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プロ野球ドラフトサイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男が、日本中を駆け巡り本音でトーク!

7/18・19 のドラフト候補

前回の緒戦の時は出かけていて見られなかったのですが、この日は、 佐々木 朗希(大船渡3年)右腕の登板を見てから観戦に出かけました。今回の佐々木は、緒戦よりも力を入れて投げていたとの話。球速はコンスタントに150キロ前後を刻み、速いときには155キロを何度か記録していました。まだややコントロールにバラツキがあったり、スライダーに結構ついていかれていた印象。それでもストレートは、ほとんどバットに当たらないといった感じです。155キロを投げていても、まだ余力が残されている感じがします。解説の方も言っていましたが、これからもっと接戦になって追い込まれた時に、アドレナリンを放出された状況下ならば160キロも記録するだろうとのお話。私も、まさにそんな印象を受けます。この試合では6回を投げましたが、一戦一戦制球なり内容を上げてゆくのではないのでしょうか。またこの日は、最大のライバルと目されていた盛岡大付属が敗戦。佐々木の甲子園出場も、現実味を増してきた印象です。少なくてもまだ、佐々木はこんなものではないはず。いずれにしても、今ドラフトの超目玉であることは間違いありません。

そんな佐々木の投球を見届けたあと出かけたのが、神宮球場。ここでは、東京の逸材として注目される 宮里 優吾(岩倉3年)右腕を観戦にゆきました。春は投げていなかった投手ですが、ドラフト戦線に絡んでくる存在だとして急遽確認しにゆきました。球速は常時135キロ前後~MAXで86マイル(138キロ)程度と、ベース版を通過する時の勢い・強さでは物足りなさを感じます。しかし私は4回までで席をたったのですが、最終回には140キロ台を連発していたとのことで、多少セーブしていて投げていたようです。ちなみに緒戦の記事によれば、この時のMAXは142キロだったとか。少々右のドラフト候補としては、いずれにしても物足りない数字ではあります。それほど細かい制球力とか投球術が優れているといった感じはしなかったのですが、変化球には目を惹くものがあります。スライダーの曲がりも好いですし、何よりチェンジアップのような縦の変化に威力があり、この球は面白いです。どうもフォークが落ちきれていないらしいのですが、思わずタイミングが狂わされます。実力的には指名ボーダーレベルだと思いますが、この日も数球団のスカウトがチェックにいたので、最終的にどんな判断がされることか?

この宮里以上に面白い存在なのが、赤坂 諒(上野学園3年)右腕。右のスリークォーターから投げ込む粗っぽいフォームなのですが、その球速のほとんどが 91マイル(146キロ)~94マイル(151キロ)といった破格の球速の持ち主。前日も完投勝利をしているのですが、私が見始めた翌日の試合の中盤からでもこの球速を刻んできます。特にかなりバテバテに見えた9回でも93・94マイルを連発しており、そのスピード能力は全国でも指折りかと。変化球は高めで変化するスライダーぐらいで、投球のほとんどは速球です。それでも細かいコントロールはさほどなくても、四死球で自滅するようなことはなく、要所でも踏ん張っていました。明日も試合があり3連投となりますが、何処まで行くのか楽しみです。今日も何球団かいましたが、本会議で指名されても不思議ではない素材でした。こんな選手が、この時代に夏まで話題ならないとは驚きです。

熊本では勝った方が甲子園に出場するのではないかと思っていた 球磨工業と九州学院の対決がありました。春季九州大会で見た 田山 裕輝(球磨工3年)右腕は、九州大会の時は130キロ前後ながらピッチングセンスが光る好投手との印象。しかしこの試合では、140キロ前後を記録するなど大幅にパワーUPしていたのには驚きます。またセンターカメラからの投球を確認したかった 蒔田 稔(九州学院3年)右腕も、同様に140キロ前後の速球を中心にピッチングを作ります。2人とも高校からプロといったポテンシャル型ではありませんが、有力大学などで実績を残せば将来楽しみな存在です。甲子園に出場しても恥ずかしくない全国レベルの好投手だっただけに、両方に甲子園の土を踏ませてあげたかったです。

佐々木 朗希(大船渡3年)投手 189/81 右/右
宮里 優吾(岩倉高校3年)投手 181/78 右/右
赤坂 諒 (上野学園3年)投手 186/90 右/右
田山 裕輝(球磨工3年)投手  176/70 右/右
蒔田 稔 (九州学院3年)投手 180/77 右/右

今年初めて、佐々木朗希(大船渡)の投球をまともに見ました。まだ余力があるだけでなく、細かい部分での調整は必要な感じはします。それでも破格のポテンシャルは、やはり歴史的な素材だと実感させられます。きっと江川卓も、高校時代に30年先の投球をこのように実践していたのだろうなと想像を膨らませてくれるぐらい、全く打ち返されない佐々木の投球には次元の違いを感じます。

そしてこの夏、生で見ていての一番のサプライズは、赤坂 諒(上野学園)という投手。こんな投手が、まだほとんど取り上げられることなくいたのかと、それも東京においてでなおさら驚かされました。まだ投手としては未完成ですし、球速表示ほどボールが来ている感じはしませんでした。それでも、このスピード能力は特筆ものでした。

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