東南西北
プロ野球ドラフトサイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男が、日本中を駆け巡り本音でトーク!
2018年(13) 九州遠征初日
今回の九州遠征は、高校の春季九州大会と九州の大学リーグの逸材をチェックするのが目的でした。その両方を、一度にできるのではないかと思い遠征してきました。

遠征初日は、大学リーグの観戦です。今年九州で最も確認したなかった投手が、佐藤 卓実(九州国際大4年)右腕でした。184/82 の均整のとれた体格を活かし、全身を使って投げ込む力投派。常時140キロ台~MAX91マイル・146キロを記録するスピード能力があり、大きく横に曲がるスライダーに、あまり落差のないチェンジアップのようなフォークも織り交ぜます。

まだまだ本当のコントロールがなく、素材型の域は脱していない印象。昨秋リーグの最優秀防御率に輝いたそうですが、今シーズンはまだそこまでの状態に達していないのだと思われます。ボールもたまに指にかかったときには凄い球がゆくのですが、平均すると質・コマンドともに発展途上。素材としての魅力は確かに九州屈指だと思いますが、1年目からプロで即戦力になりえる投手かと言われると疑問が残ります。うまく導けばプロでも凄い投手になれると思いますが、上位で指名するのには勇気がいるのではないのでしょうか。スペックの高い素材を育てたいという球団が、中位あたりでということになりそう。

開幕週では、チームの開幕投手を任された 山本 晃希(九州国際大4年)右腕は筋の良さそうな正当派。フォームにも癖がなくボールの質も悪くなのですが、球速は130キロ台後半~MAXで87マイル(140キロ)程度と物足りません。開幕戦で投げたときには、147キロを記録したということなので、もっと良かったのかもしれませんが。変化球もスライダー・チェンジアップなどで、高めに甘く入った球を簡単に打ち返されていたのは気になりました。この試合を観る限りは、大学からプロというよりも、社会人でワンクッション置いてからという評価に留まるのではないかと。

佐藤 卓実(九州国際大4年)投手 184/82 右/右
山本 晃希(九州国際大4年)投手 182/82 右/右

佐藤の投球を3イニングほど確認し、桧原球場を跡にします。しかし博多の駅まで戻るのには1時間ぐらいかかり、そこから電車に乗っても、FIT(福岡工業大球場)移動するのに2時間ぐらいかかってしまいました。そのため、お目当ての一つであった日本経済大の試合の8回にようやく到着。昨年の福岡ドームで観戦していて気になっていた、森 祐樹(有明出身4年)右腕はすでに降板していました。また日本経済大の試合は、翌日は第一試合のため観戦できず。今度は、東野 葵(福岡第一出身4年)左腕を確認できずに、この遠征を終えることになります。この二人が見られなかったことが、この遠征の心残りとなりました。

そしてこの日の第三試合・九州共立大の先発は、久保 拓真(自由ヶ丘出身・4年)左腕。135キロ前後の実戦派左腕で、ビシッと切れのある球を投げ込み球速以上に感じさせます。スライダー・チェンジアップ系の球を両サイドに散らすなど、なかなかの好投手。しかし球威の無さからか? 結構打たれていたのが気になりました。いずれにしても、この選手も社会人タイプの好投手でしょう。

また昨年の神宮大会から気になっている 早野 僚馬(自由ヶ丘出身・4年)中堅手は、チームの4番打者として健在。バットのしなりを活かせるスイングはプロ向きですが、少し振り出しが鈍い印象を受けました。肩はまずまずでしたが、左打席から一塁タイムが4.25秒前後なのと外野手としては平凡だったのは気になります。走力自体は、神宮大会では4.1秒前後出ていたもののドラフト候補としては平均的。左打ちの外野手だということを考えると、大卒で指名されるかは微妙な気がしました。

久保 拓真(九州共立大4年)投手 173/75 左/左
早野 僚馬(九州共立大4年)中堅 184/90 右/左

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2018年(12) 東京都春季大会1
選抜大会の決勝が行われている最中、私は今年の高校生捕手のなかでも全国NO.1ではないかとみている、石橋 康太(関東一)捕手の視察に行ってきました。
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2018年(11) コンプリート
この春のオープン戦の観戦目標が、関東に遠征して来る北海道・東北の有力どころを網羅することでした。その網羅の対象というのが、前回のレポートで取り上げた・鈴木翔天(富士大)・福田俊(星槎道都大)、そして今回とりあげる 高橋 優貴(八戸学院大)の3人。特に高橋に関しては、亜細亜大の先発が濃厚なのがわかっていながら、私用で観戦を断念という悔しい思いをしました。しかし亜大戦以降、もし観られるとしたらこの試合だろうとNTT東日本戦の観戦に賭けていました。

その 高橋 優貴(東海大菅生出身・4年)左腕は、先発ではなくリリーフでの登場。私の見立てでは、今年の大学・社会人のなかでも、この投手がNO.1左腕だろうとみている存在。この日は、常時140キロ台を越えてきていて、球速はMAXで93マイル(150キロ)を記録。しかしそれは1球だけで、それ以外だと91マイル(146キロ)が数球ぐらいでした。隣にいたNTTの部員にも訊いたところ、MAX147キロだったということで、そのへんがこの日のMAXなのかもしれません。この日は、少しストレートも高めに抜け気味で引っかかっていない球も少なくありませんでした。

このストレートの他に、スライダー・チェンジアップ・カーブ・ツーシーム的な球など球種は多彩なものの、その精度・制球ともにまだバラバラという感じで、投球としてのまとまりはありません。このへんがシーズンにむけての調整な部分で、シーズンに入れば145キロ前後の真っ直ぐと変化球のコンビネーションが冴えて来るはずです。しかし本当のコントロールや絶対的な変化球があるかどうかは、もう一度シーズンの投球を確認したいところ。あくまでも素材型の域を脱していない可能性もあり、そのへんは微妙な印象を受けました。高校時代以来まともに見ていませんし、大学に入ってからの動画では全体像が見え難いですから。変化球や速球がビタッビタッとハマってくるようだと、1位指名競合は夢ではないと思います。

その他八戸学院大では、昨秋一年生ながら4勝をあげた・大道 温貴(春日部共栄出身・2年)右腕なども、140キロ前後ぐらいの球速ですが、それより遥かに速い球が投げられそうな雰囲気は感じました。なんといっても北東北の開幕は、4/21~ ですから、調整としては中央の大学に比べるとゆっくりなのは致し方ありません。

また4月に入り、続々と大学のリーグ戦もスタート。そんな中、密かに話題になっていた 山田 綾人(玉川大・3年)右腕を観戦してきました。186/82 と恵まれた体格の選手で、コンスタントに140キロ台~MAX92マイル・148キロまで到達。ストレートの勢いはそれなりなのですが、スライダー・カーブ・チェンジアップと平凡で、決め手に欠ける印象は否めません。

それでも極端に制球もマウンド捌きも荒れ荒れという感じではないですし、牽制はそれなりに鋭い。クィックも1.05~1.10秒ぐらいとまずまず、フィールディングは並なのと投球に奥深さは感じません。しかし育成あたりでプロで育てれば、150キロ台の王台も望めそうなキャパはあります。来年のドラフト候補として、覚えておいて損はない選手ではないのでしょうか。

高橋 優貴(八戸学院大4年)投手 178/82 左/左
大道 温貴(八戸学院大2年)投手 178/70 右/右

山田 綾人(玉川大3年)投手 186/82 右/右

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2018年(10) 生観戦いろいろ
選抜大会が行われている最中、何度かグランドに足を運びオープン戦をチェックに行ってました。今回は、2回に分けて観戦できた選手についてレポートをして行きたいと思います。

3/25(日)に富士大は、JX-ENEOS戦。翌26日(月)に慶応大戦があり、いずれにかにドラフト注目の左腕。鈴木翔天(向上出身・4年)左腕が登板するとみていました。25日戦にはENEOSグランドに足を運んだのですが、先発はもうひとりの速球派左腕・佐々木 健(木造出身・4年)左腕でした。鈴木がゆったりした先発型ならば、こちらはリリーフタイプの力投派です。この試合でも立ち上がりから140キロ台を連発し、最速で91マイル・146キロを記録。スライダー・フォークなども織り交ぜますが、際どいところを突くも四球を連発。ランナーを貯めたところに甘く高めに浮いた速球を打たれ、1回持たず降板とあっと言う間でした。ボールに勢いがあるサウスポーですが、まだまだ実戦力に欠けるところがあります。まずは、社会人などで力量を高めてからでのプロ入りの方がという気はします。しかしまだまだ調整の時期なので、シーズン入ってからの巻き返しに期待したいところですし、速球派のサウスポーということで興味を示す球団は出てくるのではないのでしょうか。

翌日の慶応戦では、鈴木 翔天(4年)左腕が先発。相変わらずちょっと癖のあるフォームではあるのですが、130キロ台後半~91マイル(146キロ)を叩き出します。この投手、両サイドにボールを散らす割に、慶応打線に苦になく打ち返されているのは気になります。元々ボールを置きにゆくようなフォームのため、球速ほど速く感じません。また先入観のない彼らにとっては、余計苦にならないのかも。変化球も、スライダー・チェンジアップ・カーブなどで変わらず、特に絶対的な決め球があるわけではないのですが、奪三振率が高いのは何故でしょうか? フォームの違いはありますが、浜田智博(九州産業大-中日)的な存在かと思います。良い時の投球は、浜田より実戦的だとは思います。また左腕のなかでも、貴重なゲームメイクできる先発タイプ。ただしプロで即戦力となると? なのと、ボールの力で圧倒するといったタイプではないので、微妙な気はしています。彼もシーズンまで時間があるので、リーグ戦での内容で評価は固めたいところ。しかしこの選手の場合は、よほどのことがない限り指名は確実なレベルにはあります。

また富士大では、注目の 佐藤 龍生(北海出身・4年)が、4番・遊撃手で出場。しかし内容的には、3番を打つ・楠 研次郎(東海大相模出身・4年)右翼の方が、潔いスイングで目立っていました。もう少し公式戦をじっくり見ていないところですが、現時点では二人とも社会人かと。

この春のオープン戦で見たかった一人が、福田 俊(星槎道都大)左腕。こちらは、横浜商科大戦で観戦してきました。実戦派のサウスポーで、いかに今の力量でプロで通用するかどうかが問われるタイプ。球速は、135~MAX87マイル(140キロ)ほど。開幕まで一ヶ月近くある北海道の選手なので、球速はまだまだこれから上がってくるはず。ズバーンと球速以上に感じさせるボールの威力はあったのですが、合わされやすいフォームなのか? 両サイドを突いても高めの速球を苦になく打ち返されていたのは気になります。それでもスライダー・チェンジアップ系を織り交ぜ、中継ぎならば即戦力になり得るのではないかという、マウンド捌き・度胸の良さは感じられました。ドラフトでも、3位前後ぐらいの指名には収まるのではないのでしょうか。

佐々木も鈴木も福田も、昨秋の神宮大会で全国でもその実力を実証済み。そういった意味では、まだまだ調整段階という感じは受けました。それでも本質的な部分で上位指名だとか即戦力?という観点でみると、物足りなく映ったことも否めません。こういったイメージを、シーズンでは良い意味で裏切って欲しいものです。

佐々木 健(富士大4年)投手 180/80 左/左
鈴木 翔天(富士大4年)投手 184/82 左/左
佐藤 龍世(富士大4年)遊撃 176/75 右/右
楠 研次郎(富士大4年)右翼 181/80 左/左

福田 俊 (星槎道都大4年)投手 170/75 左/左


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2018年(9) 八戸学院大 VS 関東学院大
今日は、今年のサウスポーでNO.1ではないかとみている、高橋 優貴(東海大菅生出身・4年)投手を観に地元・関東学院大のグランドへ。3週間ぶりぐらいに関東学院に行ったら、観客席の座席が全て無くなっていて改修中のよう。グランドまでに植わっている桜も、まだつぼみのものが多く、これからといった感じでした。本当は、翌日の亜細亜大戦に高橋は登板するのではないかと思っていて観に行きたかったのですが、この日は私用が入ってしまって断念。今日か、明後日の神奈川大戦での登板を期待するしかありませんでした。

そんな八戸学院大の先発は、やはり違っていました。そんななか気になったのは、2番手で登板した 高田 海斗(函館大付属有斗出身・4年)右腕。191/81の巨体が目をひき、最速で88マイル(142キロ)を記録。コンスタントに、140キロ前後の重い球を投げ込んできます。カーブ・スライダー・フォークなど一通りありますが、少々もっさりしたところがある選手。開幕まで日があるだけに、シーズンではどのぐらいの球速まで出すのか少し気になる選手でした。

また 信田 侑輝(東海大付属札幌出身・2年)左腕という投手が、ブルペンから活きの良い投球をしていて気になりました。非常に躍動感があって、体重移動のなめらかなフォーム。球速こそ135~後半(MAX86マイル・138キロ)程度でしたが、ブルペンの能力を素直に出せるようになったら140キロ台を連発できる潜在能力があるのではと。変化球もスライダー・チェンジアップなど。まだまだ自分の能力を、素直にマウンドで出せないもどかしさはありそうですが、この辺は経験次第。今後、どのような存在になってゆくのか気になる存在です。

一方関東学院大の方でも、気になる投手が。日名子 広太(向上出身・4年)左腕は、スリークォーターから130キロ台後半~MAX87マイル(140キロ)に到達。球速以上に、手元までしっかり来る球が印象的。スライダーなどを駆使して、リーグ戦でどの程度やれるのか気にかけてみたい。

また 岡野 竜也(名古屋経済大高蔵出身・1年)右腕という投手が、コンスタントに140キロ台を越えてきて、MAX89マイル・143キロまで到達。こちらは182/82 と均整も取れており、こんな投手いたのかと驚きました。スライダーなどを駆使する癖のないオーソドックスなフォームで、このまま成長して行ったら非常に楽しみな存在という気がします。

関東学院は、今年から元ロッテの薮田 安彦氏が投手コーチに就任。そういった意味でも、好素材が集まってくる可能性がありますし、こういった投手達をいかに育ててゆくのか気になります。あと地元ということで毎年のように関東学院のグランドにこの時期お邪魔するのですが、明らかに今までの関東学院と雰囲気が違うのです。それは薮田氏のせいかはわからないのですが、好い方にチームが変わっているのではないかという期待も膨らみます。そのへんが秋のリーグ優勝にも繋がっているのかもしれませんし、今シーズンもどんな野球を魅せてくれるのか楽しみなチームです。

高田 海斗(八戸学院大4年)投手 191/81 右/左
信田 侑輝(八戸学院大2年)投手 181/86 左/左

日名子広太(関東学院大4年)投手 186/87 左/左
岡野 竜也(関東学院大1年)投手 182/82 右/右

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