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プロ野球ドラフトサイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男が、日本中を駆け巡り本音でトーク!

3 NTT西日本 VS かずさマジック

先日のプロ野球の教育リーグも含めると、今年3試合目の観戦となりました東京スポニチ大会。今日は、陽のあたる場所で観戦していれば温かいだろうと思い、あまり武装しないで行ったのが間違いでした。神宮のバックネット裏は、この時期早々日陰になり、思いのほか寒い観戦となりました。そのため陽の当たっていた一塁側や三塁側から観戦したり(もちろん他にも理由がありましたが)、神宮球場内にあるモニターで試合を観ることで、試合前から3試合目のタイブレイクまで確認して帰りました。神宮球場内のモニターが新しくなったのですが、以前よりも大きなモニターなったものの、位置が前より高いのが少々気になりました。まあ今回は、新しい試みとしてバックネット裏から以外から、いろいろな視点で選手をみようと言うことも時間があったので行ってみた次第です。

神宮球場第一試合 NTT西日本 VS かずさマジック

NTTの先発は、2年前のこの大会で彗星のごとく現れ評判になった安倍 健輝(25歳・近畿大出身)投手、一方のかずさは、大学選手権などでも活躍した 久保 貴広(24歳・北海道東海大)と言う、比較的似たタイプの先発でした。

NTTの安倍 健輝は、入社間もないスポニチ大会で我々を驚嘆させてくれたものの、都市対抗の時期には調子を崩し、更に昨年もイマイチぴりっとしない内容でした。それでも名門・NTT西日本の主戦として活躍し続けてきた投手。球速は、コンスタントに140キロ台を超えてきており、私のガンでもMAX93マイル(148.8キロ)まで記録するなど、ボールの勢いはほぼルーキーイヤーのスポニチ大会の時に戻りつつありました。変化球は、スライダー・チェンジアップ・フォークなどがあるのでしょうか?この投手は、ストレートを魅せ球にして、変化球とのコンビネーションで仕留めるタイプ。

この日は、少し速球が甘く浮いた球を痛打されておりましたが、ピンチでも踏ん張ったり、余計な四球も交代する終盤までは出さない安定した内容。ただ試合を見ていて、警戒する必要もないランナーに牽制を多く投げたりと神経質な一面を魅せたり、ランナーを出すと少しマウンドでふわふわしたりと、そういった精神的な部分で少し弱いところがあるのかな?と言う印象は受けました。あれだけの球と投球ができる選手なのに、安定した成績を残せない陰には、精神面の不安定さが要因かもと感じられます。しかしその辺の部分も、今日はかなり成長しているのではないかと言う踏ん張りは魅せてくれました。それでも今日の内容を年間持続できるのであれば、ドラフト指名も意識できるところにまで来ているのかなと思います。一応の合格点を与えられる投球でした。

一方のかずさの久保 貴広投手も、オーソドックスなフォームから130キロ台後半~MAX90マイル(144キロ)を記録。神宮の表示でも146キロまで到達しておりました。こちらは、安倍投手ほどボールの手元までの勢いはないのですが、それでも一冬超えて少し球速がアップしてきている気が致します。

この投手も速球を魅せ球にしつつ、スライダー・チェンジアップなどをおりまぜて来るコンビネーションで勝負するタイプ。低めに切れこむ横滑りするスライダーが武器ですが、チェンジアップが高めに甘く浮く球を痛打される場面が目立ちました。ストレートもドラフト候補となると球威・球速共に平均的で物足りないのですが、打たれているのはストレートよりも高めに甘く入る変化球。変化球の精度UP、細かい制球力の向上が今後の課題でもあります。非常にピッチングを組み立てられる、投手らしい投手といった感じですが、プロと言う凄みが球にないのが残念です。ドラフト候補と言うよりは、長く社会人で活躍して行くタイプではないのでしょうか。

野手では、NTT西日本の2番打者・梅津 正隆(25歳・九州共立大出身)遊撃手が目立ちました。172/73 右打ちの小柄なショートなのですが、二番打者らしくボールを多く投げさせて粘るイヤラシイプレースタイル。内角の高めの球で詰まらされても、しっかり振り切っているのでライト前に運んだり、この日はホームランも放ち、パンチ力のあるところも魅せてくれました。遊撃手としても派手さはないのですが、堅実で地肩も悪くありません。プロレベルに混ぜても、ニ遊間を担うだけのディフェンス力はあります。高い野球センスと頭脳がある選手であり、内野手の層を厚くしたい球団には好い選手ではないのでしょうか。個人的には、この一年注目して行きたい選手でした。

NTT西日本は、最後にエースの吉元 一彦(25歳・大産大出身)投手を投入。こちらもNTT入社した頃から、ずっと主戦として活躍してきた投手です。球速は、130キロ台中盤~MAX88キロ(140.8キロ)程度と派手さはありません。フォームもごく普通ですし、その速球も手元で切れるとか伸びがあると言う類ではないわりに、以前から不思議と社会人の打者が空振りをする理由がよくわかりません。ただ勝負どころでの制球力はある投手なので、試合の要所締め、試合を壊さない安定感があります。ドラフト候補と言うよりは、社会人の不動のエースタイプの好投手です。

(試合の印象)

NTTでは、お目当ての安倍がチェックでき、エースの吉元も見られ目的を達成できた試合でした。安倍や梅津などルーキーイヤーで頭角を現すも、指名解禁の昨年のアピールに欠けていた選手の巻き返しが期待できたのは、嬉しい収穫。

かずさでは、注目の久保をこの試合で確認。しかし一番見たかったのは、一度も観たことがない 平山 誠弘(24歳・第一工業大)投手と言う投手でした。この投手は、140キロ台後半の球速を誇ると言うことですが、何度見ても観戦できないので、総合力で課題があるのではないかと思います。今年こそ確認できればと思いましたが、また宿題を抱えることとなりました。
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