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都市対抗・東京都予選レポート1

参加8チームで、4つの出場枠を争う都市対抗・東京都予選が始まった。今回は、出場8チームが全て初戦を終えたので、その中で気になるドラフト候補を、何人かあげてみたい。

板野高校時代は、無名校ながらドラフト候補として注目されていた 森井 絃斗(21歳・セガサミー)右腕。右サイドハンドに近いスリークォーターで、常時140キロ~MAX149キロに到達。ボールは空振りを誘うというよりも、動くクセ球で非常に球威がある。そのため、打者を詰まらせるのが持ち味。特にストレートの他にも、微妙にズレるカットボール・ツーシーム的な回転を意図的に使いわけているようにも見える。他にも緩いカーブやシンカーなども交え、的を絞らせない。制球にアバウトなところがあり、無駄な四球や甘くなった球をヒットされることはあるものの、連打は喰らい難い。気がつけばイニングを食っていたというタイプで、まだまだ荒削りではあるものの、高卒3年目の若さを考えると、3位前後の指名は充分期待できそうだ。

JR東日本の初戦の先発は、伊藤 将司(24歳・国際武道大出身)左腕。175センチの中背のサウスポーで、130キロ台後半~MAXで144キロを記録するなど、打者の手元でしっかりキレて来る真っ直ぐで空振りを誘えていた。変化球も、カーブ・スライダー・チェンジアップ・カットボール・フォークなど多彩で、コントロールも良いサウスポー。気になるのはキレ型故に、タイミングが合うとスコーンと飛んで行ってしまう球威の無さだろうか? ゲームメイクできる先発型サウスポーということで、上位で即戦力左腕が思い通り獲得できなかった球団が狙ってくる可能性もある。こちらも、貴重な実力派左腕として3位前後での指名があっても不思議ではない。中位で獲得できそうな、即戦力候補と位置づけられるのではないのだろうか。

その他気になったのが、3年目の 西居 建陽(24歳・JR東日本)左腕。中部学院大出身で、腕を下げた左のサイドハンドに。185センチと長身で、腕が長く横の角度を活かしタイミングがとり難い。球速は130キロ台後半ぐらいだったものの、キレのあるスライダーも相まって、なかなか左打者殺しとしては面白い。ただし、この手のリリーフ・それも使い方が限定されやすい投手にしては、コントロールがアバウトなところをどう見るかではないのだろうか?

そういった意味では、同じ左サイドでも 飯島 海斗(24歳・NTT東日本)の方が面白いかもしれない。球速は130キロ前後と劣るものの、ボールにキレがあって球速の無さを感じさせない。ストライクをポンポンと先行できる制球力とテンポの良さがあり、ストレートと見分けが難しいスライダーにもスピード感があって有効。こちらは、球威・球速不足をどう見るかで、フォームとしては西居ほどは打ち難くは無さそう。ただしコントロールが良いので、安心して起用できる強味がある。

また同じNTT東日本の左腕では、注目の 佐々木 健(24歳・富士大出身)左腕がリリーフ登場。短いイニングで140キロ台後半を連発するなどスピード能力の高さを示していたものの、四死球を出すなどアバウトなところは相変わらず。ボールに力がある選手なので、プロではリリーフ向きなのかもしれない。それでもENEOSの 藤井 聖 と共に、今年解禁組の左腕の中では、社会人でも上位の存在。こちらも、4位前後ぐらいでの指名は充分に期待できるのではないかという指名濃厚レベルな投手。

その他では、東海大時代に面白いのではないかと注目した 平川 裕太(24歳・鷺宮製作所)右腕がリリーフで登場。手元でしっかり伸びる球は健在だったものの、140キロ前後~出てもMAXで中盤ぐらいといった感じで、リリーフで出てきた割には物足りない球速だったのは気になった。変化球も交えて実戦的なのは良いが、今のNPBレベルの投手に混ぜてしまうと、無理して獲得するほどかは悩んでしまう。リリーフ不足のチームが、即戦力で投手陣の厚みを増したいという球団が指名してきても不思議ではないが、東海大時代よりも良くなっているのかと言われると微妙な感じはした。他の試合もみて判断したいが、こちらは指名確実とは言えないのではないのだろうか。

今回は簡単に、初戦で登板した投手達を紹介。2戦目以降で登板した気になった投手や、野手に関しては次回のレポートでまた取り上げられたらと考えている。

森井 絃斗(21歳・セガサミー)投手 184/94 右/右
伊藤 将司(24歳・JR東日本)投手  177/82 左/左
西居 建陽(24歳・JR東日本)投手  185/76 左/左
飯島 海斗(24歳・NTT東日本)投手 185/80 左/左
佐々木 健(24歳・富士大出身)投手 179/85 左/左
平川 裕太(24歳・鷺宮製作所)投手 172/75 右/右

テーマ : プロ野球
ジャンル : スポーツ

8/11 明大 VS 立教大 戦レポート

東京六大学春季レポート。まだレポートしていなかった、明大と立教大のドラフト候補に触れて参ります。

立大の先発・中川 颯(桐光学園出身・4年)右腕は、下手から常時130キロ台~MAX134キロぐらいのキレの良い真っ直ぐを投げ込んきます。変化球は横滑りするスライダーとのコンビネーションで、この球は空振りを誘うようなキレはないものの、全般的に低めに集められていました。またもう一つの変化球であるシンカーがこの日は決まらず、たまにカーブでアクセントを付けて目先をかわそうとします。

まぁいつも言うように、下手はプラス15キロぐらいに速く感じられるので、球威はともかく打者は結構差し込まれていたように見えました。速球も結構低めに集まるのは良いのですが、もっと下手特有の浮き上がる球筋を活かす意味でも、高めの速球も使い分けられるとピッチングの幅がグッと広がるのではないのでしょうか。プロでは数少ないアンダーの投手が活躍していて、こういった投手がいない球団にとっては本格的なサブマリンだけに面白いとは思います。特にこれは!という球はありませんが、4年時に遥かに内容が劣った投球をしていた 高橋礼(専修大-ソフトバンク)がプロでも大活躍しているのをみると、活かし方次第ではハマる可能性もあるのではないかという思いも抱きます。順位的には、4位前後ぐらいになるのではないかとみていますがどうでしょうか?

野手では、立教で3番を打っている 三井 健右(大阪桐蔭出身・4年)左翼手が注目。とりあえず今年の大学生でも指折りの長打力を誇る選手で、捉えた時の飛距離は魅力たっぷし。ただし精度が低く、なかなか捉えられない。この日はセンター前のヒットを放ったり、大きなセンターフライを打ち上げるなど強打者の片鱗は魅せてくれました。しかしボール処理で戸惑ったりとレフトの守備力は低く、塁間4.2秒前後の脚力は左打者としては 中の下 ぐらい。タイプ的には、森山 恵佑(専修大-元日ハム)外野手に近いタイプではないのだろうか。ただし、ラストシーズンでよほど爆発しない限り、大学からの指名は厳しいのではないかとはみている。また現時点では、プロ志望届も提出されていない。

明大は終盤からエースの 入江 大生(作新学院出身・4年)右腕が登場。右打者の外角にズバズバ150キロ前後(MAX152キロ)の質の良い真っ直ぐを集めて魅せた。スライダーのブレーキも良く、右打者外角低めに集め空振りを誘える。落差は小さいが、スプリット系の球を時々織り交ぜるなど、変化球・制球力・ボールの勢いと揃っている。

何より素晴らしいのは、これだけのスピードを誇りながら制球力がかなり高いということ。先輩の森下暢仁(広島)などは、普段は結構アバウトだけれども、要所でビシッと絶妙なところに決めるといったメリハリの効いたタイプだった。しかし入江の場合、安定してコースに投げ込める精度の高さがある。逆にここまで投げられてしまうと、ピッチングが汲々となって力つきそうな気もしてくるが。それでもこれだけの投球ができる選手はかなり全国的にも稀であり、ドラフト会議においてはハズレ1位~悪くても2位までには指名されるのではないかとみている。通算で2勝止まりの実績に物足りないところはあるが、この春はリーグ戦3位となる防御率1.50と内容も安定していた。最近急浮上してきた選手の、筆頭格だと言えるのではないのだろうか。

中川 颯 (立教大4年)投手 184/79 右/左
三井 健佑(立教大4年)左翼 187/88 右/左

入江 大生(明治大4年)投手 187/84 右/右

テーマ : プロ野球
ジャンル : スポーツ

2020年 六大学春季リーグ 法大 VS 慶大戦


法大 VS 慶大

法大の先発・鈴木 昭汰(常総学院出身・4年)左腕は、一冬越えて大幅にパワーアップ。球速はコンスタントに140キロ台後半~150キロを東大戦に引き続き叩き出して魅せた。確かに球威・球速は、昨年からコンスタントに5キロ程度アップ。しかし、速い球を投げようと力むせいか? 要所でのコントロールが甘かったり四死球を出したりと結果が伴って来ない。左打者にはスライダーを、右打者にはチェンジアップとのコンビネーションで投球を組み立てるのだが、チェンジアップの方が空振りが奪えるので、左投手でも右打者の方が強さを発揮するタイプかもしれない。もう少し145キロぐらいでも力みが消えた球の方が、質や制球は良いような気がする。ボールだけ観ていたら上位12名にも入ってきそうだが、そういったトータルバランスでみると2,3位級なのかな現状はといった気がする。そのへんの力とバランスのさじ加減を、秋季リーグで改善してこられるのか注視したい。

慶応の先発・関根 智輝(都立城東出身・4年)右腕は、故障からの回復を復活を図るシーズンに。球速は140キロ前後~MAXで147キロ。要所で、外角低めに決めるなど能力は高い。変化球は、スライダーやチェンジアップなどを織り交ぜる。3回までは完璧なピッチングを魅せるも、4回にホームランを打たれるとガタガタと崩れてしまった。何が悪くなったというよりも、相手打線が2巡目を迎え関根の球筋に慣れてしまったのが大きいのかもしれない。その辺、フォームなり配球を改善してゆかないと行けないのではないのだろうか?そのため大学からプロとなると心もとないが、2年後のプロ入りを視野に入れるならば面白い素材だろう。元々ゲームメイクする能力、制球力などもある投手だけに、大学卒業後も社会人で続けて投球の幅を広げていって欲しい。

法政の2番手・高田 孝一(平塚学園出身・4年)右腕は、最終学年になりワンランク球威・球速を増してきた。リリーフとはいえコンスタントに150キロを越えてきて、最速で154キロに到達。実際投げ込まれるボールの勢いも、力強さを増している。変化球はカットボールに、スプリットだかフォーク系の沈む球にチェンジアップなどか? 元々ある程度のまとまりを持っている投手だけに、そう制球を乱すことはない。これだけの球速がありながらも、それほど苦にならないフォームのせいか? あまり空振りは誘えない。それでも、これだけの球速を刻める投手は多くはないので、ドラフトでも3位前後で、リリーフならば1年目から全く使えないということはないのではないのだろうか。

ドラフト上位候補の 木澤 尚文(慶応義塾高出身・4年)右腕は、最終回に登場。140キロ台後半ぐらいでもボールの威圧感は高田以上で、三振を奪える球を投げ込んでくる。この日はフォーク多く織り交ぜる配球であり、それまでの速球やカットボールの良い投手とのイメージから、縦の変化でも空振りを誘えるという印象を植え付けてくれた。ただし余計な四死球を出してしまう詰めの甘さというか、本当の制球力がないところに、いの一番で1位指名でゆこうという意欲が削がれてしまう。恐らくドラフトでは、外れ1位で12名の中には入ってくるとは思うのだが ・・・ 。即戦力だとすると、先発よりリリーフではないかといった感じがする。

鈴木 昭汰(法政大4年)投手 175/80 左/左
高田 孝一(法政大4年)投手 183/88 右/右

関根 智輝(慶応大4年)投手 183/86 右/右
木澤 尚文(慶応大4年)投手 182/78 右/右

テーマ : プロ野球
ジャンル : スポーツ

2020年六大学春季リーグ 早慶戦レポート

コロナの影響で、大幅に延期されていた六大学の春季リーグ戦。8月に行われたリーグ戦の模様を、何日かにわけて行って行きたいと思います。今回は、8月15日(土)に1試合だけ行われた早慶戦の模様から。

慶応大 VS 早稲田大

早大の先発は、ドラフト1位候補の 早川 隆久(木更津総合出身)左腕。コンスタントに150キロ前後の球速を刻み、ボールの威力・迫力は一冬越えて大幅に成長。さらにカーブ・スライダー・ツーシーム・チェンジアップなど、多彩な変化球も織り交ぜて圧巻の投球を魅せてくれた。立ち上がりは素晴らしくても、試合中盤に捉まるということはなくなっており、最後までボールの勢いは衰えない。ただ、相変わらず同じようなリズムで投げてメリハリが効かなくなる時があり、好投していても完璧さを求めてピッチングが汲々となってしまう時がある。しかし以前のような、訴えかけて来るものがないということはなくなっており、ボール1つ1つはプロに混ぜても上位クラスのものがあり、ドラフトでも1位で競合は避けられないのではないかと考えられる。ただしボールの割に、なかなか勝てないところは今後もつきまとうかもしれない。

リリーフで登場した慶応の 木澤 尚文(慶応義塾高出身)右腕は、150キロ級のボールの迫力は一級品。そのストレートのコントロールにバラツキがあり不安だった投球も、カットボールでしっかりカウントを整えられるようになって、だいぶマウンドでも余裕が出てきた。カットボール同様に140キロ前後で沈むスプリットもあり、1つ1つのボールは早川同様に素晴らしい。気になるのは、同点に追いつかれる原因となった、先頭打者に四球を出して歩かせてしまうなどの詰めの甘さ。この辺を改善して行かないと、首脳陣の信頼は勝ち取れないかもしれない。いずれにしても素材としては間違いないので、外れ1位~2位の最初の方までには指名されてしまうのではないのだろうか。

早稲田の二番手として登板した 柴田 迅(早大学院出身)右腕は、上背こそないがコンスタントに140キロ台後半~MAX150キロを記録。ボールの勢い・投げっぷりも良い投手だが、角度がなく、変化球もスライダーなどが中心で単調になりやすい。 しかし春季リーグでは3試合に登板し、自責点は0。将来の夢はプロ野球選手かパイロットということで、指名が無ければ野球を辞めるということなのだろうか? 短いイニングならばと評価する球団が出てくるのか? 個人的な評価としては、ボーダーレベルだとみている。

野手では、瀧澤 虎太朗(早稲田大)左翼手。昨秋の早慶戦では、木澤の150キロ級の速球と高速で変化するボールにもついて行けるなど、高い潜在能力を感じさせた。この試合まで打率.125厘と低迷していたが、内野安打を含む3安打を放ち復調。最終的には、打率.300厘まで巻き返した。塁間4.1秒前後の脚力は平均的で、けして下手ではないが地肩に物足りなさを残す。そう考えると、よほど打撃で圧倒できないと指名は厳しいのではないのだろうか。

一方の 瀬戸西 純(慶応大)遊撃手の方が早慶戦まで調子が良かったが、この試合では無安打に終わる。それでも最終的には、打率.364厘と好成績。これまでの、「守備の人」の評価を覆すことができたシーズンだった。球際に強いキャッチングと、送球が乱れないスローイングが魅力の遊撃手。一塁までの塁間も4.0秒を切るような俊足でもあり指名は現実味を帯びてきている。特に最終学年になり体つきが変わってきており、ひ弱さはだいぶ薄れつつある。そのためドラフトでは、4位前後ぐらいの指名は期待できるのではないのだろうか。

早川 隆久(早稲田大4年)投手 180/80 左/左
柴田 迅 (早稲田大4年)投手 177/72 右/右
瀧澤虎太朗(早稲田大4年)左翼 180/79 右/左

木澤 尚文(慶応大4年)投手 182/78 右/右
瀬戸西 純(慶応大4年)遊撃 177/77 右/左

テーマ : プロ野球
ジャンル : スポーツ

8/3(月)のドラフト候補

月曜日でありながら、この日は全国的にも注目の選手が大挙して登場した日となりました。

北嶋 洸太(駒大苫小牧)右腕は、球速こそ140キロ前後ぐらいだったものの、ポンポンとストライクを先行させ安心して見ていられるタイプだった。カーブ・スライダー・チェンジアップ系の球を巧みに織り交ぜ、メリハリの効いたピッチングを魅せてくれた。特にコントロールが安定しており、ボールゾーンに切れ込むスライダーを振らせるのが上手い。ドラフト候補というよりは大学タイプといった感じはするものの、早い段階から上のステージでも活躍して行ける完成度を誇っている。さらに球威・球速を増してゆけば、将来的には即戦力としてのプロ入りも現実味を帯びてきそうだ。

北嶋 洸太(南北海道・駒大苫小牧3年)投手 174/81 右/右

そんな南北海道で、高校からのプロ入りが現実味を帯びてきているのが、根本 悠楓(苫小牧中央)左腕。こちらも中学時代から揉まれてきた実績の持ち主のようで、実戦力の高い投球が魅力のサウスポー。見えないところからピュッとボールが出てくる感じで、140キロ前後~145キロぐらいのストレートがより速く感じられる。変化球は、スライダーが武器で他にツーシーム的なボールにカーブなど。特にスライダーは低めのボールゾーンに左右の打者関係なく決めて来ることができる。逆にこの球が見極められると、投球が苦しくなるタイプ。立ち上がりは力みでバラツキがあったものの、2回以降はテンポも上がり徐々に持ち味を発揮し始めていた。けしてスケール感溢れるサウスポーという感じではなく、大学や社会人のサウスポーと比較したくなるタイプ。体格には恵まれていないが、左投手だけに志望届けを提出すれば2、3位ぐらいでの指名が期待できる。個人的には、昨年の 宮城 大弥(興南-オリックス1位)左腕以上に、早くから活躍できるタイプではないかとみているのがどうだろうか? 全国でも、3本の指に入るサウスポーなのではないのだろうか。

根本 悠楓(南北海道・苫小牧中央3年)投手 170/76 左/左

昨夏甲子園での投球が印象的だったスリークォーター、笠島 尚樹(敦賀気比)右腕が中継に登場。2年夏の時点で、甲子園で先発でも140キロ台中盤を叩き出していたほどの投手。しかしこの試合では、球速は140キロ台前半にとどまり、ボールの走りなども良くなかった。小さく打者の手元で変化するスライダーやカットボール、それにたまにチェンジアップだかシンカー系の球を投げ間違えないように投げている印象。この夏は調子が悪かったのか? それとも勝ちに徹した投球ということで、コントロール重視のピッチングだったのだろうか? 正直前年からの上積みは感じられず、3位ぐらいで面白そうな素材かなと思ったが、この試合の内容を見る限り5位ぐらいの指名になってしまうのではと。何処か痛めていない限りは、もっと球速が出るはずだし、その球を上手く操る技量もあるはずなのだが。似たタイプでは、昨年の 横山 陸人(専大松戸-ロッテ4位)や、一昨年の 市川 悠太(明徳義塾-ヤクルト3位)よりもワンランク劣る内容だった。逆に立て直しが効くようならば、5,6位で獲得できれば順位以上の活躍を期待できるタイプかもしれない。いずれにしても志望届を提出すれば、指名は濃厚なところにはいるだろう。

笠島 尚樹(福井・敦賀気比3年)投手 178/78 右/右

またその笠島の後をうけて登板した 松村 力(敦賀気比)右腕も、140キロ台中盤の力のあるボールを魅せていた。速い球を投げようとボールが抜け気味だったのは気になったが、一球152キロを記録しどよめかせた。しかし彼の今までのMAXが147キロとのことで、他のボールは144・145キロだったことを考えると、これはエラーと考えて良さそうだ。ストライクが暴れる分、小さく曲がるスライダーでしっかりカウントを整えることができ、チェンジアップ系のボールも投げてくる。こちらは高校からの指名があるかと言われると厳しいかなといった気はするが、将来的に152キロを連発しても不思議ではない能力は秘めていそうだ。

松村 力(福井・敦賀気比3年)投手 180/82 右/右

また国学院栃木にも、楽しみな選手が揃っていた。この日先発した シャピロ・マシュー・一郎(3年)右腕は、アメリカ人の父を持つ血筋の選手。ちょっとノーラン・ライアンを彷彿とさせるような、足を高く上げるフォームからコンスタントに140キロ~中盤を連発できる能力がある。ボールの球速・勢いは適度に感じられるのだが、その割に若干球威に欠けるところがあり、まだボールが弱いかなといった印象。それでも縦に大きく割れるカーブ・ツーシーム・スライダーなどもあり、素材としての魅力に溢れている。指名となると下位指名~育成ぐらいになってしまうと思うが、伸び代を感じさせる素材だけに志望届を提出すれば何かしらの形で指名されるのではないのだろうか。

シャピロ・マシュー・一郎(栃木・国学院栃木3年)投手 191/95 右/右

また試合終盤には、エースの 神山 陽登(国学院栃木3年)右腕も登場。こちらもマシュー同様にコントロールに粗さは感じられたが、コンスタントに145キロ前後~後半を記録した。変化球もカットボール・スライダー・チェンジアップなどもあり、アバウトでも甘いゾーンに入って来ないところは好いところ。高校からプロというよりは、大学などワンクッション置いてからのプロ入りが好いタイプではないかとみる。進路も大学志望との話で、4年後までに大きく育っていって欲しい。

神山 陽登(国学院栃木3年)投手 176/70 右/左

そしてこの日一番の衝撃だったのが、山下 舜平大(福岡大大濠)右腕の投球だった。2年春の九州大会でも生で見たことがあったが、その時に比べると見違えるほど体つきが変わっていてビックリ。コンスタントに140キロ台後半を刻み、試合終盤には最速となると151キロを記録したスタミナも驚き。ボールの質もキレ型の好投手タイプだったのが、ズシリと重い球威型のロマン溢れる素材に変貌。縦に大きく割れるカーブも、昨夏は決まらず苦しんでいたが、きっちり制御できるようになっていた。まだまだ細かいコントロールや駆け引きといった部分では物足りないが、今後の伸び代・持っているスケールという意味では、今年の高校球界でも屈指のものがあると評価して良さそうだ。ドラフトでも、外れ1位から2位以内での指名はまず間違いなさそう。元来器用なセンス型だったはずなので、球種を増やすことや実戦的な投球の習得も期待して良さそう。夏の甲子園組以外では、最も評価される存在になって行きそうだ。

山下 舜平大(福岡・福岡大大濠3年)投手 189/83 右/右


(最後に)

この日の観戦で、甲子園組以外の主だったところは、かなり網羅できた印象が強い。今後は、大会が終盤迎えて来る大阪や兵庫のなどの関西組に、大会が始まりだした、神奈川・千葉・埼玉 あたりの南関東組に興味が注がれることになりそうだ。

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