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本当に凄い奴8! 梅野 隆太郎(福岡大3年)捕手

梅野 隆太郎(福岡大3年)捕手 173/77 右/右 (福岡工大城東出身)





           「少し捕手らしくなってきた。」





福岡工大城東時代から、強肩・強打の捕手として注目されていた選手でした。しかしあまりに試合前練習のプレーが雑で、観ていて不快に思ったのを今でも忘れません。試合前練習を観ていて、これほど腹立たしく思えた選手は、後にも先にもこの選手しかいません。その雑なプレーは、大学になっても一向に改善されませんでした。

(ディフェンス面)

彼の何が頭に来るかというと、物凄くキャッチングが雑なところ。その傾向は、6月の日米大学野球選考合宿でも同様で、それを見かねた 生田 勉(亜大)監督から、選考試合中にも関わらずベンチ横でキャッチングの指導を受けていたぐらい。投手への配力が足りず、ただ捕る、投げる、打つだけといった選手で、捕手らしさの欠けらも、この選手のプレーからは感じられませんでした。

そんな梅田選手の、この秋のプレーに大きな変化が起きていました。まずミットを構える時も、重心を下げて的をできるだけ低くして構えます。こういった姿勢を維持することは、捕手としては大変なこと。しかし投手にしては、ボールを低めに狙いがつけやすいですし、審判からも捕手の陰になる部分が減り、ボールが見やすくなるというメリットがあります。そういったことまで、意識できるようになりました。

何よりボールをシッカリ捕球しきる前に、ミットを動かすような雑なキャッチングをしていたのですが、審判のコールが終わるまで、それもミットを押し込めるように捕球できるようになりました。このため、審判からもストライクを導きやすくなっています。

ワンバウンド処理なども、ミットを上から被せるような変なキャッチングも少なくなかったのですが、今はミットの出し方も的確になり、身体で素早く止めることに心がけます。元々やる気になれば素早く動ける身体能力はあるので、こういった部分もだいぶ改善されてきました。これまでキャッチングに難があった印象が、この秋は格段に良くなったと言えるでしょう。

スローイングは、以前は1.7秒台の猛肩ぶりをアピール。しかし何処か痛めたのか?それともめいい一杯投げることよりも制球を重視するようになったのか?以前ほど、圧倒的なスローイングを見せつけることがが減りました。それでも1.8秒台ぐらいでは投げられるので、スローイングに不安はありません。プロに混ぜても、上位レベルの強肩捕手のはず。

ただ根本的に、考えてプレーするという習慣を培って来なかったので、リード面や本質的な捕手的適正があるのかは個人的には未だに疑問が残ります。しかしキャッチングやプレーに対する意識が劇的に変わったことは確かで、この部分に関しては評価しないといけないポイントだと思います。今後は、将来的にリード面・捕手として適正を高めて行ける可能性があるのか、その部分に注目して来年は見て行きたいと思います。

(打撃面)

梅野のもう一つの魅力は、福岡大の4番を座る確かな打力があること。高校通算24本塁打の実績はありますが、大学でのリーグ通算2本のように、ボールを遠くに運ぶタイプではありません。1年春から不動の正捕手として登場して以来、1年春を除けば残りの5シーズンはすべてリーグの打撃10傑に名前を連ねています。それだけリーグでは抜けていますし、波のない成績にはみるべきものがあります。ましてこの選手は、全国大会や全日本の経験も豊富であり、そういった部分でもけして見劣ることはありません。

<構え> ☆☆☆☆

スクエアスタンスで両足を揃え、グリップは高く添えます。腰の座り具合、両目で前を見据える姿勢・全体のバランスもまずまず。少し力が入り過ぎている感じはしますが、打席での集中力にも高いものを感じます。

<仕掛け> 平均的な仕掛け

投手の上げた足が下がり終わるぐらいから~底に到達するあたりで動き出す「平均的な仕掛け」を採用。これは、ある程度の対応力と長打力をバランスよく兼ね備えた中距離打者が採用する仕掛けです。

<足の運び> ☆☆☆☆

始動~着地までの「間」はある程度取れているので、適度にスピードの変化にも対応できます。足を上げてまわしこんで、幾分インステップ気味に踏み込みます。内角よりも、外の球を意識したスイングだと言えるのでしょう。
特に踏み込んだ足元がブレないので、外角の球や低めの球にも開きを我慢して、右方向へ打ち返すことができます。

<リストワーク> ☆☆☆

打撃の準備である「トップ」を作るのは平均的で、少しボールを呼び込む時にグリップが上がってヒッチする傾向があります。ただ悲観するほど極端ではないので、あまり気にしなくても良いでしょう。

バットの振り出しは、以前よりはだいぶ良くはなっています。それでも懐にはある程度スペースがないと、内角はさばけません。彼が得意なのは外角の球であり、外角低めの球でも良い形で振り切れます。

ボールを捉えるまでは平均的ですが、ボールを捉えてからは大きな弧のスイングができ、シッカリ最後まで振り切ります。スイングには鋭さと力感があり、けしてレベルの高い相手の球でも、力負けすることはないでしょう。

<軸> ☆☆☆☆

頭の動きは大きくないので、目線は大きくは動きません。身体の開きも我慢できていますし、軸足も地面から綺麗に真っ直ぐ伸びて、軸がブレないのが良いところ。スイングした時のフォームが、非常に美しいのが特徴です。

(打撃のまとめ)

ボールを捉えるセンス・技術に特別非凡なものは感じません。しかしそれらも、ドラフト候補としては基準に達していて、捕手としては上位の打力の持ち主。スイングにひ弱さはありませんし、狙い球を逃さない「鋭さ」は持っており、打撃では集中力があります。

(最後は)

ディフェンス面では、まだ疑問な部分が残るものの、プロを完全に視野に入れられるレベルに達してきています。打撃面も、捕手としてならば十分合格点であり、よほど極度の不調や大きな怪我でもしない限りは、ドラフト指名されるのは間違いないと思います。

それが一体どのぐらいの順位でとなると、本当にシーズンでのアピール・成長次第かと。2012年度の大学NO.1捕手である 伏見 寅威(東海大-オリックス3位)捕手と比べると、打撃と肩の能力は梅野方が一枚上ではないかと。ただリード・捕手としての適正、キャッチングに関してでは伏見の方が現時点では上ではないかと思います。ただ最終学年での内容次第では、2位ぐらいまで評価を高めてきても不思議ではないだけの、ポテンシャルはあると考えています。果たしてどんな驚きを次は見せてくれるのか、今後の劇的な変化に期待して待ちたいと思います。

(2012年 神宮大会)
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