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2019年センバツレポート5


大会4日目・第一試合 福知山成美 VS 筑陽学園

福知山成美では、近畿大会でも攻守にセンスが光っていた 3番・ 東原 成悟(3年)遊撃手が、この試合でも3安打放った。右に左に鋭く打ち返す打撃センスに加え、軽快な守備・右打席から4.25秒前後(左打者換算で4.0秒前後)に相当するなど俊足。高校からプロといった圧倒的なポテンシャルは秘めてないが、センスが光り有力大学などで活躍して行ける素材ではないのだろうか。

筑陽学園では、進藤 勇也(3年)捕手が、プロから注目されていた。先制のタイムリなど右に左へと打ち返す打撃に、二塁への送球は1.95秒前後は平凡に見えた。恐らくイニング間送球などで、地肩の強さを魅せていたものと思われる。個人的にはボールを掴みに行くキャッチングなど、あまりディフェンスの良さがわからなかった。この試合を勝ち上がっただけに、次戦以降のプレーぶりも見て能力を見極めてゆきたい。

まだ攻守に荒削りではあるが、ポテンシャルを秘めていそうなのが、中村 敢晴(2年)遊撃手。父は日本文理大の監督であり、兄は西日本短大付からプロ入りした 宣聖(ソフトバンク育成)選手といった血統。兄の2年時よりも内容は良さそうなので、順調に育ってゆけば来年はドラフト候補にまで育ってきても不思議ではない。ちなみに一塁までの到達タイムは、右打席から4.4秒前後。左打者だと、4.15秒前後に相当するから、ドラフト候補としては平均的な脚力。遊撃手としては、スナップだけで送球する癖があり送球が不安定にならないか不安な部分が残った。

また故障のため緒戦の登板がなかった 西舘 昂汰(3年)右腕も、2回戦の山梨学院戦のリリーフで登場。球速は130キロ前後と本来のデキではなかったものの、再三のピンチを凌ぐなど貴重な経験が積めた。この内容だと高校からのプロ入りは厳しいかもしれないが、好素材だけに夏までに何処まで立て直して来るのか期待してみたい。

東原 成悟(福知山成美3年)遊撃 177/68 右/右

進藤 勇也(筑陽学園3年)捕手 181/83 右/右
中村 敢晴(筑陽学園2年)遊撃 183/70 右/右
西舘 昂汰(筑陽学園3年)投手 187/87 右/右

大会4日目・第二試合 広陵 VS 八戸学院光星

広陵の先発・河野 圭(3年)右腕は、初回こそ自己最速となる150キロを記録した。しかし2回以降は、140キロ前後と球速を抑えたピッチングに切り替える。しかしボールはそのぶんボールを低めに集め、内角・外角一杯・高めの吊り球と使いわけコマンドの高さを見せつけた。またスライダーでカウントを整えつつ、チェンジアップで相手崩し、追い込むとフォークで空振を奪うなど変化球のバリエーションも豊富で質も高かった。昨年はリリーフということもあり、力任せで抑えに行く一辺倒の投手との印象だったが、非常に投手らしい投手へと成長している。上背はないが、充分に高校からのプロ入りを意識できる内容で、志望届けを提出すれば中位ぐらいでの指名があっても不思議ではない。

また野手では、4番の 中村 楓大(3年)右翼手の鋭いスイング目立った。構えた時の雰囲気は、先輩である 中村 奨成(広島)捕手に良く似ている。高校からプロとかそういったことはないと思うが、広陵の選手は上のレベルでも伸びるので楽しみな一人。また丁寧かつうまい遊撃手、宗山 塁(2年)も来年の候補に上がってきても不思議ではない。好守の遊撃手だが、すでにチームでは中軸を任されている。この二人は、次戦以降も目が離せない。

八戸学院光星では、神宮大会でも活躍した 武岡 龍世(3年)遊撃手。第一打席で、セカンド内野安打で出塁するも、その後の打席では河野の厳しい攻めに抑え込まれてしまった。ショートとしての動きもまずまずだったが、一塁までの塁間は左打席から4.3秒前後とあまり速くない。しかし新チーム以後の盗塁数は、22試合で13盗塁でチーム最多。当たり次第では、もっと早いタイムが出ても不思議ではなかったはず。いずれにしても走攻守全てにおいて突き抜けたものがないだけに、高校からのプロ入りとなると微妙だろう。そのへんは、夏まで追跡して判断されることになるのでは? いずれにしても、ドラフト候補であるのは間違いない。

パワフルな 近藤 遼一(3年)一塁手 や 強打の大江 拓輝(3年)左翼手などは、ドラフト候補ではないが大学などでも野球を続けて行ける面々。できればもう少し、光星の野手達は見たかった気がする。このへんは、河野の厳しい攻めにうまく封じ込まれた格好だった。

河野 圭 (広陵3年)投手 175/76 右/右
中村 楓大(広陵3年)右翼 176/76 右/右
宗山 塁 (広陵2年)遊撃 175/75 右/左

武岡 龍世(八戸学院光星3年)遊撃 178/72 右/左
近藤 遼一(八戸学院光星3年)一塁 175/88 右/右
大江 拓輝(八戸学院光星3年)左翼 180/74 右/左

大会4日目・第三試合 富岡西 VS 東邦

東邦の先発・石川 昂弥(3年)右腕は、一冬越えてたいぶ投手らしくなってきた。球速は135~後半ぐらいが殆どで驚くような球はなかった。しかしマウンド捌き、コントロールなど、力みなく要所を締めていた。しかしその才能は、断然野手。懐の深い構えで、打席の威圧感は中々のもの。ただし以前から気になっていたのが、あまりバットの芯で的確にボールが射抜けないところ。このへんは、芯が狭くなる木製バットだと如実に現れそうだ。プロに混ぜれば長距離砲というほどでもなく、それでいて圧倒的に当てる能力があるわけでもない。そのため、私は中途半端な位置づけになるのではないかと危惧している。この選手の素晴らしいのは、ディフェンス力。プロレベルでも三塁をしっかり任せられる強打者であり、こういう選手はかなり貴重。そういった部分で、我慢して育てられる土台があるのは大きいが。上位指名候補と言われているが、個人的にはそこまでの魅力を感じたことがないというのが率直なところだ。それでもプロ志望届けを提出すれば、指名されるのは間違いなさそう。

石川以上に楽しみにしていたのが、4番の 熊田 任洋(3年)遊撃手。非常に打撃に感性を感じさせる選手で、守備でも荒削りだが高い身体能力を秘めている。しかしこの試合では、ボールは見えていたものの、当たりが野手の正面を突いたり、微妙にズレていたりと結果を残せなかった。しかし悲観するほどでもないので、次戦以降も追いかけてみたい。しいて気になることをあげれば、強打者であるのだからもっと自信に満ちた表情で挑んで欲しいということ。マインド的に、ちょっと心配になった緒戦だった。

その他気になったのは、1番を打つ・松井 涼太(3年)右翼手と5番の 吉納 翼(2年)左翼手のバッティング。この二人の走力・守備力含めて、2回戦以降も注目してゆきたい選手たちだった。松井はミートポイントの確かさ、吉納はポテンシャルを秘めていそうな打撃に、今後の可能性を感じさせてくれた。

対する富岡東は、エースの 浮橋 幸太(3年)投手が、投打の要。打っては3番打者を務め、投手としても130~135キロぐらいのストレートに、スライダー・シンカーなどを織り交ぜる好投手。派手さはないが、大学などでも野球を続けて行けるセンスの持ち主だった。

石川 昂也(東邦3年)投手 185/81 右/右
熊田 任洋(東邦3年)遊撃 172/72 右/左
松井 涼太(東邦3年)右翼 173/74 左/左
吉納 翼 (東邦2年)左翼 178/83 右/左

浮橋 幸太(富岡西3年)投手 175/78 右/左

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