2013年 都市対抗レポート3
2013/07/05|Category:観戦記
大会3日目・第一試合 セガサミー VS 新日鉄住金かずさマジック
この試合の注目は、なんと言ってもドラフト1位候補・浦野 博司(24歳・セガサミー)右腕。入社1年目~今年の春先までピリッとしない投球が続いていたものの、都市対抗予選では素晴らしい投球を披露。改めてこの選手の能力の高さを見せつけ、再び1位候補の呼び声が高くなってきました。
そんな注目されるなか行われた緒戦の先発。しかし球速は、135~140キロぐらいと悪い頃の浦野に逆戻り。それでもスライダーとフォークだけで、試合を作ってしまうところをさすがとみるか?しかしこの投手、ボールがキレ型で球威がないので、145キロを越えて来ないと全く見栄えがしません。甘く入ればピンポン球のように飛んで行きますしし、ストレートが使えないとなるとスライダー・フォークを多投し投球が汲々になります。あくまでも球速が145~150キロぐらい出て初めて、他の変化球のコンビネーションが冴えるといった投手でしょう。
気になるのは、こういった良くない状態の時が多いということ。私が思うに、フォークなどを多投するので、何処か痛いのを誤魔化し誤魔化し投げているのではないのでしょうか?そのため痛みが癒えている期間が限られる、あるいは無理がきかないのではないかと推測します。少なくてもプロの長く厳しいシーズンを想定すると、厳しいよなぁと思わざる得ません。確かに好調時の投球は、ローテーションで10勝前後意識できそうな内容ですが、長いスパンで考えると配です。その辺は各球団も同様に考えるでしょうから、能力は評価したとしてもハズレ1位以降での指名になりそうです。
セガサミーでは、2番手に昨年注目された 大山 暁史(25歳・亜大出身)左腕が登場。私自身、今年見るのは初めて。球速こそ135~後半程度で昨年と大きく変わった印象はありませんが、元々キレで勝負するタイプなので悲観することはないでしょう。特にこの日は、速球のキレ・変化球のコントロールも悪くなく、持ち味である小気味の好い投球で浦野の後を無難に抑えます。昨年は大変注目されていたので、そのプレッシャーもあり力んで突っ込む悪いクセが出る試合が目立ちました。今年は気楽になったのか、それともたまたまだったのかわかりませんが、リラックスして投げられていた印象。この投球を安定して出てきているのならば、左のリリーフ候補として指名して来る球団があっても不思議ではありません。昨年はアテに出来ないタイプだなと思えていたので、今後も何回か確認して最終判断をくだせればと思います。
かずさマジックは、高卒3年目の 岡本 健(21歳・神戸国際大付出身)右腕が注目。ベイスターズとのプロアマ交流戦では冴えず、都市対抗予選では心配でした。それでも予選でも3試合で、防御率 1.74 でしたから、たまたまだったのかもしれません。
オーソドックスな右上手投げで、綺麗なフォームから投げ込む正統派右腕。球速こそ135~140キロぐらいと平凡でしたが、ボールの伸びはなかなか良かったです。また代わった直後は初の都市対抗での投球で緊張したのか、制球が定まりませんでした。しかし徐々に場慣れしてきて、スライダー・フォーク・カーブ・チェンジアップなど多彩な変化球とのコンビネーションを魅せ、持ち味を発揮。ちょっと指名となるとパンチ不足の印象ですが、21歳の若さも考慮して1,2年ファームでということで指名して来る球団が合っても不思議ではありません。凄みよりも、投手としてのセンスの良さが魅力です。
大会3日目・第二試合 NTT東日本 VS 東邦ガス
NTT東日本の先発は、ルーキーの 高木 伴(23歳・東京農大出身)右腕。市立川口時代から注目されてきた逸材で、農大時代も私自身昨年の東都二部NO.1の逸材と注目してきました。ただ故障が多く伸び悩んできたことと、典型的な素材型で好いものを持っていても、試合をまとめる能力に欠けるところがありました。
181/80の均整の取れた体格から、常時130キロ台後半~MAX143キロのストレート。球速表示が相当厳しい東京ドームのガンですから、他球場と比べると2~5キロ程度は押さえ気味の球速表示です。実際に、ストレートの球威・勢いはなかなかで、改めて素材の良さを実感致します。
細かいコントロールはないものの、枠の中にはコンスタントに集められ、7回途中まで試合を作ります。変化球は、カーブ・スライダー・カットボール・ツーシーム・チェンジアップ・フォークなどひと通りものがあり、どれも悪くありません。特に縦の変化も使え、予選6イニングで、8奪三振の片鱗を伺わせます。順調に実績を積んでゆけば、来年のドラフト候補であるのは間違いないでしょう。今後日本選手権予選などで、どういった起用されてゆくのか注目されます。大学時代よりは、投球をまとめられつつあるのかなと成長を感じます。
NTTの試合を見にゆくと、スカウトが必ず注目しているのが、越前 一樹(25歳・立正大)右翼手。確かに当たった時のパンチ力と強肩ではありますが、本当に脆い。予選で4割打っているから多少変わったのかなと期待しましたが、外に変化球投げていれば抑えられる、そんな脆さは解消されていませんでした。ベイスターズに入った 赤堀 大智(セガサミー)外野のように、打てる球を逃さないとかそういった絞り込みも鋭さもないので、今年指名されることはないと思います。
また東邦ガスはスポニチ大会の時も思ったのですが、選手年齢が高くドラフト候補と呼べる選手がおりません。リリーフでルーキーの 蒔野 健太(23歳・関西学院大出身)左腕が投げたぐらいが、若手の起用。左サイドに近いフォームから135キロぐらいということで、悪い投手ではありませんが、来年のドラフト候補云々ではなさそう。
2回戦では、トヨタから補強した 上杉 芳貴(25歳・中京大出身)右腕が登板したり、同じく西濃運輸から補強された 藤澤 拓斗(23歳・柳ヶ浦出身)内野手のプレーなどに注目してみたいと思います。
この試合の注目は、なんと言ってもドラフト1位候補・浦野 博司(24歳・セガサミー)右腕。入社1年目~今年の春先までピリッとしない投球が続いていたものの、都市対抗予選では素晴らしい投球を披露。改めてこの選手の能力の高さを見せつけ、再び1位候補の呼び声が高くなってきました。
そんな注目されるなか行われた緒戦の先発。しかし球速は、135~140キロぐらいと悪い頃の浦野に逆戻り。それでもスライダーとフォークだけで、試合を作ってしまうところをさすがとみるか?しかしこの投手、ボールがキレ型で球威がないので、145キロを越えて来ないと全く見栄えがしません。甘く入ればピンポン球のように飛んで行きますしし、ストレートが使えないとなるとスライダー・フォークを多投し投球が汲々になります。あくまでも球速が145~150キロぐらい出て初めて、他の変化球のコンビネーションが冴えるといった投手でしょう。
気になるのは、こういった良くない状態の時が多いということ。私が思うに、フォークなどを多投するので、何処か痛いのを誤魔化し誤魔化し投げているのではないのでしょうか?そのため痛みが癒えている期間が限られる、あるいは無理がきかないのではないかと推測します。少なくてもプロの長く厳しいシーズンを想定すると、厳しいよなぁと思わざる得ません。確かに好調時の投球は、ローテーションで10勝前後意識できそうな内容ですが、長いスパンで考えると配です。その辺は各球団も同様に考えるでしょうから、能力は評価したとしてもハズレ1位以降での指名になりそうです。
セガサミーでは、2番手に昨年注目された 大山 暁史(25歳・亜大出身)左腕が登場。私自身、今年見るのは初めて。球速こそ135~後半程度で昨年と大きく変わった印象はありませんが、元々キレで勝負するタイプなので悲観することはないでしょう。特にこの日は、速球のキレ・変化球のコントロールも悪くなく、持ち味である小気味の好い投球で浦野の後を無難に抑えます。昨年は大変注目されていたので、そのプレッシャーもあり力んで突っ込む悪いクセが出る試合が目立ちました。今年は気楽になったのか、それともたまたまだったのかわかりませんが、リラックスして投げられていた印象。この投球を安定して出てきているのならば、左のリリーフ候補として指名して来る球団があっても不思議ではありません。昨年はアテに出来ないタイプだなと思えていたので、今後も何回か確認して最終判断をくだせればと思います。
かずさマジックは、高卒3年目の 岡本 健(21歳・神戸国際大付出身)右腕が注目。ベイスターズとのプロアマ交流戦では冴えず、都市対抗予選では心配でした。それでも予選でも3試合で、防御率 1.74 でしたから、たまたまだったのかもしれません。
オーソドックスな右上手投げで、綺麗なフォームから投げ込む正統派右腕。球速こそ135~140キロぐらいと平凡でしたが、ボールの伸びはなかなか良かったです。また代わった直後は初の都市対抗での投球で緊張したのか、制球が定まりませんでした。しかし徐々に場慣れしてきて、スライダー・フォーク・カーブ・チェンジアップなど多彩な変化球とのコンビネーションを魅せ、持ち味を発揮。ちょっと指名となるとパンチ不足の印象ですが、21歳の若さも考慮して1,2年ファームでということで指名して来る球団が合っても不思議ではありません。凄みよりも、投手としてのセンスの良さが魅力です。
大会3日目・第二試合 NTT東日本 VS 東邦ガス
NTT東日本の先発は、ルーキーの 高木 伴(23歳・東京農大出身)右腕。市立川口時代から注目されてきた逸材で、農大時代も私自身昨年の東都二部NO.1の逸材と注目してきました。ただ故障が多く伸び悩んできたことと、典型的な素材型で好いものを持っていても、試合をまとめる能力に欠けるところがありました。
181/80の均整の取れた体格から、常時130キロ台後半~MAX143キロのストレート。球速表示が相当厳しい東京ドームのガンですから、他球場と比べると2~5キロ程度は押さえ気味の球速表示です。実際に、ストレートの球威・勢いはなかなかで、改めて素材の良さを実感致します。
細かいコントロールはないものの、枠の中にはコンスタントに集められ、7回途中まで試合を作ります。変化球は、カーブ・スライダー・カットボール・ツーシーム・チェンジアップ・フォークなどひと通りものがあり、どれも悪くありません。特に縦の変化も使え、予選6イニングで、8奪三振の片鱗を伺わせます。順調に実績を積んでゆけば、来年のドラフト候補であるのは間違いないでしょう。今後日本選手権予選などで、どういった起用されてゆくのか注目されます。大学時代よりは、投球をまとめられつつあるのかなと成長を感じます。
NTTの試合を見にゆくと、スカウトが必ず注目しているのが、越前 一樹(25歳・立正大)右翼手。確かに当たった時のパンチ力と強肩ではありますが、本当に脆い。予選で4割打っているから多少変わったのかなと期待しましたが、外に変化球投げていれば抑えられる、そんな脆さは解消されていませんでした。ベイスターズに入った 赤堀 大智(セガサミー)外野のように、打てる球を逃さないとかそういった絞り込みも鋭さもないので、今年指名されることはないと思います。
また東邦ガスはスポニチ大会の時も思ったのですが、選手年齢が高くドラフト候補と呼べる選手がおりません。リリーフでルーキーの 蒔野 健太(23歳・関西学院大出身)左腕が投げたぐらいが、若手の起用。左サイドに近いフォームから135キロぐらいということで、悪い投手ではありませんが、来年のドラフト候補云々ではなさそう。
2回戦では、トヨタから補強した 上杉 芳貴(25歳・中京大出身)右腕が登板したり、同じく西濃運輸から補強された 藤澤 拓斗(23歳・柳ヶ浦出身)内野手のプレーなどに注目してみたいと思います。
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