7/15 の ドラフト候補
2019/07/15|Category:テレビ・動画観戦
石川大会には、プロ注目の 重吉 翼(日本航空石川3年)右腕が登場。球速そ140キロ前後ぐらいと平凡な感じだったが、ボールの回転に優れ質の良い真っ直ぐを投げ込んでいた。また、打者の手元で小さく曲がるスライダーとのコンビネーション。それほど派手な球速やスケールを感じさせる素材ではないが、実戦的で個人的には以前見たときよりも確かな成長が感じられた。本人がプロ志望であれば、下位~育成あたりならば指名があっても不思議ではないといった印象を受ける。解説の人の話によると、あまりデキが良くないとのことで、別の試合もみて評価を固めてゆきたい。
大分大会では、大分屈指の好投手との呼び声高い 翁長 佳辰(日本文理大付3年)右腕が出てきた。こちらは中背の体格ながら、実に野球センスに優れたタイプ。球速こそ135キロ前後(確認した中ではMAX138キロ)程度だったが、実にボールのキレが良い。スライダーやチェンジアップも打者の体の近くで曲がり、思わず手が出てしまうキレがある。凄いというよりは素晴らしいといった好投手で、高校からプロというよりも大学や社会人を経て、確かな実績・総合力を身につけてからといったワンクッション後の指名有力候補といった素材。卒業後も追いかけてゆきたいが、ぜひ全国の舞台でその実力を魅せつけて欲しい。大分で高校からプロとなると、選抜にも登板していた 大畑 蓮(明豊3年)右腕の方がプロに近いタイプなのではないのだろうか。
またこの日は、九州屈指の速球派である 浅田 将汰(有明3年)右腕に注目が集まった。球速はコンスタントに140~MAX148キロを記録するなど、相変わらず力のあるところを示していた。変化球は、スライダー・チェンジアップ・カーブなど一通りあるが、ボールが高めに集まりやすいなどの欠点はあまり変わっていない。逆に、この球威で膝下に決まり出すと手がつけられない。この日はフォークなどを封印しての投球だったということで、実際縦の変化の精度・落差がどの程度かによって評価も変わってきそう。個人的にはあまり成長が感じられないのは気になるものの、それでもドラフトでは3位前後では指名されるだろうなといった気がする。縦の変化が相当であれば、上位指名も夢ではないのではないのだろうか。これから上位校との対戦もあるだろうから、その内容をみて評価を決めてゆきたい。
また先日レポートした・井上 温大(前橋商3年)左腕が、センターカメラからの試合に登場。こういったキレ型の投手はテレビ映えするだけに、さすがに良いなと思わせる内容で緒戦よりも好印象を受けた。野球センスの高さ・変化球のレベル・ストレートの確かなキレなどを見ていると、5位前後ぐらいから思えた評価を3位前後ぐらいに修正しないとと思わせてくれる。この試合の模様はあまりじっくり見られなかったので、前回球威・球速の点で物足りなかった部分が本当の意味でどうなのか踏まえつつ、今後の試合もみて決めたい。この投手も、ぜひ全国の舞台で見て頂きたい投手だった。
重吉 翼 (航空石川3年)投手 183/84 右/左
翁長 佳辰(日本文付3年)投手 177/73 右/左
浅田 将汰(有明高校3年)投手 181/85 右/右
井上 温大(前橋商業3年)投手 174/68 左/左
重吉は個人的に買うが指名ボーダーライン上、翁長は昨夏の吉田輝星(金足農-日ハム)のように、大舞台でのアピールができるとプロも放ってはおかないかもしれない。また浅田は個人的にあまり好みではないが、ポテンシャルの高さはあるので私の評価以上に高く指名される可能性が高い。井上は、全国でも指折りのサウスポーであることで認識されつつあるのではないのだろうか。
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