表する捕手として脚光を浴びることになりそう。打力は確かなものがあるが、少し捕手としては粗っぽい印象を受けた。また3番を打つ 石川 喜隆(3年)右翼手は、抜群の振りでライトスタンドに目の醒めるような一発を叩き込んだ。別の打席でも強烈な打球を放ち、スイングは同校でも抜けていた。まだ日藤は勝ち上がっているので、別の試合でも確認できるときには注意を払いたい。

また第二試合では、県下の公立校を代表する逸材・堤 隆晟(橘3年)右腕が登場。181/78 と均整のとれた選手で筋の良さが感じられる。球速はまだ135キロ前後~MAX86マイル(138キロ)程度で、ベース板を通過する時のボールの強さが物足りない。変化球は、体の近くで曲がるスライダーに、フォークのような縦の変化がある。特に牽制がうまく、野球センスは確かな素材。本格的な環境で野球に真摯に向き合えば、将来はドラフト候補に入ってきても不思議ではなさそうな筋の良さは感じられた。

帰宅すると、再び 浅田 将汰(有明3年)右腕が登板していた。前回見たときとそれほど印象は変わらなかったが、今日のMAXは149キロまで到達したのだという。強豪校相手に、どんなピッチングをするかで評価も定まって来るのではないのだろうか。現状は、3位前後では消えるのだろうなといった印象。

池田 陽佑(智弁和歌山3年)投手 182/85 右/右
小峯 新陸(鹿児島城西3年)投手 189/78 右/左
武冨 陸 (日大藤沢3年)投手  173/72 左/左
佐藤 一磨(横浜隼人3年)投手  187/87 左/左
牧原 巧汰(日大藤沢2年)捕手  174/76 右/左
石川 喜隆(日大藤沢3年)右翼  174/75 左/左
堤  隆晟(・橘高校3年)投手  181/78 右/右
浅田 将汰(有明高校3年)投手  181/85 右/右

この日の収穫は、神奈川を代表するサウスポー・佐藤 一磨(横浜隼人3年)投手 を確認できたことだろうか。あとは、確認作業中心の観戦となったが、印象が変わる選手、変わらない選手様々だった。

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7/11・12 の ドラフト候補


7月11日(水)

大分大会で、川瀬 堅斗(大分商2年)右腕が登場。兄は、同じ大分商出身の 川瀬 晃(ソフトバンク)内野手。弟は 181/78 と兄よりも体格に恵まれた本格派。球速は135~140キロぐらいだったが、糸を引くような球筋にスケールの大きさを感じさせる。変化球・マウンド捌き・コントロールなどもこの時期の下級生としては水準以上で、間違いなく来年のドラフト候補に入ってくる存在だろうと思わせてくれるのに充分だった。

滋賀大会では、プロ注目の 吉田 力聖(光泉3年)右腕が試合途中から登板。こちらも135~140キロぐらいのストレートに、スライダー・フォークなどを織り交ぜ、力の片鱗を魅せてくれた。ただし高校からのプロ入りとなると微妙な内容で、その辺は大会が進んできてセンターカメラからの映像で確認したいところ。この日のネット裏には、3球団のスカウトが集結していたというから、最終確認に訪れていたのだろう。そういった力は、この選手はもっている。

7/12(木)

土浦三VS霞ヶ浦 という好カードがあったので、土浦まで足を運びました。この試合のお目当ては、鈴木 寛人(霞ヶ浦3年)右腕でしたが、結局最後まで登板せずに終わり肩透かしを喰らいました。そんな霞ヶ浦の先発は、背番号9をつけた 山本 雄大(2年)左腕が登場。こちらは、中背のスリークォーターで、躍動感溢れるサウスポー。球速こそ常時135キロ前後(MAXで138キロ)ほどでしたが、球筋が良くしっかり手元まで伸びてきました。変化球もスライダーとチェンジアップ系の球もあり、コントロールも安定。時々土浦三に痛打を浴びてピンチはありましたが、要所を締めて9回完投に成功します。高校からプロとなるとパンチ不足でしたが、勢いとまとまりもあり好い左腕だと思います。さらなる球威・球速が今後望めるようだと、ドラフト候補に入ってくるのではないのでしょうか。

またどうしてもこの試合を観たかったのは、霞ヶ浦の対戦相手に濱崎 鉄平(茨城・土浦三)投手がいたから。緒戦では、MAX146キロを記録。この試合では、私が計測した中では88マイル(141キロ)が最高。私が球場に着く前には、土浦のガンで144キロまで記録したといいます。変化球は、スライダー・カーブなどを織り交ぜ、力のあるボールをストライクゾーンに投げ込んでくるだけというシンプルなもの。スライダーが高めに抜けたり、細かい駆け引きなどはまだないのが今後の課題でしょうか。こちらも高校からプロとなると総合力不足ですが、180/80 と均整も取れていてまだまだ速くなるかもしれません。彼も、本格的な環境で野球を続ければ大化けが期待できるかもしれません。

川瀬 堅斗(大分商3年)投手 181/78 右/右
吉田 力聖(光泉3年)投手  179/81 右/右
山本 雄大(霞ヶ浦2年)投手 177/73 左/左
浜崎 鉄平(土浦三3年)投手 180/80 右/左

(感想)

高校からプロとなると、下級生の 川瀬(大分商)ぐらいなのかなと感じました。しかし吉田・山本・濱崎は、いずれも大学などの次のステージで資質を伸ばせばドラフト指名候補としてクローズアップされてゆく可能性に秘めた存在です。これで鈴木の登板が見られたら最高だったのですが。19日まで順調に勝ち上がると、シード校の藤代との対戦予定。そこで、再度確認できるか検討してみたいと思います。

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2019年 大学選手権初日 東京ドーム




第一試合 大阪工業大 VS 創価大

創価大の先発・杉山 晃基(盛岡大付出身4年)右腕は、立ち上がりシュート回転して収まりが悪かったものの、イニングの途中から指にかかったボールを投げはじめて最速149キロまで到達。力を入れた時のボールには、さすがと思わせる勢いと球威があった。2回以降は球速を落としてのピッチングにはなったが、縦に曲がりの大きなスライダーにフォークなどの各変化球でも空振りを奪えており、バランスの取れた投球はできていた。ドラフト上位かと言われると、やや荷が重い印象だが、3位前後ぐらいでの指名はあるのではないのだろうか。絶対的に動作のメリハリやキレに欠けるところがあり、ピリッとしないのは気になるのだが。

創価大の2番手・望月 大希(市立船橋出身4年)右腕は、真上から投げ下ろす130キロ台後半~MAX146キロの速球を投げ込んでくる。緩いカーブやフォークなどを織り交ぜる投球でで素材としての可能性を感じさせた。続く東北福祉大戦では先発し、8回2安打1失点と好投した。リリーフタイプと思いきや先発でも好投したのは驚きだったが、まだまだこれからの選手だけに社会人で力を付けたら面白い存在になりえるかもしれない。

4番の 山形 堅心(明徳義塾出身4年)一塁手も、第一打席に高めの球を逃さずヒットを記録。しかし一塁手というポジションと一塁まで到達タイムが4.7秒前後(左打者換算で4.45秒前後に相当)であり、守備・走力との総合力を考えると、大学からのプロ入りは厳しそう。

その他気になったのは、ホームランを記録した 下小牧 淳也(日大三出身4年)遊撃手。一塁までの塁間も、右打席から4.25秒前後(左打者換算で4.0秒前後に相当)と俊足だった。ショートとしてもスピード感があり、一歩目のスタートよく肩もまずまず強かった。また三番を打つ・荻原 哲(日南学園出身・3年)捕手は、しっかりしたキャッチングで、ワンバウンド処理などの反応も悪くない。送球も1.9秒前後だが、地肩はまずまず。打撃もパワフルで、ヘッドスピードも中々鋭いものがあった。

また大阪工業大では、ヒットと盗塁を記録した 山本 脩平(比叡山出身・3年)二塁手あたりが気になった。5リーグオールスターなどに出場しているようなので、再度注目したい好選手だった。

杉山 晃基(創価大4年)投手 183/88 右/左
望月 大希(創価大4年)投手 187/83 右/右
山形 堅心(創価大4年)一塁 180/88 右/右
下小牧淳也(創価大4年)遊撃 173/71 右/左
荻原 哲 (創価大3年)捕手 174/82 右/左

山本 脩平(大阪工大3年)二塁 180/77 右/右



第二試合 佛教大 VS 八戸学院大

八戸学院大の先発・大道 温貫(春日部共栄出身・3年)右腕は、惚れ惚れするようなフォームから投げ込む正統派。球速はコンスタントに140キロ台を記録し、MAXで145キロに到達。指先までしっかり力を伝えられるリリースで、ビシッとミットに突き刺さる。変化球も身体の近くでキュッと曲がるスライダーに、ブレーキの効いたチェンジアップやフォークなどもあり総合力が高い。球威・球速では前の試合で投げていた 杉山(創価大)の方があるが、フォームや投球のメリハリという意味では大道の方が優れている。来年の有力なドラフト候補であり、さらに全体の出力を高められれば、上位指名も視野入れられる素材ではないのだろうか。

一方の佛教大の先発・中山 怜央(奈良大付出身・4年)右腕は、130キロ台後半~140キロ台前半(MAX143キロ)ぐらいのストレートを投げ込むスリークォーター。身体の近くで小さく曲がるスライダーに、フォーク系の縦の変化球を織り交ぜてくる。ドラフト候補の匂いのしてくる選手ではないが、脱力して投げ込むタイプで見た目以上に打ち難い。社会人でも、活躍が期待される一人だ。

またこの試合では、八戸学院大の4番・武岡 大聖(生光学園出身・3年)左翼の、胸をすくような2本のホームランが印象的だった。実弟の龍世は八戸学院光星の遊撃手としてドラフト指名が有力視されている選手。兄はバリバリの強打者といった感じで、左翼で走力も塁間4.4秒ぐらいと左打者としては遅い部類の打撃に特化したタイプ。来年のドラフト候補かは別にしても、楽しみな強打者であることは間違いない。

その後決勝まで進んだ佛教大は、決勝戦のリリーフでドラフト候補の 福森 健(水口出身・4年)右腕が登場。昨秋は5勝をあげ最優秀投手賞を獲得したが、この春は僅か1試合の留まっていた。その決勝戦では、試合がワンサイドになりそうな4回に登板。ここで踏ん張り9回まで好投した。球速は145キロ前後の真っ直ぐには力があり、小さく曲がるスライダーと縦に沈むチェンジアップだかフォーク系の球を投げていた。球離れが悪くコントロールは悪かったが、返ってそれが的を絞り難くしていたこと。スライダーでカウントを整えることができるなど、明治打線を最後まで苦しめた。スペックの高い投手ではあるが、現状はプロとなると怖さのある選手で2年後まで様子を見られるのではないかと思う。しかし本人のプロ志向が高く、秋のリーグ戦でも安定した投球を取り戻せば一躍指名圏内へ入ってくるかもしれない。まずはこの大会で、復調ぶりをアピールすることはできた。

大道 温貴(八戸学院大3年)投手 178/78 右/右
武岡 大聖(八戸学院大3年)左翼 178/91 右/左

中山 怜央(佛教大4年)投手 185/84 右/右
福森 健 (佛教大4年)投手 189/95 右/右



第三試合 東日本国際大 VS 愛知工業大

両チーム共に、ドラフト候補といった感じの選手はいませんでした。愛知工業大では、最後に投げた 新村 将斗(桜丘出身・3年)右腕が、140キロ前後の球速ではあったものの、球速以上に勢いと球威を感じさせる球を投げていた。小さなスライダーでしっかりカウントを整え、落差のあるフォームを交えて来る好投手。

また一歩目の反応が鋭く、平本 敦己(愛工大名電出身・3年)遊撃手の動きの好い守備と、右方向に強い打球が光った 山本 航樹(東福岡出身・4年)三塁手の強打が気になった。

一方の東日本国際大でも、蒔田 高広(小高工出身・3年)右腕の力強いボールが目立った。球速は130キロ台中盤~140キロ台前半ぐらいだったが、高めのボールに力がああった。また、縦の変化球にも威力があり、こちらも一皮むけて来るようだと楽しみ。またチームの核弾頭の 磯邉 伶也(聖光学院出身3年)遊撃手も、軽快な守備に加え、右打席から4.15秒前後(左打者換算で3.9秒前後に相当)の俊足ぶりも目を惹いていた。

新村 将斗(愛工大3年)投手 177/77 右/右
平本 敦己(愛工大3年)遊撃 175/70 右/右
山本 航樹(愛工大4年)右翼 185/95 右/右

蒔田 高広(東日本国際大4年)投手 183/80 右/右
磯邉 伶也(東日本国際大3年)遊撃 178/76 右/右



第四試合 大商大 VS 日本文理大

日本文理大の先発・藤野 幹大(東福岡出身・3年)右腕は、191センチの体格を活かした腕の長いサイドハンド。球速こそ135~後半ぐらいだったものの、ボールのキレも良く打ち難い。スライダーに加えシンカーに落差があり、大商大打線から11三振を奪い苦しめた。このスペックでコンスタントに140キロ台を出せるぐらいになると、来年は候補として名前が上がってきそうだ。

大商大の先発は、大西 広樹(大商大高出身・4年)右腕。こちらは対照的に、176/80 とちょっとゴロンとした体型の投手。球速はコンスタントに140キロ台を記録し、最速で146キロまで記録。しかしボールが捕手のミットにスポッと収まる感じで、指のかかり悪くボールが来ている感じがしない。むしろスライダーやフォークなどの、縦への変化が多織り交ぜく的の絞りづらさが魅力だろうか? 大学からプロというよりも、社会人に進むタイプではないのだろうか? けして悪い投手ではないのだが、不思議とプロの匂いがして来ない。

また九州産業大戦で先発した・橋本 侑樹(大垣日大出身・4年)左腕は、球速はコンスタントに140キロ前後を投げ込むサウスポー。変化球は、スライダーでカウントを整え、チェンジアップで空振りを誘うスタイル。ピュッと見えないところからボールが出てくるので、九州産業大は最後まで捕まえきることができなかった。特に球威・球速は平凡で、コントロールも好いわけではないが、相手として気持ちの悪い存在だろう。果たしてこういった打ちづらさを評価して、指名する球団が出てくるのか注目される。こういう投手は球団の考え方次第だと思うが、左の中継ぎあたりでは面白い存在ではないのだろうか。

藤野 幹大(日本文理大3年)投手 191/77 右/右

大西 広樹(大商大4年)投手 176/80 右/右
橋本 侑樹(大商大4年)投手 183/72 左/左

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(25) 関東一 VS 横浜高校

毎年6月に、江戸川区民球場を利用して関東一高が他校を招待して試合が行われる。今年は、横浜高校が呼ばれ午前と午後1試合ずつの試合が組まれた。

関東一 VS 横浜 第一試合

横浜高校の先発は、木下 幹也(2年)右腕。185/85 という堂々とした体格から投げ込む正統派。球速は130キロ台中盤ぐらいと物足りなかったが、実際観ていると要所では140キロを越えていそうな力強いボールも観られた。変化球も、カーブ・スライダー・フォーク・チェンジアップ など多彩な球種を上手くコンビネーションに交えてくる。まだ投球に絶対的なものは感じられないが、適度に試合をまとめという意味では現状の横浜高校では安定感NO.1。体格は先輩の藤平 尚真(楽天1位)を彷彿とさせるものがあるが、ピッチング内容は柳 裕也(明大-中日1位)に近いタイプ。果たして来夏までに、スケールを増して来るのか? より実戦的になるのか? それともその両方で資質を伸ばしてくるのか気になるところ。

横浜高校の野手では、内海 貴斗(3年)内野手のスイングの強さと打球の速さが目を惹いた。けしてオーバー・フェンスを連発するような長距離ヒッターではないが、やはり打者としての潜在能力は同校の中でも一番ではないかと。しかし気になるのは、第一試合がセカンドで第二試合はショートで出場するも、守備ではミスが多かった。旧チームでは一塁を守っていた選手だけに、上のレベルだとニ遊間では荷が重そう。総合力の物足りなさからも、高校からプロというよりは、有力大学などに進むタイプではないかとみている。

関東一では、一番を打っていた 大久保 翔太(3年)中堅手の守備・走力が目立っていた。中堅手としての動きにも無駄がなく、出塁すればすかさず盗塁を決めたりとプレー全体のスピード感が素晴らしい。3番の 藤松 丈一郎(3年)右翼手も、難しい打球を好捕したり、足もかなり速い。投手としても140キロ台を記録する地肩もあるらしく、身体能力は高そう。5番の 野口 洋介(3年)捕手は、第一試合で木下の高めに浮いたスライダーをニ打席連続でレフト前にはじき返し、続く打席ではライト横を破る長打を放つなど、打撃で最も存在感を示してくれた。しかし捕手としては、地肩は平均的といった感じがする。3人とも高校からプロということはないと思うが、夏に再度見る機会があったら気に留めてみたい。

第二試合 横浜 VS 関東一

第二試合になると、ドラフト上位候補である 及川 雅貴(横浜3年)左腕が投げるということで、続々とスカウトたちが集まってきた。センバツでは序盤に打ち込まれ初戦敗退となり評価を下げたものの、その後の試合では一位候補の呼び声も再び上がり出すなど、立て直しに成功しつつあると訊いていた(春季大会では確認したけれど)。

ブルペンから明らかにモノの違いを感じさせるボールを投げていたものの、試合に入ってからは130キロ台中盤~MAXで89マイル(143キロ)程度と球速は地味め。相変わらずストレートを中心に球筋が定まらず、四球を出して失点に絡むなど悪い時の及川が顔を覗かせていた。しかし春季大会でも触れたが、スライダーだけではなくチェンジアップ系の球を織り交ぜるなど、夏に向けてピッチングの幅を広げようと努力の跡は伺える。

しかしこの日の第二試合は、控え選手がスタメンに並んでおり、そのメンバーに打ち返されていたのは正直気になる。特に自慢のストレートが、並の高校生にはじき返されてしまうのはドラフト上位候補としては物足りない。好素材だと思うが、1位でゆくのには怖いなというのを改めて実感した試合だった。夏までに、何処までそういった不安定な部分を改善できるかだろう。

今日足を運んだ最大の理由は、関東一の 谷 幸之助(3年)右腕を確認したかったから。立ち上がりから135キロ前後(MAXは86マイル・138キロ)ながら、非常にキレの好い球をポンポンと投げ込んで来る。スライダーのキレも良く、カーブやフォークといった球種も上手く投球に交えることができていた。この投手は、日によって調子の波が激しいのだという。今日は、そういった意味ではかなり好い部類だったのではないのだろうか。

しかし3イニング目ぐらいになると、彼の投球に目が慣れてきた横浜の打線に捉えられるようになる。序盤の勢いで押すだけのピッチングでは通用しなくなり、失点を重ねてしまった。やはりこの投手は、現状リリーフタイプなのだと思う。まだ高校からプロとか、そういった選手ではないのだろうということ。今後進む先の環境がマッチすれば、生田目 翼(日ハム)のように、大学で才能が爆発する可能性は秘めていそうだった。

以上簡単ではあるが、両校の有力選手をご紹介してみた。両校の中でも今年の指名となると、なんやかんや言っても 及川 だけなのだろうなと言う気がした。

木下 幹也(横浜2年)投手 185/85 右/右
内海 貴斗(横浜3年)二塁 182/77 右/左
及川 雅貴(横浜3年)投手 183/74 左/左

谷幸之助(関東一3年)投手 177/78 右/右
野口 洋介(関東一3年)捕手 右/右
大久保翔太(関東一3年)中堅 右/左
藤松丈一郎(関東一3年)右翼 左/左

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