動画の導入!
2009年度から、悲願の動画導入を始めました。まだまだ実験段階であるのと、かなり画質を落とさなければならなかった事情がありますが、選手の雰囲気を掴む意味で参考にしてくださいませ。
加賀 繁(24歳・住友鹿島)投手 投球フォーム
投手)
<踏みだし> ☆☆
セットポジションから投げ込んでおり、足をゆっくりと引き上げつつ、それほど高いところまで引き上げているわけではない。すなわちフォーム序盤から大きなエネルギーを作り出すようなフォームではなく、ゆったりと自分の「間」を重視した先発タイプの入り方をしている。
<軸足への乗せとバランス> なし
けしてクィックモーションではないのだが、軸足を早く折ってしまい、体重をしっかり乗せる前に重心を落として行くフォーム。それだけに大きなエネルギーは期待しづらく、球威・球速で勝負するタイプではないことが伺える。
<お尻の落としと着地> ☆☆☆☆
いち早く背中を前に折って行くフォームで、お尻も一塁側に落ちるタイプではない。お尻を一塁側に落とせない(右投手の場合)ような選手は、ブレーキの効いたカーブや縦に落差のあるフォームなどの習得は厳しい。しかしサイドハンドの彼のようなタイプは、そこで勝負するタイプではない。
ただフォームにとって最も重要なのは、お尻を一塁側に落とす落とさないではなく、着地までの時間を遅らせることなのだ。着地を遅らせる意味としては
1,打者が「イチ・ニ~の・サン」のリズムになりタイミングが取りにくいからだ。「ニ~の」の粘りこそが、投球動作の核となる。
2,軸足(写真後ろ足)~踏み込み足(前足)への体重移動が可能になる。
3,身体を捻り出すための時間が確保出来るので、ある程度の変化球を放れる下地になる。
その点、彼の着地までの粘りがあるところは素晴らしい。
<グラブの抱えと軸足の粘り> ☆☆☆
最後までグラブは、身体の近くにある。そのため外に逃げようとする遠心力を内に抑え込み、左右の軸のブレを防ぐ。すなわち両サイドへの制球は安定しやすい。
また足の甲の地面の押しつけ・粘りも悪くないように見える。足の甲で地面を押しつける意味としては、
1,浮き上がろうとする上体の力を押さえ込み、球が浮き上がるのを防ぐ
2,フォーム前半で作り出したエネルギーを、後の動作に伝える
などの働きがある。比較的制球力の精度が高いのも、この辺の動作がしっかり出来ていることも大きい。
<球の行方> ☆☆☆☆
地面に着地した時でも、ボールを持っている腕は頭の後ろにあり、球の出所が見難い。またサイドハンドなのだが、腕のしなりもよく打者もタイミングが合わせやすい。ただ際だって球持ちが良いようには見えなかった。
ボールを長く持つ意味としては
1,打者からタイミングが計りにくい
2,指先まで力を伝えることでボールにバックスピンをかけ、打者の手元まで伸びのある球を投げられる
3,指先まで力を伝えることで、微妙な制球力がつきやすい
などがあげられる。
<フィニッシュ> ☆☆☆
投げ終わった後に、身体にしっかり巻き付くと言うほどではない。また地面を強く蹴り上げるような躍動感も感じられない。ただ全体的に全身を使って投げると言うよりも、軸足をブレないようにバランス好く最後まで終始した投げ方になっている。
(投球フォームのまとめ)
投球のフォームの4大動作である・着地・球持ち・開き・体重移動と言う観点では「着地」と「開き」と言うことでは優れたフォームだと言えよう。
その一方で「球持ち」・「体重移動」は並のため、物凄く粘っこい投球をするのだとか、躍動感溢れる力投派かと言われると、けしてそこまでものは感じられない。
もう少し球持ちが長くなり、フォームに粘っこさ、あるいは全体に躍動感のある力強さが増して来るようだと、ドラフト候補としてもスカウトの目を惹きつけるだけの存在感が出てくるのではないのだろうか。
現状は、よくまとまった実戦派ながら、素材としてはあまり魅力的なタイプではないように思える。あとは、いかにプロで通用するだけの実戦力を持っているかで、評価は別れそうな選手である。
加賀 繁(24歳・住友鹿島)投手 投球フォーム
投手)
<踏みだし> ☆☆
セットポジションから投げ込んでおり、足をゆっくりと引き上げつつ、それほど高いところまで引き上げているわけではない。すなわちフォーム序盤から大きなエネルギーを作り出すようなフォームではなく、ゆったりと自分の「間」を重視した先発タイプの入り方をしている。
<軸足への乗せとバランス> なし
けしてクィックモーションではないのだが、軸足を早く折ってしまい、体重をしっかり乗せる前に重心を落として行くフォーム。それだけに大きなエネルギーは期待しづらく、球威・球速で勝負するタイプではないことが伺える。
<お尻の落としと着地> ☆☆☆☆
いち早く背中を前に折って行くフォームで、お尻も一塁側に落ちるタイプではない。お尻を一塁側に落とせない(右投手の場合)ような選手は、ブレーキの効いたカーブや縦に落差のあるフォームなどの習得は厳しい。しかしサイドハンドの彼のようなタイプは、そこで勝負するタイプではない。
ただフォームにとって最も重要なのは、お尻を一塁側に落とす落とさないではなく、着地までの時間を遅らせることなのだ。着地を遅らせる意味としては
1,打者が「イチ・ニ~の・サン」のリズムになりタイミングが取りにくいからだ。「ニ~の」の粘りこそが、投球動作の核となる。
2,軸足(写真後ろ足)~踏み込み足(前足)への体重移動が可能になる。
3,身体を捻り出すための時間が確保出来るので、ある程度の変化球を放れる下地になる。
その点、彼の着地までの粘りがあるところは素晴らしい。
<グラブの抱えと軸足の粘り> ☆☆☆
最後までグラブは、身体の近くにある。そのため外に逃げようとする遠心力を内に抑え込み、左右の軸のブレを防ぐ。すなわち両サイドへの制球は安定しやすい。
また足の甲の地面の押しつけ・粘りも悪くないように見える。足の甲で地面を押しつける意味としては、
1,浮き上がろうとする上体の力を押さえ込み、球が浮き上がるのを防ぐ
2,フォーム前半で作り出したエネルギーを、後の動作に伝える
などの働きがある。比較的制球力の精度が高いのも、この辺の動作がしっかり出来ていることも大きい。
<球の行方> ☆☆☆☆
地面に着地した時でも、ボールを持っている腕は頭の後ろにあり、球の出所が見難い。またサイドハンドなのだが、腕のしなりもよく打者もタイミングが合わせやすい。ただ際だって球持ちが良いようには見えなかった。
ボールを長く持つ意味としては
1,打者からタイミングが計りにくい
2,指先まで力を伝えることでボールにバックスピンをかけ、打者の手元まで伸びのある球を投げられる
3,指先まで力を伝えることで、微妙な制球力がつきやすい
などがあげられる。
<フィニッシュ> ☆☆☆
投げ終わった後に、身体にしっかり巻き付くと言うほどではない。また地面を強く蹴り上げるような躍動感も感じられない。ただ全体的に全身を使って投げると言うよりも、軸足をブレないようにバランス好く最後まで終始した投げ方になっている。
(投球フォームのまとめ)
投球のフォームの4大動作である・着地・球持ち・開き・体重移動と言う観点では「着地」と「開き」と言うことでは優れたフォームだと言えよう。
その一方で「球持ち」・「体重移動」は並のため、物凄く粘っこい投球をするのだとか、躍動感溢れる力投派かと言われると、けしてそこまでものは感じられない。
もう少し球持ちが長くなり、フォームに粘っこさ、あるいは全体に躍動感のある力強さが増して来るようだと、ドラフト候補としてもスカウトの目を惹きつけるだけの存在感が出てくるのではないのだろうか。
現状は、よくまとまった実戦派ながら、素材としてはあまり魅力的なタイプではないように思える。あとは、いかにプロで通用するだけの実戦力を持っているかで、評価は別れそうな選手である。
スポンサーサイト