早稲田&明大レポート
東京六大学レポート。先週分の試合を簡単に見終えたので感想を。先週は、開幕週に登場していなかった 早稲田と明治 が登場。そこで今回は、早稲田と明治の4年生を中心に取り上げてみたいと思います。
早稲田 VS 東大
第一戦の先発は、来年の上位候補と期待される 有原 航平(広陵出身 3年)右腕。広陵時代も不作の年だったとはいえ、高校NO.1右腕と評価されながら進学した逸材。初球から149キロのストレートを決めるように、持っているエンジンの大きさは桁違い。先発でも常時150キロ前後の球速を刻むスピード能力は、来年世代トップランク。変化球は、スライダー・カーブ・ツーシーム・フォーク系の球など、球種も多彩。ボール一つ一つの威力は変化球もまずまず。コントロールも、普段はコースに決まり悪くありません。
しかしランナーを出すとその投球が一変。特に相手を見下ろしている時はいいのですが、プレッシャーがかかりだすと脆いのは、相変わらずといった感じです。7回まで無安打だった東大緒戦でも連打され、危うさが垣間見られました。翌週の明大3回戦ではその脆さを露呈し、相変わらずなのかなという印象が確信に変わります。
ドラフト的な観点では、4年生になった 横山 貴明(聖光学院出身)右腕が、クローザー的な役割で登板します。恐らく球速的には、130キロ台後半~140キロ台中盤ぐらいまで表示されているかもしれませんが、この投手のボールは球速ほど手元まで来ないのが以前から気になっていました。
元々ドロンとした縦の変化を多く投げていたのですが、この試合ではカーブ・スライダーのみで縦の変化が見られません。ボール自体も、有原を見たあとだと大きく見劣りします。決め手・ボールの威力含めて、ドラフト候補としては、もう見限ってもいいかと思います。高校時代からの期待値があり、下級生の時から伸び悩んでいたのはわかっていましたが、最終学年を迎えてもその印象は変わらず。まずは社会人での、成長・立て直しに期待します。
明大 VS 立教大
一回戦の明大の先発は、山崎 福也(日大三出身3年)左腕。昨年までは、140キロソコソコだった球速が、この試合ではコンスタントに145キロ前後出せるようになり、ボールの勢いに大きな成長の跡が。スライダー・カーブなど織り交ぜるオーソドックスなピッチングスタイルですが、フォームにタメのない 石田 健大(法大3年)よりも個人的には好みです。いずれにしても、187/86 の体格から140キロ台中盤を投げ込む左腕として、来年の上位候補であるのは間違いないでしょう。そういった意味では、来年の六大学は 有原・石田・この山崎 とドラフト上位候補の宝庫とも言えそうです。
第二戦を任された 関谷 亮太(日大三出身4年)右腕。12月に行われたアジア選手権の日本代表との壮行試合で先発し、全日本を抑えるなど好投致しました。少し背中を後ろに反って投げ込むフォームで(昔の桑田真澄とは言わないまでも)、球速は135~140キロぐらい。スライダー・チェンジアップ・フォークなどを織り交ぜるコンビネーション投手。特に縦に割れる独特のスライダーに特徴があります。投手としてはまとまりがあるのですが、ストレートの球速・質がプロのそれではありません。あくまでも、社会人タイプの好投手といった域は脱しられてません。彼も雑誌などのリストには名前が上がりますが、ドラフト候補といった感じではないでしょう。
打者では、二刀流で注目されるドラフト上位候補・岡 大海(倉敷商4年)右腕&一塁。12月の壮行試合の時は三塁を守っておりましたが、リーグ戦では一塁を守っています。また立大との対戦では、3日間共に登板はありませんでした。
相変わらず打席に入る時にはラインを無造作に踏んで入るなど、投手としてのきめ細やかさに欠けます。そうかといって打席に入るときに、足場の馴らしなどを殆ど行わないように、打撃へのこだわりが感じられません。性格的には野手向きだと思いますが、野手としてのプレーに愛情が感じられないと思います。あくまでも自分は投手だという、割り切りは未だに出来ていないように思います。その辺の気持ちの整理が出来ていないのか、打撃での内容もイマイチ。まだまだ立大戦では、本調子ではありませんでした。
スイングの鋭さには非凡なものは感じますが、ポジションも一塁。将来的にどういった扱いにするのかは、中々難しい気が致します。肉体のポテンシャルは高いので、三塁か外野手という選択になるのでしょうか。こういった選手を上位指名で獲得するのには、明確なビジョンを持っていないと厳しいですね。
明治の新主将に就任した 中嶋 啓喜(桐蔭学園出身4年)中堅手は、適打は出ておりましたが、相変わらずピンと来ません。特に膝が固い脆いバッティングは相変わらずで、強肩というアピールポイントはありますが、大学からプロというのは厳しいのではないのでしょうか。
(今年のドラフトは)
これで、六大学の全チームの試合をひと通りみました。しかしドラフト指名確実だと言えるのは、白村(慶大)投手と、岡(明大)投手&一塁 ぐらいではないかと思います。その白村にしても岡にしても、言われているような上位指名候補としては物足りなく、将来像がイメージし難い選手たち。あとは球団によって意見が分かれそうな野手が、一人ぐらいは指名されるかもしれませんが。来週末からは、TV中継も始まります。その試合の模様もみて、各選手の寸評を作成して行けたらと思います。
早稲田 VS 東大
第一戦の先発は、来年の上位候補と期待される 有原 航平(広陵出身 3年)右腕。広陵時代も不作の年だったとはいえ、高校NO.1右腕と評価されながら進学した逸材。初球から149キロのストレートを決めるように、持っているエンジンの大きさは桁違い。先発でも常時150キロ前後の球速を刻むスピード能力は、来年世代トップランク。変化球は、スライダー・カーブ・ツーシーム・フォーク系の球など、球種も多彩。ボール一つ一つの威力は変化球もまずまず。コントロールも、普段はコースに決まり悪くありません。
しかしランナーを出すとその投球が一変。特に相手を見下ろしている時はいいのですが、プレッシャーがかかりだすと脆いのは、相変わらずといった感じです。7回まで無安打だった東大緒戦でも連打され、危うさが垣間見られました。翌週の明大3回戦ではその脆さを露呈し、相変わらずなのかなという印象が確信に変わります。
ドラフト的な観点では、4年生になった 横山 貴明(聖光学院出身)右腕が、クローザー的な役割で登板します。恐らく球速的には、130キロ台後半~140キロ台中盤ぐらいまで表示されているかもしれませんが、この投手のボールは球速ほど手元まで来ないのが以前から気になっていました。
元々ドロンとした縦の変化を多く投げていたのですが、この試合ではカーブ・スライダーのみで縦の変化が見られません。ボール自体も、有原を見たあとだと大きく見劣りします。決め手・ボールの威力含めて、ドラフト候補としては、もう見限ってもいいかと思います。高校時代からの期待値があり、下級生の時から伸び悩んでいたのはわかっていましたが、最終学年を迎えてもその印象は変わらず。まずは社会人での、成長・立て直しに期待します。
明大 VS 立教大
一回戦の明大の先発は、山崎 福也(日大三出身3年)左腕。昨年までは、140キロソコソコだった球速が、この試合ではコンスタントに145キロ前後出せるようになり、ボールの勢いに大きな成長の跡が。スライダー・カーブなど織り交ぜるオーソドックスなピッチングスタイルですが、フォームにタメのない 石田 健大(法大3年)よりも個人的には好みです。いずれにしても、187/86 の体格から140キロ台中盤を投げ込む左腕として、来年の上位候補であるのは間違いないでしょう。そういった意味では、来年の六大学は 有原・石田・この山崎 とドラフト上位候補の宝庫とも言えそうです。
第二戦を任された 関谷 亮太(日大三出身4年)右腕。12月に行われたアジア選手権の日本代表との壮行試合で先発し、全日本を抑えるなど好投致しました。少し背中を後ろに反って投げ込むフォームで(昔の桑田真澄とは言わないまでも)、球速は135~140キロぐらい。スライダー・チェンジアップ・フォークなどを織り交ぜるコンビネーション投手。特に縦に割れる独特のスライダーに特徴があります。投手としてはまとまりがあるのですが、ストレートの球速・質がプロのそれではありません。あくまでも、社会人タイプの好投手といった域は脱しられてません。彼も雑誌などのリストには名前が上がりますが、ドラフト候補といった感じではないでしょう。
打者では、二刀流で注目されるドラフト上位候補・岡 大海(倉敷商4年)右腕&一塁。12月の壮行試合の時は三塁を守っておりましたが、リーグ戦では一塁を守っています。また立大との対戦では、3日間共に登板はありませんでした。
相変わらず打席に入る時にはラインを無造作に踏んで入るなど、投手としてのきめ細やかさに欠けます。そうかといって打席に入るときに、足場の馴らしなどを殆ど行わないように、打撃へのこだわりが感じられません。性格的には野手向きだと思いますが、野手としてのプレーに愛情が感じられないと思います。あくまでも自分は投手だという、割り切りは未だに出来ていないように思います。その辺の気持ちの整理が出来ていないのか、打撃での内容もイマイチ。まだまだ立大戦では、本調子ではありませんでした。
スイングの鋭さには非凡なものは感じますが、ポジションも一塁。将来的にどういった扱いにするのかは、中々難しい気が致します。肉体のポテンシャルは高いので、三塁か外野手という選択になるのでしょうか。こういった選手を上位指名で獲得するのには、明確なビジョンを持っていないと厳しいですね。
明治の新主将に就任した 中嶋 啓喜(桐蔭学園出身4年)中堅手は、適打は出ておりましたが、相変わらずピンと来ません。特に膝が固い脆いバッティングは相変わらずで、強肩というアピールポイントはありますが、大学からプロというのは厳しいのではないのでしょうか。
(今年のドラフトは)
これで、六大学の全チームの試合をひと通りみました。しかしドラフト指名確実だと言えるのは、白村(慶大)投手と、岡(明大)投手&一塁 ぐらいではないかと思います。その白村にしても岡にしても、言われているような上位指名候補としては物足りなく、将来像がイメージし難い選手たち。あとは球団によって意見が分かれそうな野手が、一人ぐらいは指名されるかもしれませんが。来週末からは、TV中継も始まります。その試合の模様もみて、各選手の寸評を作成して行けたらと思います。
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