アイランドリーグ選抜 VS フューチャーズ (投手編)
2009/08/27|Category:観戦記
久々に、こちらでの書き込みを行います。今回は、四国・九州アイランドリーグの選抜チームが、関東に遠征して、ファームの選手の若手混合チーム・フューチャーズと試合をすると言うことで、日本ハムのファームの本拠地・千葉の鎌ヶ谷まで足を伸ばしました。普段見られない選手が、沢山観られるのではないかと、密かに期待しての観戦でした。日中は、日差しは暑かったのですが、風は何処か秋を感じさせる天候で、8月の観戦にしては苦にならない天気だったのが救いでした。
ここでは、アイランドリーグの選手達について、簡単に触れて行きたいと思います。まず今回は、今回登板した投手について触れてみたいと思います。
酒井 大介(長崎2年目・22歳)投手 175/80 右/右 (北九州野球クラブ)
09年成績 20試合 11勝4敗 防御率 2.66
高知の野原投手共に、現在アイランドリーグのハーラーダービートップを走る11勝をあげている投手のようです。身体の中から絞り出すように力を出す投手で、何かもう力が一杯一杯と言う感じのフォームでした。
立ち上がりは緊張からか、制球が定まりませんで、この試合が荒れることを予感させる内容でした。球速は、常時135キロ前後ぐらい(MAX86マイル・137.6キロ)。カーブ・スライダー・チェンジアップなどを織り交ぜ、打たせてとるのが身上なのではないのでしょうか。
パンフレットには、MAX144キロの速球に縦のスライダーが武器・コントロールにも自信ありと紹介がありましたが、この日は制球不安定で、自慢の縦に切れ込むはずのスライダーも、低めには行っておりましたが、それほど効果がなかったように思えます。2イニング目は立ち直り、フューチャーズ打線を抑えておりました。う~ん、あまり成績ほどの内容は、よくわからなかったと言うのが、率直な感想でした。
森 辰雄(福岡2年目・21歳)投手 167/70 右/左 (アクセスジャパン・軟式)
09年成績 26試合 9勝6敗 防御率 3.76
小柄ながら、背筋が強そうな投げ方をしている投手でした。オーソドックスな右上手投手で、やはり135キロ前後(MAX86マイル・137.6キロ)ぐらいでしたが、先発の酒井よりも球の勢いは感じられました。変化球は、カーブ・スライダー・フォークなど一通りはありそう。
パンフレットには、MAX140キロの伸びのある速球とスライダーも得意と書いてありました。印象としては、テンポ好く、適度にまとまっている小気味の良い投手との印象を持ちました。
西村 拓也(福岡2年目・20歳)投手 174/75 左/左 (九産大九州出身)
09年成績 13試合 2勝1敗 防御率 3.11
球速は、120キロ台後半~MAX83マイル(132.8キロ)程度でしたが、その表示以上に速く感じさせるキレのある速球を投げ込んで来ます。変化球は、カーブ・スライダーなどを織り交ぜてきます。
パンフレットには、キレのある速球と90キロ台のカーブに、胸元を突く角度のある速球との紹介が。ただこの試合では、それほど内角を厳しく突くといった程の内容には見えませんでした。印象としては、勢いはあるが、一辺倒な印象を受けました。
中田 卓宏(福岡1年目・22歳)投手 175/70 右/左 (広島経済大出身)
09年成績 26試合 0勝1敗 防御率 3.63
真上から角度よく投げ降ろして来る本格派です。球速は、球速は、常時135キロ前後(MAX85マイル・136キロ)ぐらい。変化球は、スライダーにフォーク系の球もあるのでしょうか?
パンフレットには、キレのある速球とスライダーが武器。精神的にもタフとの記載が。個人的には、球が高いなあと言う印象が強いです。
浦川 大輔(愛媛5年目 26歳)投手 180/75 右/右 (福岡工業大出身)
09年成績 29試合 3勝4敗 防御率 2.51
アイランドリーグも5年目の投手で、リーグでの実績もトップクラスの選手です。この日登板した投手の中では、頭一つ抜けていた印象です。
球速は、常時135~MAX87マイル・139.2キロで、球にもさすがの勢いが感じれます。変化球もカーブに、ハードな曲がりをするカットボール・スライダー・チェンジアップなど。変化球のまとまり、マウンド捌き・投球のリズムなど、さすがです。
パンフレットには、キレのあるカットボールやスライダーが武器。MAX150キロのストレートと記載。まあストレートの球速はともかく、NPBを意識出来る唯一の投手でした。出来れば、もう一度ぐらい、リーグ戦の模様でも、観てみたい気が致します。
恐らく、今日登板しなかった投手が、明日登板予定だったんでしょうね。特に個人的には、リーグでイニング数以上の奪三振を誇る、土田(長崎)投手の投球が気になるところです。