7/17(水)のドラフト候補
2019/07/16|Category:観戦記
今日は、生観戦に出かける前に少し気になる試合を確認。和歌山大会では、池田 陽(智弁和歌山3年)右腕が先発。選抜ではMAXで141キロほどだった球速が、春季近畿大会では147キロに到達するなど急成長を魅せた。今日の試合では、元の135~MAXで140キロを超えるかどうかといった投球になっていたが、低目にスライダーを集めその制球力には目を見張るものがあった。派手さがある投手ではないが、夏の選手権に出場して緒戦で140キロ台後半なんかの球速を叩き出すようだと、スカウトの見方も一変するかもしれない。現状は大学タイプといった感じで、試合をまとめるのがうまい好投手といった感じはするが。
前回はリリーフでちょっと投げていた鹿児島NO.1の素材・小峯 新陸(鹿児島城西3年)右腕が、先発で登場。目測で見る感じでは、常時135キロ~力を入れたときで140キロを越えてくるといった感じだろうか。しかしカーブ・スライダー・フォークなども織り交ぜ、だいぶ前回よりも場馴れしてきた印象は残った。また試合途中からセンターカメラからの映像になり、ボールに角度を感じさせる球筋だった。今後の試合もチェックして考えてみたいが、高校からプロというよりはワンクッション置いてからといった判断にはなりそう。しかしポテンシャルは高そうな選手だけに、大学などでの4年間で大きく資質を伸ばしても不思議ではないだろう。
生観戦で向かった先は、神奈川の俣野球場。ここでは県下を代表する左腕である 武冨 陸(日大藤沢3年)と佐藤 一磨(横浜隼人3年)投手の直接対決が実現した。
武冨は、前回テレビ中継での登板もあり、下位~育成での指名があるかもしれないと書いた。しかし今日生で見ると、常時135キロ前後~MAXで86マイル・138キロ程度。カーブ・スライダー・シュート系の球を織り交ぜ、要所を締めるマウンドセンスにも光るものがあった。しかしタイプ的には、大学タイプといった感じの好投手で、高校からのプロ入りとなると少々ポテンシャル的に物足りなさが残る。このタイプにしては、高めに甘く浮いたり、球威・球速で押し切るほどの凄みはない。こう考えると、高校からの指名は厳しいのではないかといった気は生で見るとしてくる。
一方の佐藤は、体から離れてブンと腕を振って投げ込む粗っぽいフォーム。球速は135~MAXで89マイル・143キロぐらいだが、ピンチで力を入れたときには140キロ台を連発する。細かいコントロール・体力・大きな曲がりを見せるスライダーのコントロールにも課題があり、まだ素材型の域は脱しられない。しかし素材としては明らかにこちらの方がプロっぽく、こちらはプロ志望届けを提出すれば育成指名あたりならばあっても不思議ではない内容だった。
日大藤沢では、1番を打つ 牧原 巧汰(2年)捕手は強肩・強打の持ち主。新チーム以降は、神奈川を代表する捕手として脚光を浴びることになりそう。打力は確かなものがあるが、少し捕手としては粗っぽい印象を受けた。また3番を打つ 石川 喜隆(3年)右翼手は、抜群の振りでライトスタンドに目の醒めるような一発を叩き込んだ。別の打席でも強烈な打球を放ち、スイングは同校でも抜けていた。まだ日藤は勝ち上がっているので、別の試合でも確認できるときには注意を払いたい。
また第二試合では、県下の公立校を代表する逸材・堤 隆晟(橘3年)右腕が登場。181/78 と均整のとれた選手で筋の良さが感じられる。球速はまだ135キロ前後~MAX86マイル(138キロ)程度で、ベース板を通過する時のボールの強さが物足りない。変化球は、体の近くで曲がるスライダーに、フォークのような縦の変化がある。特に牽制がうまく、野球センスは確かな素材。本格的な環境で野球に真摯に向き合えば、将来はドラフト候補に入ってきても不思議ではなさそうな筋の良さは感じられた。
帰宅すると、再び 浅田 将汰(有明3年)右腕が登板していた。前回見たときとそれほど印象は変わらなかったが、今日のMAXは149キロまで到達したのだという。強豪校相手に、どんなピッチングをするかで評価も定まって来るのではないのだろうか。現状は、3位前後では消えるのだろうなといった印象。
池田 陽佑(智弁和歌山3年)投手 182/85 右/右
小峯 新陸(鹿児島城西3年)投手 189/78 右/左
武冨 陸 (日大藤沢3年)投手 173/72 左/左
佐藤 一磨(横浜隼人3年)投手 187/87 左/左
牧原 巧汰(日大藤沢2年)捕手 174/76 右/左
石川 喜隆(日大藤沢3年)右翼 174/75 左/左
堤 隆晟(・橘高校3年)投手 181/78 右/右
浅田 将汰(有明高校3年)投手 181/85 右/右
この日の収穫は、神奈川を代表するサウスポー・佐藤 一磨(横浜隼人3年)投手 を確認できたことだろうか。あとは、確認作業中心の観戦となったが、印象が変わる選手、変わらない選手様々だった。
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