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2015年(42) 大分商 VS 東海大相模 練習試合

今日は、九州NO.1の呼び声も高い 森下 暢仁 のいる 大分商 が、神奈川に遠征して来るというので久々に相模のグランドに足を運びました。元々前橋育英を絡めた変則トリプルの予定で9時からの試合開始でしたが、前日からの雨の影響でダブルヘッダーに変わりました。したがって9時前にグランドに着いたのですが、試合が始まったのは12時15分ぐらいで、約3時間半ほど試合開始まで待つ形となりました。幸いにして知り合いがいたので、それほど長く感じられなかったのが救いでした。

結論から言いますと、森下 暢仁(大分商3年)右腕は、選抜以後見た高校生右腕ではNO.1だったと思います。球速は、9回まで140キロ台を刻み続け、近くのスカウトのガンではMAX144キロ。私のガンでも、ほとんどが88マイル(140.8キロ~MAX89マイル(142.4キロ)を刻みます。スラッとした投手体型から、勝負どころでは膝元の高さにビシッと決められる球筋の良さが光ります。それほどまだ球威がないので、プロの打者相手だとまだ厳しいですが、体の芯が強くなれば、140キロ台後半も期待できそうな素材。

変化球は、近くで小さく横滑りするカットボール気味の高速スライダーと、少し曲がりが大きなスライダー。これらの球を中心に、左打者の外角への速球は少し沈むようなツーシーム的な変化する時があります。更にフォークも織り交ぜるなど、多彩な球種を操るだけの器用さ、野球センスがこの選手の売り。凄みのある素材というよりは、野球センスに秀でた好投手タイプ。ちょっとフォームは違いますが、高校時代の 前田 健太(PL学園-広島)を彷彿させるような投手です。

9回無四死球であるように、コントロールは高校生としてはA級。打たれたのは、高めに浮いたスライダーが殆どでした。スライダーのキレは悪くないのですが、この不用意に甘く入るところが夏の予選で命取りにならなければと思います。チームとしてもシッカリしたチームなので、夏の甲子園出場も充分期待できるとは思いました。

ネット裏には30人近いスカウトが集結するなど、関心の高さが伺えます。まだ底から沸き上がるような凄みはないので、1位となると物足りませんが、夏の大会のアピール次第では2位前後(ハズレ1位も含めて)での指名が期待されます。今年の九州では、横山(宮崎学園)・前田(中部商)・西村(熊本国府)などと並び、九州を代表するドラフト候補。その中でも、現時点では筆頭に位置する存在ではないのでしょうか。

東海大相模の先発は、最近調子が上がってきたと訊いていた 吉田 凌(3年)右腕。吉田の球速は、殆ど135キロ前後ぐらいで、MAXで87マイル(139.2キロ)程度。しかしそれ以上には感じさせるだけの、ボールのキレ・勢いがありました。今日は、テンポ・コントロール(四球は結構ありましたが)とも悪くなく、春季神奈川大会の時よりは、確かに良くなっている感じがします。それに縦スラ・横スラのキレはやはり素晴らしく、これで145キロ級のボールを連発したら、そりゃ高校生では奪三振ショーになるよねといった内容。

しかし現状線が細く、ボールに強さもありません。あのフォームですから、体の状態が良い時が少ないじゃないかな?と。多少パフォーマンスは上がっていますが、高校からのプロ入りにはリスクが大きいように思います。個人的には東海大あたり進んで、余裕のあるチーム環境で、プロで戦えるだけの体を作ってからの方が良いかと。

7回から3イニング・小笠原 慎之介(3年)左腕も登板。神奈川の春季大会で見た時は、体こそ立派にはなっていたものの、昨夏からの上積みは感じられない内容でした。しかし関東大会の浦和学院戦では、MAX149キロを記録。ただし小瀬のスピードガンはかなり速くでますから、今日最終回に91マイル(145.6キロ)を連発したのですが、そのぐらいが今の彼のMAXのスピードではないかと。

変化球は、カーブ・スライダー・チェンジアップと一通りあり、曲がり自体も悪くはありません。しかし勝負どころでは、スライダーは速く曲がり過ぎて見極められてしまったり、チェンジアップが高めに浮いて打ち返されたりと、どうも追い込んでからの変化球レベルが物足りません。この辺が、夏までにどのぐらい改善できるのかが一つポイントかと。

その一方で、ストレートのコマンドはかなり高い。特に右打者にも左打者にも、相当内角ギリギリの厳しいところに、意図的に投げ込めるだけの技量と度胸がこの選手にはあります。それに神奈川大会では物足りなかったボールの勢い・ウエートの乗り方なんかも、今日はかなり良くなっていました。厚みのあるストレートと、ストレートのコマンドは1位指名されるに相応しいレベルに近づきつつあるなと感じます。この辺は、まだボールの芯の強さという意味で発展途上だった森下よりも、遥かに見応えを感じます。このまま順調に夏を迎えれば、ハズレ1位ぐらいでの指名も期待できるのではないのでしょうか。

小笠原の7回・8回は、常時140~中盤ぐらい。しかし最終回は91マイル(145.6キロ)を連発しており、さすがに馬力の違いを見せつけてくれました。両チームこれだけの投手が投げ合う機会も中々ないだけに、見応えという意味では今シーズン屈指の試合だったのではないのでしょうか。始まるまで長くは待たされましたが、関係者の対応も行き届いた学校で、それを感じさせないナイスな一日でした。
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