2016年 (21)(22) 神奈川の注目選手レポート
2016/04/23|Category:観戦記
今日は、地元神奈川の選手ながら、なかなか観戦できないでいた、二人のドラフト候補観戦に行ってきました。全国の大学球界を代表する左腕同士の対決であり、その期待に違わない素晴らしい投手戦となります。
桐蔭横浜大 VS 神奈川大
上位指名候補の 濱口 遥大(神奈川大)左腕は、いつもよりもコントロールに気をつけて投げている感じ。しかし中盤ぐらいになると徐々にエンジンを加速させ、常時145キロ前後~MAXで92マイル(147.2キロ)を記録します。ハマスタのガンでは、149キロまで到達。何より粗っぽい投球のイメージが、今日は無四死球・無失点で延長タイブレークまで投げ切ります。
ただし今日は、その分カーブ・スライダー・チェンジアップ等の制球に苦しみ、速球中心で投球を組み立てるしかありませんでした。それでも左打者内角を厳しく突く攻めは見事。体つきも、何かすっきりスリムになったように感じます。牽制・フィールディングもしっかりしており、いつもの危うさと力が同居しているイメージとはちょっと違います。いずれにしてもドラフトでは、1位指名で消えるだろうという内容であり、新たな一面を見せてくれました。
一方の 高橋 拓巳(桐蔭横浜大4年)左腕も、持ち味を発揮します。こちらは、常時130キロ台後半から、要所で140キロ台を超えてくるという感じ。今日は、速球もスライダーもピュッとキレのある球を投げており、ゲームメイクできるまとまりが光ります。それでも終盤に、ワンアウト三塁というピンチを迎えると、リミッターを解除して140キロ台中盤を連発し、MAX146キロまで記録。私のガンでも、MAX90マイル(144キロ)まで到達。オープン戦で、140キロ台中盤を連発していたという噂どうりの能力を示してくれました。
高めに甘く入ったスライダーが打たれたり、速球を簡単に合わせられる馬力の無さは残るものの、プロ志望届けを提出すれば3,4位ぐらいで充分指名されるだけの能力はありそう。社会人入りが有力視されている選手ですが、上位指名して来る球団が現れるのか注目されます。ある程度計算できるタイプですし、クレバーな選手。濱口のような爆発力は感じませんが、ある程度一年目から一軍の青写真が描ける実戦派ではないのでしょうか。
また野手では、プロ注目の 濱元 航輝(神奈川大4年)中堅手が高橋の前にいいところなし。本気で走り抜ければ塁間を左打席から4.0秒前後で走り抜けられる俊足と、まずまずの強肩を活かした守備でプロ側の注目も高い一人。しかし昨秋見た時は、打撃でもセンスを感じさせてくれたものの、プロではあぶれやすい左の好打者タイプだけに指名されるかは微妙という印象は、今日も変わりませんでした。
むしろ今日気を吐いていたのは、3番の 小室 湧未(横浜隼人出身4年)三塁手の方。こちらは、高橋相手に左中間を破るツーベースを含む3安打。172/71 のやや小柄な選手ですが、打力では濱元以上のものを感じます。社会人でも、野球を続けて行ける素材ではないのでしょうか。
横浜商科大 VS 関東学院大
3月のDeNAとのプロアマ交流戦以来の観戦となった横浜商科大。関東学院大は、最寄りの大学なので何試合かグランドに足を運んで見ていました。商大の先発は、左澤 優(横浜隼人出身4年)左腕。今日も135キロ前後~MAXで今日は140キロまで記録したそうです。キレのある速球と、スライダー・チェンジアップなどを織り交ぜる、技巧派サウスポー。試合を壊さないまとまりがある選手で、けして悪い選手ではありません。しかしプロとなると、決め手に欠ける印象で、左腕といはいえ指名とまでは行かないのではないのでしょうか。社会人では、重宝されるタイプかと。
関東学院大では、秦 広明(我孫子東出身4年)が、5番・DHで出場。この春のオープン戦では、7試合で6本塁打を放つ活躍で、194/114 の巨体から繰り出す圧倒的な長打力が際立っていました。この試合では、第一打席にセンター前にヒットを放つなど、らしくない当たりで出塁。しかし試合の方は、序盤で高校野球春季大会の行われている 保土ヶ谷球場に移動することになり、3回までの観戦となりました。
藤沢翔陵 VS 横浜隼人
神奈川の高校生野手で、唯一春の間に観ておきたかった 森山 孔介(藤沢翔陵3年)遊撃手を、負ける前にチェックしに行きました。試合前の守備では、腰を落として正面で捕球しようとする姿勢は観られるものの、上のレベルのニ遊間候補としては重苦しい印象。やはりこの選手は、三塁あたりが良いのでは?
打撃もニ打席ほど見ましたが、センターフライとサードゴロに終わります。けしていい加減の選手ではないのでしょうが、試合への入り方、集中力等にも鋭さがなく、高校からプロに入る選手の意識は感じません。この辺は、生で観ると明確になるところ。捉えた時の爆発力はある選手ですが、対応力は3番の近藤 明弥(3年)左翼手あたりに比べると劣ります。
藤沢翔陵に関しては、今日延長戦の末、横浜隼人に勝利。ベスト4まで残ったので、テレビ中継に映ると思います。細かい部分は、その模様も見ながらレポートを作成したいところ。隼人にも面白い投手がいるようですし、その辺は夏の大会に期待したいですね。果たして神奈川の野手で、プロ入りを意識できる野手が他にいるのか気になるところではあります。
とりあえず現状、神奈川で気になっていた選手を大方見れ良かった一日でした。明日の 横浜VS東海大相模戦をみたら、安心して他県への観戦に切り替えてゆけそうです。
桐蔭横浜大 VS 神奈川大
上位指名候補の 濱口 遥大(神奈川大)左腕は、いつもよりもコントロールに気をつけて投げている感じ。しかし中盤ぐらいになると徐々にエンジンを加速させ、常時145キロ前後~MAXで92マイル(147.2キロ)を記録します。ハマスタのガンでは、149キロまで到達。何より粗っぽい投球のイメージが、今日は無四死球・無失点で延長タイブレークまで投げ切ります。
ただし今日は、その分カーブ・スライダー・チェンジアップ等の制球に苦しみ、速球中心で投球を組み立てるしかありませんでした。それでも左打者内角を厳しく突く攻めは見事。体つきも、何かすっきりスリムになったように感じます。牽制・フィールディングもしっかりしており、いつもの危うさと力が同居しているイメージとはちょっと違います。いずれにしてもドラフトでは、1位指名で消えるだろうという内容であり、新たな一面を見せてくれました。
一方の 高橋 拓巳(桐蔭横浜大4年)左腕も、持ち味を発揮します。こちらは、常時130キロ台後半から、要所で140キロ台を超えてくるという感じ。今日は、速球もスライダーもピュッとキレのある球を投げており、ゲームメイクできるまとまりが光ります。それでも終盤に、ワンアウト三塁というピンチを迎えると、リミッターを解除して140キロ台中盤を連発し、MAX146キロまで記録。私のガンでも、MAX90マイル(144キロ)まで到達。オープン戦で、140キロ台中盤を連発していたという噂どうりの能力を示してくれました。
高めに甘く入ったスライダーが打たれたり、速球を簡単に合わせられる馬力の無さは残るものの、プロ志望届けを提出すれば3,4位ぐらいで充分指名されるだけの能力はありそう。社会人入りが有力視されている選手ですが、上位指名して来る球団が現れるのか注目されます。ある程度計算できるタイプですし、クレバーな選手。濱口のような爆発力は感じませんが、ある程度一年目から一軍の青写真が描ける実戦派ではないのでしょうか。
また野手では、プロ注目の 濱元 航輝(神奈川大4年)中堅手が高橋の前にいいところなし。本気で走り抜ければ塁間を左打席から4.0秒前後で走り抜けられる俊足と、まずまずの強肩を活かした守備でプロ側の注目も高い一人。しかし昨秋見た時は、打撃でもセンスを感じさせてくれたものの、プロではあぶれやすい左の好打者タイプだけに指名されるかは微妙という印象は、今日も変わりませんでした。
むしろ今日気を吐いていたのは、3番の 小室 湧未(横浜隼人出身4年)三塁手の方。こちらは、高橋相手に左中間を破るツーベースを含む3安打。172/71 のやや小柄な選手ですが、打力では濱元以上のものを感じます。社会人でも、野球を続けて行ける素材ではないのでしょうか。
横浜商科大 VS 関東学院大
3月のDeNAとのプロアマ交流戦以来の観戦となった横浜商科大。関東学院大は、最寄りの大学なので何試合かグランドに足を運んで見ていました。商大の先発は、左澤 優(横浜隼人出身4年)左腕。今日も135キロ前後~MAXで今日は140キロまで記録したそうです。キレのある速球と、スライダー・チェンジアップなどを織り交ぜる、技巧派サウスポー。試合を壊さないまとまりがある選手で、けして悪い選手ではありません。しかしプロとなると、決め手に欠ける印象で、左腕といはいえ指名とまでは行かないのではないのでしょうか。社会人では、重宝されるタイプかと。
関東学院大では、秦 広明(我孫子東出身4年)が、5番・DHで出場。この春のオープン戦では、7試合で6本塁打を放つ活躍で、194/114 の巨体から繰り出す圧倒的な長打力が際立っていました。この試合では、第一打席にセンター前にヒットを放つなど、らしくない当たりで出塁。しかし試合の方は、序盤で高校野球春季大会の行われている 保土ヶ谷球場に移動することになり、3回までの観戦となりました。
藤沢翔陵 VS 横浜隼人
神奈川の高校生野手で、唯一春の間に観ておきたかった 森山 孔介(藤沢翔陵3年)遊撃手を、負ける前にチェックしに行きました。試合前の守備では、腰を落として正面で捕球しようとする姿勢は観られるものの、上のレベルのニ遊間候補としては重苦しい印象。やはりこの選手は、三塁あたりが良いのでは?
打撃もニ打席ほど見ましたが、センターフライとサードゴロに終わります。けしていい加減の選手ではないのでしょうが、試合への入り方、集中力等にも鋭さがなく、高校からプロに入る選手の意識は感じません。この辺は、生で観ると明確になるところ。捉えた時の爆発力はある選手ですが、対応力は3番の近藤 明弥(3年)左翼手あたりに比べると劣ります。
藤沢翔陵に関しては、今日延長戦の末、横浜隼人に勝利。ベスト4まで残ったので、テレビ中継に映ると思います。細かい部分は、その模様も見ながらレポートを作成したいところ。隼人にも面白い投手がいるようですし、その辺は夏の大会に期待したいですね。果たして神奈川の野手で、プロ入りを意識できる野手が他にいるのか気になるところではあります。
とりあえず現状、神奈川で気になっていた選手を大方見れ良かった一日でした。明日の 横浜VS東海大相模戦をみたら、安心して他県への観戦に切り替えてゆけそうです。
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