2015年(28) (29) 関東選抜リーグ4
2015/04/28|Category:観戦記
春の関東選抜リーグも、今日で4日目。その最後を締めくくるため、第一試合から大田スタジアムに足を運びます。
第一試合 新日鉄住金鹿島 VS 明治安田生命
前回の観戦では、能間 隆彰(東洋大出身・24歳)左腕を見るために、試合終盤まで観戦することになった住金鹿島。それでも前回登板がなかったからこそ、今日は登板があるのではないかと期待しました。しかしグランドで、ボールボーイに勤しむ彼の姿が・・・。先日の登板も流れたように、何処か軽く痛めてしまったのかもしれません。
その先週の水曜日の試合でもリリーフで投げていた 石川 清太(関東学院大出身・23歳)右腕が先発。先日多くのスカウトの注目を浴びていた石川ですが、今日も大田のガンで130キロ台後半ぐらいまでで、マイガンでは85マイル(136キロ)がMAXという内容。大きく横に曲がるスライダーが武器ですが、曲がりが早すぎて見極められてしまったりと、球種が少ないのも気になります。関東学院大時代は、リリーフで140キロ台中盤を連発していましたが、現状はドラフト戦線から大きく後退しているとみて良いでしょう。むしろ大学時代同様に、リリーフでの登板をみてみたい。
明治安田生命では、大久保 匠(明大出身・25歳)右腕が登板。昨年の都市対抗時には、中々の投球を見せていた好投手。今日も大田のガンで、130キロ台後半~140キロ台前半ぐらいだったと思いますが、ボールの芯に力がなく、よほどMAXな状態で突き抜けていないと、ドラフト候補の範疇には入ってきません。スポニチの時にも見たと思いますが、現状ではドラフト候補となると物足りない印象は否めせん。ある程度ゲームメイクできるまとまり、上手さみたいなものはある投手なのですが・・・。
結局第一試合は、先日見た石川の再確認とスポニチの時に感じた大久保への印象を、再認識させられるだけの試合となりました。朝早くから足を運びましたが、全く目新しいものはなし。しいていえば非常にテンポの良い試合で、2時間程度で終わったことだけが救いとなりました。
第二試合 NTT東日本 VS 富士重工
NTT東日本は、ようやく今年はじめての観戦。一方の富士重工は、すでに5試合目ぐらいか。それでも前回ようやく今年初めての観戦が出来た 小野 和博(桐蔭横浜大出身・24歳)右腕が先発。小野はちょうど一週間前の登板では、何一つ良いところがありませんでした。しかし今日は、コントロール・テンポ・ボールの勢いなども元来のものに近く、だいぶ調子をあげてきた印象があります。
球速こそマイガンで135前後~MAX87マイル(139.2キロ)でしたが、腕が強く振れ勢いも感じられるものになっていました。変化球も、カーブ・スライダー・フォーク・チェンジアップ・ツーシームなど多彩で、相手も的を絞り難そう。しかしそれまで良かったのですが、三イニング目に四球を出すなど崩れだし、早々降板することになります。しかし状態は上向いており、都市対抗予選・本選などに、更に調子をあげて来ることは可能ではないかと感じました。ドラフト云々は別にしても、社会人レベルの打者相手ならば、ルーキーイヤー並みの活躍は大舞台で期待できるかもしれません。
NTT東日本の方も3回で先発が降板するなど、両チームどんどんピッチャーを代えて来る展開に。そして今日一番のお目当てであった 横山 弘樹(桐蔭横浜大出身・23歳)右腕が7回になって登場。横山は、ノーアウト一塁三塁という状況からの登板だっただけに、先発の時には見られないような力で抑え込もうとします。
球速は、130キロ台後半~マイガンで91マイル(145.6キロ)程度と際立つものはないのですが、ボールに非常に力があり、140キロ台後半の迫力に感じます。特に手元でグ~ンと伸びて来るとか、物凄く球威溢れる重い球というよりは、オ・スンファン(阪神)のような、硬いボールを投げ込んできます。ストレートを力入れて投げると上吊る傾向が強いのですが、ボール自体は両サイドに散っていて甘いゾーンには入ってきません。変化球は、130キロ台中盤のカットボールとのコンビネーションで、これにスライダー・チェンジアップ・フォークなどもあり、変化球の曲がり自体は独特であり威力を感じます。また牽制が鋭いのと、緊迫した場面でも落ち着いてマウンドを外すことも出来ており、思った以上に実戦派なのだなと感じます。
更に登板2イニング目には、大田のガンで140キロ台後半を連発し、MAX150キロまで記録。マイガンでも何度か91マイル(145.6キロ)を出しており、更にエンジンが加速します。都市対抗予選・本選などでは、エースとして先発を任されることになると思います。そのときにどんなピッチングをするかで順位づけも決まってくると思いますが、現状の内容ならば中位以上での指名は充分期待できるのではないかと。伸び悩んだり、順調さを欠く選手が多い中、数少なく順調にここまで来ている有力選手ではないのでしょうか。
(最後に)
今日に関しては、横山が登板するまでは全く持って目新しいものはありませんでした。しかし関東選抜最後の目的でもあった横山を無事確認することで、この春関東の社会人で見たいと思わせる選手の大半を網羅できたことに疲れも吹っ飛びました。これから都市対抗予選を迎えるまでは、社会人での観戦は少なめにし、高校・大学の試合を中心に観戦を進めて行こうと思います。
第一試合 新日鉄住金鹿島 VS 明治安田生命
前回の観戦では、能間 隆彰(東洋大出身・24歳)左腕を見るために、試合終盤まで観戦することになった住金鹿島。それでも前回登板がなかったからこそ、今日は登板があるのではないかと期待しました。しかしグランドで、ボールボーイに勤しむ彼の姿が・・・。先日の登板も流れたように、何処か軽く痛めてしまったのかもしれません。
その先週の水曜日の試合でもリリーフで投げていた 石川 清太(関東学院大出身・23歳)右腕が先発。先日多くのスカウトの注目を浴びていた石川ですが、今日も大田のガンで130キロ台後半ぐらいまでで、マイガンでは85マイル(136キロ)がMAXという内容。大きく横に曲がるスライダーが武器ですが、曲がりが早すぎて見極められてしまったりと、球種が少ないのも気になります。関東学院大時代は、リリーフで140キロ台中盤を連発していましたが、現状はドラフト戦線から大きく後退しているとみて良いでしょう。むしろ大学時代同様に、リリーフでの登板をみてみたい。
明治安田生命では、大久保 匠(明大出身・25歳)右腕が登板。昨年の都市対抗時には、中々の投球を見せていた好投手。今日も大田のガンで、130キロ台後半~140キロ台前半ぐらいだったと思いますが、ボールの芯に力がなく、よほどMAXな状態で突き抜けていないと、ドラフト候補の範疇には入ってきません。スポニチの時にも見たと思いますが、現状ではドラフト候補となると物足りない印象は否めせん。ある程度ゲームメイクできるまとまり、上手さみたいなものはある投手なのですが・・・。
結局第一試合は、先日見た石川の再確認とスポニチの時に感じた大久保への印象を、再認識させられるだけの試合となりました。朝早くから足を運びましたが、全く目新しいものはなし。しいていえば非常にテンポの良い試合で、2時間程度で終わったことだけが救いとなりました。
第二試合 NTT東日本 VS 富士重工
NTT東日本は、ようやく今年はじめての観戦。一方の富士重工は、すでに5試合目ぐらいか。それでも前回ようやく今年初めての観戦が出来た 小野 和博(桐蔭横浜大出身・24歳)右腕が先発。小野はちょうど一週間前の登板では、何一つ良いところがありませんでした。しかし今日は、コントロール・テンポ・ボールの勢いなども元来のものに近く、だいぶ調子をあげてきた印象があります。
球速こそマイガンで135前後~MAX87マイル(139.2キロ)でしたが、腕が強く振れ勢いも感じられるものになっていました。変化球も、カーブ・スライダー・フォーク・チェンジアップ・ツーシームなど多彩で、相手も的を絞り難そう。しかしそれまで良かったのですが、三イニング目に四球を出すなど崩れだし、早々降板することになります。しかし状態は上向いており、都市対抗予選・本選などに、更に調子をあげて来ることは可能ではないかと感じました。ドラフト云々は別にしても、社会人レベルの打者相手ならば、ルーキーイヤー並みの活躍は大舞台で期待できるかもしれません。
NTT東日本の方も3回で先発が降板するなど、両チームどんどんピッチャーを代えて来る展開に。そして今日一番のお目当てであった 横山 弘樹(桐蔭横浜大出身・23歳)右腕が7回になって登場。横山は、ノーアウト一塁三塁という状況からの登板だっただけに、先発の時には見られないような力で抑え込もうとします。
球速は、130キロ台後半~マイガンで91マイル(145.6キロ)程度と際立つものはないのですが、ボールに非常に力があり、140キロ台後半の迫力に感じます。特に手元でグ~ンと伸びて来るとか、物凄く球威溢れる重い球というよりは、オ・スンファン(阪神)のような、硬いボールを投げ込んできます。ストレートを力入れて投げると上吊る傾向が強いのですが、ボール自体は両サイドに散っていて甘いゾーンには入ってきません。変化球は、130キロ台中盤のカットボールとのコンビネーションで、これにスライダー・チェンジアップ・フォークなどもあり、変化球の曲がり自体は独特であり威力を感じます。また牽制が鋭いのと、緊迫した場面でも落ち着いてマウンドを外すことも出来ており、思った以上に実戦派なのだなと感じます。
更に登板2イニング目には、大田のガンで140キロ台後半を連発し、MAX150キロまで記録。マイガンでも何度か91マイル(145.6キロ)を出しており、更にエンジンが加速します。都市対抗予選・本選などでは、エースとして先発を任されることになると思います。そのときにどんなピッチングをするかで順位づけも決まってくると思いますが、現状の内容ならば中位以上での指名は充分期待できるのではないかと。伸び悩んだり、順調さを欠く選手が多い中、数少なく順調にここまで来ている有力選手ではないのでしょうか。
(最後に)
今日に関しては、横山が登板するまでは全く持って目新しいものはありませんでした。しかし関東選抜最後の目的でもあった横山を無事確認することで、この春関東の社会人で見たいと思わせる選手の大半を網羅できたことに疲れも吹っ飛びました。これから都市対抗予選を迎えるまでは、社会人での観戦は少なめにし、高校・大学の試合を中心に観戦を進めて行こうと思います。
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