2016年 センバツ5日目・第一・第二試合
2016/03/24|Category:テレビ・動画観戦
大会5日目・第一試合 第一試合 東海大甲府 VS 創志学園
大会注目の右腕「松坂大輔2世」の呼び声の高い 高田 萌生(創志学園3年)右腕は、神宮大会よりも地に足が着いた落ち着いた投球ができていた。140キロ台のストレートに加え、緩いカーブがアクセントになり、縦・横二種類のスライダー・それに左打者外角に球速を殺した球を投げるのだが、この球がほとんど変化していないのでよくわからない。ただし球速ほどボールが手元まで来ている感じがしなく、球質という点では物足りない。一冬越えた成長も、精神面での充実は感じられるものの、肉体的な上積みはあまり感じられなかった。この辺が、夏までに更に上積みが出てくるかで上位指名候補にまで浮上するか変わってきそう。しかし試合終盤になりボールにも勢いが出てきていただけに、そういった球を持続できるようになると面白い。
菊地 大輝(東海大甲府3年)右腕は、6回から登場。無理をしなくても140キロ台を記録できる馬力は健在。ただし試合では、カーブ・スライダー・チェンジアップなど変化球が多く、もう少しストレート中心に投球できないのかという歯がゆさを残した。現状スピード能力は高田と大差ないのだが、高校からプロという匂いはして来ない。
野手では、松岡 隼祐(東海大甲府3年)三塁手も、旧チームから活躍してきた強打者。カーブを上手く貯めてセンター前にはじき返すなど、2安打を放ち強打者ぶりは健在。ただし三塁守備の動きは少々怪しく、けして長距離打者でもないことを考えると、高校からプロとかそういったスケールは感じられない。系列大学への進学が、有力なのではないのだろうか。
高田 萌生(創志学園3年)投手 178/68 右/右
菊地 大輝(東海大甲府3年)投手 180/83 右/右
松岡 隼祐(東海大甲府3年)三塁 180/85 右/右
第二試合 高松商 VS いなべ総合
神宮大会の時には気にならなかった 浦 大輝(高松商3年)投手が、フォームにメリハリが利くようになり凄く良くなった。球速こそ135キロ前後と際立つものはないが、カーブ・スライダーを織り交ぜたコンビネーションも冴えて、将来楽しみな投手との印象に。特に腕や上半身が鋭く使えるようになり、ボールにも投球にもキレが生まれてきた。現状ドラフト候補云々ではないが、大学などで更に伸びて来ると筋が良いだけに面白い。
その浦をリリーフした 美濃 晃成(3年)二塁手は、神宮大会と同様にセンバツでもMAX142キロの球速を叩きだした。小さな体をめいいっぱい使って投げ込んで来る力投派で、135~MAX142キロぐらいの勢いのある真っ直ぐに、カーブ・フォークなどを織り交ぜてくる。また二塁手としても、キビキビした動きの守備も目を惹く。打撃では、サヨナラを呼びこむツーベースなど勝利に絡む活躍が目立つ。将来的には野手なのかと思えるが、神宮大会同様に攻守での活躍が次戦以降も期待できそう。
また いなべ総合では、渡辺 啓五(2年)右腕が、リリーフで登場。独特の足の上げ方で、それでいてキレのある135キロ前後(MAX138キロ)の速球を投げ込んでくる。打者は思わず差し込まれるギャップとキレがあるのは良いのだが、セットポジションになると、そのギャップが生まれ難くなるのが課題。特に速球とスライダーという、単調な配球になりやすい。もう少し環境なり、間などを意識して、投球に幅を持たせたい。しかし順調に行けば、来年は東海地区を代表するドラフト候補に浮上して来る可能性は充分あるだろう。
浦 大輝(高松商3年)投手 179/78 右/右
美濃 晃成(高松商3年)二塁 170/64 右/左
渡辺 啓五(いなべ総合3年)投手 179/78 右/左
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