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大会六日目・第三・第四試合

大会六日目・第三試合 大阪桐蔭 VS 木更津総合

大阪桐蔭の先発は、1位指名確実の 藤浪 晋太郎(3年)右腕。春よりも更にボールに力強さ・球速が増してきた印象で、精神的にも落ち着いて地に足の着いた投球をするなど、心身共に更に成長を遂げていた。球速は、常時145~MAX153キロと破格の球速を力みなく投げ込んで来るのだが、この球が不思議にインパクトに欠ける。スライダー・フォークなどの変化球も織り交ぜ、けしてその球のレベルが低いとも言えない。投手として、何処か大きな欠点があるわけではないし、大谷 翔平(花巻東)投手と比べても、現時点では遙かにまとまり、野球への意識の高さも感じられる。それなのに、何か華がないのは何故なのだろうか? これだけのパフォーマンスをしても、イマイチ盛り上がらないのは、私だけでなく多く人が同様に感じているからではないのだろうか? それでも1位指名競合は確実の素材であり、実際ドラフト会議では大谷翔平よりも競合する球団が多くなるだろう。事実上今年の目玉は、この投手になりそうだ

一方の木更津総合の先発・黄本 創星(3年)右腕。コンスタントに145キロ前後(MAX147キロ)のストレートは、大阪桐蔭打線も振り遅れが目立った。ただこの試合では、変化球の精度が悪く、ちぐはぐな投球が目立ち序盤から3失点。試合序盤で、試合を決定づけてしまった感は否めない。その変化球は、スライダー・カーブ・チェンジアップ系の球と一通りあるが、その精度も低い。また甘くない球で振り抜かれるように、球速ほど速球も苦にならないなど、まだ総合力では物足りない。高卒プロというよりは、大学・社会人などに進んで3,4年後のドラフトを目指す方が得策なのではないのだろうか。資質はかなり高いので、順調に行けばその時がプロ入りへの「旬」ということになりそうだ。

野手では、大阪桐蔭の核弾頭 森 友哉(2年)捕手が図抜けている。右に左へとはじき返す技術に加え、スタンドインできるパンチ力も兼ね備える。黄本レベルの145キロ前後の球では、全く封じることが出来なかった。捕手としても高い総合力を持つが、この試合ではスローイングが浮くなど、制球に不安を残した。小柄な体格でも彼の場合、来年の上位候補とみて間違いないだろう

4番の 田端 良基(3年)一塁手は、内角の変化球を豪快に巻き込んで本塁打。まだまだ粗さは感じられるが、そのパワーはさすが。しかし一塁などのポジションなども加味すると、高校からプロといったタイプではないだろう。また来年のドラフト候補としてマークしたい 笠松 悠哉(2年)三塁手も、独特の重心を深く沈めたフォームながら、甲子園で通算3本目となるホームランを放った。長距離打者かは別にしても、大舞台になればなるほど持ち味を発揮するのはプロ向き。ただ三塁守備はかなり危なっかしいだけに、来年までの成長を望みたい。

木更津総合では、4番の 高野 勇太(3年)左翼手は、一打席目にフォークが抜けたところをセンターバックスクリーンに。更に二打席目には、ストレートを完璧に捉えショート強襲の当たりを放つなど藤浪に対応。藤浪を唯一本気にさせた打者だった。左翼というポジション柄、総合力でドラフト候補ということではないが、打撃能力には観るべきものがある選手。大学や社会人などに進んで、守備・走力のレベルも引き上げてくると面白い。

第四試合 新潟明訓 VS 県岐阜商

新潟明訓の先発は、新潟大会から気になっていた 竹石 智弥(3年)右腕。182/75 の均整の取れた体格から、非常に球筋の良いボールを投げて来る正当派。球速は、コンスタントに140キロ前後~MAX143キロ。特に高めの球に勢いがあり、打者はフライを打ち上げてしまう。変化球は、フワッと思わず打者がハッとさせられるスライダーに、チェンジアップ。この投手の魅力はなんと言っても、まだ身体がビシッとしていないのに、これだけのボールが投げられるところ。恐らく中央の大学に進むと思うが、志しと周りの環境次第では、4年後上位候補になってもおかしくない可能性を秘めている。ぜひ高いところに目標を置き、今後も野球に向き合って欲しい

一方、県岐阜商の先発は、間宮 宏樹(3年)右腕。こちらは元捕手だったということもあり、安定した身体つきを背景に軽く投げ込んで来るロスのないフォーム。それでも135キロ前後のストレートはドシッという重たく鈍い音でミットに収まる。変化球は、スライダー、それに小さく沈む球速のあるスピリット気味な球がある。まだまだ細かい制球力、投球術には欠けるが、元来は両サイドに投げ分けて、打たせて取るタイプの投手なのだろう。184/85 の体格が示す通り、馬力がありそうな素材であり、殻を打ち破れば、まだまだ球威・球速を増すことも期待できそうだ。こちらも持ち得る潜在能力を出し切っていないだけに、今後の志し・指導次第では、大化けしても不思議ではないだろう。

打者では、新潟明訓の核弾頭・金子 翔馬(3年)中堅手の、左中間に伸びる打球が目立った。元々評判の高い選手だったが、この試合では走力はよくわからず。新潟大会でも、盗塁が0だったのは気になった。中堅手としての地肩は、平均~中の上ぐらい。そのセンスの良さから、中央の大学に進んで来る可能性も高そうだ。

県岐阜商では、4番の 高橋 快舟(3年)中堅手は、甘いスライダーを逃さず意地の一発を放って魅せた。こちらは、いかにもパワフルな打者といった腕っ節の強さが自慢で、東海地区の強打者らしい打撃を魅せた。こちらは、東海地区の大学あたりに進んで、野球を続けて行くのだろうか。

(大会六日目を振り返って)

ドラフト指名となると、藤浪 晋太郎(大阪桐蔭)投手意外にはいなかった印象。藤浪は選抜優勝投手から、更に心身共にワンランク上の投手になった印象で、秋のドラフトの1番人気になるのではないのだろうか。

柿沢 貴裕(神村学園)・黄本 創星(木更津総合)・竹石 智弥(新潟明訓)などの有力投手もいたが、彼等は高校からプロと言うよりは大学・社会人を経由してといった選択になりそう。

来年に向けて吉川 雄大(智弁和歌山)投手・森 友哉・笠松 悠哉などの大阪桐蔭勢などは、新チーム以後、世代を引っ張って行く存在になってくれそうだ。
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