2015年 都市対抗レポート6
2015/04/11|Category:テレビ・動画観戦
大会三日目 三菱重工神戸 VS JR東日本
今シーズン春先から、ストライクが入らなくなって散々な投球を繰り返してきた 関谷 亮太(24歳・JR東日本)右腕。この試合でもストライクを先行できない苦しいピッチングだったものの、4回を無失点となんとか切り抜けた。東京都予選準決勝で、4回途中で崩れ5失点という試合があり、その辺のことが監督の脳裏にもあったのか? 怪しくなる前に早々交代となった。
腕を真上から振り下ろすフォームは相変わらずだったが、常時140~MAX145キロのストレートの球威・球速は回復しており、ボール自体は悪くなかった。スライダー・フォークとのコンビネーションでピッチングを組み立てていたが、ストライク先行ではないので、どうしても縦の変化を見極められてしまう苦しい内容。しかし予選でも150キロを記録したというだけであって、ボールの威力は春先よりもだいぶ良くなってきている。指名するのには怖い部分もあるが、順調に歯車が噛み合えば、プロでも一年目から活躍できる能力があるのは確か。自分の球団ならば、狂った歯車を噛み合わせる自信があるかで、この選手の評価は変わってきそう。逆に評価が落ちている今が、お買い得という考え方もある。満を持してのプロ入りを狙うのならば、もう一年残留するかもしれない。こればかりは、本人と会社の考え方次第。
むしろ今年プロ入りして欲しいのは、東條 大樹(24歳・青学大出身)右腕の方。本当のコントロールがないところが不安材料だが、見えないところからバーンと出てくる上に、サイド独特の球筋も打者には厄介。140キロ中盤のストレートでも、まともには捉えられない。スライダーとの単純なコンビネーションだが、このスライダーの曲がりも悪くない。うまくハマれば、三上 朋也(DeNA)級の活躍も、1年目から期待できるかもしれない。ドラフトでは中位以降のオススメ選手。
この試合の最後に登場した 進藤 拓也(23歳・横浜商科大出身)右腕は、今や社会人屈指のスピードボーラー。常時150キロ前後を記録し、この日もMAX153キロまで記録。スライダーとの単調なコンビネーションだが、短いイニングならば勢いだけで抑え込める。来年のドラフト候補として、話題になることは間違いないだろう。
重工神戸では、パナソニックから補強した 榎本 亮(23歳)左腕がトヨタ自動車戦で登場。大きな曲がりをするスライダーとチェンジアップという独特の変化球を持ち、135~140キロ級の速球を投げ込む。個人的には、ストレートがもうワンランク厚みが出てくるようだと面白いと大学時代から見ているのだが、この日の登板を見る限り、その辺はあまり変わっていなかった。来年までの、更なる上積みを期待したい。
関谷 亮太(24歳・JR東日本)投手 180/83 右/右
東條 大樹(24歳・JR東日本)投手 176/80 右/右
進藤 拓也(23歳・JR東日本)投手 184/78 右/右
榎本 亮 (23歳・パナソニック)投手 173/72 左/左
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