2017年(29)(30) 春季千葉大会
2017/04/30|Category:観戦記
久々に市原にある ゼットエーボールパーク(市原臨海球場)に足を運びました。この球場、千葉でも天台にある千葉県営球場に次ぐ千葉の高校野球の主要球場。しかし五井の駅から徒歩三十分ぐらいかかるなど、アクセスがよろしくないので避けてきた会場です。しかし最近は、2キロぐらいならば歩くことが多いので季節がら歩くことに。途中道をショートカットできることもわかり、片道25分程度の道のりとなりました。 もし次回ゆくならば、駅からのレンタサイクルか途中までバスがあるので、それらを絡めることも検討したいと思います。ただし公園の中を抜けてゆけば、真夏でなければ平坦なのでそれほど苦になりません。
第一試合 成田 VS 専大松戸
選抜NO.1投手・金久保 優斗(東海大市原望洋3年)を生でみたいかなと思ったのですが、成田に延長戦の末破れてアテが外れました。専大松戸も、昨年から注目されていた 川上 鳳之(3年)右腕も、あわや登板というところまで追い込まれたものの、登板なく終わる残念な展開に。
専大松戸の先発は、濱名 竜之介(3年)投手。オーソドックスなサウスポーで、球速は120キロ台後半~MAXで84マイル・135キロぐらい。カーブ・スライダー・チェンジアップを織り交ぜ、マウンドさばき、制球ともに安定していてゲームメイクできる頼れる存在。プロ云々の素材ではないのですが、大学などで野球を続けて行けるであろう好投手。
成田の方で目を惹いたのが、田宮 裕涼(2年)捕手。グラブさばきが柔らかく、ボールがミットに吸い込まれるようなキャッチングができます。肩・スローイングも基準以上で、捕手らしい捕手といった感じ。家に帰って調べたのですが、リトルシニアではかなりの実績の持ち主のようで。打撃は強打者というよりは、はじき返す好打者タイプ。気になる点をあげるとすれば、専大松戸の同じ打者に同じようにヒットを浴びていたところ。そういったリードの工夫は、もう少し欲しいのではないのでしょうか? いずれにしても新チーム以後は、千葉でも評判の捕手として注目されることでしょう。
第二試合 木更津総合 VS 市原中央
この日の最大のお目当ては、先日秋の千葉大会準優勝校・中央学院相手に、5安打・12奪三振・2失点で完投した成長株・山下 輝(木更津総合3年)左腕の投球を確認することでした。187/82 の見事な体格・立ち姿・雰囲気は、まさにドラフト候補のそれという感じで、このへんは中背の川上(専大松戸)と比べると、見た目だけで大きな差があることがわかります。
球質もビシッと勢いがあり、手元でピュッと切れるというよりもフォームの構造上打者が差し込まれやすいのではないかと思われます。球速は初回の最後のボール(三振)が、91マイル(146キロ)を記録。これはエラーだったかもしれませんが、その後も素晴らしい投球でした。1回裏には味方が援護してくれたおかげで、2回からは少し力を抜いて投げていたのかもしれません。球速は130キロ台半ば~追い込んで決めに来る時は140キロ前後を記録します。追い込んでからは87(140)~89(143キロ)ぐらいは、コンスタントに記録し140キロ台はいつでも投げられる能力があるのは間違いありません。
何より素晴らしいのが、投球テンポがよくストライクを先行できるところ。更に両サイドにボールを散らせ、それほど甘いゾーンにも入ってきません。何よりマウンドさばきも落ちついていて、走者が出ても気持はブレませんし、クィックは1.15秒前後・ボール処理も落ちいています。横滑りするスライダーとのコンビネーションで、三振の山を築いてゆきます。リリーフタイプというよりは、将来の先発候補といった感じで、リリーフタイプの色彩の強い・桜井 周斗(日大三)投手や川端 健斗(熊本・秀岳館)といった左腕達と比べ、正統派の投手が出てきたなという印象。志望届けを提出すれば、中位以上での指名をも期待できる素材かと思います。今年の観戦の中では、1番のインパクトでした。
先輩の 早川 隆久(早大)よりもプロ向きという感じで、彼は大学に進んでからの方がと書きました。しかしこの山下の場合は、断然高校からプロに入った方が良い素材だと思います。同じ千葉の左投手というと、正統派左腕だった・眞下貴之(DeNA)などがいますが、彼の高校時代よりもワンランクは上ではないかと思います。今後夏に向けて、大きくクローズアップされて来るでしょう。
木更津総合だと他に、峯村 貴希(千葉・木更津総合)遊撃手が早くから注目されてきた存在。こちらも 184/75 の大型ショートストップで、実にグランドにいると見栄えがします。大型の割には、キャッチング・スローイングなどに破綻はなく、大きな欠点はありません。大型ゆえに細かい動きなどはどうかと思いますが、守備も高校生ドラフト候補としても平均レベルぐらいには位置付けられるかと。打席は3打席ほど見ましたが、1打席目はライトフライ。2打席目は、一二塁間を破るヒットに、三打席目はセンターにきっちりはじき返すなどミートポイントは確か。相手投手レベルが低かったのもあるのですが、レベルの高い相手からどのぐらい打てるのか観てみたいところ。2年時は伸び悩みましたが、いい感じで最終学年を迎えているように感じます。ただしプロに混ぜてしまうと売りが見えて来ないので、有力大学などに進学するというタイプかもしれません。
山下 輝 (木更津総合)投手 187/82 左/左
峯村 貴希(木更津総合)遊撃 184/75 右/左
第一試合 成田 VS 専大松戸
選抜NO.1投手・金久保 優斗(東海大市原望洋3年)を生でみたいかなと思ったのですが、成田に延長戦の末破れてアテが外れました。専大松戸も、昨年から注目されていた 川上 鳳之(3年)右腕も、あわや登板というところまで追い込まれたものの、登板なく終わる残念な展開に。
専大松戸の先発は、濱名 竜之介(3年)投手。オーソドックスなサウスポーで、球速は120キロ台後半~MAXで84マイル・135キロぐらい。カーブ・スライダー・チェンジアップを織り交ぜ、マウンドさばき、制球ともに安定していてゲームメイクできる頼れる存在。プロ云々の素材ではないのですが、大学などで野球を続けて行けるであろう好投手。
成田の方で目を惹いたのが、田宮 裕涼(2年)捕手。グラブさばきが柔らかく、ボールがミットに吸い込まれるようなキャッチングができます。肩・スローイングも基準以上で、捕手らしい捕手といった感じ。家に帰って調べたのですが、リトルシニアではかなりの実績の持ち主のようで。打撃は強打者というよりは、はじき返す好打者タイプ。気になる点をあげるとすれば、専大松戸の同じ打者に同じようにヒットを浴びていたところ。そういったリードの工夫は、もう少し欲しいのではないのでしょうか? いずれにしても新チーム以後は、千葉でも評判の捕手として注目されることでしょう。
第二試合 木更津総合 VS 市原中央
この日の最大のお目当ては、先日秋の千葉大会準優勝校・中央学院相手に、5安打・12奪三振・2失点で完投した成長株・山下 輝(木更津総合3年)左腕の投球を確認することでした。187/82 の見事な体格・立ち姿・雰囲気は、まさにドラフト候補のそれという感じで、このへんは中背の川上(専大松戸)と比べると、見た目だけで大きな差があることがわかります。
球質もビシッと勢いがあり、手元でピュッと切れるというよりもフォームの構造上打者が差し込まれやすいのではないかと思われます。球速は初回の最後のボール(三振)が、91マイル(146キロ)を記録。これはエラーだったかもしれませんが、その後も素晴らしい投球でした。1回裏には味方が援護してくれたおかげで、2回からは少し力を抜いて投げていたのかもしれません。球速は130キロ台半ば~追い込んで決めに来る時は140キロ前後を記録します。追い込んでからは87(140)~89(143キロ)ぐらいは、コンスタントに記録し140キロ台はいつでも投げられる能力があるのは間違いありません。
何より素晴らしいのが、投球テンポがよくストライクを先行できるところ。更に両サイドにボールを散らせ、それほど甘いゾーンにも入ってきません。何よりマウンドさばきも落ちついていて、走者が出ても気持はブレませんし、クィックは1.15秒前後・ボール処理も落ちいています。横滑りするスライダーとのコンビネーションで、三振の山を築いてゆきます。リリーフタイプというよりは、将来の先発候補といった感じで、リリーフタイプの色彩の強い・桜井 周斗(日大三)投手や川端 健斗(熊本・秀岳館)といった左腕達と比べ、正統派の投手が出てきたなという印象。志望届けを提出すれば、中位以上での指名をも期待できる素材かと思います。今年の観戦の中では、1番のインパクトでした。
先輩の 早川 隆久(早大)よりもプロ向きという感じで、彼は大学に進んでからの方がと書きました。しかしこの山下の場合は、断然高校からプロに入った方が良い素材だと思います。同じ千葉の左投手というと、正統派左腕だった・眞下貴之(DeNA)などがいますが、彼の高校時代よりもワンランクは上ではないかと思います。今後夏に向けて、大きくクローズアップされて来るでしょう。
木更津総合だと他に、峯村 貴希(千葉・木更津総合)遊撃手が早くから注目されてきた存在。こちらも 184/75 の大型ショートストップで、実にグランドにいると見栄えがします。大型の割には、キャッチング・スローイングなどに破綻はなく、大きな欠点はありません。大型ゆえに細かい動きなどはどうかと思いますが、守備も高校生ドラフト候補としても平均レベルぐらいには位置付けられるかと。打席は3打席ほど見ましたが、1打席目はライトフライ。2打席目は、一二塁間を破るヒットに、三打席目はセンターにきっちりはじき返すなどミートポイントは確か。相手投手レベルが低かったのもあるのですが、レベルの高い相手からどのぐらい打てるのか観てみたいところ。2年時は伸び悩みましたが、いい感じで最終学年を迎えているように感じます。ただしプロに混ぜてしまうと売りが見えて来ないので、有力大学などに進学するというタイプかもしれません。
山下 輝 (木更津総合)投手 187/82 左/左
峯村 貴希(木更津総合)遊撃 184/75 右/左
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