2014年 都市対抗レポート1
2014/07/20|Category:観戦記
高校野球の観戦や録画で、中々見ることが出来なかった都市対抗のレポートを今日からお送りしてゆきたいと思います。ただし、全チーム出揃うまでに3試合ほど録画出来ていない試合があるので、そちらのレポートは後日再放送があるので後回しさせて頂きたいと思います。
大会初日第一試合 東京ガス VS 七十七銀行
東京ガスの先発は、春先から今年は違うと思わせてくれていた 岩佐 海斗(24歳・成立学園出身)右腕。チームメイトだった 石川 歩(ロッテ)投手に触発されたのか、今年春先からボールの勢い・意気込みが違うように感じます。スポニチ大会では、コンスタントに140キロ台を記録し、ひ弱さが残った投球もだいぶ改善されてきました。しかしその後東京ガスの試合は3,4試合見たのですが、岩佐の投球を確認できず気になっていた一人です。
手足の長いスラッとした投手体型から、コンスタントに140キロ前後を記録し、MAXで145キロ。角度のある球筋の良いストレートが魅力で、コーナーにビシッと決まると中々手が出ません。変化球は、スライダー・カーブ・フォークあたりで、石川同様に緩いカーブがアクセントになって、打者の的を絞らせません。特にこの球を、緊迫した場面でも使えるのが強味。どうしてもボールがキレ型で綺麗な球質のため、プロを想定すると球威が少し物足りなく、その辺が甘く入ると怖いなぁと。その辺を圧倒的なスピードの向上で乗り切った石川と比べると、岩佐はまだその領域には達していないように思います。先発だけでなく、リリーフでめい一杯投げたらどのぐらいの投球ができるのか、今後の試合で確認したいところ。現状は、先発で試合を作れる貴重な存在ですが、指名となるとボーダーレベルかと。ただし社会人時代の 摂津 正(JR東日本東北-ソフトバンク)も、このぐらいのレベルだったことを考えると、充分プロ入り後に化ける可能性は否定できません。
一方の七十七銀行の先発は、ルーキーの 東谷 優(23歳・中部学院大出身)右腕。こちらは岩佐とは対照的に 173/77 と小柄でガッチリした体型。ここでも昨年何度も触れた選手でしたが、やはり一年目からチームの主戦として完成度の高い活躍を見せました。球速は常時140キロ台~MAX146キロのストレートに、スライダー・チェンジアップなどを投げ込んできます。小さく沈むチェンジアップが最大の武器で、ボールの球威という意味では岩佐を凌ぎます。
しかしス~と甘く入った球を痛打されたりと、完成度の高いはずの投球に、緊張からか甘さが出て立ち上がりから失点。中盤ぐらいから、持ち前のテンポの良い投球を取り戻しますが、社会人野球のレベルの高さを痛感させられます。この選手は順調ならば今後もチームを支えてゆく存在になると思いますが、来年のドラフト候補になるかと言われると微妙なタイプ。今年の経験が、今後に生きれば長くチームの主戦として活躍して行ける存在になれそう。
七十七銀行は、二番手にルーキーの 塚本 峻大(23歳・日本製紙石巻)左腕が登板。昨年・東北学院大の投手として活躍していた投手で、ぜひ見たいと思いながら結局確認できずにいたが、今回ようやく確認(高校時代以来)。球速は130キロ前後ながら、ポンポンとテンポよくストライクを先行させ、自分のリズムに相手を引き込むタイプの好投手。来年のドラフト候補という感じはしなかったが、好投手の片鱗は感じられた。
東京ガスは岩佐が7回を一失点で凌ぎ、二番手でルーキーの 宮谷 陽介(23歳・筑波大出身)左腕。この選手は、筑波大時代からマークしている選手で、小柄でまとまったタイプの好投手。しかし好調時には140キロを超えてくるスピード能力もある。しかし3年秋に手術し、4年春に充分アピールできなかったものの秋には復調気味だった。この日も130キロ台後半のストレートとスライダー・チェンジアップ系の球で安定。一年目から、東京ガスの貴重な戦力になっている。来年コンスタントに140キロ台に乗せて来るような、ワンランク上の球威・球速が出てくると、まとまりのある左腕だけに候補に浮上して来るかもしれない。
東京ガスは最後に、昨夏の甲子園NO.1投手でもある 山岡 泰輔(19歳・瀬戸内出身)右腕が登場。常時140キロ台後半を記録し、MAX149キロまで到達。スライダーのキレも健在であり、勢いのあるところを魅せ、高校からプロに行けた実力の片鱗を見せてくれた。
大会初日第二試合 大阪ガス VS 三菱重工名古屋
大阪ガスでは、2番手に登板した 小畑 彰宏(24歳・青学出身)右腕が、5回を1安打無失点と好投。青学時代からずっと見てきた投手だが、こんなに腕下がっていたっけ?というぐらい肘の下がったスリークオーターに。球速は130キロ台後半~MAX144キロぐらいで、ドラフト候補としては球威・球速という意味ではやや物足りない。
しかし腕を下げたことで、右打者内角を突くボールがナチュラルシュートして食い込んだり、高めのストレートが浮き上がるような球筋に変わり特徴が出てきた。元々両コーナーを突く制球力がある選手で、スライダーとの単調なコンビネーションでも、比較的長いイニング的を絞らせない。ドラフト指名となると微妙なレベルではあるが、社会人を代表する好投手に位置づけられる。むしろ長く、社会人で活躍してゆく選手なのかもしれない。
重工名古屋も、二番手で登板した 高木 勇人(25歳・三重海星出身)右腕が、存在感を示した。三重海星時代からプロ注目の選手として注目され、社会人入り後も毎年のようにドラフト候補として名前があがる。
この日も常時145キロ前後(MAX148キロ)の角度と球威のあるボールには迫力があり、3回1/3イニングで8奪三振をスライダーで奪っていたのが印象的。結果的には終盤逆転を許したが、今年は指名も現実味を帯びてきた。特にスライダーという武器もあり、リリーフでの活躍が期待される。あとは、勝負どころでの甘さを解消したい。
大阪ガスは最後に 飯塚 孝史(21歳・履正社)右腕が登板。球速は140キロ前後(MAX144キロ)程度で際立つ数字ではないが、ボールの手元までの伸び・腕の振りの良さには目を見張るものがある。スライダーとのやや単調で・奥行きが感じられない投手ではあるが、高卒3年目の若さもあり指名の可能性がないとは言い切れない。また2年目の 土肥 翔平(23歳・法大出身)捕手が、5番打者として2安打放ち、健在ぶりをアピールした。ただしポジションは、捕手ではなく左翼手としての出場でした・・・。
大会初日第一試合 東京ガス VS 七十七銀行
東京ガスの先発は、春先から今年は違うと思わせてくれていた 岩佐 海斗(24歳・成立学園出身)右腕。チームメイトだった 石川 歩(ロッテ)投手に触発されたのか、今年春先からボールの勢い・意気込みが違うように感じます。スポニチ大会では、コンスタントに140キロ台を記録し、ひ弱さが残った投球もだいぶ改善されてきました。しかしその後東京ガスの試合は3,4試合見たのですが、岩佐の投球を確認できず気になっていた一人です。
手足の長いスラッとした投手体型から、コンスタントに140キロ前後を記録し、MAXで145キロ。角度のある球筋の良いストレートが魅力で、コーナーにビシッと決まると中々手が出ません。変化球は、スライダー・カーブ・フォークあたりで、石川同様に緩いカーブがアクセントになって、打者の的を絞らせません。特にこの球を、緊迫した場面でも使えるのが強味。どうしてもボールがキレ型で綺麗な球質のため、プロを想定すると球威が少し物足りなく、その辺が甘く入ると怖いなぁと。その辺を圧倒的なスピードの向上で乗り切った石川と比べると、岩佐はまだその領域には達していないように思います。先発だけでなく、リリーフでめい一杯投げたらどのぐらいの投球ができるのか、今後の試合で確認したいところ。現状は、先発で試合を作れる貴重な存在ですが、指名となるとボーダーレベルかと。ただし社会人時代の 摂津 正(JR東日本東北-ソフトバンク)も、このぐらいのレベルだったことを考えると、充分プロ入り後に化ける可能性は否定できません。
一方の七十七銀行の先発は、ルーキーの 東谷 優(23歳・中部学院大出身)右腕。こちらは岩佐とは対照的に 173/77 と小柄でガッチリした体型。ここでも昨年何度も触れた選手でしたが、やはり一年目からチームの主戦として完成度の高い活躍を見せました。球速は常時140キロ台~MAX146キロのストレートに、スライダー・チェンジアップなどを投げ込んできます。小さく沈むチェンジアップが最大の武器で、ボールの球威という意味では岩佐を凌ぎます。
しかしス~と甘く入った球を痛打されたりと、完成度の高いはずの投球に、緊張からか甘さが出て立ち上がりから失点。中盤ぐらいから、持ち前のテンポの良い投球を取り戻しますが、社会人野球のレベルの高さを痛感させられます。この選手は順調ならば今後もチームを支えてゆく存在になると思いますが、来年のドラフト候補になるかと言われると微妙なタイプ。今年の経験が、今後に生きれば長くチームの主戦として活躍して行ける存在になれそう。
七十七銀行は、二番手にルーキーの 塚本 峻大(23歳・日本製紙石巻)左腕が登板。昨年・東北学院大の投手として活躍していた投手で、ぜひ見たいと思いながら結局確認できずにいたが、今回ようやく確認(高校時代以来)。球速は130キロ前後ながら、ポンポンとテンポよくストライクを先行させ、自分のリズムに相手を引き込むタイプの好投手。来年のドラフト候補という感じはしなかったが、好投手の片鱗は感じられた。
東京ガスは岩佐が7回を一失点で凌ぎ、二番手でルーキーの 宮谷 陽介(23歳・筑波大出身)左腕。この選手は、筑波大時代からマークしている選手で、小柄でまとまったタイプの好投手。しかし好調時には140キロを超えてくるスピード能力もある。しかし3年秋に手術し、4年春に充分アピールできなかったものの秋には復調気味だった。この日も130キロ台後半のストレートとスライダー・チェンジアップ系の球で安定。一年目から、東京ガスの貴重な戦力になっている。来年コンスタントに140キロ台に乗せて来るような、ワンランク上の球威・球速が出てくると、まとまりのある左腕だけに候補に浮上して来るかもしれない。
東京ガスは最後に、昨夏の甲子園NO.1投手でもある 山岡 泰輔(19歳・瀬戸内出身)右腕が登場。常時140キロ台後半を記録し、MAX149キロまで到達。スライダーのキレも健在であり、勢いのあるところを魅せ、高校からプロに行けた実力の片鱗を見せてくれた。
大会初日第二試合 大阪ガス VS 三菱重工名古屋
大阪ガスでは、2番手に登板した 小畑 彰宏(24歳・青学出身)右腕が、5回を1安打無失点と好投。青学時代からずっと見てきた投手だが、こんなに腕下がっていたっけ?というぐらい肘の下がったスリークオーターに。球速は130キロ台後半~MAX144キロぐらいで、ドラフト候補としては球威・球速という意味ではやや物足りない。
しかし腕を下げたことで、右打者内角を突くボールがナチュラルシュートして食い込んだり、高めのストレートが浮き上がるような球筋に変わり特徴が出てきた。元々両コーナーを突く制球力がある選手で、スライダーとの単調なコンビネーションでも、比較的長いイニング的を絞らせない。ドラフト指名となると微妙なレベルではあるが、社会人を代表する好投手に位置づけられる。むしろ長く、社会人で活躍してゆく選手なのかもしれない。
重工名古屋も、二番手で登板した 高木 勇人(25歳・三重海星出身)右腕が、存在感を示した。三重海星時代からプロ注目の選手として注目され、社会人入り後も毎年のようにドラフト候補として名前があがる。
この日も常時145キロ前後(MAX148キロ)の角度と球威のあるボールには迫力があり、3回1/3イニングで8奪三振をスライダーで奪っていたのが印象的。結果的には終盤逆転を許したが、今年は指名も現実味を帯びてきた。特にスライダーという武器もあり、リリーフでの活躍が期待される。あとは、勝負どころでの甘さを解消したい。
大阪ガスは最後に 飯塚 孝史(21歳・履正社)右腕が登板。球速は140キロ前後(MAX144キロ)程度で際立つ数字ではないが、ボールの手元までの伸び・腕の振りの良さには目を見張るものがある。スライダーとのやや単調で・奥行きが感じられない投手ではあるが、高卒3年目の若さもあり指名の可能性がないとは言い切れない。また2年目の 土肥 翔平(23歳・法大出身)捕手が、5番打者として2安打放ち、健在ぶりをアピールした。ただしポジションは、捕手ではなく左翼手としての出場でした・・・。
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