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13、14 4/6(水) 東京都春季大会1

昨年は、随分と足繁く通った東京都の春季大会に、ようやく初めて足を運びました。それは、江戸川市民球場の第一試合と大田Sの第二試合に、プロ注目の逸材が現れると言う話だったからです。

江戸川球場は、東西線の西葛西の駅から徒歩10分もかからない非常にアクセスの良い球場。毎年1回ぐらいは来る球場なのだが、この日は降車駅を間違えて葛西駅で下車。更に西葛西から球場までの道も間違え、試合前10分前には着く予定が、すでに会場に入った時は1回裏に入るところだった(吉本の投球が始まる直前)。そのため球場入り前に、すでに多くのエネルギーを使っていた(笑)

江戸川市民球場 足立学園 VS 創価高校

この試合の注目は、なんと言っても昨年から注目されてきた 吉本 祥二(足立学園)投手が、最終学年に入ったからだ。スタンドには、日米の多くのスカウトが集結。試合前から、注目の高さを伺わせる。吉本は、初回から140キロ前後のストレートを投げ込み、私のガンではMAX89マイル(142.4キロ)し、新聞記事によると146キロまで記録したスカウトのガンもあったそうな。

確かにコンスタントに、この時期の高校生が140キロ台を出すことは高く評価する。格段球に伸びやキレは感じさせないが、ボールに勢いがあるのは確か。横滑りするスライダーとのコンビネーションも、細かい制球・単調なコンビネーション・タメのない一辺倒のフォームのため、味方が初回2点を先制してくれたものの、そのリードを守りきれず逆転される内容。観て思ったのは、投手としての引き出しの少なさ。結局球種も少なく、コントロールもアバウトなのだが、いずも同じリズム、同じ投球をするために、創価打線に狙い打たれるのだ。ただ単に速い球をストライクゾーンに投げ込む、それだけの投球でしかない。多くのスカウトが3回終了で席をあとにしたように、それ以上の引き出しはなさそうだと思わせるのに充分な投球だった。現状は、素材重視の球団が出てきて、下位指名~育成枠を用意するかと言う評価が妥当だろう。指名が見送られても、不思議ではない内容だった。

一方の創価大は、背番号12をつけた 池田 隆英(2年)右腕。こちらも、コンスタントに135キロ前後(MAX86マイル・137.6キロ)を記録するなど、なかなかボールに勢いが感じられる。突っ込むように投げ込んでくる吉本に比べると、ゆったりと「間」を作って投げられる投球フォームには奥行きが感じられ、180/73 の恵まれた体格も相まって、来年に向けて楽しみな右腕。吉本にはボールの勢いでは劣るものの、投手としての将来性では、こちらの方が上でないかと思える素材だった。順調に伸びて行けば、来年の今頃は東京都でも話題の投手に育っているのではないかと期待。

3回から創価は、エースの小松 貴志(3年)投手は、球速は133,4キロぐらいだったが、エースらしくまとまった右腕。ブレーキの効いたスライダーに、両サイドに散らせるコントロールもあり、勝利に呼び寄せる好投を見せた。打撃でも非凡な能力があるそうだが、この日は2打席程度で球場を移動してしまったので、その辺はよくわからず。機会があれば、夏にもう少しじっくり観てみたい。


江戸川区民球場から大田Sへの移動は初めての試み。西葛西~日本橋に出て、浅草線の大門。そこから地下通路を通って浜松町の駅に。浜松町からモノレールで大井競馬場前で下車。駅からは、徒歩10分程度の道のりだった。大田Sに来るときは、必ず愛車を使ってきていたので、歩いて来るのは7,8年ぶりぐらいか。前は京急の平和島駅から30分以上歩いて来ていたこともあった。ただ結構乗り換えなどでも歩いたので、この日が真夏でなくて好かったとホッとする。球場に着いた時は、丁度第一試合も終わり、第二試合の帝京のノックをしていた時だった。球場には、江戸川で私よりも一足早く出たスカウトの多くが、すでに球場入りしていた。オレもタクシー使いてぇ!

大田S第二試合 帝京 VS 世田谷学園

帝京・前田監督が相変わらずノックをやっているのを感心しながら観ていたあと、世田谷学園のノックが始まった。前田監督も上手いと思っていたのに、世田谷学園のノッカーも、スイッチで実に上手くノックをするのに驚く。ノッカーの上手いチームは、例外なく守備が鍛えられているチーム。少なくても世田谷学園が、守備から乱れるチームではないことは、試合前から予感させるものがあった。

帝京の注目は、なんと言ってもドラフト上位候補の呼び声高い 伊藤 拓郎(帝京)投手。投球練習の際のミット音が、高校生離れした迫力。試合が始まると力強い130キロ台後半~140キロぐらいのストレートを投げ込んでくる。ただ立ち上がり、甘く高めに入ったストレートやスライダーを狙い打たれ3失点。1回を持たずして、不甲斐ない投球をする伊藤を降板させてしまった。

伊藤は、リズムが乗り切る前に降板したと言うのもあるのだが、ストレートも制球が定まる前に、135~140キロ程度に留まっていたし、元々伸びに欠け空振りを誘うと言うよりは球威で詰まらせるタイプ。それだけに高めに甘く入れば合わされやすい特徴がある球質。落差のあるフォークで三振なども奪っていたが、正直、成長しているようには思えなかった。仮に上手く試合に入って行けたとしても、一年生の時からどのぐらいの上積みがあるのか?と言う疑問は最後まで拭えない内容。このままだとドラフト上位どころか指名も怪しいかもしれない

この選手は、試合前整列でも先頭を切って集まるような積極的選手ではない。ただそうかと言って、投球練習の最後の球でも手を抜いて投げると言うタイプでもない。打席でも前の打者の対戦には集中してみているし、打席に入る時にも足場をしっかり固めるなど、こだわりもそれなりに感じられる。野球への意識・試合への集中力も悪くないのだが、何が何でも自分がと言う貪欲さ・オレがオレがと言う前に出て行くような闘争心があるタイプではないので、その辺が非凡な資質がありながらも、伸び悩んでいる要因なのかなと思えてくる。この敗戦を契機に、何か自分の中の殻を破れるのか、夏に向けて注目してみたい。

世田谷学園では、相沢と言う実に緩いカーブを投げるサブマリンの球に対し、帝京打線が待ちきれず凡打の山を築いた。ただこの背番号12を付けた相沢は結構ストライクは先行してくるし、ボールになるスライダーなども織り交ぜ、打ち気に焦る帝京打線を完全に手玉に取る。またそれを支えるしっかりしたバックの守りも高く評価したい。

世田谷学園は、送りバントをきっちり決めたり、盗塁で揺さぶったりと試合を常に自分のペースに持ち込み主導権を与えず。3番・石川と言う遊撃手は、好打打者であり、遊撃守備も中々の強肩で、試合ではホームスチールも決めるなど、野球センスを感じさせる選手だった。あまり話題になっていないようだが、注目してみても良さそうな選手。

帝京では、2番手で話題の渡辺 隆太郎(1年)一塁&投手が、登板。こちらは、ガッチリした体格から投げ込まれる左腕で、球速こそ125~130キロぐらいだったが、それ以上に感じさせるボールの勢いと鋭い変化球は投げていた。ただ将来的には、5番打者を務めていた打撃の方ではないかと感じられる内容。この渡辺からも得点を加え、世田谷学園が帝京を破ると言う金星をつけた。


ただ帝京にとっては、これが春で好かったなと言う印象。毎年帝京は、甲子園に出れない時は、こういった大型チーム故の脆さを出して負けることが多い。ただ世田谷学園の奇襲に、これでもかと言うほどハマってしまった感じで、もう少し創意工夫は出来なかったのかなと思ってしまう。打線は、同じくドラフト候補であった 松本 剛(3年)内野手を怪我で欠く布陣。この経験を糧に、夏の巻き返しに期待してみたい。またこの世田谷学園が、何処まで勝ち上がって行くのか、それはそれで大変興味深い。けして帝京に勝ったのは、フロックではないチームだから。
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