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新旧目玉候補を観戦!

前日から降りしきる雨は、翌日になってもやまない。どうも天候回復が遅れ気味で、今日の開催は厳しいかなと思った。そこで連絡をとってみると、スポニチ大会は12時(後から13時に更に変更)・予定していたオープン戦は、13時半から行うことが判明した(本当にやるんだと思いつつ)。

すっかり休日モードに入っていた私も、今日が最後とばかりに重い腰をあげることに。最初から神宮に向かうか、今からだと30分遅れにはなるが法政グランドに足を伸ばすかは、乗り換えの必要な横浜駅直前まで悩んでいた。しかし私は、東横線に乗り換えることを決意して、武蔵小杉に向かう。

未だに降りしきる小雨が降る中、ようやく法政グランドに着いた時、試合はすでに3回に差し掛かっていた。ネット裏には、スポニチ大会期間中と言うこともあり、全国から多くのスカウト達がこの注目カードに移動してきていたのである。法政グランドバックネット裏にある150席のイスの殆どは、すでに埋まっていた。幸い、若干空いている席があったので、そこで座って観戦することができた。

法政グランドオープン戦 立命館大 VS 法政大

この試合の注目は、なんといってもドラフトの目玉・藤原 正典(立命館大)投手。また法政大もドラフト候補にあがる 二神 一人(法政大)投手を先発させた。両投手の観戦が、僅か3イニングだったのとオープン戦と言うこともあり、試合の詳細は避けようと思う。気になった二人の簡単な感想を。

藤原 正典(立命館大)投手だが、5回を7失点の散々な内容だった。ただ今日は、小雨が降り続く環境の上、気温もかなり低く、まだまだ調整期間中なのを考えると、それほど悲観する程ではないだろう。

球速はそれでも常時135~後半ぐらい。キレのある球質と独特に伸びて来る球筋は、さすがの印象は受ける。変化球は、スライダー・シュート系の球。投球テンポ・マウンド捌きも好いかなと思う。

ただ前回の寸評で褒めた右打者へのアウトコースへの絶妙な配球は陰を潜め、今日は、内角を突くことをテーマにしたのかは定かではないが、ことごとく内角高めの速球とスライダーを巻き込まれて痛打されるケースが目立った。また左打者への制球は、相変わらずアバウトだったものの、左対左の有利さからか、殆ど痛打を食らっていなかった。

ただ気になったのは、追い込んでからの決め手不足とクィックモーションの遅さにあった。この点は、昨年までの課題であり、これが充分まだ改善出来ていないのかな?と言うのが率直な感想。これから開幕に向けて、調子はあげて来るのだろうが、昨年の同時期のオープン戦(昨年は横浜商大戦を観戦)の時よりも、内容は冴えなかった気がする。まだ評価を下す段階ではないが、ドラフトの目玉としては不満の残る内容ではあった。

一方の二神 一人(法政大)投手も、ピリッとしない内容だった。球速は、寒さも相まって、135~後半程度。それほどその球にも、訴えかけて来るものはなかった。カーブ・スライダー・フォークなどを交えつつ、両サイドに投げ分ける投球スタイル。球速がないと、フォームもオーソドックスで、極普通の投手に見えてしまうところに、この選手の素材としての浅さを感じてしまう。恐らくスピードは、彼の能力からしてまだ常時5~10キロ程度の上積みは期待出来るだろう。ただこれといって昨年からの変化は感じられず、球は速いが成績が残らないできた選手だけにその点では心配が残る。

試合を5回まで終了すると、法大に詳しい知り合いに会った。そこで今日は、もう一人の候補・武内 久士投手の登板がなさそうだと言うことを聞き、スポニチ大会を観に神宮に移動することを決意する。

武蔵小杉の駅まで戻り、東横線で渋谷まで。そこから銀座線で二つ目の外苑前で下車。徒歩も含めると40分あまりで、神宮まで移動してこられる。

神宮球場第二試合 NTT西日本 VS 鷺宮製作所

鷺宮製作所の先発は、望月崇仁(24歳・東北福祉大出身)。一方のNTT西日本は、安部建輝(23歳・近大出身)という、大学時代聞いたことのないルーキーだった。

望月崇仁は、オーソドックスなフォームで初球から140キロ台を記録するなど、肌寒い季節にも関わらず球威のある速球で押すピッチング。MAX144キロまで到達し、初回から力強い速球を披露。

打者の外角中心に、速球・スライダー・カーブ・チェンジアップなどを織り交ぜつつ、時には内角に厳しい攻めを見せていた。ただ制球力も悪くなかったのだが、勝負どころでの決めてに欠け、打者に粘られ妙に球数が多くなる。

また投球のメリハリをつけるのが下手で、初回こそ、おお~!と思わせてくれたものの、徐々に尻つぼみになる単調な内容だった。けして力のない投手ではないので、ドラフト候補にあげても好いとは思うが、今日の内容を見る限り、底が見えてしまったのかなと思ってしまう。今後は、もう少し攻めの引き出しを増やして、投球を工夫して欲しい。

今日最大の収穫は、全く無名のNTT西日本の新人・安部建輝投手であった。中背で、やや華奢に見える体格ながら、初回から92マイル(147.2キロ)を記録し、神宮のガンでも146.7キロを叩き出しておりました。

この投手の素晴らしいのは、球速・キレのある球質だけでなく、スライダー・チェンジアップを駆使して、制球も力もあり、何より投球のメリハリがはっきりつけられる投手であると言うこと。そのため2回以降は、チェンジアップやスライダー・カットボールなどを織り交ぜつつ、勝負どころで145キロ強の速球をズバッと決められる試合を作れる投手なのだ。

正直、チームメイトだったはずの巽 真悟 (ソフトバンク)投手よりも上ではないかと思える内容で、どうして大学時代、彼程の逸材が全く無名だったのかは定かではない。ただ今日の内容ならば、来年の社会人の目玉投手になるのではないかと、思わせてくれる程の内容だった。結局投球にメリハリがつけられるので、見事な1失点完投勝利に輝く。

課題をあげるとすれば、やはり華奢な身体付きで、球質がキレ型なため、登板数が増えてきた時の消耗ではないかと思われる。間違いなくこのまま行くと、NTT西日本の主戦格になるので、これから大事な試合に多く登板することになるだろう。そのときに疲労度を増してきた時に、何処までの投球が出来るのかが心配だ。特にキレで勝負するタイプだけに、隙を魅せると痛手くらうことに。

ただそういった心配を除けば、今日はほぼ完璧な内容だった。更に力強さを増して来るようだと、2009年度目玉になり得る投手だろう。ぜひ彼の名前は、どうか覚えておいて頂きたい!

法政大学グランド 東急・武蔵小杉駅から徒歩10分程度

駅前の商店街を抜け、平坦で行けるのは有り難い。途中法政二高へと言う看板が見えるが、法大の野球部に行くには、そこでは曲がらず更に真っ直ぐ進んで次に見えるサンクスを超え更に電気屋さんのところを右折れ。すると先に信号が見えてくる。その信号の向かえが野球部のグランド前。そこから右折れすると門があるので、そこからグルッと球場を半周するようにするとスタンドへ着く。毎年多くの強豪チームが、このグランドにやって来るので足を運ぶケースが多い。バックネット裏には、150席のイスが段々に並べられており、グランドも人工芝張りになり、大変水はけが良くなるなど環境面は大幅アップ。

ただ残念なのは、住宅街の中にあってグランドの場所がわかりにくいのと、入り口がわかり難く、またそこから野球部のスタンドまでが遠いこと。何回行っても、まともに駅から着いたことのないグランドでもある(笑)。外部からの人間にも受け入れ・雰囲気も悪くなく、オープン戦を観させて頂く環境としては、トップクラス。普段関東では観られない遠征チームを観るのならば、ぜひお奨めしたいグランドの一つだ。ただ車は基本的に停められるグランドではないので、電車で行きたい。

テーマ : 野球全般
ジャンル : スポーツ

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紹介文:ドラフト・レポーターとして20年のキャリアを誇る、蔵建て男 のドラフト候補レポート。雑誌などにはまず掲載されない、個人に焦点をあてた詳細かつ明確なレポートを皆様にお届け致します。

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