2013年 甲子園4日目レポート
2013/07/26|Category:観戦記
第一試合 上田西 VS 木更津総合
上田西の先発・浦野 竣汰(3年)左腕は、135キロ前後と驚くような球威・球速はない。しかしカーブ・スライダー・スクリュー・フォークなど球種も多彩で、腕の振りが良く速球と変化球の見極めが難しい。中盤まで無失点で好投するが、5回に大量失点してマウンドを降りた。全国でも上位レベルの打力を誇る木更津総合打線だけに、隙を作ると一気に畳み込まれてしまった。現時点でドラフト候補云々の体格・スピードではないが、大学などで総合力を高めれば、非常に楽しみな左腕だと言えよう。
またその後を継いだ、柳沢 和希(3年)右腕も、高い将来性を感じさせる素材。179/73 と均整の取れた体格から、常時130キロ台後半~MAX142キロぐらいも、球質が中々実戦的。かつ肉体的にも上積みが期待できそうだし、その時に妨げにならなそうな癖のないフォームをしていること。変化球も浦野同様に、スライダー・チェンジアップ・フォークなどの各球種が同じような腕の振りで投げ込める強味があります。高卒プロのような凄みは感じませんが、数年後に着実にパワーアップして行ければ、近い将来ドラフト候補になり得ると考えます。
木更津総合では、3番の 猿田 瑞季(2年)左翼手が、非常に鋭い打球を飛ばしており、今後の試合でも注目してみようかなと思える内容だった。
第二試合 福知山成美 VS 沖縄尚学
仲村渠 康太(福知山成美・3年)右腕は、中背の体格から130キロ台後半~140キロ台前半のストレートには伸びがあり、存在感のあるボールを投げ込んで来る。変化球は、カーブ・スライダー・フォークなども織り交ぜるが、投球にあまり奥行きが感じられないのが残念。良いボールをなげていても、イニングを重ねるにつれ相手に馴れられてしまう。そのため中盤以降、完全に捉えられてしまった。現状は、ドラフト候補としては物足りなく、大学などで実戦力を磨きたい。
沖縄尚学の選手は、選抜の時にもレポートしたので簡単に。終盤リリーフで登場した 山城 大智(2年)右腕は、135キロぐらいの球速とスライダーとのコンビネーション。しかし球速以上に球筋がよく、来年に向けて楽しみ。また 具志堅 秀樹(3年)捕手は、塁間1.7秒台後半のスローイングは圧巻。それだけに、打撃が9番打者なのが残念だった。
第三試合 弘前学院聖愛 VS 玉野光南
両チームともフォームくそ違えど似たタイプのエース同士。玉野光南の 星 彗(3年)右腕は、オーソドックスな右上投げ投手で、球速は135~後半ぐらいと平凡。スライダーとのコンビネーションで、適度にまとまった好投手タイプ。まだ伸びしろも残されていそうで、上手く大学などで総合力を伸ばして行ければ、社会人あたりまで長く野球を続けて行けるかもしれない。
聖愛の先発・小野 憲生(3年)右腕も、135~後半ぐらいのストレートにスライダーとのコンビネーション。こちらは、9回を4安打完封をしてのけた。この二人の似た投手の明暗をわけたのは、小野がサイドスロー気味のフォームで、球筋に特徴があること。そして何より、同じような球速でも、ベース板の上まで球威が落ちない力強さがある点ではないのだろうか。こちらは、東北あたりの大学に進めば、早くからリーグ戦でも活躍しそうな完成度の高さも魅力。
玉野光南で注目されたのが、3番の 藤本 拓(3年)遊撃手。岡山大会でも、.563厘と打ちまくったが、この試合では3打数0安打 と結果を残せず。正面できっちり捕球する、堅実な遊撃守備には好感が持てたのだが・・・。また聖愛の打者では、3番の 一戸 将(3年)一塁手が、ボールをよく引きつけて、ホームランを含む右に左へと打ち存在感を示した。
玉野光南でリリーフした 中川 一斗(3年)左腕は、球速こそ130~135キロぐらい。しかしながら、腕がよく振れ、ボールの勢いはそれ以上に感じさせる。今後の環境や本人の意識次第では、大学などで頭角を現して来る可能性を秘めた投手。数年後、また何処かで出会えることを期待したい。
第四試合 石見智翠館 VS 西脇工
西脇工業の先発・翁田 勝基(3年)右腕は、130キロ台後半~140キロ台前半ぐらいの重いストレートに、スライダー・チェンジアップなどが武器。特に立ち上がりは、ストレートが上吊っていたが、その分変化下級は低めで変化して効果的だった。ストレートが高めに行くには、ボールが高めでキレること。球威型の彼の場合、真ん中~低めに集めないと、レベル高い相手の場合には餌食にされてしまうだろう。想像以上に変化球が良かったのが収穫だったが、大学や社会人で更なるレベルアップを期待したい。
石見智翠館の先発・田部 稜太(3年)左腕は、135キロぐらいの球速もボールは球威型。彼は比較的ボールは低めに集まり、低めのボールゾーンに切れ込むスライダーをいかに振らせるのかがポイント。馬力のある素材なので、将来的にはコンスタントに140キロ台を記録するような、パワー型の左腕として頭角を現すかもしれない。
打者では、西脇工業の核弾頭・今井 哲也(3年)中堅手が、コンスタントに塁間4.2秒前後の走塁を魅せ、これを左打者で換算すると3.9秒台に匹敵する走力。足の早さは、充分上のレベルで通用するだろう。
上田西の先発・浦野 竣汰(3年)左腕は、135キロ前後と驚くような球威・球速はない。しかしカーブ・スライダー・スクリュー・フォークなど球種も多彩で、腕の振りが良く速球と変化球の見極めが難しい。中盤まで無失点で好投するが、5回に大量失点してマウンドを降りた。全国でも上位レベルの打力を誇る木更津総合打線だけに、隙を作ると一気に畳み込まれてしまった。現時点でドラフト候補云々の体格・スピードではないが、大学などで総合力を高めれば、非常に楽しみな左腕だと言えよう。
またその後を継いだ、柳沢 和希(3年)右腕も、高い将来性を感じさせる素材。179/73 と均整の取れた体格から、常時130キロ台後半~MAX142キロぐらいも、球質が中々実戦的。かつ肉体的にも上積みが期待できそうだし、その時に妨げにならなそうな癖のないフォームをしていること。変化球も浦野同様に、スライダー・チェンジアップ・フォークなどの各球種が同じような腕の振りで投げ込める強味があります。高卒プロのような凄みは感じませんが、数年後に着実にパワーアップして行ければ、近い将来ドラフト候補になり得ると考えます。
木更津総合では、3番の 猿田 瑞季(2年)左翼手が、非常に鋭い打球を飛ばしており、今後の試合でも注目してみようかなと思える内容だった。
第二試合 福知山成美 VS 沖縄尚学
仲村渠 康太(福知山成美・3年)右腕は、中背の体格から130キロ台後半~140キロ台前半のストレートには伸びがあり、存在感のあるボールを投げ込んで来る。変化球は、カーブ・スライダー・フォークなども織り交ぜるが、投球にあまり奥行きが感じられないのが残念。良いボールをなげていても、イニングを重ねるにつれ相手に馴れられてしまう。そのため中盤以降、完全に捉えられてしまった。現状は、ドラフト候補としては物足りなく、大学などで実戦力を磨きたい。
沖縄尚学の選手は、選抜の時にもレポートしたので簡単に。終盤リリーフで登場した 山城 大智(2年)右腕は、135キロぐらいの球速とスライダーとのコンビネーション。しかし球速以上に球筋がよく、来年に向けて楽しみ。また 具志堅 秀樹(3年)捕手は、塁間1.7秒台後半のスローイングは圧巻。それだけに、打撃が9番打者なのが残念だった。
第三試合 弘前学院聖愛 VS 玉野光南
両チームともフォームくそ違えど似たタイプのエース同士。玉野光南の 星 彗(3年)右腕は、オーソドックスな右上投げ投手で、球速は135~後半ぐらいと平凡。スライダーとのコンビネーションで、適度にまとまった好投手タイプ。まだ伸びしろも残されていそうで、上手く大学などで総合力を伸ばして行ければ、社会人あたりまで長く野球を続けて行けるかもしれない。
聖愛の先発・小野 憲生(3年)右腕も、135~後半ぐらいのストレートにスライダーとのコンビネーション。こちらは、9回を4安打完封をしてのけた。この二人の似た投手の明暗をわけたのは、小野がサイドスロー気味のフォームで、球筋に特徴があること。そして何より、同じような球速でも、ベース板の上まで球威が落ちない力強さがある点ではないのだろうか。こちらは、東北あたりの大学に進めば、早くからリーグ戦でも活躍しそうな完成度の高さも魅力。
玉野光南で注目されたのが、3番の 藤本 拓(3年)遊撃手。岡山大会でも、.563厘と打ちまくったが、この試合では3打数0安打 と結果を残せず。正面できっちり捕球する、堅実な遊撃守備には好感が持てたのだが・・・。また聖愛の打者では、3番の 一戸 将(3年)一塁手が、ボールをよく引きつけて、ホームランを含む右に左へと打ち存在感を示した。
玉野光南でリリーフした 中川 一斗(3年)左腕は、球速こそ130~135キロぐらい。しかしながら、腕がよく振れ、ボールの勢いはそれ以上に感じさせる。今後の環境や本人の意識次第では、大学などで頭角を現して来る可能性を秘めた投手。数年後、また何処かで出会えることを期待したい。
第四試合 石見智翠館 VS 西脇工
西脇工業の先発・翁田 勝基(3年)右腕は、130キロ台後半~140キロ台前半ぐらいの重いストレートに、スライダー・チェンジアップなどが武器。特に立ち上がりは、ストレートが上吊っていたが、その分変化下級は低めで変化して効果的だった。ストレートが高めに行くには、ボールが高めでキレること。球威型の彼の場合、真ん中~低めに集めないと、レベル高い相手の場合には餌食にされてしまうだろう。想像以上に変化球が良かったのが収穫だったが、大学や社会人で更なるレベルアップを期待したい。
石見智翠館の先発・田部 稜太(3年)左腕は、135キロぐらいの球速もボールは球威型。彼は比較的ボールは低めに集まり、低めのボールゾーンに切れ込むスライダーをいかに振らせるのかがポイント。馬力のある素材なので、将来的にはコンスタントに140キロ台を記録するような、パワー型の左腕として頭角を現すかもしれない。
打者では、西脇工業の核弾頭・今井 哲也(3年)中堅手が、コンスタントに塁間4.2秒前後の走塁を魅せ、これを左打者で換算すると3.9秒台に匹敵する走力。足の早さは、充分上のレベルで通用するだろう。
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