106・107・108 神宮大会初日レポート!
2010/11/14|Category:観戦記
今年最後の生観戦に、神宮球場に出かけました。目的は、TV中継のない 九州産業大VS東農大生産学部 の試合を観るためです。
神宮第二球場 九州産業大 VS 東農大生産学部
九産大に関しては、秋も遠征して確認してきて取り上げたので多くは語りません。一方の東農大生産学部は、今年初めて見るチームです。九州と北海道の大学の対戦だけに、それほど混んではいないだろうと甘く見ておりました。試合開始して10分あまり、第二球場は、ほぼ満員状態での観戦となりました。
九州産業大の先発は、日ハムに4位指名された榎下 陽大(4年)ではなく、高校時代から注目されていた 下平 裕次郎(2年)投手。下平は、182/85の恵まれた体格から、130キロ台後半~MAXで88マイル(140.8キロ)のストレートに、カットボール・カーブ・スライダーなどを投げ込む投手です。ただ何か昔からピリッとしないところがあり、個人的には興味が惹かれません。少しピリッとしてくれば、一躍ドラフト候補として話題になりそうなポテンシャルは秘めていそうです。
一方の東農大生産学部は、陶久 亮太(帯広農業出身 2年)投手と言う選手が、好投します。こちらは、綺麗なフォーム・球筋の好投手で、常時130~135キロぐらいのバランスの取れた投手。こちらは、ドラフト候補と言う感じの投手ではありません。
この試合では、東農大の飯田 優也(神戸弘陵出身 2年)と言う、185センチの大型左腕が注目だと聞いていたのですが、私がいた終盤まで投げることはありませんでした。東農大では、同じく神戸弘陵出身の4番・トマセン・ダニエル(3年)左翼手の、腕っぷしの強い打撃が光りました。当たれば素晴らしいパワーの持ち主なのですが、どうも緩急に脆そうな印象は否めません。ただ来年に向けて、覚えていて損のない選手だと思われます。
九州産業大では、試合中盤に榎下 陽大(4年)が登板。この日はリリーフと言うこともあり、常時140~MAX91マイル(145.6キロ)まで到達。ただそれほど球が来ている感じは致しませんでした。どうしてもフォークとのコンビネーションが投球の中心なので、だんだんその投球が窮屈に感じられます。ただ先日先発で見た時は、そこまでの印象はなかったのですが・・・。この選手、一見粗そうに見えるのですが、要所を締める技術と精神力があります。そのため試合を壊さないで、まとめる技術は一級品。ただ昨秋の神宮大会を10とするならば、まだ7,8分といった程度の印象は否めません。今の内容ならば、4位指名あたりが、妥当なのかなと言う印象は残りました。
神宮球場第二試合 金沢 VS 東北
この試合では、MAX152キロを記録すると云う、金沢の釜田 佳直(2年)投手を生で見てみたいと思い足を運びました。釜田は、中背でまだ肉付きも不十分で、普通の高校生といった感じの体格です。そのため球速はありますが、ボールにボリューム感がないのと、着地までの粘りがなく、淡泊な投球フォームが、投球練習の最初の1球目から気になりました。
試合が始まると破格の腕の振りから、コンスタントに145~MAX93マイル(148.8キロ)を記録し、神宮の表示では150キロまで到達。確かにボールの伸びやキレは感じませんが、勢いのある球を投げ込みます。右打者には、アウトコースに速球とスライダーのコンビネーション。左打者には、アウトコースに速球とチェンジアップ・インコースにスライダーと言う攻めで投球を組み立てます。
ただ着地までの「間」が短く、腕の振りからも、将来的に緩急・縦の変化の修得は厳しいフォームであり、その中で、いかに投球の幅を広げて行けるのかが、今後の大きなポイントになると思います。けして球質が悪いとは思いませんが、打力のある東北高校の各打者には、芯で捉えられる場面も少なくありませんでした。
結局甘く入った球を、狙われ緒戦敗退。課題を多く残す形となりました。春までに、投球に工夫が見られるかに注目したいと思います。ただこの試合を観る限り、投手としての底は見えてしまったかなと言うのが、率直な感想。ただ野球に対する姿勢は悪い選手ではないので、あとは創意工夫できるセンス・器用さがあるのかが求められます。
東北には、それほど図抜けた選手はおりませんでしたが、各打者の打力はしっかりしておりました。エースで4番の上村 健人(2年)は、投手としての引き出しも多く、打者としても力のあるバランスの取れたプレーヤー。東北の各打者は、TV中継などでしっかり見極めたいと思います。
金沢では、3番の中村 優作(1年)中堅手が、なかなか守備が上手いかなと思って見ておりました。ちょっとどんな選手なのか、注目してみたいと思います。
神宮球場第三試合 神奈川大 VS 環太平洋大
環太平洋大は、全国大会に初めての出場だと思いますが、昨秋見た時に、しっかりしたチームだったので記憶に残っております。中でも一番の尾中 博俊(神村学園出身 4年)中堅手のベースランニングの速さは一級品。立ち上がり制球の定まらなかった 神奈川大・木村 佳吾(九州国際大附出身 4年)投手から、目の覚める三塁打を放ちました。ぜひ、これからも野球を続けて欲しい好選手です。
試合の方は、環太平洋大のエース・岡野 公保(広陵出身 3年)右腕が、135キロ前後~MAX139キロぐらいのストレート中心にバランスの取れた投球。神奈川大の木村の135キロぐらいで、投げ合いとなりました。私は、私用があったので、3回ぐらいで球場をあとにしました。
今年は、初めて試合数をカウントしたところ、計108試合と言うことがわかりました。途中には、転職と言う事態に陥り充分な観戦ができなかったり、10月からは体調を崩し生観戦が一ヶ月近くできないなど、苦しい中での一年でした。その影響は、ドラフトにも出てしまいましたが、最低限の観戦は確保できたかなと自分自身思っております。来年は、もう少し充実した観戦・レポートを目指して活動して参りたいと思います。一年間観戦に携わって頂いた皆様、本当にありがとうございました。
神宮第二球場 九州産業大 VS 東農大生産学部
九産大に関しては、秋も遠征して確認してきて取り上げたので多くは語りません。一方の東農大生産学部は、今年初めて見るチームです。九州と北海道の大学の対戦だけに、それほど混んではいないだろうと甘く見ておりました。試合開始して10分あまり、第二球場は、ほぼ満員状態での観戦となりました。
九州産業大の先発は、日ハムに4位指名された榎下 陽大(4年)ではなく、高校時代から注目されていた 下平 裕次郎(2年)投手。下平は、182/85の恵まれた体格から、130キロ台後半~MAXで88マイル(140.8キロ)のストレートに、カットボール・カーブ・スライダーなどを投げ込む投手です。ただ何か昔からピリッとしないところがあり、個人的には興味が惹かれません。少しピリッとしてくれば、一躍ドラフト候補として話題になりそうなポテンシャルは秘めていそうです。
一方の東農大生産学部は、陶久 亮太(帯広農業出身 2年)投手と言う選手が、好投します。こちらは、綺麗なフォーム・球筋の好投手で、常時130~135キロぐらいのバランスの取れた投手。こちらは、ドラフト候補と言う感じの投手ではありません。
この試合では、東農大の飯田 優也(神戸弘陵出身 2年)と言う、185センチの大型左腕が注目だと聞いていたのですが、私がいた終盤まで投げることはありませんでした。東農大では、同じく神戸弘陵出身の4番・トマセン・ダニエル(3年)左翼手の、腕っぷしの強い打撃が光りました。当たれば素晴らしいパワーの持ち主なのですが、どうも緩急に脆そうな印象は否めません。ただ来年に向けて、覚えていて損のない選手だと思われます。
九州産業大では、試合中盤に榎下 陽大(4年)が登板。この日はリリーフと言うこともあり、常時140~MAX91マイル(145.6キロ)まで到達。ただそれほど球が来ている感じは致しませんでした。どうしてもフォークとのコンビネーションが投球の中心なので、だんだんその投球が窮屈に感じられます。ただ先日先発で見た時は、そこまでの印象はなかったのですが・・・。この選手、一見粗そうに見えるのですが、要所を締める技術と精神力があります。そのため試合を壊さないで、まとめる技術は一級品。ただ昨秋の神宮大会を10とするならば、まだ7,8分といった程度の印象は否めません。今の内容ならば、4位指名あたりが、妥当なのかなと言う印象は残りました。
神宮球場第二試合 金沢 VS 東北
この試合では、MAX152キロを記録すると云う、金沢の釜田 佳直(2年)投手を生で見てみたいと思い足を運びました。釜田は、中背でまだ肉付きも不十分で、普通の高校生といった感じの体格です。そのため球速はありますが、ボールにボリューム感がないのと、着地までの粘りがなく、淡泊な投球フォームが、投球練習の最初の1球目から気になりました。
試合が始まると破格の腕の振りから、コンスタントに145~MAX93マイル(148.8キロ)を記録し、神宮の表示では150キロまで到達。確かにボールの伸びやキレは感じませんが、勢いのある球を投げ込みます。右打者には、アウトコースに速球とスライダーのコンビネーション。左打者には、アウトコースに速球とチェンジアップ・インコースにスライダーと言う攻めで投球を組み立てます。
ただ着地までの「間」が短く、腕の振りからも、将来的に緩急・縦の変化の修得は厳しいフォームであり、その中で、いかに投球の幅を広げて行けるのかが、今後の大きなポイントになると思います。けして球質が悪いとは思いませんが、打力のある東北高校の各打者には、芯で捉えられる場面も少なくありませんでした。
結局甘く入った球を、狙われ緒戦敗退。課題を多く残す形となりました。春までに、投球に工夫が見られるかに注目したいと思います。ただこの試合を観る限り、投手としての底は見えてしまったかなと言うのが、率直な感想。ただ野球に対する姿勢は悪い選手ではないので、あとは創意工夫できるセンス・器用さがあるのかが求められます。
東北には、それほど図抜けた選手はおりませんでしたが、各打者の打力はしっかりしておりました。エースで4番の上村 健人(2年)は、投手としての引き出しも多く、打者としても力のあるバランスの取れたプレーヤー。東北の各打者は、TV中継などでしっかり見極めたいと思います。
金沢では、3番の中村 優作(1年)中堅手が、なかなか守備が上手いかなと思って見ておりました。ちょっとどんな選手なのか、注目してみたいと思います。
神宮球場第三試合 神奈川大 VS 環太平洋大
環太平洋大は、全国大会に初めての出場だと思いますが、昨秋見た時に、しっかりしたチームだったので記憶に残っております。中でも一番の尾中 博俊(神村学園出身 4年)中堅手のベースランニングの速さは一級品。立ち上がり制球の定まらなかった 神奈川大・木村 佳吾(九州国際大附出身 4年)投手から、目の覚める三塁打を放ちました。ぜひ、これからも野球を続けて欲しい好選手です。
試合の方は、環太平洋大のエース・岡野 公保(広陵出身 3年)右腕が、135キロ前後~MAX139キロぐらいのストレート中心にバランスの取れた投球。神奈川大の木村の135キロぐらいで、投げ合いとなりました。私は、私用があったので、3回ぐらいで球場をあとにしました。
今年は、初めて試合数をカウントしたところ、計108試合と言うことがわかりました。途中には、転職と言う事態に陥り充分な観戦ができなかったり、10月からは体調を崩し生観戦が一ヶ月近くできないなど、苦しい中での一年でした。その影響は、ドラフトにも出てしまいましたが、最低限の観戦は確保できたかなと自分自身思っております。来年は、もう少し充実した観戦・レポートを目指して活動して参りたいと思います。一年間観戦に携わって頂いた皆様、本当にありがとうございました。
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