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沖縄遠征初日

前日の雨が嘘のように、今日の沖縄は快晴でした。日中の気温は25度を超えたようで、日向での観戦は暑く、ひさしのある屋根の下からの観戦でした。

私が北谷球場に入ったのは8時過ぎ。沖縄の春季大会がどの程度混むのかよくわからなかったので、早めに会場に訪れました。開会式などもあり、第一試合までの2時間あまり。球場の周りを散策し、沖縄の海と青い空を満喫しておりました。

第一試合 浦添高校 VS 福岡大城東

この試合の注目は、福岡大城東の捕手・梅野隆太郎(3年)捕手。試合前練習を見ていると、地肩の強さは目立ったものの、彼に限らずどうも城東の選手からは、キビキビした動作のキレやプレーへの集中力、繊細さに欠ける印象で、プレーが粗いなという印象を受けました。ただこの選手、今日は出場せず、代わりにマスクを被ったのは、背番号7をつけた中谷狩大(3年)選手。この選手は、チームの4番を担い、184センチの大型選手だった。ややスイングのキレに欠けるものの、打球に強さがあり、地肩も基準以上の選手。大型選手の多い福岡城東の中でも、もっとも目立つ存在だった。

城東の先発は、辻卓郎(3年)右腕。181・80キロのがっちりした体格の骨太右腕。球威のある速球に、カーブ・スライダーを投げ込むオーソドックスなタイプ。球威と体格があるので、もっと球速があると思いきや125~後半程度と物足りない数字にとどまった。135キロぐらい出せるキャパは、十分ありそうな気はしたのだが・・・。夏までの更なる成長を期待したい。

一方の浦添は、相手の隙を突いて揺さぶったり、しっかり守るなど細かい野球を目指す高校野球らしいチーム。このチームで目立ったのが、一番の榊原航(3年)二塁手。一打席目には、真ん中高めのスライダーを引っ張ってライト線ツーベース。二打席目には、真ん中のストレートを鋭くレフとにはじき返し、第三打席では、内野手の守備位置をみて、セカンド前に絶妙のセーフティバントを決めるなど、「鋭さ」と視野の広いプレーができる選手。塁間4秒をきる俊足ぶりに、試合前練習でも二塁手として動きのよいところを見せていた。小柄で高卒プロとかそういったスケール型ではないが、非常に野球センス・三拍子のバランスの取れたプレーヤーで、大学などに進んでも活躍して行けるだけのものがある好選手だった。

また城東の2番手投手として登板した松田直也(2年)は、175・70の中背の左腕投手。キレのある130キロ前後の速球にスライダーを織り交ぜる好投手で、これから夏に向けクローズアップされてきそうな存在だ。キレのある左腕らしい球質と洗練されたマウンド捌きは、恐らく来年度の福岡を代表する存在に育つのではないのだろうか。試合の方は、浦添の先発、宮城諒(2年)投手の粘り強い投球が光り、浦添の勝利となった。

私はこの試合の途中で、宜野湾球場への移動を試みるも、今日はイベントが多かったようで、結局駐車場が満車のまま、観戦せずに北谷に戻るはめに。今日一緒に観戦した沖縄の方からも、沖縄では現3年含めてNO.1の素材と評された糸満2年生バッテリーを確認できなかったことは残念だった。試合の方は、鹿児島商が勝ったようで、今大会中に彼らを確認することはできなかった。北谷に戻ると、第一試合が終了し、第二試合の練習が行われていた。

第二試合 九産大九州 VS 沖縄水産

沖縄水産の先発、比嘉智哉(3年)右腕は、ビシッとした常時135キロ前後~MAXで140キロを越えていそうな(少々角度がついてしまい正確に計測できなかったため目測で)速球には見るべきものがある投手。カーブ・スライダーを織り交ぜるオーソドックスなスタイルの投手なのだが、勝負どころで甘く入ったり、イニングによって制球を乱したりと大きな波があるのが課題。それでも9回まで粘りを見せたものの、サヨナラで敗れることになる。09年度の沖縄を代表する速球派として覚えていて損はないかもしれないが、今後どこまで実戦力を高められるかは微妙。

また沖縄水産で目だっていたのは、4番も務める比嘉秀斗(3年)捕手。一打席目には、鋭いファーストライナー。二打席目には、外角高めの速球をしっかりライト前にはじき返すなど、打力のあるところを見せていた。捕手としても中々の強肩なのだが、少々上体に頼って投げる部分があり、制球力はどうかな?という印象は受けた。ただ強肩・強打の捕手ではあるのだが、今日の試合を見る限り、ポロポロしたキャッチングをしており、上のレベルを意識すると捕手としては厳しいのかな?という印象。

九産大九州は、基本がしっかり指導されている好チーム。ただそれでも今日は、ミスも少なくなく、沖縄水産に、つけ入る隙を与えていたのは夏に向け課題。このチームで目立ってtいたのは、一番と四番打者。

一番の高木翔(3年)三塁手は、第一打席に内角の厳しいストレートでも右中間を破るリストの強い打撃を披露。別の打席でも甘い球を逃さずはじき返すなど、打力のあるところを示していた。

また四番の由利慎規(3年)一塁手は、179・77キロの腰の据わった構えから、比嘉投手のスピードボ-ルが完全に見えていた様子。第一打席は、センターへの大飛球や第二打席では、セカンドライナーと当たりは好いものの、野手の正面を突く打球が続いた。しかし真ん中高めのストレートをライトオーバーのスリーベースを放つなど、高い対応力を示した。09年度の福岡を代表する強打者の一人になると思うが、一塁という守備位置などでアピール度に欠けるところが、将来に向けてどう評価されるのか気になるところ。

九産大九州は、けして凄い投手がいるとか、大型野手が並ぶようなチームではないが、しっかりした野球ができているので、夏の大会でも甲子園の有力候補なのではないのだろうか。夏の予選で、もう一度じっくり見てみたいと思わせるナイスなチームだった。

第三試合 興南 VS 佐賀商

センバツ帰りの興南は、試合前練習から各選手の意識が高く、キビキビしたスピード感のあるプレーが目を惹いた好チーム。今日一緒に観戦していた沖縄の方も教えてくれたのだが、この興南・浦添商・沖縄尚学などは、そういった指導がしっかりなされているという。こういうチームが、毎年切磋琢磨しているならば、沖縄の代表校は全国でもトップクラスのチームを毎年作り上げることができるだろうと強く実感する。

試合の方でも、全国屈指の2年生左腕であることをセンバツで証明した島袋洋奨(2年)左腕が、135~140キロ以上は常時出ていそうな勢いのある速球とスライダーのキレは健在で、毎回の奪三振ショーを披露。5回途中で降板したが、力のあるところを改めて見せ付けてくれた。この投手は、すでに大学や社会人のドラフト候補級の球の威力とマウンド捌きをしており、170センチソコソコの上背に関係なく、高卒でプロに行ける選手だろう。その印象は、生で見てもセンバツと少しも変わることはなかった。

野手の方は、これといったタレントはいない。しかし今日は、背番号8をつけた慶田城開(2年)捕手がマスクを被る。この選手、171・63と小柄ながら、そのスローイングの球はびっくりするような送球をしていた。まだ2年生ということもあるが、凄いスローイングをする選手として、覚えていて損はないだろう。打っては2番打者を務めるなど、非常に器用な選手のようだ。

また一年生以来の観戦になるかもしれないが、センバツでは見ることのできなかった石川清太(3年)右腕の投球も確認。135キロ級の速球に鋭いスライダーを投げ込んでいたが、地元の方の話だと故障して投げ方がおかしくなったとのこと。確かに今日見た限り、3番で強い打球を打てる強打者としての方が将来性がありそうだ。強肩・強打の外野手として注目される存在だが、今日みた感じでは線が細いかなと言う印象が残った。

佐賀商では、3番・遊撃手の古賀翔也(3年)遊撃手に注目。試合前練習からも、中々対応力のある守備力を示し、地肩もまずまずで、将来的にも二遊間を担えそうな好選手だった。またボールをじっくり見られてる目のよさがあり、島袋からしぶとくセカンド内野安打を誘うなど、ミートセンスも悪くない。塁間も4.25秒前後と基準レベルで三拍子バランスの取れたプレーヤーだった。ただ今日は、ビシッとした当たりはなく、バットの芯でボールを射抜くミートポイントの確かさはなく、この辺の部分が今後の課題だろうか。中々の好選手だと思うが、やはりスケール型ではないので、大学タイプだろう。進学後、どんな活躍を見せてくれるのか注目してみたいタイプだった。

またエースの笠継泰成(3年)右腕は、常時130キロ前後~135キロぐらいのスリークオーター。カ-ブ・スライダーなどを織り交ぜるピッチングスタイルで、特に横滑りするスライダーが武器の投手。これといった凄みはないが、適度にまとまっており、09年度の佐賀を代表する投手の一人になりそう。大学などでさらに球威・球速を増してくるようだと、活躍できるかもしれない。

大会初日を振り返って

実際に知らない選手も多く見られたので、夏に向けては大きな収穫。ただ今日見た選手の中で、ドラフト候補がいたかといわれると、将来的な意味も含めてセンバツ組の島袋(興南)ぐらいだったかなという印象を受けた。

もともと今大会の九州大会を調べていて、名前があがるのは野手ばかり。投手はセンバツ組のこの島袋・センバツ優勝投手の今村(清峰)・今宮(明豊)などが、やはり中心になるのかなという印象は受けていた。そういった意味では、この大会は改めてセンバツ組の力を、生で再認識させられる大会になるのではないかというイメージを持っている。

明日は、センバツ優勝の清峰に、ちょっと一年の時に見てびっくりした榎本葵(2年)外野手のいる九州国際大附の対戦が楽しみ。それを少し宜野湾で見てから、北谷に移動したいと考えている。北谷も何処に車を停めれば好いかよくわかったので、明日からは安心して移動できそうだ。今日は、予想以上の好天に恵まれ、そんな環境で野球が見られたことを深く感謝したい。また沖縄の方が、詳しく現地の選手のことを教えて頂き、大変ためになった一日でもあった。ただひとつ心残りは、来年の沖縄世代を語る上でもはずせない存在になりそうな、糸満バッテリーが見られなかったことだろうか。

北谷球場 沖縄中心部から、車で30~40分ぐらい 

バス停から歩けるようだが、ちょっと球場までありそう。やはり車で来るのが無難な印象。沖縄の中心街から空いていれば30分程度の道のり。駐車場は、球場前の駐車場満車になりやすいので、砂浜側の公園駐車場がお勧め。

球場は、年期の入った地方球場との印象。しかし夏の予選には、スタンドにひさしもあり暑さを凌げる作り。特に球場近くには、沖縄の青い海が広がっているので絶景。ぜひ野球だけでなく、ダイビングスポットでもある海も見て帰りたい。

同じ海に囲まれて基地を持つ横須賀市民である私がみても、やはり外人さんが多く、どこか外国に来たような雰囲気のする球場周辺であった。



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