春季九州大会二日目
2009/04/20|Category:観戦記
前日ほどの快晴ではなかったものの、天気に恵まれた春季九州大会二日目。私は、駐車場が混むであろう(前日入れなかったし)宜野湾の球場から出かけることにした。
宜野湾球場第一試合 九州国際大附 VS 清峰高校
センバツ優勝の清峰は、優勝の奢りなど感じさせない気合いの入ったプレーと個々の技能で、さすがと思わせる内容だった。今村 猛 (清峰)投手は、5番・右翼手として出場。しかし今日は、野手で貢献するんだと言う意識と、細かい部分まで注意を払って野球をするんだと言う自覚が感じられ、けして野球への姿勢が悪い選手ではないことを確認。ただ彼は、マイペースなタイプなんだろうなと言う印象は強く持った。
先取点を奪った清峰だったが、経験の浅いバッテリーを中心にミスが出て、逆転を許す結果に。今村に頼るチームの図式が浮き彫りになってしまった(ただ個々の野手の能力はさすが)。一方の九州国際大附は、あの東北高校の名将と知られていた若生監督率いる学校。
個人的な興味は、1年夏の時点でビックリするような打撃をしていた榎本葵(2年)中堅手のプレーぶりだった。4番に座ったこの日の榎本だったが、一打席目は頭部への死球。二打席目は、ファーストゴロに倒れるなどあまり参考にならないまま球場を移動することに。ただ感じたのは、177/78 の体格が、並の高校生見えて、ドラフト候補と言う存在感が感じられなかったのが気になった。あと一年の間に、どのぐらい圧倒的な存在感を示せるのか注目したい。しかし柔らかいリストワークには、その非凡さの片鱗が感じられる。
その他で目立ったのは、6番の河野元貴(3年)捕手。なんといっても、少々バランスを崩した体勢からのスローイングでも、どんぴしゃのアウトは、会場からもため息が。実際試合前練習から、際だつ強肩ぶりを示していた。
今大会驚いたのは、この河野に限らず、各学校の捕手の殆どが、極めて強肩揃いだったこと。これは、その前に関東の春季大会を観てきた私にとって衝撃的だった。
しかもこの河野、少しクローズ気味の構えから、第一打席にセンターオーバーの長打を放ったり、続く2打席目でもライトに犠牲フライを放つなど、打力も充分あることを示した。とにかく、投げる・捕る・打つなど、一つ一つの動作は素晴らしく、九州屈指の捕手ではないかと思われるし、同時にドラフト候補として夏までマークされる存在だと言えそうだ。ただ個人的には、プレーに繊細さや洞察力に欠ける部分があり、捕手としての適正はあまり買っていない。
試合を4回途中ぐらい観てから北谷に移動しようと球場を出たところに、知り合いのスカウトが北谷からやってきてタクシーから降りて来るところだった。ただこの日に限っては、6回で九州国際大附はコールドしてしまい、宜野湾~北谷のパターンの方が結果的に良かったと思う。ただ九州国際大に関しては、勝ち上がったので、またそこでしっかりチェック出来たスカウトも少なくないだろう。
そのため私が北谷に着いた時は、まだ試合は5回に入るか入らないかぐらいで、充分にじっくり第一試合の選手達を観ることが出来たのだ。
大会二日目 北谷球場 第一試合 中部商 VS 都城商
この試合で断然光っていたのが、藤本雄也(都城商 3年)中堅手。この選手の何が素晴らしいかと言えば、本当に美しいスイングで振り抜けると言うこと。ベース側に軽くクローズ気味で立ち、外角を強く意識したスタイル。
一塁までの正確なタイムは計測出来なかったが、ベースランニングを観ていると、中の上レベルはありそう。また投手としても130キロ前後は投げられ、地肩もそれなりに強いことが予想される。ただかなりの天才肌だと思うのだが、実際、肩・走力・パワーと言う観点からも、高卒プロといったタイプかは微妙だろう。ただ個人的には、評価したいドラフト候補。
また同校で注目だったのが、内田祥文(3年)遊撃手。ただ守備力は並で、地肩はかなり強い。まだ打撃には粗さがあり、高卒でプロ言う程の選手ではないだろう。また中部商の山川 穂高(中部商 3年)右翼手は、背をやや丸めながら、ぐっと力の入った構えをする選手。またスイングでも打球が強いなどパワフルで、フォロースルーを効かせた豪快なスイングが魅力。ただ守備・走塁面で何処までアピール出来るものがあるのか?守備・走力の部分でアピール出来るものがあると、打撃はパワフルだけに、面白い存在になりそうだ。09年度の沖縄を代表する強打者だと言えよう。
両チーム、これはといった投手がいないのが残念。特に名前のあがっていた中部商の根間投手は、私が会場に着いた時はすでに降板していたのが心残りだった。また第二試合以降と大会三日目の第一試合の模様は、明日改めて行いたいと思う。
宜野湾球場
ベイスターズのキャンプが行われる球場。やはり車などできたい球場ではあるが、専用駐車場の台数は少なめで早めに行くしかないグランド。ただ近くには、コンベンションセンターなど複数の施設が隣接しており、バスも近くまで走っていそうだ。ただ北谷よりは、沖縄市内に近く、駅からタクシーと言う手段もありそうだ。
球場としては、やや年季の入った地方球場といった感じ。北谷同様に、海が近くに見える球場であり、時間が空いた時は、ぜひ海辺を散策してもらいたい。ただ個人的には、春季大会が行われている日に花火大会をやらなくてもと恨めしく思ったものだが・・・。
宜野湾球場第一試合 九州国際大附 VS 清峰高校
センバツ優勝の清峰は、優勝の奢りなど感じさせない気合いの入ったプレーと個々の技能で、さすがと思わせる内容だった。今村 猛 (清峰)投手は、5番・右翼手として出場。しかし今日は、野手で貢献するんだと言う意識と、細かい部分まで注意を払って野球をするんだと言う自覚が感じられ、けして野球への姿勢が悪い選手ではないことを確認。ただ彼は、マイペースなタイプなんだろうなと言う印象は強く持った。
先取点を奪った清峰だったが、経験の浅いバッテリーを中心にミスが出て、逆転を許す結果に。今村に頼るチームの図式が浮き彫りになってしまった(ただ個々の野手の能力はさすが)。一方の九州国際大附は、あの東北高校の名将と知られていた若生監督率いる学校。
個人的な興味は、1年夏の時点でビックリするような打撃をしていた榎本葵(2年)中堅手のプレーぶりだった。4番に座ったこの日の榎本だったが、一打席目は頭部への死球。二打席目は、ファーストゴロに倒れるなどあまり参考にならないまま球場を移動することに。ただ感じたのは、177/78 の体格が、並の高校生見えて、ドラフト候補と言う存在感が感じられなかったのが気になった。あと一年の間に、どのぐらい圧倒的な存在感を示せるのか注目したい。しかし柔らかいリストワークには、その非凡さの片鱗が感じられる。
その他で目立ったのは、6番の河野元貴(3年)捕手。なんといっても、少々バランスを崩した体勢からのスローイングでも、どんぴしゃのアウトは、会場からもため息が。実際試合前練習から、際だつ強肩ぶりを示していた。
今大会驚いたのは、この河野に限らず、各学校の捕手の殆どが、極めて強肩揃いだったこと。これは、その前に関東の春季大会を観てきた私にとって衝撃的だった。
しかもこの河野、少しクローズ気味の構えから、第一打席にセンターオーバーの長打を放ったり、続く2打席目でもライトに犠牲フライを放つなど、打力も充分あることを示した。とにかく、投げる・捕る・打つなど、一つ一つの動作は素晴らしく、九州屈指の捕手ではないかと思われるし、同時にドラフト候補として夏までマークされる存在だと言えそうだ。ただ個人的には、プレーに繊細さや洞察力に欠ける部分があり、捕手としての適正はあまり買っていない。
試合を4回途中ぐらい観てから北谷に移動しようと球場を出たところに、知り合いのスカウトが北谷からやってきてタクシーから降りて来るところだった。ただこの日に限っては、6回で九州国際大附はコールドしてしまい、宜野湾~北谷のパターンの方が結果的に良かったと思う。ただ九州国際大に関しては、勝ち上がったので、またそこでしっかりチェック出来たスカウトも少なくないだろう。
そのため私が北谷に着いた時は、まだ試合は5回に入るか入らないかぐらいで、充分にじっくり第一試合の選手達を観ることが出来たのだ。
大会二日目 北谷球場 第一試合 中部商 VS 都城商
この試合で断然光っていたのが、藤本雄也(都城商 3年)中堅手。この選手の何が素晴らしいかと言えば、本当に美しいスイングで振り抜けると言うこと。ベース側に軽くクローズ気味で立ち、外角を強く意識したスタイル。
一塁までの正確なタイムは計測出来なかったが、ベースランニングを観ていると、中の上レベルはありそう。また投手としても130キロ前後は投げられ、地肩もそれなりに強いことが予想される。ただかなりの天才肌だと思うのだが、実際、肩・走力・パワーと言う観点からも、高卒プロといったタイプかは微妙だろう。ただ個人的には、評価したいドラフト候補。
また同校で注目だったのが、内田祥文(3年)遊撃手。ただ守備力は並で、地肩はかなり強い。まだ打撃には粗さがあり、高卒でプロ言う程の選手ではないだろう。また中部商の山川 穂高(中部商 3年)右翼手は、背をやや丸めながら、ぐっと力の入った構えをする選手。またスイングでも打球が強いなどパワフルで、フォロースルーを効かせた豪快なスイングが魅力。ただ守備・走塁面で何処までアピール出来るものがあるのか?守備・走力の部分でアピール出来るものがあると、打撃はパワフルだけに、面白い存在になりそうだ。09年度の沖縄を代表する強打者だと言えよう。
両チーム、これはといった投手がいないのが残念。特に名前のあがっていた中部商の根間投手は、私が会場に着いた時はすでに降板していたのが心残りだった。また第二試合以降と大会三日目の第一試合の模様は、明日改めて行いたいと思う。
宜野湾球場
ベイスターズのキャンプが行われる球場。やはり車などできたい球場ではあるが、専用駐車場の台数は少なめで早めに行くしかないグランド。ただ近くには、コンベンションセンターなど複数の施設が隣接しており、バスも近くまで走っていそうだ。ただ北谷よりは、沖縄市内に近く、駅からタクシーと言う手段もありそうだ。
球場としては、やや年季の入った地方球場といった感じ。北谷同様に、海が近くに見える球場であり、時間が空いた時は、ぜひ海辺を散策してもらいたい。ただ個人的には、春季大会が行われている日に花火大会をやらなくてもと恨めしく思ったものだが・・・。
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