100,101 2010年秋 東都一部レポート2
2010/09/24|Category:観戦記
開幕週に続き、東都リーグの1部も観戦。開幕週に観られなかった亜大と國學院の試合を観て参りました。この日のお目当ては、亜大の150キロ右腕・中村 駿介(滋賀学園出身 4年)投手の確認でした。
第一試合 中央大 VS 亜細亜大
その亜大の先発は、お目当ての中村 駿介(4年)投手。滋賀学園時代は、「滋賀学園140キロトリオ」の1人と言われた選手です。春のシーズンには、3勝1敗 防御率3.96の成績を残した実績があります。この選手、150キロ級のストレートを投げると言うことで、まともにチェックを入れるのは、高校以来になると思います。
腕を前に突き出す独特のフォームから、常時145キロ前後~MAX149キロを記録。私のガンでも、MAXは93マイル(148.8キロ)と言う数字が出ました。この選手、確かに球速は出るのですが、球質がイマイチで、伸びとかキレに欠け空振りは誘えませんし、球威でねじ伏せると言うほどの圧倒的なものはありません。むしろ光るのは縦の変化球にあり、速球を見せ球に縦の変化で討ち取ると言うことでしょうか。ただ他には、小さく横滑りするスライダーなどもあるのですが、苦しくなると速球とフォークのコンビネーション。ランナーを背負って窮地に立たされると、その少ない球種のために、どんどん投球が窮屈になって苦しくなります。力でねじ伏せられる程の絶対的なものもなく、総合力にも見劣る部分もあり、現状は、社会人でもう少し投球の幅、速球やフォーク以外の球種の精度を上げる必要がありそうです。ただこの時期でも多くのスカウトのチェックを受けているので、ひょっとすると、素材重視で育成枠なんて球団も出てくるかもしれません。
中央大の先発は、開幕週の時にも見た 上松 英一朗(酒田南出身 4年)右腕。春の時点で、リーグ戦19試合登板・通算2勝をあげるなど、それなりに実戦経験のある投手です。澤村・山崎と言う2枚看板の陰に隠れた存在で、以前から球威に欠ける速球に物足りなさがありました。しかし開幕週では、高めの吊り球で空振りを誘う143キロの速球に、随分と力強さが増した印象を受けました。この日は、私のガンを使ったところ88マイル(140.8キロ)まで記録。元々スライダーなどの変化球を織り交ぜ、適度にまとまりのある投手です。最上級生までにゆったりとした成長でしたが、社会人での2年間でも同様の成長曲線を描ければ、ひょっとするとドラフト候補に浮上して来る日が来るかもしれません。今後も密かに、その成長を期待したいところです。
野手では、アマ屈指の飛距離を誇る、井上 晴哉(崇徳出身 3年)一塁手の所作を観ていると、なんとなく好い時と悪いときの波が激しいのかわかってきます。この選手は、気持ちの浮き沈みが大きいですね。昨秋は首位打者・春も.354厘 3本 15打点の好成績でベストナインを獲得。ただ根本的な脆さは、未だに解消仕切れていない気も致します。プレッシャーのかかる最終学年で、どんな数字を残すのか気になるところです。飛距離は、アマでも1,2を争うほどのパワーの持ち主なのですが・・・。
高校時代を知るドラフトマニアが、必ず名前をあげるのが 鮫島 哲新(鹿児島工出身 4年)捕手。中央大に入ってから生でずっと観てきた選手ですが、根本的にプロを意識するのには地肩が物足りません。そしてキャッチングが不安定で、ポロポロします。これでは、捕手としてはマークは厳しいでしょう。最終学年に入り気合いも入って、春は打率.394厘の好成績。打撃に関しては、プロの基準を満たします。ただその集中力が、ディフェンスでどのぐらい続くのかが気になる選手です。現状、指名となると厳しい気が致します。
亜大では、4年生で注目なのは、全日本にも入っていた小野 鉱明(中京出身 4年)二塁手。こちらも悪い選手ではないのですが、プロとなるとインパクト不足は否めません。むしろこの日の亜大で目立ったのは、一番の高田 知季(岡山理大附出身 2年)遊撃手の打撃ぐらいか。
第二試合 東洋大 VS 國學院大
本当は、この試合は観ないで帰ろうと思ったのですが、一応第二球場から移動して少し観てきました。開幕週でも観た乾 真大(東洋大姫路出身 4年)左腕は、相変わらず縦の変化・スライダーなどは悪くないのですが、ストレートが135キロぐらいで、MAXでも140キロ出るかでないか。またストレートの制球もイマイチです収穫なし。現状の内容だと、とても上位指名はおぼつかなく、下級生の頃の制球・球の勢いを加味したとしても中位指名でなんとか言うレベル。
國學院の先発も、オープン戦や春も観た 鷲尾 拓也(能代出身 3年)だったので、埜口・村松・奥村といった4年生ではありませんでした。もう一度、東都1部に関しては、10月に足を運ぶ予定でもあり、睡魔に襲われたので2イニング程度で会場を跡にしてしまいました。第二試合に関しては、全く目新しいものはありませんでした。
この日の観戦目的は、南(立正大)投手と中村(亜大)投手。その両方を観られたことで目的を果たすことができ一応の成果が収められた一日でした。
第一試合 中央大 VS 亜細亜大
その亜大の先発は、お目当ての中村 駿介(4年)投手。滋賀学園時代は、「滋賀学園140キロトリオ」の1人と言われた選手です。春のシーズンには、3勝1敗 防御率3.96の成績を残した実績があります。この選手、150キロ級のストレートを投げると言うことで、まともにチェックを入れるのは、高校以来になると思います。
腕を前に突き出す独特のフォームから、常時145キロ前後~MAX149キロを記録。私のガンでも、MAXは93マイル(148.8キロ)と言う数字が出ました。この選手、確かに球速は出るのですが、球質がイマイチで、伸びとかキレに欠け空振りは誘えませんし、球威でねじ伏せると言うほどの圧倒的なものはありません。むしろ光るのは縦の変化球にあり、速球を見せ球に縦の変化で討ち取ると言うことでしょうか。ただ他には、小さく横滑りするスライダーなどもあるのですが、苦しくなると速球とフォークのコンビネーション。ランナーを背負って窮地に立たされると、その少ない球種のために、どんどん投球が窮屈になって苦しくなります。力でねじ伏せられる程の絶対的なものもなく、総合力にも見劣る部分もあり、現状は、社会人でもう少し投球の幅、速球やフォーク以外の球種の精度を上げる必要がありそうです。ただこの時期でも多くのスカウトのチェックを受けているので、ひょっとすると、素材重視で育成枠なんて球団も出てくるかもしれません。
中央大の先発は、開幕週の時にも見た 上松 英一朗(酒田南出身 4年)右腕。春の時点で、リーグ戦19試合登板・通算2勝をあげるなど、それなりに実戦経験のある投手です。澤村・山崎と言う2枚看板の陰に隠れた存在で、以前から球威に欠ける速球に物足りなさがありました。しかし開幕週では、高めの吊り球で空振りを誘う143キロの速球に、随分と力強さが増した印象を受けました。この日は、私のガンを使ったところ88マイル(140.8キロ)まで記録。元々スライダーなどの変化球を織り交ぜ、適度にまとまりのある投手です。最上級生までにゆったりとした成長でしたが、社会人での2年間でも同様の成長曲線を描ければ、ひょっとするとドラフト候補に浮上して来る日が来るかもしれません。今後も密かに、その成長を期待したいところです。
野手では、アマ屈指の飛距離を誇る、井上 晴哉(崇徳出身 3年)一塁手の所作を観ていると、なんとなく好い時と悪いときの波が激しいのかわかってきます。この選手は、気持ちの浮き沈みが大きいですね。昨秋は首位打者・春も.354厘 3本 15打点の好成績でベストナインを獲得。ただ根本的な脆さは、未だに解消仕切れていない気も致します。プレッシャーのかかる最終学年で、どんな数字を残すのか気になるところです。飛距離は、アマでも1,2を争うほどのパワーの持ち主なのですが・・・。
高校時代を知るドラフトマニアが、必ず名前をあげるのが 鮫島 哲新(鹿児島工出身 4年)捕手。中央大に入ってから生でずっと観てきた選手ですが、根本的にプロを意識するのには地肩が物足りません。そしてキャッチングが不安定で、ポロポロします。これでは、捕手としてはマークは厳しいでしょう。最終学年に入り気合いも入って、春は打率.394厘の好成績。打撃に関しては、プロの基準を満たします。ただその集中力が、ディフェンスでどのぐらい続くのかが気になる選手です。現状、指名となると厳しい気が致します。
亜大では、4年生で注目なのは、全日本にも入っていた小野 鉱明(中京出身 4年)二塁手。こちらも悪い選手ではないのですが、プロとなるとインパクト不足は否めません。むしろこの日の亜大で目立ったのは、一番の高田 知季(岡山理大附出身 2年)遊撃手の打撃ぐらいか。
第二試合 東洋大 VS 國學院大
本当は、この試合は観ないで帰ろうと思ったのですが、一応第二球場から移動して少し観てきました。開幕週でも観た乾 真大(東洋大姫路出身 4年)左腕は、相変わらず縦の変化・スライダーなどは悪くないのですが、ストレートが135キロぐらいで、MAXでも140キロ出るかでないか。またストレートの制球もイマイチです収穫なし。現状の内容だと、とても上位指名はおぼつかなく、下級生の頃の制球・球の勢いを加味したとしても中位指名でなんとか言うレベル。
國學院の先発も、オープン戦や春も観た 鷲尾 拓也(能代出身 3年)だったので、埜口・村松・奥村といった4年生ではありませんでした。もう一度、東都1部に関しては、10月に足を運ぶ予定でもあり、睡魔に襲われたので2イニング程度で会場を跡にしてしまいました。第二試合に関しては、全く目新しいものはありませんでした。
この日の観戦目的は、南(立正大)投手と中村(亜大)投手。その両方を観られたことで目的を果たすことができ一応の成果が収められた一日でした。
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