2015年秋 首都リーグ1(63)
2015/10/03|Category:観戦記
今日は、この秋初めて首都大学リーグの観戦に。恐らく春は、一度もリーグ戦に足を運ばなかったような気がしますので、今年初めてのリーグ戦観戦かもしれません。春期待していた4年生が軒並み不調に陥いっていましたが、ここに来て復調の兆しも観られるということで足を運んでみました。
帝京大 VS 桜美林大
この試合の先発は、春不調だった 西村 天裕(帝京大)投手の確認にありました。私はこの選手を今まで「ミニ澤村拓一」とよく評していたのですが、今回はだいぶピッチングスタイルが変わっていました。というのは、今までは全部全力で145~150キロ級のボールを連発するパワーピッチから、かなり力の強弱が付けられるようになり、必要なところで力を入れるスタイルにモデルチェンジしています。
そのため普段は、140キロ前後のストレートでカウントを整え、勝負どころで145キロ前後(MAX92マイル・147.2キロ)ぐらいと球速は抑え気味。普段は、スラーブのような球でカウントを整え、追い込むと内角寄りに力を入れたストレート、それにチェンジアップなどで仕留めてきます。曲がりの大きなスライダーもありますが、これはあまり制御できないので、殆ど投げては来ません。
以前はストレート以外はどうもという投手でしたが、今日はスラーブでカウントを整えていましたし、非常に左打者外角に沈むチェンジアップが有効。ピンチでも、この球を堂々使えるまでに自信を持てるようになりました。今日のようにいつも綺麗に抜けるのならば、この球はプロでも使えるでしょう。ストレートも強弱が付けられるようになり、勝負どろこでビュッと高めに浮くストレートを、思わず打者が空振りする場面が目立ちます。今日の内容ならば、充分3位以内での指名も期待できそうです。
ただし気になるのは、時々フト先頭打者に四球を出したりしてコントロールを乱すことがあること。そして今日は、9回にヒットを打たれたところで、三塁のベースカバーに入るときに足を痛めてしまい、そのまま立ち上がることができず担架で運ばれて降板。ひょっとすると、このまま今シーズンはこれで見納めかもしれません。チームにとっても、本人にとっても痛い怪我になりそうです。
桜美林の先発は、佐々木 千隼(日野出身・3年)右腕。こちらは、サイドハンドから繰り出す常時140キロ~MAX91マイル(145.6キロ)のストレートに、大きく横に曲がるスライダーとのコンビネーションで組み立て、勝負どころではツーシームのような、小さくシュート回転して逃げてゆく球を上手く使ってきます。
西村がビュッという感じならば、こちらはピュッという感じのキレのある球で空振りが誘えます。しかし外角球を左打者に簡単に合わせられてしまう傾向にあり、ここがサイドの泣き所という感じがします。そのため西村より凄みはないのですが、コントロールに危ういところがないところが安心して見ていられるところ。今日も結局、完封勝利。
ちょっとまだ左打者対策や球威に欠ける面もあり、絶対的なものは感じられないものの、来年の有力なドラフト候補であることは間違いありません。投球やボールに奥行きなり深みが出てくると、上位指名も意識できるのではないのでしょうか。
日体大 VS 大東文化大
序盤戦で会場をあとにしてしまったのですが、松本 航(日体大1年)右腕の投球が光りました。オーソドックスな右上手投げですが、腕を強く振れる選手であり、想像以上に力感が感じられたのが収穫。昨年は兵庫を代表する投手として、非常に注目されました。それだけに一年生から、リーグ戦に出てきた感じがします。
私が計った中では、常時130キロ台後半~MAX89マイル(142.4キロ)。しかし近くで見てみるとボールに勢いがあり、それ以上に感じさせる威力があります。それに小さく鋭く変化するスライダー、カーブ、その他フォークのような縦の変化球も持っています。
何よりコントロールが良いので、ポンポンとストライクを先行させて有利な状況を作ります。そして速球も変化球の精度もよく、コンビネーションも冴えます。非常に投球にメリハリが感じられ、久々に日体大から直にプロ入りを意識できる素材が入ってきたなという感じです。ぜひこのまま順調に4年間過ごして、更なるパワーアップを遂げて欲しいですね。素晴らしい素材だと思います。
さて西村の怪我が今後どうなるかわからないので、帝京のローテーションにも変化が生じるかもしれません。帝京に関しては、10/18日(日)の最終戦を観戦する予定だったのですが、それだと志望届けを提出している 青柳 晃洋(川崎工科出身・4年)右腕が見られない可能性が出てきたので、明日もう一度相模原まで足を運ぼうと思います。
帝京にはその他に二人ほど、気になる野手もいましたし、今日あまりじっくり見られなかった日体大・大東大の野手もじっくり観てこられたらと思います。その辺のレポートは、また明日とりあげてみる予定です。
帝京大 VS 桜美林大
この試合の先発は、春不調だった 西村 天裕(帝京大)投手の確認にありました。私はこの選手を今まで「ミニ澤村拓一」とよく評していたのですが、今回はだいぶピッチングスタイルが変わっていました。というのは、今までは全部全力で145~150キロ級のボールを連発するパワーピッチから、かなり力の強弱が付けられるようになり、必要なところで力を入れるスタイルにモデルチェンジしています。
そのため普段は、140キロ前後のストレートでカウントを整え、勝負どころで145キロ前後(MAX92マイル・147.2キロ)ぐらいと球速は抑え気味。普段は、スラーブのような球でカウントを整え、追い込むと内角寄りに力を入れたストレート、それにチェンジアップなどで仕留めてきます。曲がりの大きなスライダーもありますが、これはあまり制御できないので、殆ど投げては来ません。
以前はストレート以外はどうもという投手でしたが、今日はスラーブでカウントを整えていましたし、非常に左打者外角に沈むチェンジアップが有効。ピンチでも、この球を堂々使えるまでに自信を持てるようになりました。今日のようにいつも綺麗に抜けるのならば、この球はプロでも使えるでしょう。ストレートも強弱が付けられるようになり、勝負どろこでビュッと高めに浮くストレートを、思わず打者が空振りする場面が目立ちます。今日の内容ならば、充分3位以内での指名も期待できそうです。
ただし気になるのは、時々フト先頭打者に四球を出したりしてコントロールを乱すことがあること。そして今日は、9回にヒットを打たれたところで、三塁のベースカバーに入るときに足を痛めてしまい、そのまま立ち上がることができず担架で運ばれて降板。ひょっとすると、このまま今シーズンはこれで見納めかもしれません。チームにとっても、本人にとっても痛い怪我になりそうです。
桜美林の先発は、佐々木 千隼(日野出身・3年)右腕。こちらは、サイドハンドから繰り出す常時140キロ~MAX91マイル(145.6キロ)のストレートに、大きく横に曲がるスライダーとのコンビネーションで組み立て、勝負どころではツーシームのような、小さくシュート回転して逃げてゆく球を上手く使ってきます。
西村がビュッという感じならば、こちらはピュッという感じのキレのある球で空振りが誘えます。しかし外角球を左打者に簡単に合わせられてしまう傾向にあり、ここがサイドの泣き所という感じがします。そのため西村より凄みはないのですが、コントロールに危ういところがないところが安心して見ていられるところ。今日も結局、完封勝利。
ちょっとまだ左打者対策や球威に欠ける面もあり、絶対的なものは感じられないものの、来年の有力なドラフト候補であることは間違いありません。投球やボールに奥行きなり深みが出てくると、上位指名も意識できるのではないのでしょうか。
日体大 VS 大東文化大
序盤戦で会場をあとにしてしまったのですが、松本 航(日体大1年)右腕の投球が光りました。オーソドックスな右上手投げですが、腕を強く振れる選手であり、想像以上に力感が感じられたのが収穫。昨年は兵庫を代表する投手として、非常に注目されました。それだけに一年生から、リーグ戦に出てきた感じがします。
私が計った中では、常時130キロ台後半~MAX89マイル(142.4キロ)。しかし近くで見てみるとボールに勢いがあり、それ以上に感じさせる威力があります。それに小さく鋭く変化するスライダー、カーブ、その他フォークのような縦の変化球も持っています。
何よりコントロールが良いので、ポンポンとストライクを先行させて有利な状況を作ります。そして速球も変化球の精度もよく、コンビネーションも冴えます。非常に投球にメリハリが感じられ、久々に日体大から直にプロ入りを意識できる素材が入ってきたなという感じです。ぜひこのまま順調に4年間過ごして、更なるパワーアップを遂げて欲しいですね。素晴らしい素材だと思います。
さて西村の怪我が今後どうなるかわからないので、帝京のローテーションにも変化が生じるかもしれません。帝京に関しては、10/18日(日)の最終戦を観戦する予定だったのですが、それだと志望届けを提出している 青柳 晃洋(川崎工科出身・4年)右腕が見られない可能性が出てきたので、明日もう一度相模原まで足を運ぼうと思います。
帝京にはその他に二人ほど、気になる野手もいましたし、今日あまりじっくり見られなかった日体大・大東大の野手もじっくり観てこられたらと思います。その辺のレポートは、また明日とりあげてみる予定です。
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