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大会六日目・第一試合・第二試合

甲子園六日目・第一試合 神村学園 VS 智弁和歌山

神村学園の先発は、昨夏の鹿児島大会からずっと注目してきた 柿沢 貴裕(3年)右腕。球速こそ常時140~MAX144キロ程度とさほど変わらないが、選抜の時と比べてもボールの手元までの勢いには更に磨きがかかってきた。相手の智弁和歌山打線が、左打者ばかり並んでいた影響もあり、それほど細かいコントロールはなかった。しかし横滑りするスライダーとシンカーを織り交ぜ、制球を大きく乱すことなく試合をまとめる。結局5回を投げて、3安打・2奪三振・1失点と強打智和歌打線を凌いで見せた。スカウトもドラフト候補としてマークしているが、個人的には社会人あたりに進んで、短期間でプロ入りを目指すのが好いのではないかと思う。

一方の智弁和歌山の先発は、吉川 雄大(2年)左腕。2年生ながら、181/79 とがっちりした体型の投手で、135~後半のストレートにはキレより球威が感じられる。この投手の強味は、ストライクゾーンからボールゾーンにキレ込むスライダーを持っており、この球が左打者には相当厄介。カーブなどでもカウントを稼ぎ、すでに投手陣の中心的な役割を果たしている。課題は、右打者への投球。いずれにしても、新チーム以降話題になりそうな投手であり、来年のドラフト候補として注目されそうな投手だった

智弁和歌山は最終回に、エースの 蔭地野 正起(3年)右腕が登場。この投手、一年生の頃から将来を嘱望されていた本格派。しかし故障などもあり、満足の行く最終学年は過ごせなかったようだ。その影響もあり、テイクバックも幾分小さめになり、腕の振りも悪くなったように思う。それでも意地で、コンスタントに140~MAX144キロのストレートには、大器の片鱗を覗かせた。他にもスライダー・カーブ・フォークなどの球種も交え、現状全く投げられない状態ではなさそう。大学などで上手く立て直すことができれば、卒業する頃にはドラフト候補として、再び脚光を浴びるだけの才能は持っている。ただ智弁和歌山の満身創痍な選手は、そのまま消えてしまうことが多いので、その辺は気になる材料ではあるのだが・・・。

両チーム打者にもタレントがいるが、この試合ではさほどアピールするほどの選手はいなかった。柿沢・吉川・蔭地野 共に資質は高く、今後も将来の候補として見てゆきたい選手だった。

第二試合 鳴門 VS 済々黌

鳴門の先発は、全国でもお馴染みの 後藤田 崇作(3年)右腕。球速は125~135キロぐらいで、驚くような球威・球速はない。しかしカーブ・スライダー・チェンジアップを駆使して、低め・コーナーを丹念に突く。特に素晴らしいのは、微妙な出し入れができたり、間のとり方が上手い天性の投球術。こういったマウンド捌きの良さは、佐藤拓也(浦和学院)と並ぶものがある。逆にこの球威・球速でも、全国大会でやって行けるのは、そういった部分が秀でてるからだろう。

済々黌の先発は、大竹 耕太郎(2年)左腕。こちらは、少し腕が外回りする投げ方ながら、返ってそれがタイミングを狂わしているかもしれない。球速は、130~135キロぐらいと驚く程でもないが、カットボール・スライダー・スクリューなどをコースに集めて来る。来年パワーアップして、ドラフト候補になるかと言われれば疑問だが、2013年度の熊本を代表する好投手として君臨しそう。

済々黌の野手では、一番の 松永 薫平(3年)右翼手のミートセンスの高さとイヤラシイプレースタイルが目を惹き、2番の 西 昭太朗(3年)遊撃手の、スピード感と安定感を兼ね備えた遊撃守備が光りました。また鳴門打線では、4番の杉本 京太(3年)一塁手が、最終打席で三遊間にヒットを放つなど意地魅せた試合でした。

ドラフト候補云々という選手はいなかったものの、高校野球らしい緊迫した好ゲームだった。
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