2014年大学選手権 初日東京ドーム2
2014/06/13|Category:観戦記
東京ドーム第三試合 東日本国際大 VS 静岡大
東日本国最大の先発・大西 健太(九州国際大付出身・4年)右腕は、オーソドックスな上手投げ。球速は、130キロ台後半~MAX141キロのストレートそれなりで、スライダー・フォークのキレに光るものがある。ドラフト候補という凄みはないが、社会人ならば適度なまとまりもあり、フォークという武器もあるので活躍が期待される。更に社会人でストレートが磨かれるようだと、総合力のある投手だけドラフト候補として浮上してきそう。
静岡大の先発・加藤 大智(焼津中央出身・3年)右腕も、135キロ前後ぐらいだが、カーブ・スライダーを織り交ぜたオーソドックスなタイプ。現状これは!という武器はないが、適度にまとまった好投手。社会人で続けるとなると厳しいが、クラブチームなどでならば中心選手として活躍できるかもしれない。
この試合は特に際立つ選手がいるわけではなかったが、試合としては中々の好試合。久々に全国大会に顔を出した静岡大が、まとまりの良さで厳しい予選を勝ち抜いてきた理由も、なんとなくわかる試合でした。
大西 健太(東日本国際大4年)投手 176/75 右/左
加藤 大智(静岡大3年)投手 175/69 右/右
東京ドーム第四試合 広島経済大 VS 九州産業大
九州産業大の先発・浜田 智博(宮崎工業出身・4年)左腕は、今年のドラフト候補。甲子園でも投げた投手で覚えている方もいると思うが、今や九州の大学生では最もプロに近い存在だと言われる。球速は、135キロ~140キロ前半ぐらいで、驚くような球威・球速はない。しかし左腕だということで考えるならば、このぐらいの球速でも基準レベルだろう。
今年ソフトバンク三軍とのプロアマ交流戦の模様をみたが、この時はボコボコに打ち込まれていた浜田。しかしこの日は、ポンポンとストライクを先行させ、有利な状況を作り相手を自分のペースに。カウントを取るスライダーと低めのボールゾーンに切れ込むスライダーを使い分けたり、変則フォームで相手を幻惑するなど持ち味を発揮。
プロで即戦力になれるかと言われると疑問だが、適度に試合をまとめられる左腕として、指名はされるのではないかという感じはする。ただし、中位~下位指名だろうなという気はする。個人的には、ソフトバンク戦に為す術もなく打ち込まれていた光景を見ていると、あまり高い評価はできないし、意外に緩いカーブを使うとか逃げてゆくチェンジアップ系を交えて来ないので、ボールが揃い出すと怖いなぁという印象は否めない。
素晴らしかったのは、両チームのリリーフ。浜田をリリーフした 森川 祐至(熊本商業出身・2年)右腕は、140キロ台後半のボールを連発し、ストレートの勢い・球速は一級品。それほど荒々しさもないが、変化球の精度・キレを増すのが今後の課題か。
広島経済大の方でも、尾仲 祐哉(高稜出身・2年)右腕が、140キロ台中盤を連発。170/67 の小柄な体格ながら、ボールの勢い・質は一級品。サイズに関係なく、このボールが投げられるならば、変化球・制球力・アピール次第で、2年後の候補として期待できるかもしれない。ポテンシャルで圧倒する森川と、小さな体をめいいっぱい使って投げ込む尾仲と、タイプは全然違うが二人の速球は見応え充分だった。
また野手では、松本 敏和(広島経済大・4年)遊撃手の、鋭いスイングが目を惹いた。社会人でも、野球を続けてゆける素材ではないのだろうか。試合を見直すときは、守備も含めてもう少し詳細をつめて、レポートを作成してみたい。
またこの試合ではなかったが、九州産業大では 井出 亮太郎(九州産業大九州出身・1年)右腕の投球が光った。井出は全国大会の経験はなかったが、昨年多くの球団がマークしていたドラフト候補。184/76 の手足の長い体型を活かしたサイドハンド。ボールがナチュラルに動くクセ球ながら145キロ前後のエグいボールが切れ込んで来る。昨夏よりも更にパワーアップした感じで、このまま順調に伸びてゆけば最終学年では上位指名を意識できる素材。全国に、その力を証明して魅せた大会となった。
また大会三日目に先発した 高良 一輝(興南出身・2年)右腕も中々の投手。177/76 と思ったほど大きくはないのですが、マウンド大きく魅せる投手でボールにも角度を感じます。球速こそ130キロ台後半~MAX144キロ程度。しかしながら、指先までしっかり力を伝えられるリリースで、打者の手元まで勢いが落ちない素晴らしいボールを投げ込みます。課題は、変化球の精度が低く、球種もスライダーぐらいとバリエーションに欠けるところ。興南時代から注目されていた才能が、最終学年までに開花させられるのか注目してみたい一人。
浜田 智博(九州産業大4年)投手 183/75 左/左
森川 祐至(九州産業大2年)投手 187/83 右/左
井出亮太郎(九州産業大1年)投手 184/76 右/左
高良 一輝(九州産業大2年)投手 187/83 右/左
尾仲 祐哉(広島経済大2年)投手 170/67 右/左
松本 敏和(広島経済大4年)遊撃 175/75 右/右
東日本国最大の先発・大西 健太(九州国際大付出身・4年)右腕は、オーソドックスな上手投げ。球速は、130キロ台後半~MAX141キロのストレートそれなりで、スライダー・フォークのキレに光るものがある。ドラフト候補という凄みはないが、社会人ならば適度なまとまりもあり、フォークという武器もあるので活躍が期待される。更に社会人でストレートが磨かれるようだと、総合力のある投手だけドラフト候補として浮上してきそう。
静岡大の先発・加藤 大智(焼津中央出身・3年)右腕も、135キロ前後ぐらいだが、カーブ・スライダーを織り交ぜたオーソドックスなタイプ。現状これは!という武器はないが、適度にまとまった好投手。社会人で続けるとなると厳しいが、クラブチームなどでならば中心選手として活躍できるかもしれない。
この試合は特に際立つ選手がいるわけではなかったが、試合としては中々の好試合。久々に全国大会に顔を出した静岡大が、まとまりの良さで厳しい予選を勝ち抜いてきた理由も、なんとなくわかる試合でした。
大西 健太(東日本国際大4年)投手 176/75 右/左
加藤 大智(静岡大3年)投手 175/69 右/右
東京ドーム第四試合 広島経済大 VS 九州産業大
九州産業大の先発・浜田 智博(宮崎工業出身・4年)左腕は、今年のドラフト候補。甲子園でも投げた投手で覚えている方もいると思うが、今や九州の大学生では最もプロに近い存在だと言われる。球速は、135キロ~140キロ前半ぐらいで、驚くような球威・球速はない。しかし左腕だということで考えるならば、このぐらいの球速でも基準レベルだろう。
今年ソフトバンク三軍とのプロアマ交流戦の模様をみたが、この時はボコボコに打ち込まれていた浜田。しかしこの日は、ポンポンとストライクを先行させ、有利な状況を作り相手を自分のペースに。カウントを取るスライダーと低めのボールゾーンに切れ込むスライダーを使い分けたり、変則フォームで相手を幻惑するなど持ち味を発揮。
プロで即戦力になれるかと言われると疑問だが、適度に試合をまとめられる左腕として、指名はされるのではないかという感じはする。ただし、中位~下位指名だろうなという気はする。個人的には、ソフトバンク戦に為す術もなく打ち込まれていた光景を見ていると、あまり高い評価はできないし、意外に緩いカーブを使うとか逃げてゆくチェンジアップ系を交えて来ないので、ボールが揃い出すと怖いなぁという印象は否めない。
素晴らしかったのは、両チームのリリーフ。浜田をリリーフした 森川 祐至(熊本商業出身・2年)右腕は、140キロ台後半のボールを連発し、ストレートの勢い・球速は一級品。それほど荒々しさもないが、変化球の精度・キレを増すのが今後の課題か。
広島経済大の方でも、尾仲 祐哉(高稜出身・2年)右腕が、140キロ台中盤を連発。170/67 の小柄な体格ながら、ボールの勢い・質は一級品。サイズに関係なく、このボールが投げられるならば、変化球・制球力・アピール次第で、2年後の候補として期待できるかもしれない。ポテンシャルで圧倒する森川と、小さな体をめいいっぱい使って投げ込む尾仲と、タイプは全然違うが二人の速球は見応え充分だった。
また野手では、松本 敏和(広島経済大・4年)遊撃手の、鋭いスイングが目を惹いた。社会人でも、野球を続けてゆける素材ではないのだろうか。試合を見直すときは、守備も含めてもう少し詳細をつめて、レポートを作成してみたい。
またこの試合ではなかったが、九州産業大では 井出 亮太郎(九州産業大九州出身・1年)右腕の投球が光った。井出は全国大会の経験はなかったが、昨年多くの球団がマークしていたドラフト候補。184/76 の手足の長い体型を活かしたサイドハンド。ボールがナチュラルに動くクセ球ながら145キロ前後のエグいボールが切れ込んで来る。昨夏よりも更にパワーアップした感じで、このまま順調に伸びてゆけば最終学年では上位指名を意識できる素材。全国に、その力を証明して魅せた大会となった。
また大会三日目に先発した 高良 一輝(興南出身・2年)右腕も中々の投手。177/76 と思ったほど大きくはないのですが、マウンド大きく魅せる投手でボールにも角度を感じます。球速こそ130キロ台後半~MAX144キロ程度。しかしながら、指先までしっかり力を伝えられるリリースで、打者の手元まで勢いが落ちない素晴らしいボールを投げ込みます。課題は、変化球の精度が低く、球種もスライダーぐらいとバリエーションに欠けるところ。興南時代から注目されていた才能が、最終学年までに開花させられるのか注目してみたい一人。
浜田 智博(九州産業大4年)投手 183/75 左/左
森川 祐至(九州産業大2年)投手 187/83 右/左
井出亮太郎(九州産業大1年)投手 184/76 右/左
高良 一輝(九州産業大2年)投手 187/83 右/左
尾仲 祐哉(広島経済大2年)投手 170/67 右/左
松本 敏和(広島経済大4年)遊撃 175/75 右/右
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