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プロ野球ドラフトサイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男が、日本中を駆け巡り本音でトーク!

81・82 東都二部リーグ 秋季レポート1

今日は月曜日に観戦予定だった、東都二部の観戦に行って参りました。何人かの最終チェックのつもりではあったのですが、一応東都二部は9月30日も観戦候補にしているので、個別の寸評はそれ以後の作成になりそうです。ただ日大と東洋は、今年最後の観戦になります。

第一試合 日大 VS 東農大

この試合のお目当ては、ドラフト指名有力候補の 陽川 尚樹(東農大)内野手と 村田 穏行(日大)内野手にありました。特に日大の観戦は、今年最後になると思うので、村田のチェックに重点を置いてみました。

日大の先発は、森脇 亮介(塔南出身・3年)右腕。今年の観戦始めの試合でも、この選手が先発だったと記憶します。173/66 の小柄な体格ですが、高校時代は京都屈指の好投手として注目された存在。

普段は135~後半ぐらいのボールが多いのですが、要所ではMAX91マイル(145.6キロ)の球速を記録するように140キロ台中盤を投げられる能力があります。変化球も、カーブ・スライダー・チェンジアップと織り交ぜ、コンビネーションで相手を牛耳ります。今日は、8回2/3イニングまで投げ、5安打・1失点 で安定した内容。

この投手、野球センスに優れピッチングをまとめる能力はあります。ただ体格のせいか、球速ほどボールに凄みがないというか、怖さのない投手。それだけに、上手く相手に合わせられないように、かわして行けるのかがポイントになります。来年は最終学年ですから、左の戸根と共に2枚看板に育って欲しい。ドラフト候補ということでは、左腕から140キロ台のボールを投げられる 戸根 千明(石見智翠館出身・3年)の方が注目は集まりそうですが。いずれにしても、今シーズンは実績を残して、候補として最終学年を迎えたいところ。

春は、1本 6打点 打率.300厘 と存在感を示したドラフト候補の 村田 穏行(日大・4年)は、三塁手として出場していました。しかし打順は7番に下っており、また打てない村田が戻ってきているみたいで、今日も全然タイミングが合っていません。

元々遊撃も任されるだけの守備力があり、三塁手としても問題なし。少し危なっかしくも見えなくはありませんでしたが、大きなミスすることなく無難にこなします。肩も悪くないので、上のレベルでも守備では問題ないでしょう。今日は打てない分、積極的な走塁でアピール。元々動けない選手ではありませんでしたが、ここまで走塁でアピールできるとは思いませんでした。ただ肝心の打撃が全然だったので、ドラフト指名はまずないとみて間違いないでしょう。

むしろ打撃では、同じ4年生の 柴原 健介(履正社出身)捕手の方が目立っていました。センターがダイビングキャッチして取れずのツーベースやセンター前に力みなくはじ返すなど、打撃では完全に村田を凌駕。春も 2本 6打点 打率.375(リーグ2位)の実績でも上回ります。

ただ捕手としては、地肩がもう一つ。打撃はプロ級も、ディフェンス力でドラフト候補として浮上してこられないのが残念。この選手もドラフト候補というよりは、社会人に進んでの活躍を期待します。

ドラフト指名有力の 陽川 尚樹(東農大・4年)内野手は、村田同様に春のショートから三塁にコンバート。私が神宮いちょう並木を散策している間に、第一打席はセンター前にヒット、また三塁の守備でエラーをしでかしていたそうな。

その後観戦した3打席は、ショート内野安打。レフトフライ・サードゴロと、引っ張りにかかっていたのが気になります。ショートとしては物足りませんが、三塁手としては問題ないでしょう。塁間は、4.5秒前後(左打者換算で4.25秒前後に相当)と走力は並。しかし春は、3盗塁を記録していますし動ける選手。彼の場合は、この秋の内容に関係なく、本会議で指名されると思います。順調にゆけば、3・4位 ぐらいでの指名があるのではないのでしょうか。ただ将来的には、三塁もしくは外野を守ることになりそうです。彼はもう一度観戦予定なので、その後に最終寸評を作成したいと思います。

第二試合 東洋大 VS 立正大

東洋の先発は、東洋大姫路時代指名確実だった 原 樹理(2年)右腕。相変わらず正統派右腕といった感じで、常時140~MAX90マイル(144キロ)と、今までよりもストレートの球速は平均して増した印象はあります。

コントロールも、マウンド捌き、投球以外の部分まで行き届いた野球センスは素晴らしいのですが、追い込んでからの武器がないのが気になります。変化球もスライダー・チェンジアップ等ありますが、ストレートも含めて相手を抑え込めるほどのボールがありません。今日は、7回・4安打・1失点と好投致しました。しかし投球に凄みがないのと、あまり伸びていないなぁというのが率直な感想でしょうか。もう一皮むけないと、大学を経てのプロ入りは厳しいように思います。

この試合のお目当ては、春観戦出来なかった立正大の観戦。それもドラフト候補の・吉田 裕汰(日大三出身・4年)捕手が中心。吉田個人に関しては、今年平塚の全日本合宿で見て以来となります。

吉田は、それほどモーション大きくとらなくてもボールをコントロールできる地肩があり、塁間1.85秒前後のスローイングはプロでも基準以上のレベル。打撃も春は.220厘と低迷したものの、元々強打の捕手。今日も強烈なショートゴロとライト前にヒットを放ち、捕手として必要な打力はあるように思います。肩・打力といった部分では、充分プロを意識できるでしょう。

あまり捕手的適正がどうなのかな?という疑問が以前からあったのですが、今日は相手の裏をかくリードが冴えていました。ただこういったリードというのは、ある意味奇をてらった部分があるので、長く通用するのかどうか?という疑問は残ります。ただそういった発想力はあるようなので、ドラフトでも順位にこだらわなければ指名して来る球団があっても不思議ではないと思います。もう一回観戦を予定しておりますので、その辺の細部を詰めて最終的な評価をくだしたいと思います。ただプロを意識できる位置にいるのは、間違いない一人だと思います。

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