都市対抗レポート 6
2013/07/12|Category:観戦記
大会5日目第一試合 JR九州 VS ヤマハ
JR九州の先発は、高卒3年目の 加治屋 蓮(21歳・福島高出身)右腕。182/73の均整の取れた体格から、常時130キロ台後半~142キロぐらい。殆どはこのストレートとフォークとのコンビネーション。それに時々、右打者外角にスライダーを織り交ぜてくる。
特に制球などに破綻はないものの、それほど投球術・コントロールに特徴があるわけではない。ストレートも真ん中~高めに集まりやすいが、ボールが動いているようで芯で捉えにくい。特に縦の変化は確かなので、この球で空振りを取れたりできる。ただどうしても、フォーク多投だと投球が汲々になるのが気になる。ドラフト候補として注目されるが、できれば先発ではなく、リリーフでキャパ全開で投げた時にどの程度の球を投げるのか見てみたい。現状指名は微妙であるが、会社が出す気があるのならば、将来性を買って下位指名あたりでの指名があるかもしれない。過去こういった高卒の若い投手を、放出した例の多いチームだけに。
ところでこの加治屋、登板するのは初めてみるのだが、以前TVでJR九州野球部を特集した番組に出演していたので名前を覚えている。恐らく高卒1,2年ぐらいだったのだろうか、中々普段の業務が覚えられず苦労していたのを思い出す。あのおどおどした彼が、堂々と大舞台で投げている姿は考え深いものがあった。
ヤマハの先発は、フェリペ・ナデル(24歳・カントリーキッズ出身)右腕。ヤマハのエースとして数年前から活躍している選手だが、ここ数年はあまり名前を訊くことがなかった。都市対抗予選でも、防御率 6.59 と安定感はイマイチ。この試合でも、ピリッとしないまま降板することになる。2,3年前の投球ならば、プロをも意識できる内容だっただけに残念。
JR九州の2番手は、西部ガスから補強された 今村 幸志郎(24歳・関西メディカルスポーツ学院出身)左腕。左のスリークオーターから、135キロ前後のストレートと変化球を低めに集めて打ちとって来る。特に際立つ球はないのだが、左打者の背中越しから来る独特の球筋と、安定した制球力で、使い勝手の好いタイプ。プロとしてはパンチ不足の印象は否めないが、使い勝手の好い左腕ということで、ひょっとしての可能性は秘めている。やはり、もう何回か見て判断したいところだが、球速はこんなものでも、もう少し球にキレが欲しい。
打者では、川邊 健司(24歳・明大出身)捕手が、ディフェンス面では高い内容を示した。大学時代は、現在社会人若手NO.1捕手と言われるドラフト上位候補の、小林 誠司(日本生命)捕手より上ではないかと評価した選手。大学時代首位打者を獲ったような、打撃でのアピールが、指名にはぜひ欲しいところ。ディフェンス面では、元々刺せるという意味では小林より上。キャッチングなども安定しており、リードでも強豪JR九州を巧みなリードで退けた。ディフェンス面では、プロの捕手に見劣ることはなく、投手を把握すれば存在感を示すようになるはず。個人的には、最終的に今年も ☆ をつけることになると思います。詳細は、個別の寸評を作成した時にでも。
大会5日目・第二試合 沖縄電力 VS JR北海道
JR北海道の先発・戸田 公星(25歳・日田林工出身)右腕に抑えこまれてしまったので、沖縄電力の各打者に光るものは見出だせなかった。八重山商工時代甲子園でも活躍し注目された 金城 長靖(25歳)なども、荒っぽいスイングが目立ち戸田に翻弄される。ポジションもDHでの出場であり、現状候補としては考え難い。
そんななか終盤登板した三菱自動車長崎から補強された 小山 元希(24歳・北九州市立大出身)右腕。179/75 の体格とは思えないダイナミックなフォームから、常時130キロ台後半~140キロ台前半をマークしたストレートは力強かった。ただスライダー・フォーク系の球はあったものの、それほど際立つものはなし。素材としての魅力は感じたものの、まだまだ総合力では物足りない。
JR北海道では、大型内野手として学生時代から注目されてきた 嶋田 源太郎(24歳・流通経済大出身)遊撃手が、ヒットを連発し存在を示した。ただ遊撃手としては並で、何かプロを意識すると絶対的なものがあるのかと言われると微妙。ドラフト候補と言うほどのインパクトは、残念ながら感じられなかった。
JR九州の先発は、高卒3年目の 加治屋 蓮(21歳・福島高出身)右腕。182/73の均整の取れた体格から、常時130キロ台後半~142キロぐらい。殆どはこのストレートとフォークとのコンビネーション。それに時々、右打者外角にスライダーを織り交ぜてくる。
特に制球などに破綻はないものの、それほど投球術・コントロールに特徴があるわけではない。ストレートも真ん中~高めに集まりやすいが、ボールが動いているようで芯で捉えにくい。特に縦の変化は確かなので、この球で空振りを取れたりできる。ただどうしても、フォーク多投だと投球が汲々になるのが気になる。ドラフト候補として注目されるが、できれば先発ではなく、リリーフでキャパ全開で投げた時にどの程度の球を投げるのか見てみたい。現状指名は微妙であるが、会社が出す気があるのならば、将来性を買って下位指名あたりでの指名があるかもしれない。過去こういった高卒の若い投手を、放出した例の多いチームだけに。
ところでこの加治屋、登板するのは初めてみるのだが、以前TVでJR九州野球部を特集した番組に出演していたので名前を覚えている。恐らく高卒1,2年ぐらいだったのだろうか、中々普段の業務が覚えられず苦労していたのを思い出す。あのおどおどした彼が、堂々と大舞台で投げている姿は考え深いものがあった。
ヤマハの先発は、フェリペ・ナデル(24歳・カントリーキッズ出身)右腕。ヤマハのエースとして数年前から活躍している選手だが、ここ数年はあまり名前を訊くことがなかった。都市対抗予選でも、防御率 6.59 と安定感はイマイチ。この試合でも、ピリッとしないまま降板することになる。2,3年前の投球ならば、プロをも意識できる内容だっただけに残念。
JR九州の2番手は、西部ガスから補強された 今村 幸志郎(24歳・関西メディカルスポーツ学院出身)左腕。左のスリークオーターから、135キロ前後のストレートと変化球を低めに集めて打ちとって来る。特に際立つ球はないのだが、左打者の背中越しから来る独特の球筋と、安定した制球力で、使い勝手の好いタイプ。プロとしてはパンチ不足の印象は否めないが、使い勝手の好い左腕ということで、ひょっとしての可能性は秘めている。やはり、もう何回か見て判断したいところだが、球速はこんなものでも、もう少し球にキレが欲しい。
打者では、川邊 健司(24歳・明大出身)捕手が、ディフェンス面では高い内容を示した。大学時代は、現在社会人若手NO.1捕手と言われるドラフト上位候補の、小林 誠司(日本生命)捕手より上ではないかと評価した選手。大学時代首位打者を獲ったような、打撃でのアピールが、指名にはぜひ欲しいところ。ディフェンス面では、元々刺せるという意味では小林より上。キャッチングなども安定しており、リードでも強豪JR九州を巧みなリードで退けた。ディフェンス面では、プロの捕手に見劣ることはなく、投手を把握すれば存在感を示すようになるはず。個人的には、最終的に今年も ☆ をつけることになると思います。詳細は、個別の寸評を作成した時にでも。
大会5日目・第二試合 沖縄電力 VS JR北海道
JR北海道の先発・戸田 公星(25歳・日田林工出身)右腕に抑えこまれてしまったので、沖縄電力の各打者に光るものは見出だせなかった。八重山商工時代甲子園でも活躍し注目された 金城 長靖(25歳)なども、荒っぽいスイングが目立ち戸田に翻弄される。ポジションもDHでの出場であり、現状候補としては考え難い。
そんななか終盤登板した三菱自動車長崎から補強された 小山 元希(24歳・北九州市立大出身)右腕。179/75 の体格とは思えないダイナミックなフォームから、常時130キロ台後半~140キロ台前半をマークしたストレートは力強かった。ただスライダー・フォーク系の球はあったものの、それほど際立つものはなし。素材としての魅力は感じたものの、まだまだ総合力では物足りない。
JR北海道では、大型内野手として学生時代から注目されてきた 嶋田 源太郎(24歳・流通経済大出身)遊撃手が、ヒットを連発し存在を示した。ただ遊撃手としては並で、何かプロを意識すると絶対的なものがあるのかと言われると微妙。ドラフト候補と言うほどのインパクトは、残念ながら感じられなかった。
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