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公文 克彦(20歳・パナソニック)投手

公文 克彦(20歳・大阪ガス)投手 172/75 左/左 (高知高出身)





            「順調には来ている!」






高卒3年目でチームの主力投手に成長し、都市対抗ではパナソニックの補強選手として出場。高知高校時代から、甲子園などでも活躍し、注目されてきた左腕。順調にここまでステップアップしてきた印象で、プロ入りも今や至近距離のところまで来ている。高校時代から、どの程度成長したのか、今回は考えてみよう。

(投球内容)

元々体格には恵まれていなかったの上に、投球フォームもオーソドックスで、極普通の左腕という印象を受けます。適度にまとまった感じで、特に威圧感やイヤらしさは感じられません。

ストレート 130キロ台後半~MAX146キロ

高校時代も最後の夏あたりには、MAX144キロを記録。かなり実戦的な左腕から、速球派への変貌を図っていました。しかし更にその頃よりも、ストレートのキレ・勢いは増した印象で、社会人レベルでもストレートでは簡単にはじき返されないレベルに達しつつあります。今やそのMAXは、152キロまで到達したという話しもあります。ただ気になるのは、そのストレートが意外に真ん中~高めのゾーンに集中したり、結構バラついたりと、あまりピンポイントで決めるようなコントロールがないところにあります。

変化球 カーブ・スライダー・スクリュー

変化球は、スライダー・スクリューのようなシュート系の球、それにカーブなどがあります。フォークもあるということでしたが、投球を観る限りよくわかりませんでした。特にスライダー・スクリューも、縦に沈むタイプではないので、打者の空振りを誘うというほどではありません。適度にカウントを整えたり、目先を変えることはできますが、絶対的なボールではありません。またそれらの変化球も、けして低めのボールゾーンに切れ込むのではなく、あくまでもストライクゾーンの枠の中、それも結構高めに集まることが少なくないように思えます。

(投球のまとめ)

適度にはまとまっていますが、実はそれほど細かい制球力や厳しい攻めが観られるわけではありません。今は威力のあるストレートを見せ球に相手を抑えて行くタイプであり、投球フォームや投球術にも特に上手さやイヤらしさを感じることはありませんでした。ただこれは、高校時代に指摘したことで、そのままパワーアップしてきたなという印象。

その辺が、全国大会の大舞台である都市対抗では、充分通用しなかった甘さにつながったのかなと思います。優勝したJX-ENEOS戦で先発しましたが、僅か1回2/3イニングを、2安打・2四死球 を出し、3失点を浴びK.Oされました。それは、たまたま調子が悪かったのではなく、必然だったのかなと思います。

(投球フォーム)

特にフォームにイヤらしさ・怖さなどに欠ける投球フォームの、いかなる点が問題なのか考えてみたいと思います。少しゆったり足を引き上げて来るところは、体格的にも似ている 杉内 俊哉(巨人)左腕を彷彿させます。

<広がる可能性>

引き上げた足は、比較的高い位置でピンと伸ばせます。その足を幾分二塁側に送り込むことでバランスを取っています。お尻が三塁側(左投手の場合)に落とせるフォームなので、カーブで緩急をつけたり、フォークのような縦の変化も無理なく投げられるフォームではあります。

「着地」までの粘りも悪くはなく、体を捻り出す時間も確保出来ています。多彩な球種を投げられる下地はあるので、まだまだピッチングの幅を広げて行くことは可能ではないのでしょうか。

<ボールの支配>

抱えているグラブが、最後体の後ろに抜け気味です。また足の甲での地面の押し付けも浮いてしまっていて、ボールを上吊る要因を作ります。「球持ち」自体は非常に好いように見えますが、制球がアバウトなのは、この2つの動作がキッチリできていないからではないのでしょうか。

<故障のリスク>

お尻を落とせる上に、腕の角度にも無理がないので、体への負担は少ないフォームのはずです。順調に資質を伸ばしてこられたのは、こういった無理のないフォームが大きかったかもしれません。

<実戦的な術>

「着地」までの粘りは平均的で、体の「開き」としては並ぐらいでしょうか。この辺が、それほど打者に嫌らしさを与えない一つの要因ではないかと考えられます。

「球持ち」が好いように見える割りに、振り下ろした腕が体に絡んで来ないのも気になります。足の甲での抑えができませんが、ボールに適度に体重が乗せられているように見えます。打者の手元まで、キレのある勢いのある球が投げられるのは、このせいかもしれません。

(投球フォームのまとめ)

「球持ち」「体重移動」に優れており、「開き」「着地」などにも大きな欠点はありません。ただグラブの抱えや足の甲の押し付けに課題があり、制球を司る動作に甘えが見られます。

杉内あたりに比べると、最初のゆったり感は似ているのですが、そこからピュッと鋭く上体や腕を振って来るギャップみたいなものに欠ける気が致します。そういったギャップを身につけられると、もっと投球に嫌らしさが出てきますし、変化球も生きて来るのではないのでしょうか。

(最後に)

同チームに、同じ左腕の 松永 昴大 がいることを考えると、年齢の若い公文のプロ入りを認めてくれるのかは微妙でしょうね。また実際の投球を見ていても、まだ絶対的な領域には達しておらず、もう一年ぐらい社会人に残って、自らのピッチングを追求しても良いかなとは思います。そのため一年目からプロの一軍で活躍できるのか?と言われると疑問が残ります。

ただプロ志望を出せる状況ならば、指名は自体は確実はではないかと思います。高卒3年目で、ここまで順調に来ている左腕は他にいませんから。現状は、指名は濃厚だけれども、即戦力としては疑問が残る、そういった位置づけになろうかと思います。物足りない部分を、もう一年社会人に残って追求するのか、プロのファームで磨くのか、その選択肢になるかなといった感じでしょうか。何か武器になるものを身につけた時、プロ入りの「旬」の時期だと言えそうです。

蔵の評価:

(2012年 都市対抗)
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