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8/3(月)のドラフト候補

月曜日でありながら、この日は全国的にも注目の選手が大挙して登場した日となりました。

北嶋 洸太(駒大苫小牧)右腕は、球速こそ140キロ前後ぐらいだったものの、ポンポンとストライクを先行させ安心して見ていられるタイプだった。カーブ・スライダー・チェンジアップ系の球を巧みに織り交ぜ、メリハリの効いたピッチングを魅せてくれた。特にコントロールが安定しており、ボールゾーンに切れ込むスライダーを振らせるのが上手い。ドラフト候補というよりは大学タイプといった感じはするものの、早い段階から上のステージでも活躍して行ける完成度を誇っている。さらに球威・球速を増してゆけば、将来的には即戦力としてのプロ入りも現実味を帯びてきそうだ。

北嶋 洸太(南北海道・駒大苫小牧3年)投手 174/81 右/右

そんな南北海道で、高校からのプロ入りが現実味を帯びてきているのが、根本 悠楓(苫小牧中央)左腕。こちらも中学時代から揉まれてきた実績の持ち主のようで、実戦力の高い投球が魅力のサウスポー。見えないところからピュッとボールが出てくる感じで、140キロ前後~145キロぐらいのストレートがより速く感じられる。変化球は、スライダーが武器で他にツーシーム的なボールにカーブなど。特にスライダーは低めのボールゾーンに左右の打者関係なく決めて来ることができる。逆にこの球が見極められると、投球が苦しくなるタイプ。立ち上がりは力みでバラツキがあったものの、2回以降はテンポも上がり徐々に持ち味を発揮し始めていた。けしてスケール感溢れるサウスポーという感じではなく、大学や社会人のサウスポーと比較したくなるタイプ。体格には恵まれていないが、左投手だけに志望届けを提出すれば2、3位ぐらいでの指名が期待できる。個人的には、昨年の 宮城 大弥(興南-オリックス1位)左腕以上に、早くから活躍できるタイプではないかとみているのがどうだろうか? 全国でも、3本の指に入るサウスポーなのではないのだろうか。

根本 悠楓(南北海道・苫小牧中央3年)投手 170/76 左/左

昨夏甲子園での投球が印象的だったスリークォーター、笠島 尚樹(敦賀気比)右腕が中継に登場。2年夏の時点で、甲子園で先発でも140キロ台中盤を叩き出していたほどの投手。しかしこの試合では、球速は140キロ台前半にとどまり、ボールの走りなども良くなかった。小さく打者の手元で変化するスライダーやカットボール、それにたまにチェンジアップだかシンカー系の球を投げ間違えないように投げている印象。この夏は調子が悪かったのか? それとも勝ちに徹した投球ということで、コントロール重視のピッチングだったのだろうか? 正直前年からの上積みは感じられず、3位ぐらいで面白そうな素材かなと思ったが、この試合の内容を見る限り5位ぐらいの指名になってしまうのではと。何処か痛めていない限りは、もっと球速が出るはずだし、その球を上手く操る技量もあるはずなのだが。似たタイプでは、昨年の 横山 陸人(専大松戸-ロッテ4位)や、一昨年の 市川 悠太(明徳義塾-ヤクルト3位)よりもワンランク劣る内容だった。逆に立て直しが効くようならば、5,6位で獲得できれば順位以上の活躍を期待できるタイプかもしれない。いずれにしても志望届を提出すれば、指名は濃厚なところにはいるだろう。

笠島 尚樹(福井・敦賀気比3年)投手 178/78 右/右

またその笠島の後をうけて登板した 松村 力(敦賀気比)右腕も、140キロ台中盤の力のあるボールを魅せていた。速い球を投げようとボールが抜け気味だったのは気になったが、一球152キロを記録しどよめかせた。しかし彼の今までのMAXが147キロとのことで、他のボールは144・145キロだったことを考えると、これはエラーと考えて良さそうだ。ストライクが暴れる分、小さく曲がるスライダーでしっかりカウントを整えることができ、チェンジアップ系のボールも投げてくる。こちらは高校からの指名があるかと言われると厳しいかなといった気はするが、将来的に152キロを連発しても不思議ではない能力は秘めていそうだ。

松村 力(福井・敦賀気比3年)投手 180/82 右/右

また国学院栃木にも、楽しみな選手が揃っていた。この日先発した シャピロ・マシュー・一郎(3年)右腕は、アメリカ人の父を持つ血筋の選手。ちょっとノーラン・ライアンを彷彿とさせるような、足を高く上げるフォームからコンスタントに140キロ~中盤を連発できる能力がある。ボールの球速・勢いは適度に感じられるのだが、その割に若干球威に欠けるところがあり、まだボールが弱いかなといった印象。それでも縦に大きく割れるカーブ・ツーシーム・スライダーなどもあり、素材としての魅力に溢れている。指名となると下位指名~育成ぐらいになってしまうと思うが、伸び代を感じさせる素材だけに志望届を提出すれば何かしらの形で指名されるのではないのだろうか。

シャピロ・マシュー・一郎(栃木・国学院栃木3年)投手 191/95 右/右

また試合終盤には、エースの 神山 陽登(国学院栃木3年)右腕も登場。こちらもマシュー同様にコントロールに粗さは感じられたが、コンスタントに145キロ前後~後半を記録した。変化球もカットボール・スライダー・チェンジアップなどもあり、アバウトでも甘いゾーンに入って来ないところは好いところ。高校からプロというよりは、大学などワンクッション置いてからのプロ入りが好いタイプではないかとみる。進路も大学志望との話で、4年後までに大きく育っていって欲しい。

神山 陽登(国学院栃木3年)投手 176/70 右/左

そしてこの日一番の衝撃だったのが、山下 舜平大(福岡大大濠)右腕の投球だった。2年春の九州大会でも生で見たことがあったが、その時に比べると見違えるほど体つきが変わっていてビックリ。コンスタントに140キロ台後半を刻み、試合終盤には最速となると151キロを記録したスタミナも驚き。ボールの質もキレ型の好投手タイプだったのが、ズシリと重い球威型のロマン溢れる素材に変貌。縦に大きく割れるカーブも、昨夏は決まらず苦しんでいたが、きっちり制御できるようになっていた。まだまだ細かいコントロールや駆け引きといった部分では物足りないが、今後の伸び代・持っているスケールという意味では、今年の高校球界でも屈指のものがあると評価して良さそうだ。ドラフトでも、外れ1位から2位以内での指名はまず間違いなさそう。元来器用なセンス型だったはずなので、球種を増やすことや実戦的な投球の習得も期待して良さそう。夏の甲子園組以外では、最も評価される存在になって行きそうだ。

山下 舜平大(福岡・福岡大大濠3年)投手 189/83 右/右


(最後に)

この日の観戦で、甲子園組以外の主だったところは、かなり網羅できた印象が強い。今後は、大会が終盤迎えて来る大阪や兵庫のなどの関西組に、大会が始まりだした、神奈川・千葉・埼玉 あたりの南関東組に興味が注がれることになりそうだ。

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8/2(日)のドラフト候補

8月に入り、これまで中継に登場しなかった有力どころが相次いで登場。8/2の日曜日にも、多くのドラフト候補が登場してきた。そんな中でも、印象的な選手について触れて行きたい。

昨夏2年生ながら、U-18の日本代表に選出されホームランも打っていた 横山 陽樹(作新学院3年)。昨夏は外野手として出場していたが、新チーム以後は元々やっていた捕手に再転向した。小さく身体を屈め的を大きく見せるなど、構えから投手や審判への配慮が感じられる。ミットを投手に示しつつ、ミットがブレずにしっかり捕球。テンポを重視して座ったまま返球するが、けして投手への返球は雑になっていない。打球への反応も鋭く、細かく周りにも指示が出せるなど捕手らしさも垣間見られた。捕ってから素早い送球で、スローイング・地肩も基準以上。上のレベルでも、捕手として続けて行かれる素材だと実感させられた。打撃は相変わらずの対応力の高さで、右に左へと広角に打ち返す打撃は健在。イメージ的には、内川聖一(ソフトバンク)の高校時代を彷彿とさせる。進学の噂もあるが、プロ志望届けを提出すれば、3位前後ぐらいでの指名が有力ではないかと。けして長打力を売りにする選手ではないので、守備的負担の大きなポジションでアピールして欲しいタイプだが、プロとしては「打てる捕手」として評価する球団も出てくるのではないのだろうか。

横山 陽樹(栃木・作新学院)捕手 178/75 右/右

この日一番面白かったのは、島根大会準決勝で対戦した 開星と立正大淞南 の対戦。ドラフト候補として目される 山本 大斗(開星)中堅手は、昨年よりも明らかに身体が一回り二回り大きくなった迫力のある体格に。特にミートセンスに優れている感じは昨年からしないが、捉えたときの打球は見事でこの試合でも本塁打を放って魅せた。強打の右の外野手としては、全国でも指折りの存在だけに、プロ志望届けを提出すれば指名される可能性は高いのではないかと思われる。走力・地肩に関しては、中~中の上ぐらいなので、やはり売りは打撃だといった感じだが。

山本 大斗(島根・開星)中堅 180/88 右/右

おかわり君的な存在として、その圧倒的な飛距離を昨夏から評価してきた 佐藤 文彰(立正大淞南)は、左翼手として出場。昨夏の模様を見る限りは三塁も無難にこなせるかなと思っていたが、左翼にコンバートされてしまい守備的・走塁でのアピールには欠ける。この選手を評価したいのは、ボールの上がり方が天性の長距離砲を感じさせるから。この試合でも、ホームランを放って片鱗を魅せてくれた。ただし現状チームでも図抜けたな存在というほどではないことを考えると、高校からのプロ入りとなるとどうだろうか? 今日にも決勝戦が行われるので、再度能力を見極めてみたい。

佐藤 文彰(島根・立正大淞南)左翼 174/85 右/右

また投手の 三宅 海夢(立正大淞南)右腕も、150キロ近い球速を誇るという山陰を代表する速球派。ただしこの試合を観る限りは、135~後半ぐらいの感じで、昨夏ほどの勢いは感じられなかった。投げっぷりの良いマウンドさばきに優れた速球派だが、174センチの体格も考えると、大学・社会人という進路をまずは選択するのではないのだろうか。

三宅 海夢(島根・立正大淞南)投手 174/82 右/右

そんな中、立正大淞南の中で最もプロに近いのは、谷川 唯人(3年)捕手かもしれない。三宅のワンバウンドするような球を、再三止めるワンバウンド処理に関しては全国でも屈指なのでは? ボールまわしや細かく周りに指示を出すなど、ディフェンス力に関してはドラフト級かと。問題は、打撃がドラフト指名級かと言われるとそこまでのインパクトが感じられなかったところをどうみるか? 育成枠含めて指名がありそうなのか、決勝戦の模様をみて判断して行きたい。

谷川 唯人(島根・立正大淞南)捕手 179/73 右/右

また香川大会では、プロも注目しているという 古市 尊(高松南)捕手のプレーを確認。捕ってから座ったまま返球するのだが、その際に送球が乱れることが多く雑に見えたのは残念。フットワークの良い選手で、キャッチングも悪くない。送球も1.9秒ぐらいで二塁まで到達しており地肩はなるほどプロが注目するだけのことはあったが、送球がショート側に流れたりと気になる部分も。打撃は三遊間を抜けたり、ショート前で大きく跳ねてヒットになるなど引っ張る打球が目立った。個人的には好みの問題もあるとは思うが、高校からプロというよりも、捕手として細かい部分まで追求して高めてからでもプロ入りは遅くはないのではないかと感じられた。チームは勝ち上がっているので、できればセンター方向からの視点でも見てみたい。

古市 尊(香川・高松南)捕手 177/67 右/右

大阪では、注目の 近大泉州 の試合が中継された。 中尾 純一朗(3年)左腕は、185/80 の恵まれた体格。しかし球速は135~140キロ強ぐらいと平凡で、何よりコントロールのバラツキも顕著で高校からのプロ入りは厳しいのではないかと。将来性を秘めた大型左腕なので、大学などで力を付けてからでも遅くは無さそうだ。

中尾 純一朗(近大泉州3年)投手 185/80 左/右

またチームメイトの 斎藤 佳紳(3年)右腕は、179/80 のガッチリした体格から135~140キロ強ぐらいの球速ではあると思うが、非常に球威のある力強いボールを投げ込んでいた。変化球もスライダーやフォークなどもある感じだったが、ストレートがボールの威力の割にはじき返されていたのは正直気になった。きっとボールが球威型であまり空振りが誘えない上に、フォームが合わされやすく高めに浮いた速球を狙い打たれていたのではないかと。まだまだ伸びしろを感じさせる素材ではあるが、やはり高校からのプロ入りとなると物足りないものは感じられた。

斎藤 佳紳(近大泉州3年)投手 179/80 右/右

三重大会では、注目の 伊東 邑航(いなべ総合)右腕が登場。184/88 と堂々とした体格から、140~中盤ぐらいのボールはさすがドラフト候補と思える強さがある。ただしこの投手、キレイな真っ直ぐではなく微妙に動くクセ球なので、あまり空振りが誘える球ではない。空振りは、独特の縦に割れるスライダーがあり、この球が上手く制御できる時は三振が奪える。他にもカットボールを織り交ぜたりと、本格派ではあるが正統派ではないという独特の位置づけ。それでもプロ志望届けを提出すれば、本会議中では指名されるとみていると。チームは菰野相手に勝利したので、今後の試合でも確認して位置づけを見極めて行きたい。

伊東 邑航(いなべ総合学園3年)投手 184/88 右/左

もうひとり気になったのが、この伊東とバッテリーを組む 田所 宗大(いなべ総合)捕手。座ったまま返球することで話題になっている捕手だが、プレーが雑には見えない。身体を小さく屈め、的を大きく見せる投手や審判に配慮した構え。捕ってから素早く返球して、リズムを重視。その際にも素早いのに、投手には軽く返球するという配慮も忘れない。スローイングはプロを意識できるものがあるので、打撃の方がどのレベルなのか? 今後の試合で見極めて行きたい。

田所 宗大(いなべ総合学園3年)捕手 178/85 右/右

その他気になったのは、熊本の 永谷 魁人(熊本城北2年)右腕。184/77 の均整の取れた投手体型から、130キロ台後半の速球と横滑りするスライダーをしっかり右打者外角に集めていた。まだビシッとしていない部分はあるものの、体格・フォームなども考えると、来年ドラフト候補へと浮上して来ることは濃厚といった素材だった。

永谷 魁人(熊本城北2年)投手 184/77 右/右

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8月1(土)のドラフト候補

8月に入ると、これまで大会が行われていなかった地域、大会が終盤に差し掛かり中継が行われてこなかった県でも観戦が確認できるようになってきた。そのため多くのドラフト候補が、この8月最初の週末に大挙して登場してきた。その中でも、印象的な選手たちについて触れてみたい。

愛知大会は、すでに中盤~後半戦に差し掛かってきた。しかしこれまでの試合では登板がなかった 高橋 宏斗(中京大中京3年)右腕が中継に登場。昨秋・明治神宮大会では優勝投手になり、実績的には世代NO.1の存在だった。そんな高橋が、一冬越えての成長ぶりをアピール。コンスタントに140キロ台後半~150キロを超えてきた。フォームもオールドタイプの速球派という感じの秋のフォームから、違和感のない速球派へと変わってきた。スライダーでしっかりカウントを整え、フォークでも空振りが誘える。クィックや牽制などに至るまで、非常にレベルが高い。進学も噂されるが、この内容ならば1位指名はほぼ間違いないと思えるレベルまで来ている。甲子園で充分なアピールができれば、周りも大いにヒートアップすることだろう。かなり、昨年の 奥川恭伸(星稜-ヤクルト1位)に近いレベルまで来ているのではないのだろうか。

高橋 宏斗(愛知・中京大中京)投手 182/82 右/右

昨年2年生ながら、U-18の高校日本代表にも選出された 横山 陽樹(作新学院)も健在ぶりをアピール。昨夏は外野手だったが、捕手としてのプレーを披露。しっかりミットを投手に示し、座ったまま投手に返すテンポを意識したボールまわし。それでも周りに細かく指示を出したり、打球への反応もまずまず。捕ってから素早く返球し刺すなど、地肩・送球の精度もプロを意識できるレベルにある。内川聖一(ソフトバンク)ばりのミートセンスもあるところも健在であり、プロでも捕手としてやれそうなところをアピールできたことは大きいのではないのだろうか。もう少し見てみたい気がするが、ドラフトでも中位以上を期待しても良さそうな、ハイセンスな選手だった。

横山 陽樹(栃木・作新学院)捕手 178/78 右/右

驚かされたと言えば、事前に150キロを越えてくるとは訊いていたものの、小園 健太(市立和歌山2年)右腕の投球だった。練習試合で152キロを記録したとも言われる選手であったが、均整の取れた体格から投げ込まれるボールの質・勢いは本物。また高速で小さく変化するボールを多く織り交ぜるなど、ただの力だけで押すだけの投球ではなかった。私の知る中では、中学時代から世代を引っ張る 森木 大智(高知)右腕・この夏の秋田大会で一気に全国にその名を知らしめた 風間 球打(ノースアジア大明桜)と共に、来年世代の上位候補としてマークできる存在ではないのだろうか。

小園 健太(和歌山・市立和歌山2年)投手 184/85 右/右

そしてこの週末を最も盛り上げてくれたのが、、元 謙太(中京3年)投手&遊撃主だった。昨夏甲子園でホームランを放つなど、打球の速さは当時から際立っていた。この夏はエースとしても140キロ前後の速球に、意外に変化球を多く交えるなど器用さも併せ持つことを実感。また打者としても、追い込まれてから内角の厳しい球をライト前にはじき返すしぶとさや、変な当たりでも外野の前にポテンと落ちるような打球を打ち返せるのもポテンシャルの為せる技だろうか。この夏は3本のホームランを放つなど、将来性では断然野手。いかにも強打者らしいイケイケのプレースタイルの選手で、二松学舎大附時代の 鈴木誠也(広島)を思い出す。こういった選手は、ドラフトが近づくに連れて、実は各球団高く評価していたのだというのが判明するタイプではないのだろうか。この夏はショートも守っていたように、遊撃種としてはともかくプロでも三塁や二塁など内野が可能だと判断されれば、中位~上位指名を期待できる大物感溢れる選手だった。

元 謙太(岐阜・中京)投手&遊撃 188/85 右/右

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7/20・21 のドラフト候補

週末に集中的に試合が行われていたので、この二日間は試合が行われた県は限られていました。そんななか注目だったのが、先日に登板がなかった 長尾 光(ノースアジア大3年)右腕の投球でした。長尾は球速こそ130キロ台後半~140キロ台前半とストレートに驚くほどのものはなかったものの、打者の手元でキュッと曲がるブレーキの効いたスライダーとスプリットを生かした縦の変化で三振が奪えます。前回登板した 橘高や佐々木といった投手が制球に苦しんでいたのに比べると、安定感ではピカイチだと言えるでしょう。果たして決勝のマウンドでは、誰が先発して来るのでしょうか? 体格的にも中背で球速もそこまで平均して速くないことを考えると、高校からプロ入りというよりも大学や社会人でワンクッション置いてからという判断になるかもしれません。バネのある素材が魅力の橘高、本大会調子の上がらない佐々木含めて、ノースアジア大明桜の3年生達は高校からプロ入りできるのかは微妙ではないかという気はしています。

以前も取り上げたノースアジア大明桜の4番打者・平尾 蒼凱(3年)三塁手は、172/73 と体格には恵まれていないが、スイングの弧が大きく同校の中でも目を惹く打者なのは間違いない。ただし三塁の守備は、守備範囲こそ広めだがフットワークからスローイングの流れを見ている限りそれほど上手くはないのかなといった感じ。このタイプならば、ニ遊間を担わないとなかなかプロといった判断にはならないのではないのだろうか。イメージ的には、東北高校-九州国際大に進み、日ハムやベイスターズなどでプレーした 加藤 政義 を少し思い出させるような選手。大学などで、さらに攻守の精度を高めて行きたい。

また対戦相手の由利高校では、4番の 佐藤 哲矢(3年)捕手の打撃も光っていた。初回には、長尾の外角高めのストレートを逃さずに、レフトスタンドに特大の一発を放って魅せた。偶然放った一発ではなく、元々県下を代表する強打者として知られていた存在で、他の打席でも難しい球をことごとくファールで粘るなど打力には確かなものを持っている。177/87 ややずんぐりした体格ではあったが、思いったよりフットワークも良く、送球こそ浮いたが地肩も水準以上の強さを魅せていた。やや上から掴みにゆくキャッチングは気になったが、上のレベルでも野球を続けて欲しい強打の捕手だった。

また大分大会では、ドラフト指名が有力候補な 川瀬 堅斗(大分商3年)右腕が登板。球速こそ140キロ前後(MAXで142キロぐらい)だったが、球筋の良いストレートは健在だった。変化球はブレーキの効いたカーブ・スライダー・チェンジアップなどを織り交ぜ、目に見えてボールが良くなった感じではなかった。しかし一球一球投げるタイミングを変えたり、内角を厳しく突いたりと、投球の幅を広げることに力を注いできた跡が伺える。時々苦しくなると、ボールが高めに抜ける悪い癖が顔を覗かせたが、下級生時代よりも実戦力を増してきたのは間違いない。試合では負けてしまったが、甲子園での試合を残しており、大舞台でどんな投球を魅せてくれるのか楽しみにしたい。今日みた感じでは、中位(3位~5位)ぐらいでの指名は固いと思うが、上位(1,2位)レベルかと言われるそこまでのインパクトは感じられなかった。その印象を、甲子園で覆してくれるのか期待したい。

この試合では、事前に全く知らなかったが、比嘉 廉(日本文理大附3年)遊撃手という選手が気になった。ボールを上手く呼び込み左中間スタンドに叩き込んだり、川瀬との勝負でも高めに甘く浮いたスライダーを逃さずに左中間を抜く長打を放って魅せた。チームは勝ち上がったでの、守備力なども含めて今後の試合でも追いかけてみたいと思わせてくれる強打の遊撃手だった。

また岩手大会では、盛岡大付属のエース・大久保 瞬(3年)右腕が登場。172/68 と体格には恵まれていないものの、コンスタントに140キロ台を越えて来るスピード能力は想像以上の横手投げ。けして力を入れて投げている感じでもないのだが、適度にボールも荒れて的が絞り難い。まだ今大会登板のない 松本 遼大(花巻東3年)右腕との対決が見られるのか今後の岩手大会の注目ポイントとなりそうだ。大久保もマウンドさばきは洗練されており、有力大学などに進めば早くから活躍が見込めるタイプではないのだろうか。

また破れてはしまったが、昨夏佐々木朗希からも強打を魅せた 高橋 怜大(盛岡一)一塁手も、打力の高さは大会を通じて目立っていた。こちらもポジションが一塁など、打力には目を見張るものがあるが、高校からプロといったタイプではないような気がする。ただしパワーだけでなく対応力も悪くないので、上のレベルでもどのぐらいやれるのか注視して行きたい。

(まとめ)

この二日間は、ドラフト指名確実というよりも大学に進んでも追いかけてゆきたい、気にかけてみたいと思わせてくれる選手が多かった。そんな中、九州屈指の素材と言われる・川瀬(大分商)の現状が確認できたこと。また同じ大分に、比嘉(日本文理大附)遊撃手という、ドラフト候補になりえるかもしれない選手を見つけたことは大きな収穫だったと言えるであろう。川瀬は甲子園で、比嘉はまだ県大会を勝ち上がっているので、再度確認して評価を固めて行きたい。

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7/19(日)のドラフト候補

昨日から、全国的に甲子園代替大会の県大会が各地で行われました。日曜日だった今日も、多くのドラフト候補のプレーが確認できた一日となりました。

この選手をぜひ確認したいと思っていたのが、小辻 鷹仁(瀬田工業3年)右腕。スリークォーターから繰り出す腕の振りが強く、常時140キロ台~中盤ぐらいは出ていそうな、ズシリと重い速球はまさにドラフト級でした。変化球は、スライダー・カーブとやや単調な感じはしますが、キレも悪く有りません。中盤以降、制球を乱したように、細かいコントロールが課題でしょうか。しかし、戸郷 翔征(聖心ウルスラ-巨人6位)が高卒2年目でブレイクしているように、彼と同等からそれ以上の評価でのプロ入りにも期待が持てます。タイプ的にも、アマでちまちまといった選手では無さそうな堂々としたマウンドさばきでした。

もう1人今日目を惹いたのが、昨夏甲子園で才能の片鱗を見せてくれた 常田 唯斗(飯山3年)右腕。こちらは、スラッとした投手体型から、腕をコンパクトにたたむ腕の振りのしなやかさが目を惹きました。球速も常時140~140キロ台中盤ぐらいだと思いますが、昨夏よりも球威とコントロールが良くなった印象。小さく打者の手元でキュッと曲がるスライダーやスプリットだか沈む球もあるようです。しかしちょっと力むような場面だと、ボールが抜けるなど本当のコントロールはないのかなと思える不安なところも。こちらは育成も含めて視野に入れて志望届けを提出すれば、指名の可能性はあるのではないかとみます。

楽しみにしていたのが、初戦で強豪・佐世保実業を完封して話題になった 高田 恭平(壱岐3年)右腕と、長距離砲としての資質に恵まれている 作本 想真(大村工3年)内野手の対決。高田は171センチと体格には恵まれていないものの、135~140キロ級の速球には勢いがあり、ブレーキの良いカーブ・スライダー・フォーク系の縦の球とのコンビネーションが冴え、作本を完全に全打席を抑え込みます。なんとなくイメージ的には、楽天のエース・則本昂大 を彷彿とさせるようなフォーム。高卒プロというタイプではないと思いますが、大学などでも早い段階から活躍できそうなメリハリの効いたピッチングが光ります。

作本 想真(大村工3年)は、投手として先発。故障していて投げられていなかった時期もあったようだが、ようやく夏に間に合った形。球速は135キロぐらいで、カーブ・スライダー・チェンジアップなどを織り交ぜてくる。しかし188/90 の大型故に、全体的に動作が緩く物足りなかった。初戦で圧巻のホームランを放った自慢の打撃も、高田相手にライトフライ2つにサードゴロ・ショートゴロゲッツーだかで、完璧に高田の厳しいマークに屈した形。ボールを遠くに飛ばす才能を高く評価して指名する球団が出てきても不思議ではないが、動作全体の緩さからもプロ入りには時期尚早と判断すべきかは意見が別れるところ。走力・守備力も、けして高いとは言えないだけに、打てないと潰しがきかず難しいロマン型ということになりそうだ。育成含めて志望届けを出せば、その可能性を評価して指名する球団が出てくるかもしれない。

その他じっくりは見られてないのでコメントは少なめとなるが、宗山 塁(広陵3年)遊撃手の、深いところから刺せる強肩ぶり。初戦でヒットが出なかった 中山 礼斗(中京大中京3年)遊撃手にも当たりが出るなど、ドラフト指名が有力野手達の才能の片鱗を垣間見ることができた。また別の試合で、じっくり能力を見極めてゆきたい。

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