大学選手権3日目・東京ドーム2
2013/06/03|Category:観戦記
東京ドーム第三試合 京都産業大 VS 日体大
この試合の注目は、関西大学NO.1左腕と評価される 岩橋 慶待(京都産業大 4年)左腕の投球。小さめなテイクバックから、常時130~130キロ台中盤と、思いのほか球速が出ていなかったのが気になった。しかしこの辺は、東京ドームの厳しめのガンの影響もあったのか、実際には135キロ~140キロぐらいは出ている印象で、昨年の平塚合宿でも・過去下級生の時に観戦した時も、そのぐらいの球速は出ていたので、そのぐらいのスピード能力はありそう。ただ左投手にしては、キレで空振りを誘う球質でもなく、むしろ角度を感じさせる投球。
変化球は、横滑りするカットボールとカーブような曲がりながら落ちるスライダー、それにスクリュー気味の変化球を上手くコンビネーションに交えて来る。球の勢いで圧倒するというよりは、上手くボール両コーナー散らすタイプ。特に右打者の外角低めのボールゾーンに沈む、スクリューボールは空振りを誘える。投球の基本である外角でピッチングを組み立てられるのは好感で、それでいて内角にもズバッと決められる爽快感もある。それでも右打者に、外角高めの球を打たれるケースが目立った。
またこの試合では、テンポを意識し過ぎて投げ急いでいる感じで、上体が突っ込む場面も見られた。まぁピッチングのできる左腕ということもあり、順位にこだわらなければ指名して来る球団が出てきてもおかしくはないだろう。現状指名は、ボーダーラインレベルかなぁといった印象。出来ればもう一度ぐらい、生でじっくり見て見極められるのが理想だろうか。
またこの岩橋と共に、1年生の頃から切磋琢磨してきた 山田 和毅(京都産業大 4年)左腕は、ごくオーソドックスな投手だった。球速は常時135キロ前後で、岩橋以上だったかも。右打者には外角高めに力強いストレートを投げ込み、岩橋が投げていたゾーンの球でも打たれず。特に左打者には、外角低めに球を集められ、左対左での強さも見せていた。岩橋は、あまり左打者に対し絶対的な球や球筋がなかったのに比べると、この辺は強味かもしれない。いずれにしてもドラフト候補というよりは、社会人タイプの好投手といった感じだった。
その他注目選手たち
京都産業大の登場で、出場全校が出揃いました。そこで最後は、緒戦では登場せずに、それ以降に出場した中で注目すべき選手たちについて簡単に触れてみたいと思います。
増成 男(天理大 2年)右腕は、常時140キロ台を記録する投手だと事前に訊いていました。その評判通り、MAX143キロの球速を記録。しかしボールの力だけでなく、変化球も面白い曲がりがするのが気になりました。またストレートも意識的なのか無意識なのかわかりませんが、少し動くクセ球に見えます。リーグ戦でもこれからの投手なのでしょうが、今後もその名前は覚えておいて損はなさそう。
東北福祉大の 佐藤 優(古川学園出身 3年)右腕は、スラッとした手足の長い投手体型が目を惹きます。そこから常時140キロ台~MAX143キロのストレートには伸びと勢いを感じさせ、スライダーとのコンビネーション。また投球全体のまとまりの悪さは感じますが、素材としての魅力は中々のもの。最終学年までに、その素質を開花させられるのか注目されます。
明治の 上原 健太(広陵出身 2年)左腕は、190センチの超大型左腕で、上武大戦のリリーフでMAX151キロを記録。変化球はスライダーなどがあるが、まだまだ細かい投球はできない。今春のリーグ戦でも 6試合 1勝1敗 防御率 3.52 と素材型の域は脱していないが、そのスピード能力は左腕としてはアマトップクラスのものがある。
亜大の 薮田 一樹(岡山理大附出身 3年)右腕も、小さめのテイクバックのためか、ボールがズドーンと一気にミットに突き刺さるタイミングの計り難いフォーム。ボールも常時145~MAX149キロを記録するように、ストレートの勢い・低めに決まる球筋は一級品。あまり体を捻り出せないフォームだけに、変化球のキレ・精度には不安を残すが、チェンジアップ気味に沈む球には威力を感じる。素材としては、相当なものを持っているだけに、本格化したときは楽しみだ。
いずれも素材型の域を脱してはいないが、将来が楽しみなスケールの大きそうな投手だった。
この試合の注目は、関西大学NO.1左腕と評価される 岩橋 慶待(京都産業大 4年)左腕の投球。小さめなテイクバックから、常時130~130キロ台中盤と、思いのほか球速が出ていなかったのが気になった。しかしこの辺は、東京ドームの厳しめのガンの影響もあったのか、実際には135キロ~140キロぐらいは出ている印象で、昨年の平塚合宿でも・過去下級生の時に観戦した時も、そのぐらいの球速は出ていたので、そのぐらいのスピード能力はありそう。ただ左投手にしては、キレで空振りを誘う球質でもなく、むしろ角度を感じさせる投球。
変化球は、横滑りするカットボールとカーブような曲がりながら落ちるスライダー、それにスクリュー気味の変化球を上手くコンビネーションに交えて来る。球の勢いで圧倒するというよりは、上手くボール両コーナー散らすタイプ。特に右打者の外角低めのボールゾーンに沈む、スクリューボールは空振りを誘える。投球の基本である外角でピッチングを組み立てられるのは好感で、それでいて内角にもズバッと決められる爽快感もある。それでも右打者に、外角高めの球を打たれるケースが目立った。
またこの試合では、テンポを意識し過ぎて投げ急いでいる感じで、上体が突っ込む場面も見られた。まぁピッチングのできる左腕ということもあり、順位にこだわらなければ指名して来る球団が出てきてもおかしくはないだろう。現状指名は、ボーダーラインレベルかなぁといった印象。出来ればもう一度ぐらい、生でじっくり見て見極められるのが理想だろうか。
またこの岩橋と共に、1年生の頃から切磋琢磨してきた 山田 和毅(京都産業大 4年)左腕は、ごくオーソドックスな投手だった。球速は常時135キロ前後で、岩橋以上だったかも。右打者には外角高めに力強いストレートを投げ込み、岩橋が投げていたゾーンの球でも打たれず。特に左打者には、外角低めに球を集められ、左対左での強さも見せていた。岩橋は、あまり左打者に対し絶対的な球や球筋がなかったのに比べると、この辺は強味かもしれない。いずれにしてもドラフト候補というよりは、社会人タイプの好投手といった感じだった。
その他注目選手たち
京都産業大の登場で、出場全校が出揃いました。そこで最後は、緒戦では登場せずに、それ以降に出場した中で注目すべき選手たちについて簡単に触れてみたいと思います。
増成 男(天理大 2年)右腕は、常時140キロ台を記録する投手だと事前に訊いていました。その評判通り、MAX143キロの球速を記録。しかしボールの力だけでなく、変化球も面白い曲がりがするのが気になりました。またストレートも意識的なのか無意識なのかわかりませんが、少し動くクセ球に見えます。リーグ戦でもこれからの投手なのでしょうが、今後もその名前は覚えておいて損はなさそう。
東北福祉大の 佐藤 優(古川学園出身 3年)右腕は、スラッとした手足の長い投手体型が目を惹きます。そこから常時140キロ台~MAX143キロのストレートには伸びと勢いを感じさせ、スライダーとのコンビネーション。また投球全体のまとまりの悪さは感じますが、素材としての魅力は中々のもの。最終学年までに、その素質を開花させられるのか注目されます。
明治の 上原 健太(広陵出身 2年)左腕は、190センチの超大型左腕で、上武大戦のリリーフでMAX151キロを記録。変化球はスライダーなどがあるが、まだまだ細かい投球はできない。今春のリーグ戦でも 6試合 1勝1敗 防御率 3.52 と素材型の域は脱していないが、そのスピード能力は左腕としてはアマトップクラスのものがある。
亜大の 薮田 一樹(岡山理大附出身 3年)右腕も、小さめのテイクバックのためか、ボールがズドーンと一気にミットに突き刺さるタイミングの計り難いフォーム。ボールも常時145~MAX149キロを記録するように、ストレートの勢い・低めに決まる球筋は一級品。あまり体を捻り出せないフォームだけに、変化球のキレ・精度には不安を残すが、チェンジアップ気味に沈む球には威力を感じる。素材としては、相当なものを持っているだけに、本格化したときは楽しみだ。
いずれも素材型の域を脱してはいないが、将来が楽しみなスケールの大きそうな投手だった。
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