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第十回 横浜市長杯

神宮大会代表決定戦・横浜市長杯が今年も始まりました。今年は記念すべき10回大会ということで、例年だと各リーグの2位までが出場のところ3位チームまで出場できるようになり、いつもならば横浜スタジアム一会場が行われるところ、他にも保土ヶ谷球場・横須賀スタジアムを使っての大会となります。そこで私、狙ったわけではないのですが、初日の観戦はすべての会場で試合を観ることになりました。

横浜スタジアム第一試合 白鴎大 VS 桐蔭横浜大

この試合のお目当ては、楽天に3位指名された ルシアノ・フェルナンド(白鴎大)右翼手の最終チェック。白鴎大は、今シーズン一度もチェック出来ていなかったので、この大会への出場を待望していました。そのフェルナンドは、私が今年のドラフト候補の中でも、最もホームランが期待できる飛ばし屋だと評価していた選手。本当に大砲を獲りたいのならば、岡本 和真(智弁学園-巨人1位)ではなく、こちらを獲るべきだとTwitterでも常に書いてきました。

そのフェルナンド、第一打席こそセンター前に強烈ライナーを飛ばすもセンターに好捕。しかし続く第二打席目は、高めに浮いたカーブを、腕っ節の強さを活かしレフト線へツーベース。更に三打席目にも変化球を、今度はライトスタンドに飛ばす文句無しの打撃を魅せます。3打席目を見たところで球場移動しましたが、その後もタイムリーを放つなど実力の片鱗を魅せてくれたようです。

この選手、走力も肩もない選手ではありません。少々打球勘が悪い部分はあるのですが、球際では強いタイプ。地肩も中の上レベルぐらいのものはあり、プロでもレフトあたりならばこなせる能力はあると考えています。「野球太郎」の座談会でもオススメ選手にも上げましたが、その期待に充分応えてくれる活躍でした。

その他白鴎大では、先発の 大出 翔一(館林出身・2年)右腕が、非常に綺麗なフォームから常時140キロ前後~MAX143キロを記録する、正統派の投手。あまりにもフォームが綺麗すぎて、イニングを重ねるにつれて馴れられてしまうのが今後の課題か。内角を厳しく突く投球はできますが、それ以外のバリエーションも増やして行きたいところ。2番手で登板した 今村 暁人(久留米商出身・1年)右腕は、球速でこそ大出に若干劣るものの、腕が鋭く振れてボールはこちらの方が来ている感じがします。典型的なスライダー投手なので、投球が単調にならないことに気をつけたい。昨年から福岡では話題の投手の一人で、176/70 と中背ですが、最終学年までにはまだまだ上積みが期待できそう。

野手では、強打者の 大山 悠輔(つくば秀英出身・2年)三塁手が、一番に。抜群の守備としぶとさが光る 堀米 潤平(久慈東出身・3年)遊撃手、九州国際大附時代から強打者で知られる 龍 幸之介(2年)DH などタレントが揃います。今年の白鴎は、桐蔭横浜のお株を奪うようなしぶとい野球もできるので、例年の大味なチームとは一味ちがう印象を受けました。あとは、絶対的な投手力があれば、全国でも面白いと思うのですが。

桐蔭横浜大は、ここ数年のチームに比べると、いやらしさが落ちるかなという感じを受けました。先発した 高橋 拓巳(前橋育英出身・2年)左腕は、135キロぐらいですがコースを丹念に突く投球。ただし今日は、きわどいコースの球を拾ってもらえず持ち味を充分発揮できなかったかなという感じは致しました。野手はこのチームらしく、図抜けたタレントはいませんでした。フェルナンドのライトスタンドへのホームランを確認し、保土ヶ谷球場に移動します。

保土ヶ谷球場第一試合 平成国際大 VS 横浜商科大

保土ヶ谷球場に着いた時は、試合前ノックが終わり、グランド整備をしているところでした。この試合のお目当ては、西武から2位指名された 佐野 泰雄(平成国際大)左腕。今年の佐野は、春・夏の関東学院大とのオープン戦で確認。しかし公式戦での、本気モードの佐野をみたいと足を運びました。

しかし普段の球速は135キロ前後ぐらいで、MAXでも88マイル(140.8キロ)が1球程度。ピンチでもあまり勢いは変わらず、スライダー・カットボール・カーブ・ツーシーム・チェンジアップ系など多彩ですが、全体的にピリッとしない内容。元々それほど細かいことができる投球術・制球力はなく、球種は多彩でも絶対的な球があるわけではありません。それだけに、常時145キロ前後ぐらいで押してくれないと、見栄えがしません。大学の下級生時代は、そういった投球も魅せてくれていただけに、本気になればそういった投球も期待できるとは思いますが。いずれにしても、今日はこれ以上望めないと思い、5回で球場をあとにします。

平成国際では、1番の 小泉 健(昌平出身・4年)中堅手は、ミートセンスに加え、三拍子揃った好選手。社会人に進んで野球を続けてゆく選手だと思うので、今後も注目して行きたい一人。横浜商科大では、4番の 谷口 諒(済美出身・2年)三塁手が、佐野のストレートを完璧に振りぬく長打を放つなど、打球に目を見張るものがありました。

試合を5回表まで見て、家路に戻ります。久々で保土ヶ谷球場から星川の駅までの道のりに自信がなかったのですが、下り坂だったので、20分程度で無事駅にたどりつけました。

追浜スタジアム第二試合 東京情報大 VS 杏林大

帰りの電車の中で、家にまっすぐ帰るか、最寄り駅の横須賀スタジアムに立ち寄るか悩みました。しかし丁度タイミング的に、第ニ試合が始まるあたりで球場入りできそうなので、この試合を観戦することにしました。

この試合の目的は、プロ志望届けを提出していれば、指名候補として注目されたであろう 小林 慶祐(東京情報大)右腕を確認することでした。小林は春の段階から、社会人に進むとの情報を耳にしていたので、リーグ戦へは確認行っていなかった選手。現状どうなのか、見てみたいと思っていました。

小林は、こんな担いで投げるフォームだったけ?という印象で、立ち上がりからピリッとしない内容。この春・秋ともにイマイチだとは訊いておりましたが、まさにそのとおりといった投球でした。それでもコンスタントに140キロ前後のストレートを投げ込み、勝負どころでは145キロを超えるボールで仕留めてきます。私が計った中では、MAX92マイル(147.2キロ。

変化球は、元々フォークボールとのコンビネーションで、この辺が投球が汲々となるので気になっていました。そのフォークも、ストンと落ちずドロンとしていてあまり空振りが誘えません。まだ昨年は、ストレートが走っていたので、このぐらいでも効果的だったのかもしれませんが。その他に小さく横滑りするスライダーとカーブなどを織り交ぜ、単調にならないようにという配慮は感じられます。いずれにしてもこの投手は、リリーフ向きであり、ゲームメイクするのには向かない気はします。ただし少々肘も痛めたのか、今も痛いのか? そんな感じのフォームなので、ちょっとその辺が気になるところ。しかし社会人で立て直しが出来れば、140キロ台後半のストレートとフォークのコンビネーションで、当然ドラフト候補として注目されるだけのポテンシャルは秘めています。

その他観戦仲間が気になると教えてくれた 竹内 理徳(杏林大・3年)遊撃手に注目してみました。この選手、171/62 と体は大きくないのですが、今シーズン 3本塁打・10盗塁 と際立つ成績を残しています。

第一打席に、強烈なサードゴロを打つのですが、一塁まで完全に走るのを緩めてしまい、これを見て観戦していたスカウト陣は席をたちました。第二打席は三振・第三打席は、しぶとくセンター前にはじき返します。残念ながらこのあと、すかさず盗塁を試みましたが刺されてアウト。その俊足の片鱗は、垣間見ることはできました。

遊撃手としても、動き自体は基準以上ですし、地肩も合格ライン。しかしスローイングの形が悪いので、その辺の安定感は気になります。もう一つ気になるのが、第一打席の決め付けの走塁だけでなく、普段の所作を見ていると、集中力に欠けるというか、気持ちのムラが激しいタイプではないかと感じました。そういった意味では、最終学年での内容次第ではあるものの、社会人野球などで揉まれた方がいいのかなと思える部分はあります。しかし面白い素材ではあるので、来年もう一度、リーグ戦でチェックしてみたいと思わせる選手です。

三会場それぞれでチケットを購入し、更に1000円のパンフレットを購入したり、移動などを含めると、地元で行われる試合にしては、やたらお金が飛んでいったなぁと実感。それでも当初の目的は充分果たすことはでき、満足のゆく一日となりました。
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