東南西北
プロ野球ドラフトサイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男が、日本中を駆け巡り本音でトーク!
31,32,33 春季千葉大会
千葉の袖ヶ浦まで春季千葉大会を観に行ってきました。朝3時に起きて5時半に出発ですから、普段の遠征と同じような感覚でした。心配された雨も無事回復し、試合の方は定時から始まりました。

袖ヶ浦球場第一試合 専大松戸 VS 佐倉西

専大北上の先発は、お目当ての上沢 直之ではなく、林田 かずな(3年)投手。中背でガッチリした体格の投手です。けして伸びやキレがあるわけではないのですが、高めのストレートには勢いがあり、どうしても佐倉西打線は、この球に手を出してしまい討ち取られます。球速は、コンスタントに140キロ前後を出しており、降板した7回まで初回のペースを維持するなど、力投派の割にスタミナがある投手です。MAXは、89マイル(142.4キロ)で、カーブ・スライダーなどがあり、それほど細かいコントロールはないのですが、四球で自滅すると言うことはなさそう。ただ全体にボールが高いので、その辺が気になるところでしょうか。夏に向けて、上沢以外に馬力があって力強いこの投手がいるのは、かなり強味。高校からプロに行くようなスケール型ではないのですが、将来的には140キロ台後半ぐらいを連発できる速球派に育っても不思議ではありません。大学などに進んでからも、注目して行きたいですね。

今日のお目当ての上沢 直之(千葉・専大松戸)投手は、8回にようやく登場。均整の取れた体格から、バランスの取れたフォームで投げ込む、非常に投手としてのセンスを感じさせる素材。所作やピッチングスタイルからも、きめ細やかさを感じさせる投手らしい投手。その投球は、打者の外角中心にボールを集めてきます。細かい制球力や、まだボールに凄みみたいなものは感じませんが、それでもコンスタントに140キロ前後でますし、無理しなくても91(145.6キロ)・91・92(147.2キロ)あたりの球速を刻んで来るのは、圧倒的に持っているエンジンが違うのでしょう。

またこの投手、配球のほとんどがストレートなのですが、どうも外角よりの球はカット気味に流れて130キロ台後半。低めに行く球はツーシーム的に沈み130キロ台中盤ぐらいのようで、ストレートをフォーシーム・ツーシーム・カットボールと使いわけることで、ストレート中心の投球を組み立てております。2イニングの間に、1球ずつぐらいしか投げませんでしたが、カーブやスライダーなどもあります。フォームが実にコンパクトに上手くまとめられ、更にバランスがいいです。今はあまり変化球を投げませんが、将来的には良い変化球も修得できそうな腕の振りです。そういった意味では、高校時代はストレートばかりで変化球レベルは低かったけど、教えれば良い変化球が投げられそうだった唐川 侑己(成田-ロッテ)の高校時代を彷彿させますし、投手としての雰囲気は、涌井秀章(横浜高-西武)の高校時代を思い出されます。そういった投手達と比較しても恥かしくない素材であり、そういった投手としてのセンスと、まだまだこれから伸びる伸びしろを多くの残している投手だと思います。夏までに更に進化するようだと、上位24名(2位以内)で消える素材ではないのでしょうか。現時点では、驚くほどの球や完成度はないのですが、プロ入り後は見違えるほどよくなるかもしれませんね。

専大松戸あたりには、ぜひ関東大会にでも出場してもらって、できれば今度は先発をしている上沢を観てみたいと思います。また、3番を打っていた捕手もなかなかの強肩捕手でしたし、千葉でも上位を狙えるチームだと思います。また敗れた佐倉西も、先発の背番号10の後藤(3年)投手は、120キロ台後半ぐらいでしたが、もっと速く感じさせる投手で、スライダーとのコンビネーションで専大松戸打線相手でも粘りの投球を魅せておりました。けして名前があがっているような投手でもないのに、こういった力のある投手がゴロゴロいるのは、野球王国千葉の底辺の広さを感じさせます。強風でミスも多かったのですが、なかなか良いチームだったと思います。

市原臨海第二試合 市立柏 VS 千葉経大附

試合が終了すると袖ヶ浦駅まで歩き、一緒に観戦していた方と走って来た電車に飛び乗りました。その方とは、電車で別れ、市原臨海からはタクシーで球場まで。おおよそワンメーターどころか1500円ほどかかってしまいました。やはり駅までレンタサイクルがあるとの話しだったので、それでも利用すれば良かったと少々後悔。そこまでして急いだのは、市原の第二試合に、これまたプロ注目の投手が出ると聞いていたから。多くのスカウトが、私と同じように市原臨海に移動してきました。

その注目の投手とは、森 和樹(市立柏 3年)投手。185/92キロの巨体から豪快に投げ降ろして来る力投派で、初回から140キロ台を連発。MAXで92マイル(147.2キロ)を記録しておりました。現時点でのパワー・勢いと言う意味では、さきほどの上沢 直之(専大松戸)よりも上と言うぐらいの力強さがある投球。ただ立ち上がりなどは、力でねじ伏せようと言う意識が強く、ボールが高めに上吊ります。特に「イチ・ニ・サン ダ~!」と言う感じで、打者からもタイミングを合わせやすい一辺倒な力任せの投球なので、全国レベルの打力がある千葉経大附打線には痛打を浴びて失点を重ねて行きました。

けして野球への姿勢が悪とは思いませんが、普段の所作からもプレーが雑。投球自体も力勝負だけで、きめ細やかさやセンスは感じられません。そのため終盤でも球速は140キロ台を記録しておりましたが、甘い球を簡単に合わせられておりました。しいて実戦的なところがあるとすれば、カーブやスライダーと言う変化球が、割合低めに集まっていた点でしょうか。高校生としては破格のパワーの持ち主ではありますが、上のレベルで使えるレベルになるまでには時間がかかりそうな素材型。今のままだと、将来150キロ台を連発しても不思議ではありませんが、ただそれだけの投手で終わる可能性も充分あります。もう少し投手としてのセンス・丁寧さを身につけないと大きな壁にぶつかりそうです。その壁を乗り越えて行けるだけの幅や引き出しは、残念ながら感じられませんでした。この絶対能力を買って指名する球団が出てくるかもしれませんが、私なら今の時点ではリストに入れることはないと思います。夏の大会に向けて話題になると思いますが、何処まで進歩できるのか注目したいですね。

千葉経大附は、背番号9を付けた主戦・藍野 昌弥(3年)投手は、最後まで登板せず。ブルペンでは早くから準備をしておりましたが、夏に向けて無理してまで手の内を見せなかったのかもしれません。打者では、一番の猪又 弘樹(3年)や4番の伊藤 秀悟(3年)の名前があがっておりましたが、むしろ目を惹いたのは3番を打っていた 三澤 と言う背番号5を付けた一塁手。市立柏では、4番・遊撃手の船橋と言う選手が目立っておりました。船橋は、守備・肩は並レベルでしたが、打席での集中力があり、打力がある選手。夏もし観る機会があったら、もう一度注目してみたいと思います。

市原臨海第三試合 習志野 VS 柏日体

前日目の持病が出て早めの就寝をしたのですが、その調子が回復しきれないまま3時起き。袖ヶ浦の時は、違和感を感じながらも大丈夫だったのですが、市原臨海の第二試合の終盤あたりから、かなり調子が悪く集中力を欠いての観戦となりました。

習志野のお目当ては、昨年の春季大会からマークしている泉沢 涼太(千葉・習志野)投手。均整の取れた体格、土台のフォームにセンスを感じさせる選手で、この日も最初からブルペンに入って投球しておりました。ただ先発は、大野と言う投手。この投手が心配だったのか、試合開始前から、いつでも投球できる体制にありました。一方の柏日体は、プロ注目の投手・鈴木 康平(千葉・千葉明徳)投手のいる千葉明徳を緒戦で破ったチーム。1番・遊撃手の市川や捕手など、各選手のポテンシャルは想像以上に高いチームでした。ただ野球をしっかり教えられないのかな?プレースタイルがいい加減過ぎて、どうも好感が持てないチームでした。

習志野は、昨年私が観戦に行った試合では当たりに当たっていた 宮内(3年)遊撃手は、この日も3番で出場。ただ試合前練習のスローイングなどを観ていると、どうなのかな?と言う印象は受けます。むしろ目を惹いたのは、4番を打つ 藤井 拓也(3年)三塁。こちらは、打席での集中力・選球眼が素晴らしく観るべきものがあります。この選手に関しては、今後もう一度じっくり観てみたいなと思わせるものがあります。

結局試合の方は、序盤から習志野の一方的なペース。更に大野をあまり打てそうもなかったので、3回に入ったところで会場をあとにしました。最後まで泉沢の登板はなかったそうで、試合は私の予想通り5回コールドで終わりました。


具合は悪かったのですが、10年ぐらいぶりに市原臨海から五井の駅まで歩きました。30分ぐらいだと思いますが、ひたすら真っ直ぐの直線の道なので、それほどこの季節は苦にはなりません。と言っても行き帰り両方、それも暑い季節になると考えてしまいます。ここ数年は、ここの球場に来る時も車だっただけに、どうなのかなと思いましたが、次回来る機会があったら今度こそレンタサイクルを試してみようと思います。ただこの日は、レンタサイクルは止めて正解だったかと。私が帰る時には、内房線も強風でダイヤが乱れていて、特に橋を渡る時は歩くのも困難ぐらいの強風でした。もし体調が悪くフラフラしているのに、荷物抱えて煽られたら転倒していたかもしれませんでしたから。ただ帰りの電車は、座ることができても気持ち悪く、何度か途中下車しようかと思ったほど。人間、あまり無理はいけないなと改めて思った次第です。観戦も更新もマイペースを大事に、これからもやってゆきたいと思います。

(今日の感想)

最大の目的であった上沢だけでなく、先発のの専大松戸勢が観られたのは収穫でした。林は、なかなか観られない投手だったそうですし、上沢の素材の良さは確認できました。

また(市立柏)投手も、思いのほか速かったので観られて良かったです。泉沢を確認できなかったのは残念でしたが、今年の千葉には5,6人140キロ台を記録できる投手がいると言われる(スカウト談)のうち、今日は3人を一挙に確認できたのは大きかったです。野手も今日観戦したチームに関しては、大方の目星がつきました。次回観戦する際には、もう少しじっくり見てみたいと思います。

あとは、千葉大会は夏のTV中継も充実している県(今年はどうなるかわかりませんが)なので、その辺にも期待して補って行ければと考えております。あとは、春の関東大会が千葉で開催されるので、そこで上位4位チームが開催県なので出場になると思います。今日の観戦で補えなかった部分は、関東大会で補えればと思っております。体調は悪かったのですが、収穫の多い一日となりました。
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