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東京六大学レポート 東大 VS 明大 

有料である東京六大学オフィシャルページに加入してしまったので、テレビ中継予定のない試合を中心に気になった選手について、簡単にレポートして行きたいと思います。

4/11 東大 VS 明大 1回戦

明治の先発は、今やすっかり明大のエースという感じに育ってきた 柳 裕也(横浜高校出身・3年)右腕。オーソドックスな右上手投げで、140キロ前後ぐらいのストレートに、ブレーキの効いたカーブ・スライダー・チェンジアップを織り交ぜるコンビネーションで討ち取るタイプ。大学時代の 関谷 亮太 (JR東日本)同様に、ポテンシャルはそれほど高くないのですが、総合力で勝負する好投手タイプが目立つ明大。そういった意味では、最近の明大らしい明大エースといった感じです。

ただこの柳、一見普通の好投手タイプなのですが、横浜高校時代に密かにを付けた投手でもあります。というのはこの投手、やはりここぞという時の精神面が素晴らしく、勝てる投手の要素を持っているということ。見た目の派手さはありませんが、確実にゲームメイクできる力を持っています。それでも、もう一つ殻を破れないと、来年のドラフト候補というよりは社会人タイプということにはなりそうですが。

東大の先発・山本 俊(西春出身・3年)右腕は、コンスタントに140キロ台~MAX145キロを刻むスピード能力は確か。ただし投げ終わったあとバランスを崩すような力投派で、元来はリリーフ向き。変化球は、スライダー・チェンジアップなどあるものの、その精度が低くあまり使えない。現状は、総合力が低くストレートが速いだけの投手との印象は否めない。

そのため来年最終学年を迎えたところで、田中 英祐(京大-ロッテ2位)投手のようなドラフト候補として騒がれることはないだろう。しかし力量的には、かつて東大からベイスターズに指名された 松家 卓弘 と遜色はないので、全く指名がないとはいえないが。学歴が学歴だけに、社会人まで進んで野球を続けるかは微妙だし(本人次第だけれども)、社会人に入れても現在の総合力では通用するのかは疑問が残る。

一方の 宮台 康平(湘南出身・2年)左腕は、淡々と投げ込むオーソドックスサウスポー。こちらは、何気に左腕から140キロを越えて来るし、スライダーやチェンジアップなどの変化球もコンビネーションに上手く馴染んで違和感がない。特にこれは!というインパクトはないのだが、左腕であること、それほど大きな欠点もないことを考えると、最終学年でそれなりに騒がれる存在にはなりそう。現状は、ただ投げているだけという感じの投手なので、もう少し投球にいろいろ色をつけてゆきたい。考える能力はあると思うので、考えられる余裕をまずマウンドで持てるようになると面白いのではないのだろうか。

4/12 明大 VS 東大 2回戦

明治の先発は、ドラフト1位有力の 上原 健太(広陵出身・4年)左腕が登場。平塚合宿では投げ込み不足から140キロぐらいのストレートだったものの、コントロール重視で投球をまとめて魅せた上原。この試合では、開幕週ということもあり、常時140キロ台~MAX145キロのストレートを投げ込む色気を魅せたものの、甘くなったストレートを東大の各打者に連打。高山のバックホームで、なんとか失点を防いだ。

2イニング目からはこれではダメだと考えたのか、スライダー・チェンジアップなど変化球を多く織り交ぜ、コンビネーションで討ち取るピッチングに切り替える。現状ストレートで相手を押し込むような状態にはないものの、190センチ台の体格から真上から投げ下ろして来るだけに、中々キッチリ捉えるのは難しい。特に二階から降り注ぐような変化球に対応するのは、東大レベルの打者では厳しいのだろう。そういったそれほど良くなくても、相手がキッチリ捉えきれないのは、彼の持つ天性の肉体によるところが大きい。一方で突然ボールが先行したりして不安定さを覗かせる。本当にどうすればボールがコントロールできるのか自分自身わかっておらず、微妙な感覚を手探りで探って投げているから。それ故に、一つフォームが崩れると怖いし、突然崩れても不思議ではない微妙なところで成り立っている綱渡りピッチング。

圧倒的なポテンシャルと非常に微妙なバランスにの上に成り立っている危うさが同居する。それゆえにプロで凄い投手になり得る可能性も秘めているものの、大きく伸び悩む要素もあり1年目から計算できる素材かと言われればNO.だろう。それでも変化球の良さや、ソコソコに抑えてしまう能力もあり、その辺が悩ましい素材ではある。個人的には、今年のドラフトで一番器が大きな素材はこの投手ではあると思うが、指名するのにはある程度勇気のいる選手だと言えるであろう。それでもドラフトでは、1位で数球団の競合が予想される。個人的には、非常に好きなタイプの選手ではあるのだが。

リリーフで登場した 水野 匡貴(静岡高出身・2年)右腕は、高校時代プロから注目された逸材。まだピリッとはしないものの、このまま順調に総合力を引き上げられてゆくと、最終学年には再びドラフト候補に浮上しても不思議ではない。現状、これは!という武器がないだけに、総合力を引き上げて行くしかないだろう。また高校時代プロ志望届けを提出すれば上位指名確実だった 星 知弥(宇都宮工出身・3年)右腕は、ズバーンとミットに突き刺さるストレートの爽快感は圧巻。相変わらずアバウトなコントロールと変化球の精度の低さは気になるものの、ボールの勢いは来年の上位候補であるのは間違いない。チームのクローザーとしても良いので、絶対的な存在に育って欲しい。

坂本・高山などの野手たちについては、テレビ中継の映像をじっくり観てみたいので、また別の機会に触れてみたい。
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