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栗原 隆矢(春江工 2年)捕手

栗原 隆矢(春江工 2年)捕手 175/67 右/左





           「ほとんど変わっていなかった」





昨秋、1年生ながら神宮大会で注目された捕手がいる。その男の名前は、栗原 隆矢 。その柔らかい身のこなしに、多くの関係者が魅了された。神宮大会から半年、一冬超えた 栗原 隆矢 は、どのような進化を遂げたのだろうか。

(ディフェンス面)

何が凄いというよりも、その所作の端々からセンスが感じさせ、身のこなしの柔らかさに天性のものを感じます。具体的には、体を小さく屈め、投手からは的を大きく魅せたり、審判からは低めの球筋でも見やすい形で構えるなど、周りに配慮が行く捕手らしい捕手。

気になるのは、グラブを一度下げてしまう癖があり、ワンバウンド処理の立ち遅れやボール処理の反応がワンテンポ鈍い印象を受けます。元々体で止めに行くようなタイプではなく、ある程度ハンドワークだけ対応できてしまうのが、返って災いしているように思います。この辺のキャッチングは、上のレベルでの野球を意識するのであれば、今から意識的に改善して行く必要があるでしょう。

評判のスローイングは、1.85~2秒ぐらいでまとめられます。選抜の常葉菊川戦では、先発投手がモーションを盗まれることが多く、再三盗塁を許しました。しかし投手が代わってからは、二度の捕殺を魅せるなど、投手がある程度注意を払ってくれれば、刺せる肩があるところを証明。それでも地肩は良くても、まだまだ球筋が安定しないなど、絶対的なスローイングではありません。プロをも唸らせる地肩があっても、その精度は未完成な印象を受けます。

こうした明らかな課題は、昨秋から見られた部分。一冬越えても、殆ど変わっていなかったことに不安と疑問を持ちました。いくら素材が良くても、自分を磨いて高めて行こうという志しがなければ、けして成長は期待できません。2年春の今だからこそ、取り組みを変えて行かないと、あっという間に3年間は終わってしまいます。実際3年間といっても、高校野球は2年半もないのですから。

(打撃内容)

特に打撃も、圧倒的な打力があるわけではありません。技術的にはある程度完成されていますが、資質的に群を抜いているとは思いません。新チーム結成以来、打率.583厘という数字を残しておりますが、選抜では5打数1安打で終わったように、全国レベル、更に上のレベルを想定すると、まだまだな気がします。

<構え> ☆☆☆

両足を揃えて、グリップの高さは平均的。腰の据わり具合・全体のバランスも平均的で、両目で前を見据える姿勢はあまりよくありません。少し前足を引いて、ボールを広く呼び込み、しっかり両目でボールを追える姿勢を作った方が良いのではないのでしょうか。

<仕掛け> 平均的な仕掛け

投手の重心が下がりきったあたりで始動する「平均的な仕掛け」を採用。ある程度の対応力と長打力を兼ね備えた、中距離・ポイントゲッタータイプ。

<足の運び> ☆☆☆☆

足を軽く引き上げ、ベース側に踏み込むインステップ。動作としてはシンプルで良いのですが、足を下ろすタイミングを図るような、特別なミートセンスは感じません。踏み込んだ足元はブレないので、外角や低めの球にも対応できます。

<リストワーク> ☆☆☆☆

打撃の準備である「トップ」を作るのは平均的。上からミートポイントまで、無駄なく振り下ろせるのは彼の強味。そしてボールを捉えてからも、ヘッドを立てるように振れるので、ボールをフェアゾーンに落としやすく、後のスイング軌道にもロスがありません。

ただ技術的には高いのですが、ボールを捉える感覚、ボールを強く叩くスイング・ボールを見極める目などに、特別なものは感じません。

<軸> ☆☆☆☆

頭の動きは小さめで、目線は大きく動きません。体の開きも我慢出来ていますし、軸足も大きくは崩れません。軸は安定しているので、波の少ない安定した打撃が期待できます。

(打撃のまとめ)

技術的には悪い癖がなく、シンプルで完成されたものを感じます。殆どいじる部分はないので、あとは感性を研ぎ澄ましたり、スイングに「強さ」「鋭さ」を磨いて欲しいですね。

ただ途中にも書いたように、ボールを捉えるセンス・スイングの迫力・ボールを見極める目などに特別なものは感じず、プロに必要な最低限の打力は持っていますが、凄い才能の持ち主とか、そういった特別なものは感じません。

(最後に)

攻守に筋の良さは感じますが、プレーに「凄み」がないというか、持っているものだけで勝負している感じがして気になります。ここから上のレベルを目指すには、その才能を伸ばして行こうという「欲」がないと、中途半端なままで終わってしまいます。その辺が、全国レベルを肌で感じる中で自覚が生まれるかどうかではないのでしょうか。何処か北信越の選手に多く見られる、おっとり感が拭えないだけに、あえて今から意識を高く持って、その先を見据えて欲しいと思います。彼にそういった変化が見られないようだと、再び甲子園の土を踏むのは難しいのではないのでしょうか。

(2013年 選抜)

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