2015年 (36) 東都リーグ一部レポート1
2015/05/19|Category:観戦記
開幕週が雨で途中で中止になり、それ以来観に行っていなかった東都リーグに今週は足を運びました。今シーズンは4年生投手の人材が乏しいので、野手中心のレポートとなります。
中央大 VS 亜細亜大
ドラフトという観点でいうと、亜大の野手陣が注目されます。秋の首位打者で今日出場した面子の中でも最も注目される存在だったのが 藤岡 裕大(岡山理大附出身・4年)三塁手。早稲田の 茂木 栄五郎 内野手と同様に、持っているポテンシャルは高いものの、三塁手の割に長打力が売りではない選手で、将来的にどのポジションを守らせるのか?という部分で未来像が描き難いのが最大のネック。今日は、中央の先発・山手 幹(4年)投手の130キロ台中盤ぐらいのストレートに差し込まれるなど、始動の遅さが気になりました。しかしそれだからといって 鍬原投手の140キロ台中盤の速球をセンターにはじき返すのを見ると、けしてスピードに対応できないわけではなさそう。今シーズンはここまで、10試合 2本 10打点 2盗塁 打率.368厘 を残しており、昨秋ほどとは言わないまでも、それなりに能力は示してはいるようです。しかし何か大きく変わったという印象はなく、ドラフト的な位置づけも難しいところ。しかしアマでちまちまというタイプではないだけに、順位にこだわらずにプロ入りの話があれば、積極的に受け入れて欲しいところ。
シーズン前には、捕手にコンバートされるのではないかと噂になっていた 北村 祥治(星稜出身・4年)は、遊撃手として出場。こちらは、野球をよく知っている選手で、視野の広いプレーが自慢。今日は右中間を破るツーベースを放ちます。ここまでの 10試合で、0本 7打点 0盗塁 ながら、打率は.324厘 と、打撃がやや弱いタイプだけに、存在感は示せているかと。
ポジション的には二塁がベストだと思いますが、遊撃手としても安定感・動きの良さもあり悪くありません。ニ遊間の層を厚くしたい、キッチリした野球をする人材が欲しいという球団が、下位指名あたりで指名してきても不思議ではありません。本人の考え方次第ですが、ポテンシャルで魅了するタイプではないので、名門の社会人に進む可能性も充分あるとは思いますが。しかしこういう選手がチームに一人いると、引き締まった良いチームが作れそう。
全日本候補にも選出されていた 枡沢 怜(八王子出身・4年)右翼手は、三遊間を破ったり、センター前にはじき返すなど、その片鱗を見せてくれました。しかしこの春のリーグ戦では、10試合 1本 2打点 1盗塁 打率.148厘 と持ち前の強打を充分アピールできずじまい。元々捉えた時の打球は見事ですが、少々粗さがある選手だけに、その点をまだ充分改善出来ていないのかなと。中々打撃には面白いものを持っているので、社会人での素質開花を待ちたいところ。
中央では、1番を務める 神里 和毅(糸満出身・4年)中堅手が、第一打席にいきなりカーブをライトスタンドに叩き込んだり、センター前に打ち返すなど、甘い球を逃さない「鋭さ」を感じさせてくれました。糸満時代から気になる選手ではあったのですが、守備・走力・地肩なども中の上タイプであり、プロの素材かと言われると疑問が。まして今シーズンは、8試合 0本 1打点 1盗塁 打率.100厘 と試合前までは絶不調だったようです。それでも社会人で、野球を続けて行ける素材ではないのでしょうか。
ここまで3本塁打を放ち注目されていた 中央の松田 進(国学院久我山出身・3年)遊撃手は、今日は良いところなく終わります。また大阪桐蔭の4番打者として高校時代活躍した 正髄 優弥(亜大・2年)DHは、右中間にツーベースを放ったり、内角の難しい球をレフト線にはじき返したりと、4番として2打点の活躍で目立ちました。大学の水にも、だいぶ慣れてきた感じ。
投手では、中央のリリーフ陣が目立ちます。北陸高校時代からプロからも注目されていた 鍬原 拓也(中央大2年)右腕は、7回の校歌の字幕でスピードガンが表示されなかった時にも92マイル(147.2キロ)~94マイル(150.4キロ)を連発しており、校歌が終わったあとぐらいには多少球速が地味になっていましたが、神宮のガンでも147キロまで記録していました。きっと最初からガンが表示されていれば、150キロの数字も表示されたのではないかと思います。投球練習時から明らかに他の投手とボールの勢いが違っていて気になっていましたが、やはりスピード能力は本物。ボール全体が高いのは気になりますが、スライダーの曲がりも体の近くでハードに曲がり、素材としての魅力を感じます。今後も、その成長を見守って行きたい一人。
また 村川 翔太(浜田出身・3年)左腕も、背中越しから来るようなスリークオーター特有の球筋だけでなく、コンスタントに140キロ台を記録できるボールの勢いがあり、MAX144キロを記録。スライダー・チェンジアップなどを織り交ぜるピッチングで、今日の内容はイマイチも今後も気に留めてみたい一人。
亜大では最後に、高校時代から気にしてきた 花城 直(八重山出身・4年)右腕が登場。テイクバックが小さくなって、以前ほどスケールを感じないフォームになってしまい、MAXでも139キロ止まりと少々残念。それでも大病を乗り越えて4年間頑張ってこられたことを考えると、感慨深いものがあります。
(最後に)
現状プロとなると、藤岡・北村の亜大勢が、順位にこだわりを魅せなければドラフトにかかるかなぁといった感じ。目新しいところでは、鍬原(中央大)投手が、将来の候補としてマークできる存在だったというところでしょうか。
中央大 VS 亜細亜大
ドラフトという観点でいうと、亜大の野手陣が注目されます。秋の首位打者で今日出場した面子の中でも最も注目される存在だったのが 藤岡 裕大(岡山理大附出身・4年)三塁手。早稲田の 茂木 栄五郎 内野手と同様に、持っているポテンシャルは高いものの、三塁手の割に長打力が売りではない選手で、将来的にどのポジションを守らせるのか?という部分で未来像が描き難いのが最大のネック。今日は、中央の先発・山手 幹(4年)投手の130キロ台中盤ぐらいのストレートに差し込まれるなど、始動の遅さが気になりました。しかしそれだからといって 鍬原投手の140キロ台中盤の速球をセンターにはじき返すのを見ると、けしてスピードに対応できないわけではなさそう。今シーズンはここまで、10試合 2本 10打点 2盗塁 打率.368厘 を残しており、昨秋ほどとは言わないまでも、それなりに能力は示してはいるようです。しかし何か大きく変わったという印象はなく、ドラフト的な位置づけも難しいところ。しかしアマでちまちまというタイプではないだけに、順位にこだわらずにプロ入りの話があれば、積極的に受け入れて欲しいところ。
シーズン前には、捕手にコンバートされるのではないかと噂になっていた 北村 祥治(星稜出身・4年)は、遊撃手として出場。こちらは、野球をよく知っている選手で、視野の広いプレーが自慢。今日は右中間を破るツーベースを放ちます。ここまでの 10試合で、0本 7打点 0盗塁 ながら、打率は.324厘 と、打撃がやや弱いタイプだけに、存在感は示せているかと。
ポジション的には二塁がベストだと思いますが、遊撃手としても安定感・動きの良さもあり悪くありません。ニ遊間の層を厚くしたい、キッチリした野球をする人材が欲しいという球団が、下位指名あたりで指名してきても不思議ではありません。本人の考え方次第ですが、ポテンシャルで魅了するタイプではないので、名門の社会人に進む可能性も充分あるとは思いますが。しかしこういう選手がチームに一人いると、引き締まった良いチームが作れそう。
全日本候補にも選出されていた 枡沢 怜(八王子出身・4年)右翼手は、三遊間を破ったり、センター前にはじき返すなど、その片鱗を見せてくれました。しかしこの春のリーグ戦では、10試合 1本 2打点 1盗塁 打率.148厘 と持ち前の強打を充分アピールできずじまい。元々捉えた時の打球は見事ですが、少々粗さがある選手だけに、その点をまだ充分改善出来ていないのかなと。中々打撃には面白いものを持っているので、社会人での素質開花を待ちたいところ。
中央では、1番を務める 神里 和毅(糸満出身・4年)中堅手が、第一打席にいきなりカーブをライトスタンドに叩き込んだり、センター前に打ち返すなど、甘い球を逃さない「鋭さ」を感じさせてくれました。糸満時代から気になる選手ではあったのですが、守備・走力・地肩なども中の上タイプであり、プロの素材かと言われると疑問が。まして今シーズンは、8試合 0本 1打点 1盗塁 打率.100厘 と試合前までは絶不調だったようです。それでも社会人で、野球を続けて行ける素材ではないのでしょうか。
ここまで3本塁打を放ち注目されていた 中央の松田 進(国学院久我山出身・3年)遊撃手は、今日は良いところなく終わります。また大阪桐蔭の4番打者として高校時代活躍した 正髄 優弥(亜大・2年)DHは、右中間にツーベースを放ったり、内角の難しい球をレフト線にはじき返したりと、4番として2打点の活躍で目立ちました。大学の水にも、だいぶ慣れてきた感じ。
投手では、中央のリリーフ陣が目立ちます。北陸高校時代からプロからも注目されていた 鍬原 拓也(中央大2年)右腕は、7回の校歌の字幕でスピードガンが表示されなかった時にも92マイル(147.2キロ)~94マイル(150.4キロ)を連発しており、校歌が終わったあとぐらいには多少球速が地味になっていましたが、神宮のガンでも147キロまで記録していました。きっと最初からガンが表示されていれば、150キロの数字も表示されたのではないかと思います。投球練習時から明らかに他の投手とボールの勢いが違っていて気になっていましたが、やはりスピード能力は本物。ボール全体が高いのは気になりますが、スライダーの曲がりも体の近くでハードに曲がり、素材としての魅力を感じます。今後も、その成長を見守って行きたい一人。
また 村川 翔太(浜田出身・3年)左腕も、背中越しから来るようなスリークオーター特有の球筋だけでなく、コンスタントに140キロ台を記録できるボールの勢いがあり、MAX144キロを記録。スライダー・チェンジアップなどを織り交ぜるピッチングで、今日の内容はイマイチも今後も気に留めてみたい一人。
亜大では最後に、高校時代から気にしてきた 花城 直(八重山出身・4年)右腕が登場。テイクバックが小さくなって、以前ほどスケールを感じないフォームになってしまい、MAXでも139キロ止まりと少々残念。それでも大病を乗り越えて4年間頑張ってこられたことを考えると、感慨深いものがあります。
(最後に)
現状プロとなると、藤岡・北村の亜大勢が、順位にこだわりを魅せなければドラフトにかかるかなぁといった感じ。目新しいところでは、鍬原(中央大)投手が、将来の候補としてマークできる存在だったというところでしょうか。
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