芝 VS 江戸川
2014/07/06|Category:観戦記
7/5から始まった東東京大会の一回戦のなかでも、屈指の好カードとして注目されたのが、この試合。会場となった江戸川区民球場は、試合前から長蛇の列が並ぶなど、東京の大会としては非常に珍しい光景でした。応援も両校白熱しており、夏の到来を実感させてくれる試合となりました。
芝 VS 江戸川
この試合が注目だったのは、二人の東京を代表するサウスポーが登場するということ。特に、芝の先発 田中 裕貴(3年)左腕は、188/87 の堂々とした骨太の体型からして見栄えがします。そこから繰り出される速球も、非常に重くて厚みが。球速こそ常時130キロ前後~MAX86マイル(137.6キロ)程度ではありましたが、常時5キロは速く感じるような勢いと球威を感じます。変化球は、曲がりながら落ちるカーブ?と、小さく横滑りするスライダーとのコンビネーション。大型ですが、牽制も1.2秒を割るような鋭さがありますし、フィールディングの動き・反応も悪くありません。大型ゆえの緩慢さがないところに、この選手の高い将来性を感じます。
ただしボール全体が高いのと、イチ・ニ・サン で放るので、打者がタイミングを合わせやすいのが欠点。これだけの球威がありながら、江戸川の打者に綺麗に振りぬかれていたのは気になります。それでも私の経験上、そのぐらいのスピードに感じさせる投手というのは、近い将来必ずそれに見合わった球速に到達するので、この投手も常時135~140キロ台前半ぐらいのレベルには充分到達するはず。いやむしろ体格や素材としての奥行きを考えるならば、それ以上も充分に期待したくなる素材でした。
芝という学校は大変な進学校らしいので、彼は東大野球部で野球を続けることを目標としているそうです。まぁ素材を伸ばすという意味では、最近実績をあげている京大の方を目指して欲しいなぁとは思いますが、目標を持って東大野球部を目指すことは良いことだと応援します。掛け値なしに、この選手は将来プロになれる可能性を持った大型左腕だと言えるでしょう。
一方の江戸川の先発・高橋 瑠平(3年)左腕も、公立の左腕としては良い選手。こちらは 179/68 とバランスの良い体格で、少し担いで投げる感じのフォーム。球速は、75マイル(120キロ)前後と物足りませんが、両サイドにボールを散らし、カーブ・スライダーを織り交ぜます。体幹など筋力が弱く、本格的な環境で野球を続けたらどうなるかな?という期待を抱きます。強豪大学や名門野球部へ進むのは厳しいでしょうか、地道に野球を続けて素質が開花するのを待ちたいところ。
二人とも、高校からプロとかそういうことを期待して見に行ったわけではありません。しかし春から気になっていた選手たちであり、無事最後に確認できて良かったです。特に田中投手は、今後「国立の雄」として、アマチュア野球界を盛り上げる存在になってもらいたいですし、4年後にドラフト候補としてマークできる存在に育って欲しいと期待します。私にとっての2014年夏は、この二人の左腕によって幕開けです。
芝 VS 江戸川
この試合が注目だったのは、二人の東京を代表するサウスポーが登場するということ。特に、芝の先発 田中 裕貴(3年)左腕は、188/87 の堂々とした骨太の体型からして見栄えがします。そこから繰り出される速球も、非常に重くて厚みが。球速こそ常時130キロ前後~MAX86マイル(137.6キロ)程度ではありましたが、常時5キロは速く感じるような勢いと球威を感じます。変化球は、曲がりながら落ちるカーブ?と、小さく横滑りするスライダーとのコンビネーション。大型ですが、牽制も1.2秒を割るような鋭さがありますし、フィールディングの動き・反応も悪くありません。大型ゆえの緩慢さがないところに、この選手の高い将来性を感じます。
ただしボール全体が高いのと、イチ・ニ・サン で放るので、打者がタイミングを合わせやすいのが欠点。これだけの球威がありながら、江戸川の打者に綺麗に振りぬかれていたのは気になります。それでも私の経験上、そのぐらいのスピードに感じさせる投手というのは、近い将来必ずそれに見合わった球速に到達するので、この投手も常時135~140キロ台前半ぐらいのレベルには充分到達するはず。いやむしろ体格や素材としての奥行きを考えるならば、それ以上も充分に期待したくなる素材でした。
芝という学校は大変な進学校らしいので、彼は東大野球部で野球を続けることを目標としているそうです。まぁ素材を伸ばすという意味では、最近実績をあげている京大の方を目指して欲しいなぁとは思いますが、目標を持って東大野球部を目指すことは良いことだと応援します。掛け値なしに、この選手は将来プロになれる可能性を持った大型左腕だと言えるでしょう。
一方の江戸川の先発・高橋 瑠平(3年)左腕も、公立の左腕としては良い選手。こちらは 179/68 とバランスの良い体格で、少し担いで投げる感じのフォーム。球速は、75マイル(120キロ)前後と物足りませんが、両サイドにボールを散らし、カーブ・スライダーを織り交ぜます。体幹など筋力が弱く、本格的な環境で野球を続けたらどうなるかな?という期待を抱きます。強豪大学や名門野球部へ進むのは厳しいでしょうか、地道に野球を続けて素質が開花するのを待ちたいところ。
二人とも、高校からプロとかそういうことを期待して見に行ったわけではありません。しかし春から気になっていた選手たちであり、無事最後に確認できて良かったです。特に田中投手は、今後「国立の雄」として、アマチュア野球界を盛り上げる存在になってもらいたいですし、4年後にドラフト候補としてマークできる存在に育って欲しいと期待します。私にとっての2014年夏は、この二人の左腕によって幕開けです。
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