東南西北
プロ野球ドラフトサイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男が、日本中を駆け巡り本音でトーク!
2017年(43) 東海地区大学選抜 VS 巨人
毎年恒例の、東海地区大学選抜が巨人と対戦するプロアマ交流戦。そこで気になった選手を中心に、印象を述べたいと思います。

與座 海人(岐阜経済大4年)投手 173/74 右/右

今年の大学選手権で好投し、一躍株をあげたサブマリン。今日も東海地区の先発を任され、序盤3回まではストライク先行し、安定したコントロール、投球術、下手特有の球筋に、プロの三軍レベルの打者は翻弄されます。しかし目が馴れてきたのか? 4イニング目に捉えられ、3失点をします。

確かにその投球の安定感は、ファームレベルでも充分通用しそう。ただし一軍の打者相手だと、それほどストレートもキレるというほどでもなく、甘く入ると怖いなという印象はやはり受けました。こういう投手がいないチームで、投手陣にアクセントをもたせたいという需要はあると思うので、志望届けを提出すれば下位ぐらいでなら指名があっても不思議ではありません。個人的には、ヤクルトにいる 山中 浩史 ぐらいやれるかなとも思ったのですが、あまり過大な評価はできないと感じました。

濱口 雄大(岐阜経済大4年)投手 177/80 右/左

大学選手権では、素晴らしい投球を披露した速球派投手。今日もコンスタントに140キロ台~ジャイアンツ球場のガンで146キロ。マイガンでも90マイル・145キロを計測。スピード能力・ボールの勢いは、今回の選抜チームでは抜けた存在でした。急遽與座が打たれてイニング途中での登板だったのもあり、コントロールが定まらず僅か2/3イニングで2四死球1安打・1失点と荒れ荒れの内容。大学選手権ではボロが出なかった制球の不安定さ、調子の波の激しさの片鱗を垣間見た気がします。

すでに社会人に内定しており、プロ志望届けを出さないとの話しも。志望届けを提出すれば中位ぐらいで指名されそうな投手ですが、この不安定さを社会人で改善しようと試みるのもありなのかとは思いました。ボールの威力は一級品ですが、安定した投球は期待し難いのかもしれません。それでも與座・濱口は、やはりドラフト級の素材だと思います。

鈴木 彩隼(静岡産業大3年)投手 180/75 右/右

兄は鈴木 翔太(中日)で、その実弟だそうです。小さめのテイクバックから、コンスタントに140キロ台・MAX89マイル・143キロを記録するなど、適度に勢いのあるボールを投げ込みます。変化球はスライダーぐらいという感じで、投球が一辺倒で深みがないなぁと感じる部分はあります。それでも140キロ台を刻める選手として、来年に向けて覚えておきたい選手でした。

日下部 啓太(日大国際関係学部4年)投手 167/68 左/左

左のサイドハンドから、135キロ前後ですがまとまっています。球速はさほどないのですが、ボールが見え難いのか?打者が打ち難そうにしていたのが印象的。特に強烈なチェンジアップ系の沈む球が有効で、社会人あたりでも1年目から活躍できそうな好投手。リーグでの実績は確かで、意外に短いイニングならばプロも苦労するかもという期待感も抱きます。スカウト受けするタイプではないので社会人に進むことになると思いますが、個人的には面白いと思います。球速はなくても打ち難い故に、球威がないタイプではないのも推せる材料でしょうか。

その他の投手では、横浜商大高時代から注目された 続木 悠登(日大国際関係学部3年)右腕は、135~140キロぐらいであまり変わった印象はなくワンアウトしか取れず3安打を打たれて降板。その後投げた 中川 奎太(皇学館大3年)右腕は、140キロ前後の速球とスライダーを投げ込むオーソドックスな好投手。もうブルペンに誰もいなく投げていなかったので新たな投手の登板はないと会場を後にしたのですが、畑中 希龍(朝日大4年)左腕という投手が、最後に投げたようです。帰宅後、試合の動画 で確認したのですが、130キロぐらいの小柄な技巧派サウスポーでした。

打者では、選抜チームの核弾頭を担った 稲垣 誠也(中部学院大4年)二塁手が、一二塁間を破るヒットと2四球で全打席出塁。打撃では目立った活躍を魅せませんでしたが、2番の 江川 直人(鈴鹿大4年)遊撃手が、動きの良い守備が目立っていました。また4番で全日本メンバーである 内海 大寿(中部学院大4年)右翼手含めて、この選抜チームからドラフト指名される野手はいないのではないかという印象を受けました。

(最後に)

生で與座を観てみて、やはり球威の無さから甘く入ると怖いなという印象。しかしピッチングが安定しており、リズム感のある投球はファームでならば即通用しそう。濱口は、大学選手権では顔を出さなかった不安定なところが確認できたのは収穫でした。その他、こういう選手がいるのだなということがわかったのが収穫なのと、日下部 は社会人だろうけれど、ちょっとプロでも面白いのではと思えた部分もあり、機会があれば再度注目してみたいです。

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2017年(42) 夏の埼玉大会
今日は親を施設に送り出してからじゃないと家を出られそうもなかったので悩んだのですが、県営大宮に埼玉予選を見に行きました。しかし球場に着いたのは、すでに第一試合の9回裏。あわやサヨナラで終わってしまいそうでしたが、延長戦にもつれ込み注目の選手を1イニングだけ確認できました。

その投手の名前は、この春浮上してきた 布川 雄大(武南3年)右腕。187/85 という恵まれた体格から、MAX146キロを誇る好素材。大型ですが、腕の振りが柔らかくフォームに悪い癖はありません。すでに炎天下のなか投げ続けていて、球速は常時130キロ前後~MAXで86マイル・138キロまで落ち込んでいました。投球のほとんどは、ストレートという感じで、たまにカーブ・スライダーなどを織り交ぜつつ、両サイドに散らせて来る投球スタイル。

特に球の質が悪い感じもしませんでしたが、まだ深みのある投球術、圧倒的なボールの威力はなく、DeNAに入った 綾部 翔(霞ヶ浦出身)のようにこれから良くなりそうという期待込みで評価されるタイプかと。本人の希望などはわかりませんが、まずはワンクッション置いてからプロ入りを目指すという進路をたどるのではないかと思われます。

延長戦に入り、味方のエラーも重なって1失点。結局裏の回に取り返すことができず緒戦で姿を消すことに。例えば綾部の場合は、春先から関東では屈指の素材だと評判でしたし、甲子園に出場して存在感を示せました。しかし県大会緒戦ということで、部長クラスには充分アピールできず。おそらく今日の各球団の部長クラスは、全国でも屈指の素材である 石川 翔(青藍泰斗)右腕を見に宇都宮に集結していたと思われますので、スカウトの姿はほとんど会場にありませんでした。それでも翌日の新聞をみると、5球団のスカウトがいたそうです。

投球の詳細は、フォーム分析してみないとわからないですし、序盤戦の投球を見ていないので正確な評価はできませんので後日ということで。しかし漏れ聞こえる話だと、MAXは序盤に142キロを記録。10回を投げて9奪三振・無四球は立派ではないのでしょうか。

もう一人のお目当ては、第二試合に登場した 三上 ケビン(叡明3年)右翼手。タイプ的には、昨年の オコエ 瑠偉(関東一出身)外野手に近いタイプかと。第一打席こそライトフライでしたが、二打席目には、レフトフェンス直撃のスリーベース。この当たりは、ちょっとタイミングを狂わされたのに、あそこまで飛ぶのだという感じで、資質の高さを感じます。更に3打席目は、三塁線を抜くツーベースヒット。結局別の会場への移動を画策していたので、この3打席で球場をあとにしました。翌日の新聞を読むと、さらにシングルヒットをあとの打席で放ち、盗塁も決めたそうです。

打球勘・落下点までの入りなどを見ていると、けして下手な外野手ではありません。肩はあまりスローイングの形が良くないのですが、中の上レベル。走力はよくわからなかったのですが、二塁まで多少緩めて、8.67秒ぐらい。まぁ打撃は技術云々というよりも、持ち得るポテンシャルで打っている感じなのはオコエに似ています。守備・走力が、オコエのようなA級の素材ではないように感じましたが。

ネクストで見ていても、まだ事前準備・集中力が散漫で、普通の高校生という意識。資質は秘めているので、何処かの育成なりで引っかかるかもしれませんが、本会議で指名されるほどの絶対的なものは感じられませんでした。こちらは今日勝ちましたし、上位まで進出してくる可能性があるチームです。今後レベルの高い相手に、どのようなパフォーマンスを示せるか注目したいです。今日みた印象では、二人ともあって育成か、進学という形になるのではないかと思います。埼玉大会は、もう一日ぐらい別のカードで足を運びたいと思っています。

布川 雄大(武南3年)投手 187/85 右/右
三上ケビン(叡明3年)右翼 183/75 右/右

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2017年(41) 大学JAPAN VS MHPS横浜 (野手編)
今年一度も見られていない選手が何人かいたので、そういった選手を中心に今回はとりあげて行きます。

宮本 丈(奈良学園大4年)遊撃 181/78 右/左

今年の大学・社会人のニ遊間候補では、NO.1と位置づけられる存在。チームこそ16連覇こそ逃しましたが、自身は打率.543厘で3度目の首位打者に輝くなど健在でした。独特のベースに覆いかぶさるような構えと、無駄を極力廃した打撃フォームが、プロレベルの相手だと、どうなのだろう?という不安は感じます。この試合では結果こそ出ませんでしたが、ボールをかなりの確率でミートポイントでは捉えており、悲観するほどではありません。一つプロのレベルを想定すると、国際試合でどの程度の成績を残すのかは注目されます。

遊撃手としては、前身守備で手前で跳ねる難しいゴロをうまく合わせて処理するなど守備もまずまず。サードに入った 熊谷 敬宥(立教大)と譲り合って、三遊間に抜けるタイムリーを許してしまったのは経験不足を露呈していました。昨年の京田 陽太(日大-中日)ほどの圧倒的な守備力はないものの、プロで数年鍛えればニ遊間としてやって行ける選手でしょう。脚力も京田ほどではないにしろまずまずですし、打撃能力は大学時代の京田よりは数段上です。昨年の 吉川 尚輝(中京学院大-巨人1位)のようなワクワクするようなスケールは感じませんが、2,3位ぐらいでは指名される選手ではないのでしょうか。良い意味でも悪い意味でも、あまり変わった印象はありませんでした。

内海 大寿(中部学院大4年)右翼 180/84 右/右

この試合では、6番・右翼手として出場。宮本同様に、アピールするというほどの結果は残せませんでした。しかしスイングの弧の大きな強打者で、貴重な右の大型外野手という位置づけ。今春のリーグ戦では、打率.220厘と低迷したように、打撃の確実性・安定感に課題が残ります。またパンチ力はあるものの、長距離打者という選手ではなく、けしてオーバーフェンスを連発するような打者ではありません。それでもリーグ戦で10打点以上残すなど、勝負強い打撃が持ち味。あまり足の印象はないのですが、強肩でもあります。現状は社会人かという印象を受けていますが、アピール次第では貴重な右の強打者タイプだけに、指名の話が出てきても不思議ではありません。

辰己 涼介(立命館大3年)中堅 180/70 右/左

来年の上位候補と目される、天才肌の外野手。その圧倒的な能力の割に、リーグ戦では突出した成績が残っていないのが前から気になっていました。今春のリーグ戦でも、打率.273厘と平凡な成績にとどまっています。この試合では、内角高めの難しい球をライト前に打ち返すなど、独特のボール捌きを披露。強肩ぶりはプロでも売りにできるレベルですし、リーグ戦で6盗塁を記録するなど脚力もまずまず。国際試合でこそ、その潜在能力が引き出されるのか注目されます。

久保 皓史(24歳・MHPS横浜)二塁 181/82 右/左

富士大時代は、強烈な打球が印象的な強打者というイメージ。実際この試合でも、タイブレークからライト前に強烈なヒット放ってみせた。都市対抗予選の時にも書いたが、社会人に入って強いだけでなく上手さが加わった感じ。それも二塁をこなすような、そんな器用な選手だとは思わなかった。元々三塁手ということで、強肩を活かしたダイナミックな守備が売り。堅実性は高くないものの、驚くようなプレーを見せる。打撃も広角に打ち返し、長短織り交ぜどの方向にも打球を飛ばす。今年のニ遊間候補の中でも、スケールを感じさせる強打の二塁手だと言えるだろう。大学時代から変わったという印象を受ける、数少ない選手の一人。都市対抗本戦でも、ぜひ注目して頂きたい。ただし計測したときは、一塁までの塁間が4.38秒ぐらいと、左打者としてはかなり遅かったところが気になった。

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2017年(41) 大学JAPAN VS MHPS横浜 (投手編)
昨日から、平塚で大学JAPANが合宿に入りました。2日目の今日は、都市対抗直前のMHPS横浜との対戦でした。特に今年はじめてみる選手、オープン戦でのみ見た選手が多かったので、そういった選手の中で気になる投手について触れてみたいと思います。

東 克樹(立命館大4年)投手 170/74 左/左

今やドラフトでも上位指名が噂される存在で、JAPANでもエースとしての活躍が期待されているサウスポー。私自身は、立命館が関東遠征してきた東洋大戦での登板を見ました。そのときはやや物足りない印象を受けましたが、その後リーグ戦でどんどん評価をあげて、ドラフトでも最上位クラスへと評価を高めています。

今日は、コンスタントに140キロ台を記録し、私のガンでも最速91マイル・146キロまで到達。春先に見た時のような、ボール自体の物足りなさは感じられず、さすが上位指名が噂されるだけのボールは投げていました。特に左打者内角を厳しく攻めることができる選手で、フォームはオーソドックスな割に左打者に強さを発揮できるサウスポーだとわかります。110キロ前後の緩いカーブ、120キロ台の曲がりながら沈むスライダー、120キロ台のチェンジアップ、更に130キロ台中盤で左打者に食い込んで来るツーシーム系のボールも確認。両サイドにボールを散らせている割に、右打者のアウトローで意外に仕留められない投球はちょっと気になりました。右打者に対しては、外角低めに沈むチェンジアップを武器にします。どうもスライダーの精度に自信がないのか?チェンジアップ系を多投する傾向が強いのがわかります。実際勝負どころでは、甘く浮いたスライダーを痛打される場面も見られました。

この選手、本当にちっこい投手なので、140キロ台中盤以上出てないとボールに見栄えがしません。しかしそういった投球がいつもできるわけではないので、プロの長いシーズンを想定するとアベレージでは下がります。その時にかわすだけの細かい制球力、巧みな投球術、フォームの嫌らしさがないのがどうしても気になります。また勝負どころになればなるほど、甘い球が行ってしまうタイプであり、けして勝負強いわけでもありません。ドラフトでは2位以内で指名されると思いますが、私ならば上位では手を出さないだろうなという思いは、春先のオープン戦の時と同様でした。もしJAPANの命運を、この投手に託さないといけないチームだとすると、かなり今年のJAPANはヤバイと思います。

阪本 大樹(関西大4年)投手 169/74 右/右

上背はないのですが、ガッチリしていて投げっぷりも良くサイズの無さが気にならない実戦派。球速こそ140キロ前後で、MAXでも143キロぐらい。マイガンでも89マイル(143キロ)ぐらいでしたが、それ以上に感じさせるズシリとした球威を感じます。変化球もカーブ・スライダー・シンカーのような沈む球があるのですが、その球威のあるストレートでも空振りが誘えます。結構アバウトに見えるのですが、両サイドにしっかり散っていますし痛手は喰らい難いタイプかと。小柄な右腕ですが、福山 博之(DeNA-楽天)のような活躍も期待できるかもしれません。下位でリリーフ投手が欲しい球団には、ハートも強そうですし面白いと思いました。

松田 浩幸(24歳・MHPS横浜)投手 177/75 左/左

近大から入って3年目のサウスポーで、フォームは癖のない本格派。球速は常時140キロ前後(MAX89マイル・143キロ)ぐらいと驚くものはありませんが、適度な勢いを感じさせ、スライダー・チェンジアップなどを両サイドに散らすことができています。プロとなると何か特徴が欲しい気もしますが、今まで気にしたことのない投手に、こんなボーダーレベルぐらいのサウスポーがいたのかという驚きはありました。それほど細かい投球術やフォームに嫌らしさもないので、長いイニングはまだ辛そう。しかしMHPSの試合で観る機会があったら、その投球に注目してみたいと思わせるものがありました。

奥村 政稔(25歳・MHPS横浜)投手 177/78 右/右

統合する前の三菱重工長崎時代から、毎年のように注目されてきた素材です。しかしあと一歩詰めの甘さが残り、プロまでは届かない万年ドラフト候補の一人です。しかし今年は、新しい環境に入り一味違って来ているのでないかと期待しています。今日延長タイブレークの10回に登場したのですが、この日最速の148キロの速球は明らかに今日登板した他の投手と比べ、ボールの厚み・迫力が違っていました。今日はリリーフでの登板ということで、ストレート、スライダーなどの単純な配球であっという間に終わってしまいました。普段はカットボールのような球を多投し、フォークのような縦の変化で追い込むと仕留めに来ます。今年の社会人でも、先発でコンスタントにこれだけ強い球を投げられる投手はそうはおらず、粗さも薄まり角も取れてきただけにプロ入りへの「旬」を迎えたといえるのではないのでしょうか。都市対抗でも登板の機会があるでしょうから、ぜひ注目して頂きたい投手です。今年変わったという意味では、オススメの社会人です。

(最後に)

他にも両チーム投げていたのですが、あえて取り上げたいならばこの4人でしょうか。現状の東の投球、今年始めて阪本の登板をチェック。松田という新たな収穫があり、改めて奥村の良さに確信を持てた試合で、収穫の多い一日となりました。

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2017年(40) 四国アイランドリーグ選抜 VS フューチャーズ2
2日目は雨で中止になった、アイランドリーグ選抜の関東遠征。3日目の今日、再びフューチャーズとの試合を観戦してきました。初日に比べると、3日目には見応えを感じました。

伊藤 翔(18歳・徳島ID)投手 175/70 右/右 (横芝敬愛出身)

昨年千葉で話題になった好投手でしたが、最新の「野球太郎」の記事を読む限り、プロテストに落ち指名漏れしたと記載されていました。しかし高校時代から目立っていた選手だけに、1年目からアイランドリーグで 9試合 4勝2敗 防 2.50(5位) という成績をあげてます。

中背の体格からコンスタントに140キロ台を記録し、大田のガンでは146キロを記録。私のガンでは89マイル(143キロ)程度でしたが、手元でキレる空振りを取れる球を投げ込んできます。変化球も曲がりながら沈むスライダーに、フォークのような沈む球もあるオーソドックスなスタイル。変化球で仕留めきれるほどではありませんでしたが、カウントはしっかり取れていました。クィック1.0~1.1秒ぐらいでまとめられていますし、牽制のターンも鋭く、ランナーを背負うと長く間合いをとるなど、それなりに野球センスの良さや運動神経の高さを感じさせる選手です。

高卒1年目の若さがあるのも魅力なのですが、年齢の割にはすでにかなり完成されている投手との印象を受けます。そのため指名後に、爆発的に伸びるとかそういった素材としての奥行きはさほど感じません。高卒に求めるようなスケールとか伸び代という部分に期待するタイプではないように思います。しかし今回の選抜メンバーの中では、一番NPBに近い存在 そんな気は致しました。本会議の指名となると難しいと思いますが、育成枠でならば好調を維持してゆく限り、指名はかなり濃厚な選手ではないのでしょうか。

原田 宥希(23歳・香川OG)投手 180/70 右/右 (滋賀・高島ベースボールC出身)

最初は、130キロ台中盤を投げ込む平凡なサイドに近いスリークォーターという風に見えました。しかし最初のイニングの最後の打者に投げた145キロのストレートが素晴らしく、次のイニングに注目して見てみました。2イニング目には、コンスタントに140キロ台を越えてきて、大田のガンで146キロまで到達。私のガンではあまり球速が拾えず、89マイル(143キロ)が最速でした。しかし指にかかったときのストレートの球威・球速は、このメンバーの中では1番でしょう。

問題は、曲がりの大きなスライダー、シンカーなど、各変化球の精度がイマイチな点。そういったコントロール・変化球レベルの低さで、指名となると微妙な選手ではないかと感じます。総合力では、伊藤翔(徳島)よりも思って見えました。そのへんは成績にも現れていて 9試合 4勝2敗 防 3.50(10位)。64回1/3イニングで、60安打。被安打率は、93.3%(80%以下には抑えたい)と高め。四死球も28個で、四死球率も43.5%で(基準は33.3%以下)で、ややアバウトなところがあります。三振も1イニングあたり、0.7個程度であり(先発ならば0.8個以上が目安)、決め手不足の印象も受けます。数字の上からも、総合力ではやや見劣る印象が残ります。

ただし独立リーグの選手の場合、それほど成績は大きなウェートは占めていません。何より、指にかかったときのボールが安定して出せるようになれば、一軍も将来的に視野に入れられるものがあります。その可能性という意味では、伊藤翔や秀伍(香川)よりも一軍を意識できる素材でした。この選手は意見が別れると思いますが、育成枠での指名があっても不思議ではないと評価します。

(最後に)

野手に関してはどの部分を評価するのかにもよりますが、個人的にはあまりピンと来る選手がいませんでした。投手に関しては、伊藤翔(徳島)、秀伍(香川)、原田(香川)の3人に育成枠での可能性を感じます。

成績表を見ていて気がついたのは、例年に比べ元NPBの選手や外国人選手の上位進出さが少ないということ。それはそれでドラフト候補が浮き彫りになってきそうなものの、リーグ全体のレベルを引き下げている可能性もあるのかもという気もします。というのは、このアイランドリーグ選抜が来るようになってから毎年欠かさず見ています。しかし今年ほどインパクトに欠ける年も、そうそう記憶にないからです。ちょっとそういった意味では、BCに比べると四国の勢いが鈍っている印象は否めませんでした。

例年指名のほとんどは、このアイランド選抜に選ばれている選手からドラフトされます。そう考えるとこのメンバー以外に、どのぐらい指名される選手が他にいるのかには疑問を持たざるえません。少し厳しいことを書きましたが、選手・関係者達の更なる奮起を期待してやみません。ただし今回の日程に関しては、スカウトが最もチェックを入れやすい日程を選んだこと。これに関しては、今ままでで一番良かったのではないかと思います。アイランドリーグ選抜が来るようになって、最も多くのスカウトが球場につめかけたのではないのでしょうか。

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