FC2ブログ

44・45・46 東都二部+慶明戦レポート

春季関東大会二日ほど観て足を運んだのが、神宮第二球場。今年観戦していなかった東都二部を観戦するためだ。二部とはいえ全国屈指レベルの人材が集まる東都リーグ。この日も140キロ台を叩き出す投手が続出した。

第一試合 拓大 VS 立正大

拓大の先発・池田 望(佐久長望出身 3年)右腕は、オーソドックスな右上手投手で、常時135~MAX89マイル(142.4キロ)のストレートを投げ込む投手。やや肩に力が入り過ぎなフォームで、あまり滑らかさがないものの、落差のあるチェンジアップだかフォークを武器に、スライダーなどを織り交ぜる力投派。この池田は、勝ち星こそ1勝4敗と恵まれないものの、防御率 1.74はリーグ2位の好成績。大卒プロと言うことはないのだろうが、来年シーズンに向けて覚えておいて損はない投手だろう。

立正大は、下本(2年)と言う投手で、こちらは130キロ前後の速球を投げ込む投手。すでに4勝をあげており、防御率も1.81と安定しており、第一戦のマウンドを任せられておりました。打線の方は、9番打者ながら吉田 裕太(日大三出身 2年)捕手が、レフトスタンドへの本塁打など、3安打の固め打ち。打球は、みんな引っ張り専門の打球ばかりで、普段は2割ソコソコと打てるコースが限定されそう。それでも今季すでに3本の本塁打を放つなど、打撃には観るべきものがありそう。

拓大も4番の180/80 の数字には見えない巨体の 石渡 千佳士(志学館出身 4年)DHの強打者中心に、気合いの入ったプレーヤーの馬淵 烈(明徳義塾出身 4年)三塁手がチームを盛り上げるなど、数年前の日本一チームに一歩も引かない試合を展開だった。

第二試合 専修大 VS 東農大

東都二部に足を運んだのは、農大の先発を務めた 吉原 正平(東筑紫学園)投手の現状を観たかったから。ただこの考えも同じだったのか、某球団も複数のスカウトで視察していった。吉原は、172/75 の小柄な右腕ながら、先発でも常時140キロ台~MAX91マイル(145.6キロ)を投げ込める馬力のある投手。変化球もカーブ・スライダー・チェンジアップなど一通りの変化球を投げ込める。ただフォームのタイミングが単調で、この日も「イチ・ニ・サン」のタイミングでホームランされるなど、投球フォームの間が一定なのが欠点。その欠点を補うために、内角への厳しい攻めなどを見せるのが特徴。東都二部でもトップクラスの球を持ちながら、今シーズンは1勝3敗 防御率 2.90 と安定感はイマイチ。チームでは絶対的なエースではあるのだが・・・。こう考えると、やはり大学プロとなると厳しそうで、社会人などに進むことになりそうだ。球には力がある投手なので、これからも注目して行きたい1人だったが・・・。

驚きだったのは、専修の先発が1年生の 池田 駿(新潟明訓出身)左腕だったこと。高校時代に比べる相当パワーアップしており、非常に球威のある130キロ台後半~MAX90マイルのストレートには見応え充分。やや癖のあるフォームではあるが、スライダー・スクリューなども織り交ぜる。今シーズンは、2勝0敗 防御率 2.23で規定投球回数にも達する活躍。どことなく大学の先輩である江草(阪神)投手を彷彿させるところがある。これからの成長を期待したい楽しみなニュースター誕生だった。

農大では、2番手で登板した 高木 伴(市立川口出身 3年)右腕の投球が目立った。高木は、市立川口時代からプロ注目の本格派だったが、3年夏は故障などで充分なアピールができなかった。180/70 の均整の取れた体格の持ち主で、岩隈(楽天)投手テイストのフォームから投げ込むコンスタントに140キロ台を超えて来る投手。それほど威圧感のあるフォームでもなければ、球速ほどの迫力は感じないものの、それでも最速92マイル(147.2キロ)を記録する能力は、来年のドラフト候補としてマークできる素材。横滑りするスライダーとのコンビネーションも、抜け気味のカーブや変化球レベルがイマイチなのが課題だろうか。いずれにしても、いいものが観られたと言う嬉しい収穫だった。

また専修も2番手に春山 大介(桐蔭学園出身 3年)右腕が登板。こちらも、桐蔭学園時代から県下では知られていた速球派で、勝負どころでのストレートには観るべきものがある。変化球は、カーブ・スライダーなどオーソドックスなスタイルだが、力を入れたストレートはMAX91マイル(145.6キロ)を記録。やや一辺倒な部分はあるが、今シーズンは 防御率 1.26 で現在防御率1位の活躍。来年のドラフト候補と言うよりは社会人タイプだとは思うが、力のある投手だけに覚えておきたい1人だった。

野手では、巨人の育成枠を蹴って大学に進んだ 陽川 尚将(金光大阪出身 2年)二塁が、だいぶ地に足の着いたプレーを見せるようになってきた。この日も二塁横のライナーをダイビングキャッチで好捕したり、外角のストレートをライトスタンドに叩き込むなど華のあるプレーを披露。打率こそ.244厘と粗いものの、すでに本塁打3本を放つなどパンチ力は健在だ。

4年生になった 樺澤 健(前橋商)遊撃手は、タイミングがあっていなかったが、最終打席で左中間スタンドに文句なしの一発を放つ。打率は、二部でも.318厘程度と粗さは相変わらずだが、4本塁打の長打力は東都二部屈指の長距離砲だろう。卒業後プロとなると厳しそうだが、社会人での活躍が期待される大型野手。

専修では、やはり一番打者の矢幅 勇人(相洋出身 3年)中堅手が際だっている。172/73と思えない大きく見せる選手で、強肩・俊足ぶりが際だつスピード感溢れるプレーヤー。打撃も2本塁打 .321厘 とパンチの効いたプレーヤー。来年のドラフト候補としてマークしたい総合力では東都二部屈指のプレーヤーだった。


神宮球場第二試合 明大 VS 慶大

第二試合を最後まで見終え、向かった先は隣にある神宮球場。7回になると入場料は無しと言うことで、7回に入るのを待って入場。明大の投手は、今シーズン未確認だった 森田 貴之(大垣日大出身 4年)右腕。ストレートは上吊ってはいたものの、投げ込んでくる球の迫力は、今年観た投手の中でもNO.1ではないかと思えるほどの常時145~MAX94マイル(150.4キロ)のストレート。更に一度浮いてから沈むような独特のスライダーとのコンビネーション。ただストレートの威力は図抜けているものの、追い込んでから武器になる変化球がないのは課題。変化球レベルが低く、イマイチ信頼が置けないのか、今シーズンもリリーフ中心の登板。5試合を投げて、防御率0.93 と言う数字ながら、プロとなると総合力ではどうだろうか?本当に、ストレートの勢いは素晴らしいのだが・・・。

慶応の方は、昨年1年生ながら活躍した 山形 晃平(土佐出身 2年)右腕。コンスタントに145キロ前後~MAX92マイル(147.2キロ)とボールに勢いは感じられるものの、スライダー・カットボールを織り交ぜるも、追い込んでから粘られて決め手の無さを露呈。同じような体格の森田と比べると、ストレートで圧倒するだけのものは残念ながらまだない。もう少し投手としての幅を広げて行かないと、ただの球の速い投手で伸び悩む可能性が高いので、引き出しを増やす努力を期待したい。

慶応は、最後に大量リードながら 福谷 浩司(横須賀出身 3年)右腕。今シーズンは、ゆったりしたフォームから実にしっかりした投球ができるように成長。今やアマ屈指のリリーバーへと成長した。ただこの日は、大量リードでの登板にむっとしたのか?あるいは、捕手との呼吸が合わなかったのか?イライラしての投球が、目に見えてわかった。せっかく無失点登板を続けていたそうだが、雑な投球内容で記録もストップ。高校時代から気持ちで投げるタイプの投手だったか、その悪い方が顔を覗かせた瞬間だった。久々にグダグダの福谷を観たが、気持ちが乗らないと、こんなにいい加減なピッチングをするんだと言うところが観られたのは、とても参考になったところ。最近は、随分大人のピッチングをするようになったなと思ったものの、本質は変わっていないのだなと言うところがわかった。まあいずれにしても、来年の上位指名は揺らがないまでに成長し、この日もMAX94マイル(150.4キロ)のストレートには、さすがと思える片鱗は観られた。方向性を間違えないで、伸びて行って欲しい1人だった。


(この日の感想)

お目当てだった吉原(東農大)投手や、今年未確認だった森田(明大)投手などの登板が確認できたのは大きな収穫。また下級生に力のある選手が多数いたのは、やはり今後に向けて大きな参考になった。さすが東都や六大学と思わせる充実なラインアップで、あまり期待しての来場ではなかったが、満足の行く一日となった。
スポンサーサイト



テーマ : 野球全般
ジャンル : スポーツ

ブロマガ

月刊ブロマガ価格:¥ 300

紹介文:ドラフト・レポーターとして20年のキャリアを誇る、蔵建て男 のドラフト候補レポート。雑誌などにはまず掲載されない、個人に焦点をあてた詳細かつ明確なレポートを皆様にお届け致します。

ブロマガ記事一覧

購入したコンテンツは、期限なしに閲覧いただけます。

カレンダー
04 | 2011/05 | 06
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
FC2カウンター
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリー
プロフィール

蔵建て男

Author:蔵建て男
「迷スカウト」の管理人・蔵建て男が送る、有料記事サイトです。主にドラフト有力選手の個別寸評と観戦記のレポートをお送りしております。どうか、皆様奮ってご参加頂けると幸いです。

フリーエリア
アマゾン
検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード