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26、27、28, 関東選抜リーグ2日目

関東選抜リーグは、社会人の大会の中でもマイナー大会であり、若手を積極的に試す場として利用されることが多い。そのため、普段見られない若手が観られる試合として、我々アマチュアフリークの間では重宝がられていた。しかし今年は、ほとんどの社会人公式戦が震災のため中止。それにより公式戦は、数えるほどしかない。それゆえ昨日などは、多くのスカウトが大田スタジアムに集結し、また各チームとも勝利を意識した起用が目だった大会でもある。ただ私なんかには、相変わらず見慣れた選手ばかりで、正直新鮮味のない二日間を過ごすこととなった。それでも大会二日目の昨日は、ドラフト候補と呼べる選手が出場しており、初日よりは収穫のあった一日ではなかったのだろうか。

前日の寒さに苦しめられたので、駅についてバイクに入れてある雨合羽をカバンに積めようとする。しかしカバンが荷物でパンパンで、なかなか入らない。そんなことをしていたら、試合に前に到着するはずの電車に間に合わない始末。これが、後々大きな仇となる。

更に京浜急行の天空橋からモノレールに乗ったところ、みるみる飛行機が大きく見えるのではないか(笑)。そう私は、球場と反対側の羽田空港に向かってひた走っていた。慌てて戻るも、更に到着が遅れる。そんなんしていたら、今日の観戦目的だった江柄子 裕樹(明大出身 25歳)投手が観られないまま降板してしまったではないか。江柄子は、昨年の同じ関東選抜リーグで観た時に、素晴らしいボールを放っていた。そのため都市対抗予選や都市対抗での活躍を期待したものの、昨年は大事な試合を任されることなくチームは日本一になっていた。そんな彼が脚光を浴びたのが、今年のスポニチ大会。ここで素晴らしい投球をしていたと聞いていたので、私も大変楽しみにしていたのだが・・・。

この日の江柄子は、四球やヒットなどで打者5人で降板したとのこと。特にピッチャー返しを足に受けたか何かで、私が会場に着いた時は2番手の投手に代わっていた。ただ観戦仲間の話だと、最速140キロ強ぐらいの普通の投手になってしまっており、評価に値する内容ではなかったらしい。まあ実際見てみないことには、私自身判断できないのだが、地元神奈川の社会人チームの選手。都市対抗予選などで昨年同様確認できないような状況では、指名されることはないだろう。彼がドラフト候補であり続けるのならば、必ず観戦のチャンスは今後も訪れるはず。私が昨年観た時は、常時145キロ強のストレートで、実に力強い球で押していたのが印象的。果たして、どんな姿でこの反省を本番に活かすのか注目したい。ただ東芝の試合に関しては、都市対抗予選まで観戦の機会がなさそうなので、6月の予選を待ちたいと思う。

大田スタジアム第一試合 東芝 VS セガサミー

私が到着してからの試合の模様を。東芝は、すでに2番手の前田 芳宏(23歳・拓大)投手から3番手・野田 雄大(日大出身 23歳)とルーキーリレーを続ける。野田は、日大時代の一時期だけ145キロ強のストレートでグイグイ押していた時期があったが、それも非常に短い期間で終わった。その後は、チェンジアップやスライダーなどで交わす投球術で、大学生生活を過ごすことになる。この日も135キロ前後のストレートぐらいで、それほど見栄えのする内容ではなかった。やはり一度損なわれたものは、なかなか戻ってこない。そのあとも、ルーキーの小島 慎司(東京国際大出身 23歳)。この投手も昨年、同じ大田Sで行われた新東京リーグの試合で観た選手。長身でスラッとした体型ながら、MAXで135キロぐらいしか出ず、やはりドラフト候補云々と言うスケールは感じない。

一方セガサミーの先発は、ルーキーの木村 佳吾(23歳・神奈川大出身)投手。神宮大会でも活躍した投手だが、この日はMAX86マイル(137.6キロ)程度ではあったものの、腕が良く振れており、ボールにも勢いが感じられた。特にスライダー・チェンジアップなどのキレもよく、結局完投勝利をあげることに。元々社会人でも即戦力になり得るぐらいのマウンド捌きの持ち主で、都市対抗予選に向けてチームの主力投手としての活躍が期待される。

打者では、東芝の3,4番が注目。3番の松永 隆太(25歳・東洋大出身)左翼手は、今や社会人屈指の強打者と言っても過言ではない選手。けして長距離打者ではないが、その勝負強さと強烈な打球は、この日も抜けていた。守備・走力・地肩なども地味なのだが、しっかりやることはやっている選手なので、見た目ほど悪くない。ただプロ受けするタイプではないのが、誠に残念。ただ右の外野手不足のチームには、面白い存在だとは思うのだが。

もう一人の注目選手は、4番の安達 了一(24歳・上武大出身)遊撃。この選手は、大学時代からドラフト候補として注目されてきた選手で、昨年は社会人の新人王にあたる若獅子賞を獲得。遊撃手としてもソコソコではあるが、打撃ではやや対応力に課題があり、ドラフトとなるとパンチ不足と言う印象は受ける。もう少し、変化球への脆さを解消したい。

セガサミーでは、4番を打つ 十九浦 拓哉(東洋大出身 3年目)一塁手が、アマでは滅多に見られないような完璧に振り抜いたスイングで、ラインとスタンドに突き刺さった。この迷いのないスイングを一年間続けられるようであれば、守備・走力でのアピールはなくても、打撃でプロ入りできるかもと言う迫力を感じさせてくれるスイング。社会人を代表するスラッガーとして、今後の活躍に注目してみたい。

第二試合 三菱重工横浜 VS NTT東日本

この試合は、両チームぜひ見てみかった投手同士の先発となった。重工横浜の先発は、鶴田 祥平(2年目・日体大出身)投手。重心を沈めたスリークオーターから常時130~135キロぐらいと、この日は球速が出ていなかった。元来140キロ台の球も連発できるぐらいの投手だったと思うのだが・・・。それでも球速以上には感じさせるビシッとした球質と、スライダー・チェンジアップなどを織り交ぜるスタイル。気になったのは、牽制は鋭いものの、クィックが1.3秒台とあまり上手くないところだろうか。ボールが見やすいのか、両サイドを突いた球を痛打されており、投球フォームに課題を残す内容。よほど夏までに調子をあげてこないと、指名云々と言う内容ではなかった。

一方のNTT東日本の先発は、小石 博孝(立正大出身 24歳)左腕。こちらは、立正大時代からバリバリのドラフト候補であり、今年注目の左腕の一人だ。着地しそうなところから、グィッと前に足を伸ばし着地を遅らせるタイミングの合わせにくいフォーム。球速は、130~MAX87マイル(139.2キロ)程度と球威・球速は物足りなかったものの、カーブ・スライダー・チェンジアップ・スクリューと多彩な変化球を織り交ぜ安定した内容。この投手、投球フォームが微妙なバランスの上で成り立っているので、フォームがピタッと決まらないと投球が安定しない。その辺は、大学時代も春は素晴らしい投球を見せながら、秋はイマイチだったように、年間を通して安定した投球ができるのかが鍵。この日は、制球・変化球共にいい感じだっただけに、これを都市対抗の本番でもできるようだと、ドラフトでも中位ぐらいでの指名は期待できそう。この変則フォーム故に、良い指導者に恵まれないとバラバラになる怖さはあるものの、即戦力の中継ぎ候補としては面白い存在に成り得るだろうと評価する。

打者は両チームもアピールするほどの選手はいなかったのだが、二日間で一番素晴らしい球を投げていたのが、末永 彰吾(2年目 帝京大出身)投手。こちらは、ルーキーイヤーから150キロ級の速球を投げ込むと、都市対抗以降話題になった速球派。常時140キロ台~MAX91マイル(145.6キロ)の速球の勢いは本物で、まさにドラフト候補に相応しい内容。特に左打者の内角に食い込んで来るスライダーのキレは抜群で、左打者には全く見えないよう。更に外角にもシンカーを落とせるなど、変化球の曲がりも鋭い。特にリリーフタイプなので、それほど細かい制球や投球術はないが、大きな破綻があるわけではない。ただ公称175センチの上手投げと言うことなのだろうか?思いの外、各球団のスカウトの反応が宜しくない。スピードガンを当てたり、ビデオカメラに収めている球団は極わずか。最初から体格的に対象外なのだろうか?それとも何か大きく引っかかる問題が他にあるのだろうか?個人的には変化球の鋭さからも、昨年楽天にプロ入りした美馬 学(東京ガス)投手よりも決め手がある分上だと判断したい。できれば都市対抗などで、その実力を遺憾なく発揮してくれれば、中位指名ぐらいでの中継ぎ候補として面白い存在になるのではないのだろうか。5試合観た関東選抜リーグでは、ピカイチの投手だった。

第三試合 日立製作所 vs 鷺宮製作所

鷺宮製作所の先発は、私と同い年の岡崎 淳ニ(39歳・東洋大出身)左腕。川越商業時代に、二度の完全試合を達成するなど、その投球ぶりは今も健在。この日も老獪な投球ぶりで、過去何度も対戦しているであろう日立打線も翻弄していった。とても打てそうもない気配が、周りを支配していた試合。一方の日立は、小松崎 将司(3年目 東海大出身)投手。小松崎は、下妻ニ-東海大と全国で活躍してきた好投手。170センチソコソコのながら、安定した下半身を武器に鋭い速球と変化球を投げ込む好投手。ただこの日は、130~中盤ぐらいと、球速はむしろ大学時代よりも劣化している模様。同タイプの須田幸太(早大-JFE東日本-横浜)が、ボールの勢いを伸ばしプロ入にこぎつけたのと比べると、対照的な状況。人間どのように変わってゆくのかは、予測が難しいなあと改めて思ったりした。

この試合では、日立の一番打者であるルーキーの松本 哲郎(桐光学園-法大出身)中堅手が、リストを利かしたスイングに面白いものを感じさせ、今後注目して行こうと思わせてくれた。また鷺宮の2番打者・狩野 卓也(5年目 東北福祉大出身)遊撃手が、捕ってから素早いスローイングが目を惹いたぐらい。両チームこの後は、どうしても見ておきたいと言う投手の登板もなさそうだったので、試合中盤で球場を跡にすることにした。

(今日の感想)

小石・末永のNTT東日本の二人が、ドラフト充分意識できる内容だったのは収穫。あともみたい選手が、一応チェックできたので、収穫はまずまず。ただ改めて、江柄子の観戦ミスは大きな反省点。ただまだ観戦機会はあるので、笑って済むレベルではあったのだが・・・。

ただ帰り思ったのだが、最寄りの流通センター駅までの乗り換えやグルッとまわって行く時間があったならば、バスのない時間でも平和島駅から25分ぐらいかけて歩いた方が早くて安い気がする。大田スタジアムは、ここ10年ぐらい車でしか来たことがなかったので、アクセス方法が未だに掴めていない。今年は大田スタジアムに足を運ぶ機会が例年以上に多くなりそうなので、いい勉強になったと前向きに捉えたい。う~ん、でも悔しいなぁ(笑)
 
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