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50、51、52 5/17 関東選抜リーグレポート

関東選抜リーグ観戦も二日目のレポートを。

第一試合 セガサミー VS 住友金属鹿島

セガサミーの先発は、上津原 祥(27歳・青山学院出身)投手。一方の住友鹿島の先発は、ルーキーの嶋田 泰祐(23歳・日体大出身)投手。上津原投手は、130キロ~中盤のキレのあるストレートに、スライダー・シンカーを織り交ぜる投球。嶋田投手は、正統派左腕で130キロ台前半のストレートで、スライダー・スクリューを織り交ぜる内容で、お互い好投。住友鹿島は、嶋田のあとを、同じくルーキーの矢治 理法(23歳・富士大出身)投手が、135キロ前後のストレートで投げ込むオーソドックスな投球と、投手に関してはドラフト云々と言う内容ではなかった。

この日の注目は、4月の関東選抜で特大の本塁打を放つなど、今や社会人を代表するスラッガーに成長した 十九浦 拓哉(24歳・東洋大出身)一塁手。この日は、内野にフライばかりをあげる不甲斐ない内容で、試合途中で交代させられるなど、精彩を欠いた一日だった。ツボにハマったときの飛距離は素晴らしいが、やはり、それがいつもできるわけではないところが課題だろうか。

住金鹿島では、小島 脩平(24歳・東洋大出身)二塁手。4月の関東選抜以来の観戦となったが、やはりハンドリングに優れた打撃は魅力も、守備・走力共に中の上レベル。どうしても、あと一歩突き抜けたものが感じられない。悪い選手ではないが、大学時代から物足りなさを感じさせる部分は否めない。

その他では、福盛 陽平(26歳・徳山大出身)遊撃手。鋭い当たりで野手の間を抜いて行く打撃は魅力で、守備力も安定しており、走力も塁間4.38秒(左打者換算で4.08秒に相当)するなど、中の上レベルはある選手。三拍子のバランスは取れた選手だが、この年齢の選手を無理して獲るのかは微妙なところ。社会人でトップクラスの遊撃手ではあるので、もう少し今後も注目して行きたい。

この日のお目当ては、住金鹿島の若手投手陣だったのだが、若手は若手でもドラフト対象外のルーキーリレーに留まった。結局住金の試合を、4月の関東選抜含めて3試合ほど観たが、お目当てだった 石崎剛(三和出身)や佐藤朔弥(東北出身)などの投手達の登板は、最後まで観ることができなかった。

第二試合 JR東日本 VS HONDA

JR東日本の先発は、鈴木 寛隆(25歳・東洋大出身)左腕とHONDAは、高卒3年目の平山 洸太郎(21歳・鎮西出身)左腕。鈴木は、130キロ台前半のストレートに、スライダー・スクリューなどで、まとまった投球を披露。一方の平山 洸太郎は、179/80 の均整の取れた体格の持ち主で、鎮西高校時代から注目されてきた本格派左腕。高校時代は、130キロ出るか出ないか程度だった球速も、今や常時135キロ前後(MAX86マイル・137.6キロ)にまで到達。スライダー・カーブ・スクリューなどを織り交ぜるが、まだボール全体が高かったり、変化球の時に腕が緩んだりと、イニングを重ねるにつれ、底の浅さが見えてしまう。高校時代に比べれば格段に成長はしているが、まだプロ云々と言うレベルではない。ただHONDAでも期待されている存在だけに、今後も更なる成長を期待してみたい。

この日のプロ注目は、2番手登板した十亀 剣(24歳・日大出身)右腕。日大時代も一時期素晴らしい球を放るも、連投により失速。その後、球の勢いを取り戻すことなく卒業。しかしJR東日本入社後は、その勢いが戻ってきた。右サイドに近いスリークオーターから、常時140キロ台~MAX92マイル(147.6キロ)のストレートには、非常に勢いを感じさせる快速球。更にストレートとの見分けの難しい130キロ台中盤の横滑りするスライダー。120キロ台後半のシンカーや更に緩いカーブなど、かなり球種も多彩になり、投球の幅が広がった。何より大学時代は、ただ速い球を投げ込んで来る投手との印象だったが、現在はカウントが悪くなっても、自信を持って投げ込んできておりピンチに動じない強い精神力を身につけつつある。ボールも適度に両サイドに散っており、この投球を安定して持続できるようであれば、ドラフトでの指名も充分期待できそうだ。

HONDAの2番手は、佐藤 達也(25歳・東海大北海道)投手。昨年の都市対抗で、150キロ近いストレートを連発した投手。ただ元々球威型で、ボールの勢い・球威は素晴らしいが、それほど空振りを誘える球質ではない。この日は、私のガンで89マイル(142.6キロ)止まりだったが、近くのガンは145キロ前後まで記録。ただ都市対抗の時ほどの勢いは感じられなかった。それ以上に、昨年課題としてあげた、スライダーやチェンジアップなどの変化球レベルや高めにボールが集まりやすい球筋などの欠点が解消されておらず、現状は変わっていないなと言う印象は否めなかった。球威・球速は、社会人でもトップクラスのものがあるだけに、もったいない投手だ。

またJR東日本で最後に登場したのが、戸田 亮(23歳・高千穂大出身)。春先から、高千穂大から社会人の強豪チームに入ってきた選手がいると話題になっていたが、その投球を観るのは初めて。小さなテイクバックから、強い上半身の振りを活かした快速球が自慢。その速球の勢いは本物で、常時145キロ前後~MAXで94マイル(150.4キロ)まで記録。ただ小さなテイクバック故に、カーブやフォークなどの修得は厳しいフォーム。現状は、カーブやスライダーの精度も低く、苦しくなってストレートで押すしかない。ただ社会人レベルになると、ストレートしか来ないとなれば、粘ることは充分可能。またそのストレートも暴れるので、粘っている間に根負けして四球なんてことにもなる。素材は素晴らしいが、この選手を使えるようにまでするのは、かなり至難の業だとも言えるであろう。スライダー・チェンジアップ・ストレートに変化を加えるなどして、投球の幅を広げて行くことが求められる。

この試合に関しては、二日目にして非常に収穫の多い試合となった。なかなか確認できなかった十亀が素晴らしい投球を披露してくれたし、高校以来観ていなかった平山や初めてみる戸田の投球を確認。更にHONDAで気になっていた佐藤の現状も確認できた。4日間の関東選抜でも、ベストといえる試合となった。

第三試合 JFE東日本 VS 鷺宮製作所

この試合のお目当ては、中林 伸陽(24歳・慶応大出身)左腕。慶大時代から指名濃厚と言われながら、指名漏れした選手です。球速は、130キロ台後半~MAX89マイル(142.4キロ)。ビシッと来る球には、それなりの威力を感じさせます。しかし球速としては、大学時代とさほど変わりません。スライダー・スクリューなどを織り交ぜる投球スタイルは、以前とほとんど変化無し。気になるのは、出して行けないところで四球を出したり、投げてはいけないところで甘い球を投げ痛打を浴びる悪癖が、未だに解消されていない点。正直、大学時代から変わっていないかなといった印象。貴重な実力派左腕ではありますが、個人的には評価があがりません。根本的に、この投手は本当のコントロールがないのだと思います。

鷺宮の先発は、5年目の藤丸 翔(27歳・八戸大出身)右腕。130キロ台のオーソドックスな投手。2番手に高橋 広志(25歳・国学院大出身)投手が登板。社会人一年目あたりぐらいまでは、140キロ台中盤ぐらいまで叩き出していた球速も、この日は130キロ台中盤~後半止まり、それほど細かい部分でも変化は感じられず。

試合の方は、中林の成長が感じられなかったことを確認し、試合序盤で会場を引き上げることに。残念ながら、観戦時間も短く、収穫らしい収穫はなかった。中林の現状を確認できたと言う意味では好かったが。


(この日の感想)

いろいろ、目新しい選手を観られた一日。また、現状が気になっていた選手も複数確認ができた。プロとなると 十亀 剣(JR東日本)投手と言うことになるであろう。これから都市対抗予選・都市対抗と、追いかけてみたい投手であった。
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