ソフトバンク育成8位 中村 恵吾(BC富山)投手
2014/12/14|Category:個別寸評
中村 恵吾(BC富山)投手 182/73 右/右 (宇部鴻城-神奈川大出身)
「なぜこの投手だったのか?」
BCリーグにおいて、ドラフト候補は何人かいた。しかしドラフトで指名されたのは、この選手だけだった。私が見た感じ、何故この投手が選ばれたのか正直よくわからない。そんな、中村 恵吾 について考えてみた。
(投球内容)
右のサイドハンドに近いスリークオーターから、両サイドにボールを散らせてきます。
ストレート 常時135キロ前後~140キロぐらい
目測ですが、恐らく135キロ前後だと思われます。格別ボールにキレも感じませんし、球威・球速は物足りません。それでいて、絶妙にコントロールが好いとか、打ち難さも感じられず、特徴らしい特徴は見出せませんでした。
変化球 スライダー・シンカー
右打者には外角にスライダーを、左打者にはシンカーを投げ込んできます。スライダーのキレ・曲がりもそれほどでもなく、シンカーも高めに甘く抜けて来ることも少なくない。
(投球のまとめ)
とくに速球・変化球、コントロール・フォーム、マウンド捌きに、何か光るものは感じられません。これからプロの世界に羽ばたく選手なので、何か好い点をあげておきたいのですが、本当に普通の投手という印象しか残りませんでした。
(データから考える)
私の一方的な主観ばかりではあれですし、見た試合が限られるので、2014年度の成績から考えてみたいと思います。
2014年度 34試合 1勝1敗1S 防御率 4.28
という成績を残しています。リリーフ中心に投げている投手だと思いますが、リーグの中でも図抜けた内容ではありません。もう少し数字を、詳しくみてゆきます。
1,被安打はイニングの80%以下 ✕
33回2/3イニングを投げて、被安打は36本とイニングを上回っている。通常イニングの80%以下が目安となるところ、独立リーグレベルでイニングを上回るということは、ボールの威力に問題があるのか、フォームが合わせやすいのか、単調なコンビネーションの何かしらに大きな問題があると考えられる。
2,四死球はイニングの1/3以下 ✕
33回2/3イニングで、四死球は22個。四死球率は、65.5%にのぼる。ここまでの数字になると、カウントを整えるのにも四苦八苦しているはずで、自分の投球に集中し切れないのではないのだろうか?
3,奪三振は、1イニングあたり0.9個以上 ✕
奪三振は15個であり、1イニングあたり 0.45個 と極めて少ない。三振をバシバシ奪うようなタイプではないと思っていたが、想像以上に少ない。それほどボールが手元で変化しているようにも見えず、ボールの威力はBCでも劣っていることがわかる。
4,防御率は1点台以内 ✕
独立リーグからNPBでやるのには、1点台ぐらいの絶対的安定感が欲しい。しかし防御率が 4.28 ということで、BCでもやや劣っていることがわかる。
(データからわかること)
実際の投球を見た印象どおり、データの上でも物足りないことがわかってきました。この実績でプロに入るためには、凄い素材だとかそういう魅力があれば良いのですが、けしてそういったタイプでもありません。
(最後に)
改めて検証してみましたが、何故彼が指名されたのかはわかりません。育成枠とはいえ、何かしら指名した理由があるわけで、それを外から推し量ることは出来ませんでした。彼がプロで、どのぐらいの活躍を魅せるのか注目したいと思います。
(2014年 リーグ戦)
「なぜこの投手だったのか?」
BCリーグにおいて、ドラフト候補は何人かいた。しかしドラフトで指名されたのは、この選手だけだった。私が見た感じ、何故この投手が選ばれたのか正直よくわからない。そんな、中村 恵吾 について考えてみた。
(投球内容)
右のサイドハンドに近いスリークオーターから、両サイドにボールを散らせてきます。
ストレート 常時135キロ前後~140キロぐらい
目測ですが、恐らく135キロ前後だと思われます。格別ボールにキレも感じませんし、球威・球速は物足りません。それでいて、絶妙にコントロールが好いとか、打ち難さも感じられず、特徴らしい特徴は見出せませんでした。
変化球 スライダー・シンカー
右打者には外角にスライダーを、左打者にはシンカーを投げ込んできます。スライダーのキレ・曲がりもそれほどでもなく、シンカーも高めに甘く抜けて来ることも少なくない。
(投球のまとめ)
とくに速球・変化球、コントロール・フォーム、マウンド捌きに、何か光るものは感じられません。これからプロの世界に羽ばたく選手なので、何か好い点をあげておきたいのですが、本当に普通の投手という印象しか残りませんでした。
(データから考える)
私の一方的な主観ばかりではあれですし、見た試合が限られるので、2014年度の成績から考えてみたいと思います。
2014年度 34試合 1勝1敗1S 防御率 4.28
という成績を残しています。リリーフ中心に投げている投手だと思いますが、リーグの中でも図抜けた内容ではありません。もう少し数字を、詳しくみてゆきます。
1,被安打はイニングの80%以下 ✕
33回2/3イニングを投げて、被安打は36本とイニングを上回っている。通常イニングの80%以下が目安となるところ、独立リーグレベルでイニングを上回るということは、ボールの威力に問題があるのか、フォームが合わせやすいのか、単調なコンビネーションの何かしらに大きな問題があると考えられる。
2,四死球はイニングの1/3以下 ✕
33回2/3イニングで、四死球は22個。四死球率は、65.5%にのぼる。ここまでの数字になると、カウントを整えるのにも四苦八苦しているはずで、自分の投球に集中し切れないのではないのだろうか?
3,奪三振は、1イニングあたり0.9個以上 ✕
奪三振は15個であり、1イニングあたり 0.45個 と極めて少ない。三振をバシバシ奪うようなタイプではないと思っていたが、想像以上に少ない。それほどボールが手元で変化しているようにも見えず、ボールの威力はBCでも劣っていることがわかる。
4,防御率は1点台以内 ✕
独立リーグからNPBでやるのには、1点台ぐらいの絶対的安定感が欲しい。しかし防御率が 4.28 ということで、BCでもやや劣っていることがわかる。
(データからわかること)
実際の投球を見た印象どおり、データの上でも物足りないことがわかってきました。この実績でプロに入るためには、凄い素材だとかそういう魅力があれば良いのですが、けしてそういったタイプでもありません。
(最後に)
改めて検証してみましたが、何故彼が指名されたのかはわかりません。育成枠とはいえ、何かしら指名した理由があるわけで、それを外から推し量ることは出来ませんでした。彼がプロで、どのぐらいの活躍を魅せるのか注目したいと思います。
(2014年 リーグ戦)
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