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22、23 4/18 春季神奈川大会2

今年2度目の春季神奈川大会を観戦に、地元横須賀スタジアムまで足を運んできました。

横須賀スタジアム 第一試合 慶応 VS 藤嶺藤沢

この試合のお目当ては、谷田 成吾(3年)右翼手。すでに高校通算60本塁打以上をかっ飛ばしている県下随一のスラッガー。第一打席で、高めの甘い球をいきなりスリーベース放つなど片鱗を魅せてくれた。ただ打席に入る前の意識などを見ていると、まだまだ高校からプロで野球をと言う鋭さは感じられず、今は大好きな野球を楽しんでいるといったアマチュア的な選手。打撃はパワフルだが、スイングが鈍く全国レベルの投手相手にはどうかな?と言う印象を受けたし、素材としてはやや柔軟性に欠けるきらいがある。

試合前練習を見ていたが、打球への反応・キャッチングも並で、地肩もそれなりといった感じ。塁間4.45秒前後の走力も合わせると、守備・走力でのアピール度に欠ける選手。付属の慶応にでも進んで、もう少し腕を磨いてからと言う素材ではないのだろうか。

また昨夏も活躍したエースの三宮 舜(神奈川・慶応)投手も、試合途中から登板。キレのある球と変化球とのコンビネーションが冴える実戦的な左腕なのだが、確かに球速よりも遥かに切れる速球の質は良いのだが、いかんせん125~後半程度の球速と高めに球威のない球が浮き、痛打を浴びる場面が目立った。元来カーブ・スライダー・スクリューなどとのコンビネーションが冴える選手ではあるが、正直伸びていないなと言う印象。どうしても体格に恵まれないキレ型投手は、なかなか下級生~上級生に向けて思い通り伸びにくい傾向にある。彼も大学などに進むと、ピッチングが上手い投手なので活躍して行ける投手に育つかもしれない。いずれにしても、高卒プロと言う雰囲気ha
してこない。

これは、一つ慶応高校と言うチームの体質にあるようだ。声も出て、チーム全体で試合を盛り上げて行こうと意欲は感じられるのだが、何処か貪欲さや鋭さがこのチームから感じらない。あくまでもエンジョイベースボールと言う、アマチュアイズムの塊なのだ。この伝統の風土で3年間浸かった選手が、なかなか高校からプロへと言う意識にはならないだろうなと言う気がするのだ。最近は野球に力をいれているので、県下を代表する逸材も毎年のように現れるが、これは一つにドラフト向けて覚えておきたい。また先発した斎藤と言う投手がいたのだが、この選手の打撃に少し光るものを感じたことを、最後に補足しておきたい。

横須賀スタジアム 第二試合 桐蔭学園 VS 創学館

近年の神奈川のベスト8レベルの学校同士の対決だが、この試合を見る限り、桐蔭はベスト4以内レベル・創学館はベスト16ぐらいの力のチームかなと言う印象を受ける。桐蔭は、ここ数年のチームに比べると力が充実していそうで、このまま関東大会まで。創学館はやや例年よりも劣るかもと言う印象を受けた。

桐蔭学園の先発は、内海 祐太(3年)左腕。前日の横浜商業戦でも1安打しか許さなかった投手が、この日は8回参考記録ながらノーヒットノーランと一気にその評価を高める活躍。175/81のがっちりした体格の左腕で、これまで精神的に脆い部分があり、その才能を開花させることができなかったそうだ。しかしこの春季大会では、完全に打者を抑えるコツを掴んだ模様。その良い時の感覚と自信を養わせるために、土屋監督はあえて連投をさせたのだろう。しかしこの二日間の経験は、彼の野球人生を大いに変えることは間違いない。

テンポよく躍動感溢れる投手です。球速は、130~MAX85マイル(136キロ)程度ですが、実際にはプラス5キロぐらい速く感じさせるボールに勢いがあります。変化球は、カーブ・スライダー・スクリューとひと通りあるのですが、この日は低めに切れこむスライダーと外に逃げるスクリューで三振の山を築きました。それほど細かい投球をすると言うよりは、勢いでガンガン行くタイプ。何か吹っ切れたかのような力投ぶりでした。

また特筆すべき点は、ほとんどのクィックモーションが0.9秒台と言う破格のタイムで投げ込みます。それだけこの日は、テンポもよく身体のキレも良かったのでしょう。恐らく関東大会に進めば、話題になる投手の一人です。少し前に、木更津総合に田中 優(明大)と言う左腕がおりましたが、なんとなくこの選手が春季大会で活躍したのを思い出しました。彼ほどの強心臓でガンガン行く力投派ではありませんが、力量的には近いものを感じます。そのため高校からプロと言うタイプではなく、彼も大学などで実績・実力を養ってから更に上のレベルの野球が見えて来ると言う選手だと思います。神奈川には、昔からそういった選手が多く、また大学でしっかり伸びる選手が多くいるのも特徴です。

創学館の先発は、住吉 志允(3年)投手。右のサイドに近いスリークオーターで、県下を代表する好投手の一人です。球速は、内海と同じぐらいで常時130キロ前後~MAX85(136キロ)マイルであり、この投手は伸びのあるストレートとシンカーとのコンビネーション。時々高めに甘く入る球を、桐蔭打線は見逃しませんでした。また佐藤 亮二(3年)捕手は、県下を代表する強肩捕手。塁間を1.9秒前後で投げられるスローイングには、なかなか見るべきものがあります。強力打線とはいえ8番を打つ打力が問題だと思います。

また桐蔭学園の4番・茂木 栄五郎(3年)遊撃手は、県下を代表する強打者の一人。この日は、左中間を破るスリーベースヒットや一二塁間を破るヒットなど、幅の広い打撃を魅せてくれました。遊撃手としては、身のこなし、地肩共にそれほど光るものはないので、将来的には三塁あたりの選手だと思います。ただ二塁あたりがこなせるようだと付加価値が加わって良いのではないのでしょうか。また三塁到達まで11.2秒前後と言う俊足ぶりは、想像以上に走力もあるのだなあと言う印象。むしろその走力を活かして、将来は中堅手あたりも良いかもしれません。ただ全体に気になったのが、守備でも打撃でも身のこなしが固い点。この辺が素材としてはモノ足りません。彼も有力大学などに進んで、野球を続けて行ける素材です。また今年の神奈川県下を代表する強打者だけに、今後は全国レベルでの活躍が期待されます。

桐蔭は、例年以上に好チームだと思います。投手は、藤岡 雅俊(3年)と言う140キロ台を投げ込む右腕もいるようですし、三塁を務めていた若林 晃弘「3年)も投げられるようなので、夏の神奈川大会を勝ち上がって行ける投手陣の駒がいそうですね。まずは、関東大会出場を期待してみたいところです。

(今日の感想)

また今日は、かなり神奈川県下で注目されていた選手が、何人か見ることができました。昨夏も見ている選手が多いので、大体は想像ついておりましたが、やはり大学タイプの選手が多いと言うこと。これは、選抜に出場した東海大相模や横浜高校にも言えることです。果たして今年は、神奈川県下から指名される高校生が現れるのか注目したいです。

あと余談ですが、この試合の途中に選抜優勝の東海大相模が、戸塚高校と言う一公立校に敗れました。私自身観たことがないのですが、戸塚高校には水上 卓也と言う、MAX140キロを誇る投手がいるとのこと。この選手、元々県下の公立校を代表する投手として名前があがっていて気になっていたのですが、県大会の一回戦・二回戦共に完封勝利をしていたので、今日の相模戦でどんなピッチングをするのか気になっておりました。結果は9回を2失点かなんかで抑えたようです。あの相模に土を付けた投手として、夏に向けて大きくクローズアップされてきそうですね。昨日は、横浜高校の小倉元部長も良い選手だとおっしゃっていたので、ぜひ一度来週あたり見に行ってみたいと思います。
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