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2015年(16・17)  関西遠征記

今年はじめての、泊まりでの遠征に行ってきました。しかし初日は雨に降られてしまい、殆ど目的を果たせず。二日目は、当初の予定どおり観られたということで、全体としては60点ぐらいの遠征でしたでしょうか。

遠征一日目

前日からの眼の持病が治らず、羽田空港へ向かう電車の中でもキャンセルするか迷うほどでした。幸いにして飛行機出発まで1時間近くあったので、薬を飲んで体調が落ち着いてからイケそうだと判断して出発。しかし当初の予報どおり、神戸空港に着いた時は結構な雨。それでも初日の観戦目的だった 関西六大学は予定どおり試合をするようだったので、南港中央球場へ向かいます。会場に着いた時は、すでに試合開始から30分近く経過。回は3回に入っていました。

この日のお目当ては、MAX149キロと評判の 岡田 明丈(大商大4年)右腕にありました。春先のオープン戦などの投球がスポーツ新聞などで取り上げられることはありましたが、まだドラフト雑誌では殆ど名前が上がらない存在。しかしプロがこぞってマークしているとの情報を訊いていたので、金曜日に関六、土曜日に関西学生が観られる、今週に絞って遠征を試みました。

ちょうど私が球場に着いた時は、岡田が投げていたところ。雨が降りしきる中、多くのスカウトが傘をさしながらスピードガンを向けたり、ビデオ撮影をしているところでした。私も席にスタンバって、まずはビデオカメラで彼の投球を撮影。と思ったら、あっという間にこの回は終了。しかし次の大商大の攻撃が長く、4回の岡田の投球に入るところで、グランドコンディション悪化のために選手を引き上げさせます。そして30分様子を見ましたが、雨足が弱まることなく試合は中止となりました。

1イニングでもまともに見られたら良かったのですが、ビデオのカメラ越しに見たのは打者一人のみという観戦。まぁこの雨の中試合をやってくれたこと、そして打者一人でも生で見られたことをよしとすべきだったのかは気持ちの持ちよう次第。ちなみにこの日は、11球団・19人のスカウトが集結。MAXは143キロだったということ。私が見た感じでも、常時140キロ前後かなという風に見えました。足場も非常にぬかるんでいて、ボールも雨で滑ってしまうほどの状況だったことを考えると、まともに見られてもあまり参考にはならなかったかもしれません。しかしその注目度から行っても、関西で数少ない指名を意識できる大学生なのでしょう。ぜひ大学選手権への出場を、期待してやみません。

初日はこの試合の他に、ベースボールファーストリーグ(旧関西独立リーグ)06BULLS VS 姫路Go To WORLD(花園セントラルスタジアム)を予定していましたが、天候が天候だっただけに、試合があるのかも確認しないまま、京都に向かい観光プランへと切り替えた初日でした。

遠征二日目

滋賀の大津で宿をとり(京都まで10分)、観光を済ませてから わかさスタジアムに向かいます。しかし前日の雨で、試合開始が一時間遅れるというアクシデント。それならば、もう一箇所ぐらい観光してくれば良かったと残念に思ったほど。二日目の目的は、春関東にも遠征してきながらも、チェックできなかった二人の投手のチェックにありました。

第一試合 立命館大 VS 関西学院大

第一試合のお目当ては、昨年大学選手権でも好投した 桜井 俊貴(北須磨出身・4年)右腕。桜井は、この試合が今シーズンの初登板。序盤から140キロ台のストレートでグイグイ押し、MAX147キロを記録。私のガンでも91マイル・145.6キロを記録し、ボールの勢いも手元までしっかり来る感じがして、素晴らしいボールを投げ込んでいました。しかしその一方で、スライダー・チェンジアップ・カーブなどの変化球が決まらなかったり、高めに浮いてしまい、ストレートで押す投球を強いられます。最初から飛ばしたのと、変化球で仕留め切れず球数が多くなってしまい、中盤になって完全に息切れしスタミナの無さを露呈します。

イメージ的には、ハムに指名された 高梨 裕稔(山梨学院大)投手に似た感じ。序盤戦は素晴らしくても、中盤戦になると捕まる。シーズン序盤は素晴らしくても、後半になると勢いが落ちそう、そんなピッチングに感じました。しかし昨年は、そのまま大学選手権にまで駒を進めてきた投手。元来は変化球を交えたコンビネーションが冴えるタイプでしょうし、スタミナもペース配分できる投手。開幕週独特のプレッシャーと、緒戦だけにスカウトにアピールしたかったのもあったのかなとも思えます。しかし今日の内容が持続できるようであれば、充分に大学からの指名は意識できる内容。問題は、この勢いをシーズン終盤まで持続できるのかということ

関西学院大は、最終学年になった 宇都宮 健太(香川西出身)右腕の登板も期待しましたが、ブルペンのみ。一昨年の最優秀投手も、まだ完全復調という感じではないようです。そういった意味では、彼の場合ドラフト戦線からは大きく後退していると観て良さそう。ちなみに宇都宮は、今日第二戦で二番手として登板。1回2/3イニングを、被安打1 ながら無失点には抑えたようです。

さてこの試合で気になったのは、 関西学院大の3番打者・近本 光司(社出身・3年)中堅手。勢いのあった序盤の桜井のボールに対応して、第一打席では綺麗にレフト前に。そして右中間にもツーベースを放つなど、長短交えた活躍を。更に塁に出ればすかさず盗塁を決めるなど、俊足ぶりもかなりのもの。今日の試合でも、3打点の活躍で勝利に大きく貢献したようです。170/66 と小柄な左打者でしたが、ピリリと光る好選手。

その一方で、ドラフト候補として注目される 山足 達也(立命館大・3年)遊撃手は、第一打席にピッチャー返しのヒットを放ったものの、内容としては総じて良くありませんでした。どうも名門社会人チームへの内定が決まったのか、ほぼ決まりそうなのかわかりませんが、気が抜けたようなプレーでドラフト指名は厳しいだろうという内容。初日は5打数1安打・二日目の今日も、4打数0安打だったようです。足を武器にし、小力を秘めたバッティングが魅力ですが、社会人での立て直しに期待します。

第二試合 近畿大 VS 同志社大

桜井同様に、春の関東遠征では確認出来なかった 柏原 史陽(同志社大・4年)右腕のチェックが目的でした。柏原は、リリーフ時に魅せる勢いのあるボールが魅力のピッチャー。しかし先発だということもあり、球速は常時140キロ~MAX145キロ。私のガンでも91マイル(145.6キロ)こそ記録しましたが、リリーフ時での勢いのあるボールに比べると、制球重視で投げている感じが強くします。ストレートのコマンドは確かなのですが、スライダー・チェンジアップなどとのコンビネーションが単調で、どうしても長いイニングだと底の浅さが出て掴まります。この投手は、リリーフでこそ持ち味が発揮されるタイプ。イメージ的には、同志社~阪神に入った 渡辺 亮 に似たタイプかと。指名としては微妙な位置におり、関西の強豪社会人チームあたりに進んでからという評価になるかもしれません。しかし高校jは、神奈川の桐光学園。就職は、何処の地域でするのでしょうか?

近大の先発は、畠 世周(近大福山出身・3年)右腕。こちらは、186/74 という恵まれた体格で、まだまだ身体に頼った素材型。わかさのガンでは、再三140キロ台中盤を記録し、MAX147キロをマーク。しかし私のガンでは反応せず、MAXで89マイル(142.4キロ)程度まで。手元まで来るようなボールではなく、球威のある球で詰まらせるのが持ち味。スライダーの精度も低く、高めに甘く入ることも少なくありません。

しかしハマった時のチェンジアップの曲がりはよく、まだ身体を活かしきれていないぶん余力は感じます。もう少し腰が切れるようになって来ると、来年は非常に楽しみ。何かをきっかけに殻を破れれば、150キロ前後のボールを連発しても不思議ではありません。まだまだ変化球・制球力・投球術共に未完成ですが、スケールだけでいえばキャパの殆どを使い切ってそうな、桜井・柏原・石田(関大)などの投手より、伸び代を感じさせる奥行きはあります。果たして来年までに、その能力をいかに引き出せるまでになるか。

打者をひと通りみて、柏原の現状を把握できたことで、球場をあとにすることしました。初日は少々残念でしたが、二日目は予定どおり目的を果たします。普段なかなか出来ない京都観光もでき、けして悪い遠征ではありませんでした。果たして関西学生は、どのチームが神宮にやってくるのでしょうか。
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