2016年(52・53) 秋季神奈川大学リーグ
2016/09/25|Category:観戦記
二日間に渡って行われた 横浜商大VS桐蔭横浜大 の試合を観戦してきました。横浜市長杯への出場も微妙な両チームだっただけに、ここでおさえておかないと秋見られないかもと重たい腰をあげての観戦となりました。今回は、二日間で気になった選手をごちゃ混ぜで取り上げてみます。
2位指名以内じゃないと社会人に進むとしてプロ志望届けを提出した 高橋 拓已(桐蔭横浜大4年)左腕の動向が気になりました。今年の大学生左腕では、上位候補の 濱口 遥大(神奈川大)に次ぐ層の左腕が不足しており、この高橋あたりがもうワンランク引き上がって来ると上位24名(2位以内)への期待も高まっていただけに、秋の投球が注目されました。
高橋は、キレのある130キロ台中盤~MAX89マイル・143キロの速球を両サイドに投げ分ける投球。球威・キレなどは春と大きく変わった感じはしないのですが、要所での微妙なコントロールや、普段のカウントを取りに来る球が高めに甘く入ったりと、春の隙なしの投球に比べると詰めの甘さを感じます。大きく横滑りするスライダー、カーブ、チェンジアップ系の球を織り交ぜるも、春の状態が10とすると8ぐらいのデキではないのでしょうか? ゲームメイクできるタイプの投手で、まとまりがあります。しかし球威の点でやや見劣るところがあり、上位24名(2位以内)となると現状荷が重いかなと。3,4位ぐらいなら指名もあるかもしれませんが、このまま社会人ということになりそうです。
むしろ緒戦この高橋と投げあった 左澤 優(横浜商科大4年)左腕は、この日の高橋とそれほど遜色のない内容。球速は130キロ台中盤~MAXので88マイル・142キロで、平均すると高橋より若干劣ります。しかし高橋よりもビシッと来る勢いと球威があり、ストレートだけの見栄えなら上なのでは? 横滑りするスライダーと、小さく沈むチェンジアップとのコンビネーション。左打者に外角にしっかりコントロールできますが、右打者には多少アバウトなところが。まぁこちらは、社会人に進んで2年後に期待したいというところです。
第二戦の先発を任された 斎籐 友貴哉(桐蔭横浜大4年)右腕は、春より地に足の着いた精神的余裕を感じます。腕の振りが柔らかい、素材の良さを感じさせる本格派。けして力を入れなくても、コンスタントに140キロ台を刻み、今日はMAX91マイル・146キロ。まだ投球にそれほど細かいコントロールや駆け引きはできないのですが、カットボール・スライダーなどを織り交ぜたピッチング。どうやれば抑えられるのかというコツを掴みつつあり、一皮向けた印象。これならばドラフトでも3,4位あたりの指名があっても不思議ではありません。もう少し球種を増やすなりピッチングの幅を広げたいところですが、プロで1年間ぐらい漬け込めば大化けするかもしれません。イメージ的には、斎藤 隆 の大学時代のようなまだまだ伸び代が秘められた素材かと。
商大2戦目の先発を任されたのは、今年始めてみる 平木 降世(横浜商科大4年)左腕。長い手足が厄介なタイプで、球速こそ135キロ前後ですがソレ以上に感じさせるキレがあります。曲がりながら落ちるスライダー(スラーブのような)と、もっと緩いカーブ。全体的にコントロールがアバウトで、高めに集まりやすいところと、右打者外角に逃げる系の球がないところが狙われやすい要因か? 社会人などで、何かを掴むと面白い存在になりえそう。
春も140キロ台を連発していた 山本 翔大(横浜商科大4年)左腕は、130キロ台後半~MAX88マイル・141キロぐらい。カーブ・スライダー・チェンジアップと一通り織り交ぜ、ビシッとミットに収まる速球の勢いは左腕トリオの中でもNO.1。好調時には140キロ台中盤を出せる投手で、社会人でもリリーフなどでの活躍が期待されます。もうワンランクレベルを引き上げられるようだと、2年後のプロ入りも見えて来るかもしれません。
野手では、谷口 諒(横浜商科大4年)三塁手が、パワフルな打撃で4番に座ります。肩は強いのですが、スローイングが乱れたり、ちょっと捕って欲しいなぁと思う打球を捕りにゆかないなど、守備・走塁には物足りないものがあります。打撃の確実性と守備の安定感を、社会人で磨きたいところ。
荒井 聖也(横浜商大4年)左翼手も、秋も5番で出場。ボールを捉える能力は悪くありませんが、守備・走塁(塁間4.2秒前後)と平凡で、プロとなるとちょっとパンチ不足なところは否めません。彼も社会人で、自分の売りを明確に示せるようになりたいところです。
高橋 拓已(桐蔭横浜大)投手 175/73 左/左
斎籐友貴哉(桐蔭横浜大)投手 183/80 右/左
左澤 優 (横浜商大)投手 175/71 左/左
平木 降世(横浜商大)投手 183/71 左/左
山本 翔大(横浜商大)投手 175/68 左/左
谷口 諒 (横浜商大)三塁 178/80 右/右
荒井 聖也(横浜商大)外野 180/80 右/左
(ドラフト会議では)
高橋の2位縛りの条件をクリアするのは厳しそうなので、神奈川リーグからドラフト指名されそうなのは、濱口 遥大(神奈川大)左腕の上位指名、斎籐 友貴哉(桐蔭横浜大)右腕の中位指名、濱元 航輝(神奈川大)外野手の下位指名があるかどうかではないのでしょうか?
2位指名以内じゃないと社会人に進むとしてプロ志望届けを提出した 高橋 拓已(桐蔭横浜大4年)左腕の動向が気になりました。今年の大学生左腕では、上位候補の 濱口 遥大(神奈川大)に次ぐ層の左腕が不足しており、この高橋あたりがもうワンランク引き上がって来ると上位24名(2位以内)への期待も高まっていただけに、秋の投球が注目されました。
高橋は、キレのある130キロ台中盤~MAX89マイル・143キロの速球を両サイドに投げ分ける投球。球威・キレなどは春と大きく変わった感じはしないのですが、要所での微妙なコントロールや、普段のカウントを取りに来る球が高めに甘く入ったりと、春の隙なしの投球に比べると詰めの甘さを感じます。大きく横滑りするスライダー、カーブ、チェンジアップ系の球を織り交ぜるも、春の状態が10とすると8ぐらいのデキではないのでしょうか? ゲームメイクできるタイプの投手で、まとまりがあります。しかし球威の点でやや見劣るところがあり、上位24名(2位以内)となると現状荷が重いかなと。3,4位ぐらいなら指名もあるかもしれませんが、このまま社会人ということになりそうです。
むしろ緒戦この高橋と投げあった 左澤 優(横浜商科大4年)左腕は、この日の高橋とそれほど遜色のない内容。球速は130キロ台中盤~MAXので88マイル・142キロで、平均すると高橋より若干劣ります。しかし高橋よりもビシッと来る勢いと球威があり、ストレートだけの見栄えなら上なのでは? 横滑りするスライダーと、小さく沈むチェンジアップとのコンビネーション。左打者に外角にしっかりコントロールできますが、右打者には多少アバウトなところが。まぁこちらは、社会人に進んで2年後に期待したいというところです。
第二戦の先発を任された 斎籐 友貴哉(桐蔭横浜大4年)右腕は、春より地に足の着いた精神的余裕を感じます。腕の振りが柔らかい、素材の良さを感じさせる本格派。けして力を入れなくても、コンスタントに140キロ台を刻み、今日はMAX91マイル・146キロ。まだ投球にそれほど細かいコントロールや駆け引きはできないのですが、カットボール・スライダーなどを織り交ぜたピッチング。どうやれば抑えられるのかというコツを掴みつつあり、一皮向けた印象。これならばドラフトでも3,4位あたりの指名があっても不思議ではありません。もう少し球種を増やすなりピッチングの幅を広げたいところですが、プロで1年間ぐらい漬け込めば大化けするかもしれません。イメージ的には、斎藤 隆 の大学時代のようなまだまだ伸び代が秘められた素材かと。
商大2戦目の先発を任されたのは、今年始めてみる 平木 降世(横浜商科大4年)左腕。長い手足が厄介なタイプで、球速こそ135キロ前後ですがソレ以上に感じさせるキレがあります。曲がりながら落ちるスライダー(スラーブのような)と、もっと緩いカーブ。全体的にコントロールがアバウトで、高めに集まりやすいところと、右打者外角に逃げる系の球がないところが狙われやすい要因か? 社会人などで、何かを掴むと面白い存在になりえそう。
春も140キロ台を連発していた 山本 翔大(横浜商科大4年)左腕は、130キロ台後半~MAX88マイル・141キロぐらい。カーブ・スライダー・チェンジアップと一通り織り交ぜ、ビシッとミットに収まる速球の勢いは左腕トリオの中でもNO.1。好調時には140キロ台中盤を出せる投手で、社会人でもリリーフなどでの活躍が期待されます。もうワンランクレベルを引き上げられるようだと、2年後のプロ入りも見えて来るかもしれません。
野手では、谷口 諒(横浜商科大4年)三塁手が、パワフルな打撃で4番に座ります。肩は強いのですが、スローイングが乱れたり、ちょっと捕って欲しいなぁと思う打球を捕りにゆかないなど、守備・走塁には物足りないものがあります。打撃の確実性と守備の安定感を、社会人で磨きたいところ。
荒井 聖也(横浜商大4年)左翼手も、秋も5番で出場。ボールを捉える能力は悪くありませんが、守備・走塁(塁間4.2秒前後)と平凡で、プロとなるとちょっとパンチ不足なところは否めません。彼も社会人で、自分の売りを明確に示せるようになりたいところです。
高橋 拓已(桐蔭横浜大)投手 175/73 左/左
斎籐友貴哉(桐蔭横浜大)投手 183/80 右/左
左澤 優 (横浜商大)投手 175/71 左/左
平木 降世(横浜商大)投手 183/71 左/左
山本 翔大(横浜商大)投手 175/68 左/左
谷口 諒 (横浜商大)三塁 178/80 右/右
荒井 聖也(横浜商大)外野 180/80 右/左
(ドラフト会議では)
高橋の2位縛りの条件をクリアするのは厳しそうなので、神奈川リーグからドラフト指名されそうなのは、濱口 遥大(神奈川大)左腕の上位指名、斎籐 友貴哉(桐蔭横浜大)右腕の中位指名、濱元 航輝(神奈川大)外野手の下位指名があるかどうかではないのでしょうか?
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