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春季神奈川大会レポート

私の地元神奈川では、春季神奈川大会の準決勝が行われました。今回は、準決勝に登場した4チームの選手達について取り上げてみたいと思います。

鎌倉学園 vs 東海大相模

東海大相模では、3・4番の存在が際立つ。遠藤 成(3年)遊撃手は高校通算35本目のホームランをライトスタンドに叩き込んだ。振り出しの鋭い打者で、ヘッドスピード・打球の速さは際立っている。遊撃手としてはやや細かい動きに欠けるきらいはあるが、肩の強さは一級品。上のレベルでショートは難しいかもしれないが、二塁・三塁・外野あたりを担って行けそうな素材ではある。また一塁までの塁間も、左打席から4.05秒前後と基準以上の走力。同じ神奈川の 森 敬斗(桐蔭学園)遊撃手にもヒケをとらない素材であり、プロ志望届けを提出すれば高校からのプロ入りも望めそうな力量の持ち主だった。

4番を打つ 西川 僚祐(2年)左翼手は、すでに神奈川屈指のスラッガーという位置づけに。186/90 という迫力満点の体格から、パワフルな打球を連発する。大型でパワフルなぶん、キレとスピード感に欠けるところがある。打撃は対応力・長打力とも水準を満たすものがあるが、打球勘の悪い守備も球際では意外にミスは少ない。しかしスケール満点の素材ではあるが、守備・走力でのアピールに欠けるぶん打撃で圧倒できるかに懸かっている。いずれにしても神奈川においては、来年度世代を代表するスラッガーに育ってゆきそうだ。

鎌倉学園では、バッテリーの存在が光った。エースの作野 友哉(3年)左腕は、常時130キロ前後~中盤ぐらいだと思うが正統派のサウスポー。投げ込まれるボールにはピュッと手元での切れがあり、高めの速球には思わずバットが出てしまう。変化球は、カーブ・スライダー・チェンジアップと一通りあり、うまくコンビネーションで交えて来る。微妙なところを突くコントロールもあり、まとまりのある好投手。神奈川リーグあたりの地方の大学ならば、活躍して行けそうな素材ではないのだろうか。

バッテリーを組む・中村 凌輔(2年)捕手も、なかなかの好捕手。非常にインサイドワークに優れた選手で、エース作野の持ち味を引き出していた。特に、高めを使い方がうまい。またキャッチングやフットワークなどもよく、テンポの好い投球を演出していた。打ってもチームで5番を任されるなど、すでに中心選手。打撃では結果は出なかったが、しっかりした型を持っており潜在能力は高いとみた。彼もまた、来年度の神奈川を代表する捕手に育ってゆくのではないのだろうか。

また東海大相模では、エースナンバーを付けた 柴藤 大輝(3年)右腕が決勝戦のリリーフで登場。球速は130キロ台中盤ぐらいで、驚くような球威・球速のあるサイドハンドではない。しかしスライダーを体に当たりそうなところから内角に曲げてくるフロントドアを魅せたかと思ったら、今度は外角一杯にストレートを決めたりと球種の少なさをバリエーションで補うことができている。変化球は、スライダーとシンカー。また高めの吊り球に、桐光学園の打者が空振りをしていたのが目を惹いた。大学進学タイプだろうが、青柳 晃洋(川崎工-帝京大-阪神)のように、大学でさらなるパワーアップを遂げれば投球術に長けるだけに将来面白い存在になりえるかもしれない。

遠藤 成 (東海大相模3年)遊撃 178/76 右/左
西川 僚祐(東海大相模2年)左翼 186/90 右/右
柴藤 大輝(東海大相模3年)投手 178/70 右/右 

作野 友哉(鎌倉学園3年)投手 177/71 左/左
中村 凌輔(鎌倉学園2年)捕手        右/右

桐光学園 vs 横浜

桐光学園のエース・安達 壮汰(2年)左腕は、腕の長い体型でゆったりしたフォームから投げ込んでくる。そのため球速こそ135~140キロぐらいだと思うのだが、なかなか掴みどころのない厄介なタイプ。変化球は、スライダー・カーブ・チェンジアップなどで、特にチェンジアップの落差が鋭い。来年ドラフト指名されるかは別にして、神奈川を代表する素材としてドラフト候補には名前を連ねてきそうだ。むしろすでに4番に座っている、野手としての方がスケールは上かもしれないが。打力の方は、サウスポーという稀少価値との天秤にかけられ、卒業後の道が変わってきそう。

横浜の先発は、エースナンバーを託された・木下 幹也(2年)右腕。選抜時よりも体を少し捻って投げるフォームになり、球速は130キロ台後半~140キロ台前半ぐらいだろうか? 緩いカーブやスライダー・フォーク系の沈む球もあり安定感では横浜投手陣の中でも随一の存在。まだ凄みのある投球ではないが、コントロール・変化球・マウンド捌きもそれなりで、来夏までに総合力を引き上げて行ければ高校からのプロ入りも夢ではないだろう。現状は、柳裕也(明大-中日)のような、大学を経てからといったタイプには感じられるが。

横浜では、リリーフでドラフト上位候補の及川 雅貴(3年)左腕が登場。代わった7回は、足場が悪い中でもスライダーの制球もよくナイスリリーフを魅せた。しかし続く8回には連続四球などで失点するなど、悪い時の及川が顔を覗かせた。選抜時よりは好い感じなので、夏までにしっかりしたものを作って最後の夏に挑んできてもらいたい。高校の時点で才能が開花できるのかは微妙だが、持ち得る潜在能力は今年の左腕候補でもNO.1であるのは変わらないだろう。

桐光では3番の 馬込 悠(2年)三塁手も、なかなか素晴らしいスイングをする強打者。左打席から4.35秒前後と走力が物足りないのと、三塁手としては守備範囲は広そうだがキャッチングはどうだろうか? 打撃では好いものを持っているので、今後の成長次第ではドラフト候補にも上がってくるだろう。

また決勝のマウンドで先発に上がった 谷村 然(桐光学園3年)右腕は、下級生の頃からチームを支えてきた経験豊富な投手。普段の球速は135キロ前後だが、要所では140キロを越えてきそうな勢いがある。変化球は緩いカーブで緩急を効かせつつ、縦に鋭く落ちるフォークを武器にする。高校からのプロ入りは厳しそうだが、大学での成長次第ではリリーフタイプとして期待が持てる。

また1年生の頃から、「松井裕樹(楽天)二世」と注目されてきた 冨田 冬真(3年)左腕も最終学年を迎えた。球速は130キロ~中盤ぐらいという感じで、思ったほど球威・球速を増してきていないのは気になる材料。左腕らしい大きなカーブとのコンビネーションだが、現状ドラフト云々の匂いはして来ない。彼も大学などで、ストレートが磨かれることを待ちたいところ。特に神奈川の球児は、大学に入ってから伸びる選手が多いので。

安達 壮汰(桐光学園2年)投手 178/78 左/左
馬込 悠 (桐光学園2年)三塁 175/70 右/左
谷村 然 (桐光学園3年)投手 179/84 右/右
冨田 冬真(桐光学園3年)投手 171/72 左/左

木下 幹也(横浜2年)投手 185/85 右/右
及川 雅貴(横浜3年)投手 183/74 左/左

今年の神奈川の球児で指名されそうなのは、及川(横浜)左腕・森(桐蔭学園)遊撃手、遠藤(東海大相模)遊撃手の三人だとみている。ただし森や遠藤は上位指名などで指名されそうな状況じゃない限り、大学などに進学を選択する可能性も充分考えられるのではないのだろうか。
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東京6大学レポート4 


4/27(土) 慶応大 VS 法政大

ドラフト上位候補の 郡司 裕也(慶応大4年)捕手は、ここまで打率が2割そこそこと思いっきりの良さが薄れている。それでも外角の球を拾う技術は一級品といった感じで、この試合ではきっちりタイムリーを放っていた。スローイングは1.9秒前後とプロに混ぜるとやや見劣りする感じはするのだが、この選手コントロールはいいので実戦では刺しているケースが多い。個人的にリードの考えは私と違いそうだが、考えてリードしているのは確か。素材として上位の器には見えないが、捕手センスに優れている上に打力もあることを考えると、3位前後ぐらいで指名されるぐらいの力はあるのではないのだろうか。あとは、球団が捕手に何を求めるかで評価は変わってくるだろう。

慶応の先発・高橋 佑樹(川越東出身・4年)左腕は、130キロ台後半~143キロぐらいの速球とスライダーを軸に、両サイドに丁寧に投げ分けるピッチング。投球をまとめられる先発型左腕という魅力はあるが、球威という観点からプロという匂いはして来ない。そういった意味では、社会人で長く活躍してゆくタイプではないかという気がしてくる。新たな発見と言えば、淡々と投げ込むイメージの強かった投手なのだが、ピンチを抑えると大きな声を発するなど熱い一面があることを知った。

最終回に出てきた 高橋 亮吾(慶応湘南藤沢出身・4年)右腕は、150キロ前後の速球の勢いは六大学でも屈指レベル。今までは、球速は出てもドラフト候補っぽくないと感じていた投手。しかし投げっぷりが良い上に、スライダーのキレ・落差のあるフォークもあり中々リリーフならば面白い存在ではないのだろうか。しかしこの試合では安本 竜ニ(法大)にいきなり本塁打を打たれるなど、球筋は最後まで不安定だった。早慶戦なども含めて、残りのカードでどのような位置づけになるか考えて行きたい。

昨秋5本塁打を放った長打力が光る 中村 健人(中京大中京出身・4年)右翼は、打率.375厘・11打点と調子は悪くないが、ここまで本塁打は1本と自慢の長打力が示せていなく物足りない。六大学屈指の打線を誇る慶応の中でも、ヘッドスピードの速さには目をみはるものがある。右翼手としての肩もまずまずだが、守備や右打席から4.38秒(左打者換算で4.13秒)ぐらいと走力や守備に際立つものはない。それだけに、プロとなるとパンチ不足と判断される可能性がある。候補として今後も追いかけたいが、大学から指名があるのかは微妙の位置づけだろう。

むしろプロへのアピールという意味では、通算100安打を突破した 柳町 達(慶応義塾出身・4年)三塁手の方が目立っているかもしれない。柔らかいリストワーク溢れる打撃が魅力で、対応力は今年の大学生の中でもトップクラス。しかし三塁の守備が危なっかしいのと、それほど走力でアピールするタイプでもないのでプロとなるとどうだろうか? こちらも今後も追いかけてみるが、やはり外野手の人材と見た方が良いかもしれない。現在リーグの首位打者を爆走中で、首位打者を手土産に、プロ入りを実現させたいところ。

法政の方では、5本塁打と大活躍しているのが、安本 竜ニ(静岡出身・4年)一塁手。それほど打席では打つ雰囲気は醸し出していないのだが、ボールの呼び込み方がうまく最終学年で才能が花開いた。右打ちの強打者というイメージはあるが、一塁以外のポジションでアピールしないと指名となると厳しいのではないのだろうか? ラストシーズンに、違うポジションでのアピールが欲しい。

またリーグ戦上位の成績を残している 宇草 孔基(常総学院出身・4年)右翼も対応力の高さは魅力だが、左打席から4.08秒ぐらいの脚力で、それほど地肩・守備力が際立つ選手ではない。そのため指名となると、インパクト不足かと。最終学年になり、打撃で一皮むけた感のある 福田 光輝(大阪桐蔭出身・4年)遊撃手が、一番法政ではプロに近そう。振り出しの鋭さが良くなり、定評のあるショートの守備も健在。ただし地肩や左打席から4.1秒前後の走力など、身体能力がプロとしては平凡なところがどう評価されるだろうか?

郡司 裕也(慶応大4年)捕手 180/83 右/右
高橋 佑樹(慶応大4年)投手 174/80 左/左
高橋 亮吾(慶応大4年)投手 180/80 右/右
中村 健人(慶応大4年)右翼 182/80 右/右
柳町 達 (慶応大4年)三塁 180/72 右/左

安本 竜ニ(法政大4年)一塁 180/85 右/右
宇草 孔基(法政大4年)右翼 185/83 右/左
福田 光輝(法政大4年)遊撃 176/80 右/左

4/14 立教大 VS 慶応大

第二戦の先発を任された 木澤 尚文(慶応大3年)右腕は、それほど力を入れなくても145~150キロ強のボールを投げ込むスペックはドラフト級の素材。独特の縦割れのスライダーに落差のあるフォークなども操るが、ここまでの12イニングで9四死球のコントロールの粗さが課題。しかし同時に17奪三振のボールの威力は魅力たっぷしだ。来年の候補に名前が上がってくることは間違いなさそうで、果たして何処まで実戦力を高めて行けるかだろう。

また 佐藤 宏樹(大館鳳鳴出身・3年)左腕も、コンスタントに140~146キロの速球を投げ込み、2イニングで6奪三振を奪う快投。この選手も、来年木澤と共に、ドラフト戦線では話題になりそおうだ。勢いのある真っ直ぐに加え、曲がりながら落ちるスライダーのキレも悪くない。ここまで4試合に登板し、自責点は0と、こちらは実戦型の投手がパワーアップに成功した類。

立教大で先発した 手塚 周(福島出身・4年)右腕などは、球速的には140キロ前後と平凡でも、手元までボールの伸びはなかなかのもの。立教投手陣は140キロ前後は出るのだが、突き抜けた特徴がない投手が多い。手塚あたりは投球センスも元来悪くないので、卒業後も何処からしで野球を続けて欲しい一人だった。

木澤 尚文(慶応大3年)投手 182/78 右/右
佐藤 宏樹(慶応大3年)投手 179/73 左/左

手塚 周 (立教大4年)投手 180/80 右/左

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東京6大学レポート3


早大 VS 明大

開幕前の社会人との対抗戦では、148キロの速球を投げ込むなど期待された 伊勢 大夢(明治大4年)右腕。リーグ戦が始まると先発ではなく、時々リリーフに出てくる程度とどうしたのか気になっていた。しかし早大での2回戦では、二番手で初登板。シンカーが高めに浮く甘さはあったものの、MAX150キロを記録するなどボールの勢いは健在だった。これからリーグ戦終盤にむけて、どのぐらいの成績を残すのか注目される。課題は変化球のキレや精度、それにストライクゾーン内のコントロールだろうか。プロ志望届けを提出すれば、本会議内での指名は揺るがないだろう。問題は、下位指名の条件でもプロ入りを表明するかどうか?

一方の早大では、社会人との対抗戦でも素晴らしかった 徳山 壮磨(早大2年)右腕が、145キロ~後半のスピンの効いた真っ直を披露。ここまでのリーグ戦でも、5回1/3イニングを投げて被安打は1本で自責点もなし。大阪桐蔭時代と比べても、格段に良くなってきている。すでにリーグ最強投手陣である早大の守護神という位置づけであり、スライダーやフォークといった変化球の精度・キレが増せば、1位で競合した 大石 達也(西武)級に近い存在になってゆくのではないのだろうか。

東北福祉大とのオープン戦で観戦した 早川 隆久(早大3年)左腕は、相変わらずボール1つ1つは一級品。145キロ前後の球速をコンスタントに投げ込み、カーブ・スライダー・チェンジアップなどの変化球も、うまくコンビネーションに馴染ませてくる。しかしこれだけのボールがあるのに、なぜこれまでの2年間の成績はイマイチだったのか?と首をかしげたくなる。今シーズンは、4試合に登板して、2勝1敗 防御率 2.54 と、これまでに比べると成績は良化している。ただしまだリーグ最強打線である慶応戦などのカードを残しているので、最終的にはどうなるかは微妙だろう。しかしいずれにしても、来年の上位候補であるのは間違い無さそうだ。課題はやはり、中盤以降になると失速する心身のスタミナではないのだろうか。

また捕手の 小藤 翼(日大三出身・4年)捕手は、ボールがス~とミットに吸い込まれるようなキャッチングには魅力を感じる。元々高校時代から強肩・強打の捕手としてドラフト候補として注目されてきたが、進学を表明。ここまでの3年間では33試合に出場するも、それほど目立った活躍は見られなかった。打撃では変な当たりが多いのは気になるが、注目している球団も少なくないという。早慶戦などもみて、最終的な位置づけを考えてゆきたい。

早大4番の 加藤 雅樹(早実出身・4年)右翼は、対応力の高い強打はプロ級の素材。早実時代は捕手だったが、大学では外野に専念。けしてオーバー・フェンスで魅了する長距離ヒッターではないが、ことヒットを打つということでは大学球界でもトップクラスの力量だと言えよう。肩・走力も基準以上であり、右翼の守備も無難な印象を受ける。プロとしては食指が伸びづらい左の中距離打者ではあるが、左右関係なく外野手が欲しいという球団にとっては、おいしい選手かもしれない。高い順位での指名はないと思うので、順位の割に活躍できる可能性を秘めている。そんななか明大との試合では、右中間スタンド中段に叩き込む圧巻の本塁打を放って見せた。

5番の 檜村 篤史(木更津総合出身・4年)遊撃手も、有力な指名候補。加藤に比べると打力では劣るが、甘い球を逃さない鋭さがある。また遊撃の守備は非常に安定しており、守れる遊撃手が欲しい球団にとっては魅力のある選手では? ドラフト的には、法大時代の 西浦 直亨(ヤクルト2位)のような位置づけの選手ではないかと考えている。西浦の方がスコーンと遠くに飛ばせた飛距離があったが、甘い球を逃さないという意味では檜村の方が集中力を感じさせる。現在は彼も中位(3位~5位)ぐらいと考えているが、他の野手との兼ね合い次第では西浦の時同様に、2位ぐらいまで評価が上がってきても不思議ではないだろう。

伊勢 大夢(明治大4年)投手 181/87 右/右

徳山 壮磨(早稲田大2年)投手 183/73 右/右
早川 隆久(早稲田大3年)投手 179/72 左/左
小藤 翼 (早稲田大4年)捕手 181/80 右/左
加藤 雅樹(早稲田大4年)右翼 185/85 右/左
檜村 篤史(早稲田大4年)遊撃 181/78 右/右

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東京6大学レポート2


明大 VS 立大

ドラフト候補の 藤野 隼大(立教大4年)捕手は、相変わらず体を小さく屈め的を大きく魅せる構えが印象的。ミットのブレないキャッチングには良いものを持っており、捕球して素早く投手に返球しリズムを大事にしたボールまわしをしてきます。コントロールの良い投手をリードするのは上手い選手ですが、的が定まらないようなタイプには、それほど繊細さがある選手ではないのでどうでしょう?プロでも見劣りしない地肩がありますし、時々スコーンとスタンドインできる意外性のある長打力も秘めています。この選手も上位じゃなければとういう条件を出さなければ、中位(3~5位)ぐらいの中には収まってきそうな気がします。彼の場合は、志望届けを提出されればまず本会議での指名は揺らがないのではないのでしょうか。現在はディフェンスを重視して、あまり打撃にウェートが置かれていないところが残念ではありますが。

立教の先発は、田中 誠也(大阪桐蔭出身・4年)左腕。大きなテイクバックをとって投げ込む左腕で、常時135~140キロぐらいの速球に、大きなカーブやスライダーを中心に織り交ぜてくるのが特徴の好投手。特に、右打者外角一杯のところにボールを集められる制球力は一級品。球威球速という意味ではプロという凄みは感じないのですが、実績・経験豊富な投手で、安心して見ていられるまとまりがあります。大学からプロというよりは強豪・名門社会人にチームに進んで行きそうな選手ですが、コントロールの良い左腕だけにひょっとしてという可能性も無きにしもあらず。本人が現時点でどのぐらいプロ志向がよるのかにも左右されるかもしれませんが、順位にこだわらずプロ入りしたいといった条件ならば食指をのばす球団があっても不思議ではありません。

第二戦で先発した 中川 颯(桐光学園出身・3年)右腕は、正真正銘のサブマリン。球速は130キロ前後~130キロ台中盤を記録する能力があり(サブマリンの球速はプラス15キロすると上手の付加価値に)、スライダー・シンカーなどを織り交ぜてくる。下手投げ独特の浮き上がる感覚に陥る球筋が持ち味がだが、変化球や制球力に絶対的なものはない。しかし、高橋 礼(専修大-ソフトバンク2位)以来のサブマリンであり、来年のドラフト候補に入ってくるだろう。

一方の明大の先発・森下 暢仁(大分出身・4年)右腕は、無理に力を入れなくても145~150キロ級のボールを投げ込める能力は、今年の大学生では頭1つ抜けた存在です。変化球が高めに抜けたり、浮いたりと苦しんだものの、やはりボール1つ1つは一級品。とにかくズバーンとミットに収まる、ストレートの勢いは素晴らしいです。緩い縦割れのカーブ・小さく横滑りするカットボール・チェンジアップだかフォークのような沈む球などがあります。この春の成長ぶりを見る限り、ドラフト会議では上位12人の中に入って来るのは間違いないのではないかという気がします。昨秋までのイマイチ殻が破れなかったピッチングからは、完全に一皮むけた気がします。

明治の2番手で登板した 入江 大生(作新学院出身・3年)右腕も、149キロを記録。高校時代から、今井 達也(西武1位)とともに注目されてきた好素材。エンジンの大きさという意味では、森下以上のキャパを秘めている。スライダー中心に・ツーシームなどを織り交ぜるなど、この試合では無失点で安定。しかし現在の防御率は6点台と、まだまだ安定感に課題を残しているようだ。いずれにしても、来年の候補に入ってくる一人だろう。

また緒戦の3番手に登板した 磯村 峻平(中京大中京出身・2年)左腕も、コンパクトな腕の振りから140キロ台を連発。その140~145キロぐらいの速球でグイグイ押すピッチングスタイルで、時折チェンジアップなどを織り交ぜてくる。それほどスケール感溢れる素材ではないが、今後が楽しみなサウスポーではないのだろうか。

藤野 隼大(立教大4年)捕手 181/85 右/右
田中 誠也(立教大4年)投手 173/68 左/左
中川 颯 (立教大3年)投手 184/79 右/左

森下 暢仁(明治大4年)投手 180/75 右/右
入江 大生(明治大3年)投手 186/80 右/右
磯村 峻平(明治大2年)投手 177/85 左/左

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東京6大学レポート1

六大学の開幕週に登場した、4年生をドラフト目線でレポートして行きたいと思います。

東大 VS 法大

法大は、スタメンに高校時代から名のしれた4年生野手がずらりと並ぶ布陣。その中でも一番プロに近いのは、3番で主将を務める 福田 光輝(大阪桐蔭出身・4年)遊撃手ではないのだろうか。大阪桐蔭時代から守備には定評があったものの、打撃での物足りなさが残った選手。しかし今は、だいぶバットが振れるようになってきている。元々高校時代から大きなスイングはしていたのだが、技術が伴わず成績が安定しなかった。しかし今は、まるで 青木宣親(ヤクルト) のようなバランスを崩してでもヒットにしたり、甘く入った球をスタンドインさせ打撃での成長が目を惹く。遊撃手としての動きの良さ・安定感は相変わらず高いのだが、地肩がそれほど強くないので時々送球が乱れたりするところをどうみるか? こういったタイプは、プロだとショートではなくセカンドを任されることが多く、その点が気になるところ。東大戦では活躍したが、それ以外のカードでどのぐらい打撃でアピールできるかではないのだろうか? 現状は、ドラフト候補と位置づけられるところまでは来ている気がする。あとは、指名レベルまで行けるかどうか?

天理時代から、走力はプロ級と高く評価されていた 船曳 海(4年)中堅手も、1番打者として出場。一塁到達タイムは、4.05秒前後だったが、高校時代は3.9秒台の俊足で注目された。体が大きくなって、以前ほど速くなくなっているのか? それとも、たまたまだったのか? しかし周りが言うほど、突き抜けて足が速いように思ったことはない。また打撃もソコソコといった感じで、ドラフト候補というほどのインパクトは受けないのだが。

むしろ打撃でアピールしていたのは、宇草 孔基(常総学院出身・4年)右翼手の方。しかしこちらも、走力・守備力が中の上タイプで突き抜けた存在ではないので、よほど打撃でモノの違いを魅せないとプロとしては厳しいのではないのだろうか?特に高校時代は二塁手というアピールポイントがあったが、今は外野手だけに指名となると厳しそうだ。船曳より走力でのアピールに欠ける分、打撃で存在感を示している感じがする。位置づけとしては、広陵~早稲田を経て広島に入った・土生翔平 に似た匂いがする。

投手では2試合続いて、朝山 広憲(作新学院出身・4年)右腕が登場。コンスタントに140キロ台~中盤ぐらいの速球で押せるリリーフ型。確かにボールに力があるし気持ちも強そうなのだが、それ意外に何かが物足りない。こちらも、大学からプロといったほどの決め手には欠ける。

むしろ指名があるとすれば、内沢 航大(八戸工大一出身・4年)右腕の方ではないのだろうか? 内沢は195センチの長身から投げ込むスケール感溢れる素材なのだが、結局この4年間の間に大きく才能を伸ばすことができていないのは歯がゆいところ。試合でも140キロ台前半の球速を連発できてはいるのだが、ボール自体の球威・勢いが朝山よりも劣っている。その才能をプロなら開花させられるかもと、育成あたりで指名を打診して来る球団が出てくるかもしれない。いかにして、秘めたるポテンシャルを引き出すことができるかだろう。現状は、本会議で指名されるような総合力は身につけていない。

一方東大では、プロ志望を公言し通算でも3割を越えている・辻居 新平(栄光学園出身・4年)中堅。通算2本塁打ながらパンチ力を秘めた打撃に、けして脆さのある打者ではない。俊足で守備力もソコソコと、育成でも良いのならば興味を示す球団が出てくるかもしれない。東大の試合では、ぜひこの選手の動向に注目して頂きたい。ただし常識的には、プロとなると厳しいのではないかとみている。

法政の開幕週の模様を簡単にみた感じでは、今後のアピール次第ではあるが、福田光輝 と、素材を買って 内沢航大 の育成あたりでの指名があるのかといった印象だった。

福田 光輝(法政大4年)遊撃 176/80 右/左
船曳 海 (法政大4年)中堅 183/83 右/左
宇草 孔基(法政大4年)右翼 185/83 右/左
朝山 広憲(法政大4年)投手 176/79 右/左
内沢 航大(法政大4年)投手 195/92 右/左

辻井 新平(東京大4年)中堅 177/75 右/右

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