62・63 社会人オープン戦
2013/05/18|Category:観戦記
都市対抗東海予選から戻ってきた今週は、観戦も控えめでした。幾つかの観戦候補があったものの、いろいろな事情で観戦が実現しませんでした。そんな中、都市対抗予選を前にした、社会人のオープン戦を2試合ほどのレポートをお送り致します。
三菱重工横浜 VS JFE東日本
この試合のお目当ては、小原 和己(24歳・JFE東日本)右腕。花巻東-東海大北海道出身の2年目の選手で、140キロ台後半を投げ込むと評判の速球派。185/82 の堂々とした体格から投げ下ろして来る選手で、見るからに剛球タイプ。
球速は、常時140~MAX91マイル(145.6キロ)の球を投げ込み、その球が低めに集まるところが非凡です。変化球も、小さく横滑りするスライダーが低めに決まり、他にチェンジアップなどを織り交ぜ、ボールもコースに散らせてきます。それほど力を入れなくても、140キロ台中盤ぐらいまで出せる馬力は本物です。
ただ追い込むまでは良いのですが、追い込んでからの決め手がありません。真っ直ぐでも空振りを取れるほどではありませんし、変化球も仕留めるほどのキレはありません。特にボールが合わせやすいのか、高めに浮いたところを逃さず重工横浜打線に叩かれます。中々見栄えをするボールは投げますが、総合力では厳しい感じ。出来れば都市対抗本戦で、どんなピッチングをするのか見てみたいですね。
また重工横浜では、春先から速そうな球を投げそうな体付きながら、中々140キロ台に届いていなかった ルーキーの 福地 元春(23歳・九州共立大出身)左腕のボールが、明らかに変わってきました。その球速は、常時140~MAX92マイル(147.2キロ)まで到達し、常時145キロ前後の勢いのあるボールを投げ込んできます。
しかし変化球レベルが低く、頼れるのは結局ストレートのみ。そのため社会人レベルの打者だと、このストレートでも狙い撃ちされて痛打を浴びてしまいます。素材的には素晴らしいのですが、もう少し実戦力を磨いてもらわないと、正直大事なところを任されないでしょう。逆にその辺が変わってくれば、来年の上位指名を意識できる器でもあります。福地は今年何度か観ていましたが、この変貌ぶりは嬉しい誤算でした。
かずさマジック VS ベイスターズ(2軍)
この試合では、スポニチ大会以来となる 岡本 健(21歳・神戸国際大附出身)右腕が先発してきました。特に凄みのある投手ではないのですが、高校時代から総合力の高い好投手。社会人3年目までにエースになり、今年の有力なドラフト候補です。
しかし今日は、常時135~MAX87マイル(139.2キロ)ぐらいと、球威・球速が物足りないだけでなく、明らかにキレもイマイチで、スポニチ大会よりも大きく見劣ります。変化球は、カーブ・スライダー・チェンジアップなどをコースに散らしますが、いまいちピリッとしません。結局、3回を1失点ぐらいで降板。今日初めて見た人にとっては、何の特徴もない平凡な投手に映ったはず。都市対抗予選目の前で、調子が上がっていないのは気になります。
投手はこのあと、86マイル(137.6キロ)を連発していた 加藤 貴之(21歳・拓大紅陵出身)左腕。180センチ台の本格左腕ですが、もう一つボールが突き抜けません。その後、良川-本多-山川と続けて、注目の 中根 久貴(24歳・愛知学院大出身)右腕が、打者一人に投げただけで、球速も86マイル(137.6キロ)程度とあっという間に交代。最後は、ルーキーの 相良 悠馬(23歳・九州共立大出身)右腕が、140キロ前後のボールを投げるも、白崎に3ランを浴びるなど4点差を追いつかれてしまいます。相良は先にご紹介した福地とは、九州共立大の同学年。共に大学時代は、川満(ロッテ)や大瀬良(現4年)右腕の陰で、あまり注目を浴びて来なかった選手達です。彼らが社会人という新しいフィールドで、どのように才能を伸ばして行くのか注目したいところ。
かずさマジックでは、平山・久保・村松あたりが登板しなかったのは残念。特に 平山 誠弘(26歳・第一工業大出身)右腕は、140キロ台中盤まで記録するという話を訊いていますが、一度も見たことがありません。果たして、彼を見られる日が来るのでしょうか。
(感想)
気になっていた 小原(JFE東日本)を、ようやく確認に成功。またスポニチ以来気になっていた 岡本(かずさマジック)を、再確認出来ました。今週は地味ながら、お目当てはシッカリ見られたのが収穫。次回の観戦は、都市対抗東京予選・第二代表決定戦で、ここに来て調子が上がってきたという 浦野 博司(セガサミー)投手の投球を見に行こうと思います。
三菱重工横浜 VS JFE東日本
この試合のお目当ては、小原 和己(24歳・JFE東日本)右腕。花巻東-東海大北海道出身の2年目の選手で、140キロ台後半を投げ込むと評判の速球派。185/82 の堂々とした体格から投げ下ろして来る選手で、見るからに剛球タイプ。
球速は、常時140~MAX91マイル(145.6キロ)の球を投げ込み、その球が低めに集まるところが非凡です。変化球も、小さく横滑りするスライダーが低めに決まり、他にチェンジアップなどを織り交ぜ、ボールもコースに散らせてきます。それほど力を入れなくても、140キロ台中盤ぐらいまで出せる馬力は本物です。
ただ追い込むまでは良いのですが、追い込んでからの決め手がありません。真っ直ぐでも空振りを取れるほどではありませんし、変化球も仕留めるほどのキレはありません。特にボールが合わせやすいのか、高めに浮いたところを逃さず重工横浜打線に叩かれます。中々見栄えをするボールは投げますが、総合力では厳しい感じ。出来れば都市対抗本戦で、どんなピッチングをするのか見てみたいですね。
また重工横浜では、春先から速そうな球を投げそうな体付きながら、中々140キロ台に届いていなかった ルーキーの 福地 元春(23歳・九州共立大出身)左腕のボールが、明らかに変わってきました。その球速は、常時140~MAX92マイル(147.2キロ)まで到達し、常時145キロ前後の勢いのあるボールを投げ込んできます。
しかし変化球レベルが低く、頼れるのは結局ストレートのみ。そのため社会人レベルの打者だと、このストレートでも狙い撃ちされて痛打を浴びてしまいます。素材的には素晴らしいのですが、もう少し実戦力を磨いてもらわないと、正直大事なところを任されないでしょう。逆にその辺が変わってくれば、来年の上位指名を意識できる器でもあります。福地は今年何度か観ていましたが、この変貌ぶりは嬉しい誤算でした。
かずさマジック VS ベイスターズ(2軍)
この試合では、スポニチ大会以来となる 岡本 健(21歳・神戸国際大附出身)右腕が先発してきました。特に凄みのある投手ではないのですが、高校時代から総合力の高い好投手。社会人3年目までにエースになり、今年の有力なドラフト候補です。
しかし今日は、常時135~MAX87マイル(139.2キロ)ぐらいと、球威・球速が物足りないだけでなく、明らかにキレもイマイチで、スポニチ大会よりも大きく見劣ります。変化球は、カーブ・スライダー・チェンジアップなどをコースに散らしますが、いまいちピリッとしません。結局、3回を1失点ぐらいで降板。今日初めて見た人にとっては、何の特徴もない平凡な投手に映ったはず。都市対抗予選目の前で、調子が上がっていないのは気になります。
投手はこのあと、86マイル(137.6キロ)を連発していた 加藤 貴之(21歳・拓大紅陵出身)左腕。180センチ台の本格左腕ですが、もう一つボールが突き抜けません。その後、良川-本多-山川と続けて、注目の 中根 久貴(24歳・愛知学院大出身)右腕が、打者一人に投げただけで、球速も86マイル(137.6キロ)程度とあっという間に交代。最後は、ルーキーの 相良 悠馬(23歳・九州共立大出身)右腕が、140キロ前後のボールを投げるも、白崎に3ランを浴びるなど4点差を追いつかれてしまいます。相良は先にご紹介した福地とは、九州共立大の同学年。共に大学時代は、川満(ロッテ)や大瀬良(現4年)右腕の陰で、あまり注目を浴びて来なかった選手達です。彼らが社会人という新しいフィールドで、どのように才能を伸ばして行くのか注目したいところ。
かずさマジックでは、平山・久保・村松あたりが登板しなかったのは残念。特に 平山 誠弘(26歳・第一工業大出身)右腕は、140キロ台中盤まで記録するという話を訊いていますが、一度も見たことがありません。果たして、彼を見られる日が来るのでしょうか。
(感想)
気になっていた 小原(JFE東日本)を、ようやく確認に成功。またスポニチ以来気になっていた 岡本(かずさマジック)を、再確認出来ました。今週は地味ながら、お目当てはシッカリ見られたのが収穫。次回の観戦は、都市対抗東京予選・第二代表決定戦で、ここに来て調子が上がってきたという 浦野 博司(セガサミー)投手の投球を見に行こうと思います。
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