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ここ数日のドラフト候補

7月中は、すでにレポートした選手を何度か確認していたりすることが多く、毎日レポートするほどの目新しいものが少なかったのですが、今回は7月に確認できた選手の中でも印象深かった選手を何人かまとめてご紹介したいと思います。

この夏急浮上してきたのが、桑原 秀侍(神村学園)右腕ではないのだろうか。薩摩隼人らしい中背の体格から馬力あふれる投球が魅力で、140キロ台中盤~後半を連発できる馬力が魅力。少々コントロールは粗っぽいが、縦・横のスライダーにもキレがある。ただし個人的には、投手としての才能よりも野手としての可能性を推したい。投げない時にはショートを守り、高い身体能力とパンチ力を秘めた強打者。今宮健太(ソフトバンク)が150キロ以上を投げながらもショートにコンバートされ大成したように、野手としての可能性の方が高いとみる。イメージ的には、投手としては 金城龍彦(元DeNA)の近大附属時代を彷彿とさせる。プロ志望届けを提出すれば、本会議で指名されることになるのではないのだろうか。

桑原 秀侍(鹿児島・神村学園)投手&遊撃 175/79 右/右

同じ九州では、牛島 希(九州学院)中堅手が、最後の夏を終えた。三拍子バランスの取れたプレーヤーで、もう少し打撃で圧倒的なものを魅せて欲しかったという思いは残ったが、右打ちの外野手ということで指名圏内に入ってくる可能性はあるだろう。昨年は捕手をやっていたように、外野だけでなく、いろいろなポジションでの可能性を秘めている。再度試合の模様を見直し、どのぐらいのランクの選手なのか見極めてみたい。

牛島 希(熊本・九州学院)中堅 176/79 右/右

ストレートでガンガン押すという意味では、先の桑原以上に印象的だったのが 渕上 竜椰(早鞆)右腕。185/85 の堂々とした体格から、投球のほとんどが140~中盤は出ていそうな速球で押すというスタイル。ボールが全体的に高めに集まるなどの粗っぽさを残すが、フォームもしっかりしており、もっと話題になっても良い投手ではないかと思う。プロ志望届けを提出すれば、下位~育成あたりでの指名があっても不思議はなく、化けたら大きそうなスケールの持ち主。

渕上 竜椰(山口・早鞆)投手 185/85 右/右

速球の勢い・厚みという意味では指名級の 蓼原 慎仁(桐生一)右腕も、忘れてはいけない1人。日本人の父とロシア人の母の元に生まれたハーフ選手で、分厚い体つきは高校生離れ。コントロールはボールに訊いてくれといった粗っぽいタイプではあるが、素材としては面白いので育成あたりならば指名があっても不思議ではない高いスペックの持ち主だった。

蓼原 慎仁(群馬・桐生一)投手 180/80 右/右

こちらも粗っぽいが、山本由伸(オリックス)のような回転数の多そうな真っ直ぐが魅力の 加藤 翼(帝京大可児)右腕も150キロ台の速球を連発し、能力の高さを示した。スライダーやナックルカーブなどを織り交ぜたピッチングで、変化球の曲がりも悪くない。少々ムラっ気が多そうなマウンドさばきと制球力の粗さは気になったが、プロ向きの素材であり志望届けを提出すれば本会議での指名になるのではないのだろうか。

加藤 翼(岐阜・帝京大可児)投手 179/75 右/右

野手では、山本 陸(奈良大附)捕手は好選手だった。ミットをしっかり投手に示し的をつけやすくし、捕球時にもミットがブレずキャッチングも上手い。ワンバウンドするような球には素早く下からミットが出る選手で、ボールまわしや投手に配慮したプレーからもインテリジェンスの高さが滲み出ている。打ってもしっかり中軸で本塁打を連発しており、強肩と言われる送球をぜひ確認してみたいところ。チームが勝ち上がっているので、一度しじっくりと見てみたい。ただし雰囲気的には、高校からプロというよりも、大学を経由しそうなセンス型。それでも個人的には、この夏みた捕手の中でも 田島 輝久(龍谷大平安)と双璧の好印象だった。

山本 陸(奈良・奈良大付属)捕手 177/73 右/右

また捕手としてはプレー全体が雑だったりポロポロするキャッチングも含めて評価できないのの、打撃はピカイチだったのが、曽我 幸大(日向学院)捕手だった。初戦で見たときも、あっという間に外野手の頭の上を越えていった打球の速さは圧巻だった。さらに他の試合では、ホームランを含む長打を連発。こと打つことに関しては、牧原 巧汰(日大藤沢)・印出 太一(中京大中京)などと並んで、全国でも3本の指に入る打力の持ち主の捕手ではないのだろうか。特に長打力に関しては、3人の中でも一番かもしれない。この夏見た中でも、インパクトという意味では 作本 想真(大村工業)と共に屈指のものがあった。プロ志望届けを提出した場合、プロ側がどうみているかは意見が別れそうな選手だったが、個人的には充分に指名はアリなのではないかと評価したい。

曽我 幸大(宮崎・日向学院)捕手 176/85 右/右

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テーマ : プロ野球
ジャンル : スポーツ

2020年 ドラフト戦線を占う

皆様、明けましておめでとうございます。ようやく昨日で、2019年度のドラフト関連の記事を終えることができました。つきましては、今日から 2020年度のドラフト候補 について考えて行きたいと思います。

そこで2020年度最初の話題は、今年のドラフト戦線がどのようなものなのか? 主だった候補にどんな選手がいるのか簡単にご紹介させて頂きたいと思います。すでにこういった記事は、各所から出ておりますが、おさらいの意味で目を通して頂ければ幸いです。


(2020年度のドラフト戦線とは?)

現時点では、目玉無きドラフト戦線 ということになります。しかし現時点で突出した選手はいませんが、不作で人材がいないということではありません。楽しみな選手は多数いるものの、その中で突出した選手がまだいないということで、悲観することはないだろうということ。

その中でも今年は、大学生 が中心となす年になるのではないのでしょうか。そこで、ドラフト上位指名が予想される 大学生候補をあげてみましょう。

伊藤 大海(苫小牧北海道大)投手は、3年春のシーズンに52イニングで97奪三振という、驚異的な奪三振を奪った快速右腕。回転に優れた140キロ台後半~150キロ台前半の速球に、ニ種類のスライダーを交えた投球は圧巻です。宇田川 優希(仙台大)右腕は、184/95 という厚みのある体格から、140キロ台後半の球威のあるボールと縦の変化球を交えて来るスケール感溢れる投手。先輩で阪神に1位指名された 馬場皐輔 を下級生時代から上回る素材だと評判でした。早川 隆久(早稲田大)左腕は、正統派のサウスポーで木更津総合時代から注目されてきた存在。140キロ台中盤の速球に、カーブ・スライダーなどを織り交ぜるも、左腕にしてはチェンジアップ系が弱いため、この球が磨かれると手がつけられなくなるのではないのでしょうか。また 山崎 伊織(東海大)右腕は、140キロ台後半の質の良い真っ直ぐ、コントロール・厳しい攻めなどができる実戦的な投球など、総合力では大学NO.1ではないかというぐらいの逸材。他にも人材は多数いますが、ここにあげた4人は下級生時代の力を、そのまま最終学年で示してくれれば1位指名濃厚な投手達です。

伊藤 大海(苫小牧駒大)投手 176/80 右/左
宇田川優希(仙台大)投手   184/95 右/右
早川 隆久(早稲田大)投手  179/72 左/左
山崎 伊織(東海大)投手   181/71 右/右

野手では、佐藤 輝明(近畿大)外野&三塁手が、ドラフト全体の目玉になる可能性を秘めています。とにかくバットが振れる、飛ばせるということに関しては、今年の候補の中で抜けた存在です。走力はあるものの、盗塁をそれほど仕掛けて来るタイプではない。守備もさほど上手いとは言えない、打撃も粗いという不安要素はありますが、スケールではピカイチな存在。最終学年に注目される中、打撃でモノの違いを魅せてくれればドラフト戦線の目玉に飛び出してくるはずです。

彼とは対照的に、堅実なセカンド守備と勝負強い打撃で結果を残し続けるのが、牧 秀悟(中央大)二塁手。こちらは派手さはありませんが、自分の与えられた仕事をきっちりこなしてくれる信頼できるタイプ。位置づけ的には、井口忠仁(現ロッテ監督)が青学にいた時代の、今岡誠(東洋大-阪神1位)内野手ような存在。大学ジャパンの4番打者として、日米野球でも自分の役割を果たしました。

その他、上位指名確定ではありませんが、強打・好守のバランスのとれている 古川 裕大(上武大)捕手。中学時代にサニーブラウンにも勝ったことがあるというアマ屈指の韋駄天 五十幡 亮汰(中央大)外野手も、最終学年でのアピール次第では大いにクローズアップされることになりそう。

佐藤 輝明(近畿大)三塁 186/92 右/左
牧  秀悟(中央大)二塁 178/81 右/右
古川 裕大(上武大)捕手 182/86 右/左
五十幡亮汰(中央大)外野 172/67 右/左


(高校生候補)

昨年組が高校生投手の当り年だったので、今年は例年並みに戻った印象を受けます。その中でも世代を引っ張って行く存在として注目されるのは、夏の甲子園を沸かせた 中森 俊介(明石商)右腕。ボールの勢い・変化球の多彩さ、マウンドさばき、総合力で世代を最上位を行く存在に。

ポテンシャルで中森の上を行くのが、小林 樹斗(智弁和歌山)右腕。こちらは骨太の本格派で、リリーフ時の迫力は中森を凌ぐものがある。先発時の内容が思ったほどではないのと、揉まれてきた経験ではまだ中森が上回る。一冬越えて、二人の力関係がどうなって行くのか気にしてみたい。

神宮大会で話題をさらったのが、高橋 宏斗(中京大中京)右腕。こちらは、ちょっと懐かしいタイプの力投派投手で、先発でもガンガン速球で押してくる。どこまで伸び代が残そされているかは別にしても、センバツでは話題になるのは間違いない。

同じく力投派でセンバツ濃厚なのが、川瀬 堅斗(大分商)右腕も、九州屈指の素材。185/78 と体格に恵まれている上に、腕の振りが素晴らしい。まだまだ実戦力には欠けるところがあるが、今年巨人に1位指名した 堀田 賢慎(青森山田)を彷彿とさせる。センバツでの内容次第では、上位候補に位置づけられても不思議ではない。

中森 俊介(明石商)投手   181/79 右/左
小林 樹斗(智弁和歌山)投手 182/79 右/右
高橋 宏斗(中京大中京)投手 184/75 右/右
川瀬 堅斗(大分商)投手    185/78 右/右

野手では、柳田悠岐二世 の雰囲気漂う 来田 涼斗(明石商)外野手の、三拍子揃ったプレーで世代を引っ張る。小園(広島)を彷彿とさせる 土田 龍空(近江)遊撃手に、先輩である安田(ロッテ)以上に振れて守れる 小深田 大地(履正社)と、野村(日ハム)以上の対応力と守備力を誇る 井上 朋也(花咲徳栄)外野手なども、プロ入りした球界の先輩達と比較検討できるレベルにすでにある。

来田 涼斗(明石商)外野  178/78 右/左
土田 龍空(近江)遊撃   180/73 右/左
小深田大地(履正社)三塁  176/87 右/左
井上 朋也(花咲徳栄)外野 180/80 右/右


(社会人候補)

150キロ級の速球と変化球を織り交ぜ、社会人では目立っているのが、栗林 良吏(トヨタ自動車)右腕。ルーキーイヤーから社会人の名門で主戦を任されている 佐々木 健(NTT東日本)左腕。また大学時代は、同期の東洋大にドラフト三羽烏が揃っていて陰が薄かった 藤井 聖(JX-ENEOS)も、左腕から140キロ台中盤を連発し社会人で存在感を高めている。その他だと、高卒3年目を迎え重い速球でプロを視野に入れられる 森井 絃斗(セガサミー)右腕に、社会人で155キロ級を目指す 山本 晃希(かずさマジック)は、春季大会での内容次第では一躍社会人の筆頭にランクされても不思議ではない。

栗林 良吏(トヨタ自動車)投手  177/80 右/右
佐々木 健(NTT東日本)投手   179/85 左/左
藤井 聖 (JX-ENEOS)投手    175/78 左/左
森井 絃斗(セガサミー)投手   184/94 右/右
山本 晃希(かずさマジック)投手 183/82 右/右

野手では、ホームランにこだわり抜いたスイングで異彩を放つ 今川 優馬(JFE東日本)外野手。大学時代から指名レベルにあった快速・巧打の 長沢 吉貴(東芝)。スケール感溢れるアスリート系の 逢沢 峻介(トヨタ自動車)。三拍子揃った右の好打者である 向山 基生(NTT東日本)など、外野手に楽しみな人材が揃う。

今川 優馬(JFE東日本)外野  176/84 右/右
長沢 吉貴(東芝)外野     172/62 右/左
逢沢 峻介(トヨタ自動車)外野 175/81 左/左
向山 基生(NTT東日本)外野  184/82 右/右


(最後に)

各カテゴリー別に、主だった選手をご紹介してみた。ここにあげた選手たちの他にもまだまだいるし、シーズンが始まったら浮上して来る選手もどんどん出てくるだろう。今回は触れなかったが、独立リーグにも気になる選手が何人かいる。特に一月中の「本当に凄い奴」では、ここに掲載した選手を中心に、今年の候補を詳しく取り上げて行く予定なので、楽しみにして頂きたい。

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